「あなたに、この国の王になってほしい。私の後を継ぐ者として」
長らく続いたシリーズの最終巻。
策謀を巡らし、ジスタートを混乱に陥れたヴァレンティナを退けるまで。
彼女は彼女で自分の夢の為に全力を尽くしていたんですよね。
裏で動いて、策謀で人を蹴落としたりはしてましたが……わりと、ここにきて焦りも出たかな、というか。
思った以上に予想通りに行かず苦労している感じがありました。
ジスタートが揺らいでる中で、ティグルは親しくしている戦姫たちの手助けもあり、ぶっ飛んだ解決策をとることに。
そこにはユージェンの遺志なんかもあったわけですが……そうくるとは正直予想外でしたね。
二国の王として君臨するとか誰が予想できただろう。
あと、ダーマードが何だかんだティグルの側に残っているのには笑ってしまった。
異国の生まれという事でジスタートの統治にはかなり気を使っているようですけど、リムが彼の側近として一番近い場所にいるのは、上手いこと立ち回ったというか。
戦姫である他のメンバーではできなかったことですしねー。
いい最終回でした。