「私も、願っています。カイドに生きていてほしいと、ずっと願っています」
シャーリーと同じく、何の因果か前世の記憶を持って生まれた彼。
その策謀によって、狼領主には熊殺しの毒が投与され死んだという情報が流された。
……えぇまぁあらすじで明かされていたので、言ってしまうとカイド死んでなかったんですね。そもそも表紙にも口絵にも居ますからね。
で、上手い事追いつけるように色々と手を回していたようです。
まぁ流石に毒が効かなかったわけではなく、死にかけたところをなんとか蘇生された状態のようでしたけど。
それでも、シャーリーを取り戻すために即座に行動できる辺りは凄い。まだまだ若いなー。
シャーリーだからこそ、狼領主のそうした反応を引き出せるというのは、有るんでしょうけど。
過去に因縁があったのは確かだけれど、未来を向いて生きる事を決めて。
ちゃんと言葉にして想いを告げてるのは良かったです。お嬢様、かなり鈍い部分があるようで、伝わらない可能性もいくらかありましたからね……
終盤のイザドルの話にも全く気付いてないみたいでしたし、うん、今世でも割と箱入りだと思います。
色々とトラブルはありましたが、カロンたちのようにシャーリーを受け入れてくれる人が居る終わり方は良かったですねー。
領地の後継のこととか、課題は多そうですけど。仕事を割り振ることを覚えた領主様と彼女なら、大丈夫でしょう。