気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

猫猫猫

異世界転移、地雷付き。8

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「“明鏡止水”、お前たちのような優秀な冒険者が我が領地に存在することは、私としても誇らしく、ありがたい。あまり無理をせず、今後も末永く活躍してくれ」

 

ケルグの町での聖女教団をめぐる騒動を乗り越えたナオたち。

騒乱の中で父を亡くした獣人の姉妹メアリとミーティアを保護することを決め、ラファンへ連れ帰ることを決めたわけですが。

目覚ましい活躍をしたのだから、と帰還する前に領都ピニングにいってネーナス子爵にあっていくように、ケルグの支部長から要請を受けることになって。

 

ランク五の冒険者とは言え、流石に即日領主に会えるわけはなく。

数日ほど微妙な空き時間が発生してしまうことに。エールが美味しいらしい、という情報を近所のおばさんがたの話を覚えていたミーティアから聞いて興味をもって。

ちょっとだけ仕入れたり、空き時間にできる依頼を受けたらそこに関連しそうな問題があったりとかもしましたが。

美味しい料理を食べたり、絵本を買ってもらったりして、可愛がられているのを満喫してウキウキしてるミーティアが微笑ましくて和みましたね。

領主との対面も問題なく終了していましたし。若く礼儀も完ぺきではない冒険者相手でも配慮してくれる、良い領主様でホッとしましたね。

 

そしてラファンに帰還したところ、メアリとミーティアも冒険者になりたいと言い始めて。養われるだけではなく、自分たちでもできる事をしようとする心意気や良し。

しばらく家を空けていたことで、草木が生い茂ってしまっていたりする問題もありましたが。資金に不安がないから、と孤児院に草刈りの依頼を出したりもして。少し前に銘木を採取してから家具を買って稼いだお金を還元してましたが、これもまた街への還元の一環でもありますよね。

 

今回収録のサイドストーリーは「焦れったい二人」。ユキ視点で、幼馴染ということで特に距離の近いナオとハルカの関係が進展するのか、ナツキを交えてつついてみる話。追及されたくないから、と話題を別方向に逸らそうとしたりしてるハルカ可愛いな。

あとは、明鏡止水の噂を聞いて会いに行こうと動き始めた「翡翠の翼」の4話も収録されていましたね。

 

森よりも警戒する範囲が絞れるから、と新人冒険者メアリとミーティアを連れてダンジョンに挑む事にしたナオ達。

一緒に行動する以上ルーキーと同じ装備じゃ危ないと良い防具を装備させてたのは、ナオたちらしいなぁという感じ。保護者だから、というの抜きにしても安全マージンは取る方でしたしね。

メアリとミーティア、どっちも素質はあったようですし解体も忌避せず参加していたので、いずれ大物になりそうな気配はあります。

 

階層ごとに様相の変わるダンジョンで、新人2人を連れていてもナオたちなら超えられる程度の魔物が多いものの、どうしたって時間はかかって。ただ、食用の魔物も多くミーティアが楽しんでいたのは何よりか。

初心者の冒険に都合の良いダンジョンすぎる、という話題も出ていましたが。「都合の良いダンジョンがあったから、ここに転移させた」のが正解なんじゃないかということに。まぁ、地雷作ったりもしてたけどなんだかんだフォローもしてるからな、アドヴァストリス様。



異世界転移、地雷付き。7

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「……行ってみるか。折角の異世界、一つの町に閉じ籠もるのもな」

(略)

「だが、もし危なそうなら、即時撤退という感じで」

 

溶岩猪との激闘を乗り越えて無事にラファンに帰還したナオたち。

新調した装備が破損して、ハルカという治癒魔法の使い手が居たから助かっただけで、トーヤが結構危ない状況になったりもしてましたけど。

全員無事に帰還できたのは彼等だから、ということで積み重ねが成果を上げた感じがして良かった。

 

トーヤの治療がギリギリだったから治癒魔法をもう少し鍛えたいという意見もでて、神殿で話を聞くべく孤児院に足を運んだりもして。

神官長のイシュカさん、言い回しが面白い人ですよねぇ。なんか貴重な魔道具もっていたりして、謎が深まりもしましたが……。

 

ナオ達が溶岩猪戦の際に逃げ込んだ先の廃坑で、ネーナス子爵家の紋章持ちのスケルトンと戦う羽目になって。

そこから過去の騒動に際して回収できていなかった宝剣を見つけて欲しい、という依頼を受けることになって。廃坑がただの廃坑ではなく、ダンジョンであることも発覚。

その報告を受けてディオラさんの仕事がさらに増えることになってしまっていましたが。

 

仕事を増やされた代わり、というわけでもないですけど。

ディオラさんからケルグの街の冒険者ギルドから召喚状が届いた、という話を聞くことに。推定転移者であるクラスメイトが聖女を名乗って、不審な集団を結成しているという噂があったためにしばらく近寄るつもりが無かった場所ではありましたが、メンバーと相談の上で足を運ぶことに決めて。

 

……まぁわざわざ別の町を拠点にしているナオ達を、別の理由をつけた上て呼び寄せたのは、サトミー聖女教団への対処が進んでいる関係もあって。

実際富裕層にも沼にハマった輩が出て、まさか本が貴重な異世界で本屋がセールしてる場面を見られるとは。なかなかにヤバい。

 

即時撤退するつもりのナオ達でしたが、被害を受けた獣人姉妹を保護することになったりして、結局は参加することにはなってましたね。

地雷スキル持ちで暴走していた梅園さんが良い出会いに恵まれたようで、落ち着いた状態で再会して謝罪してもらうことも出来たのは良かったのか。

 

サイドストーリーは「トーヤ、大人の階段を上る」。トミーや翡翠の翼たちみたいに違う視点だったので、トーヤ視点だったのは新鮮でしたね。内容はタイトル通りのアレでしたが。

もう一つが「少しだけ信じてあげる~サイの冒険 第三章~」。魔法使いのみがハマる罠によってダンジョン下層に落ちてしまったサイ。そこで気になっていたソロの女冒険者エルテルと対面し、協力して脱出を図ることになって。少しずつ距離が縮まっていくのが良かったですね。



異世界転移、地雷付き。6

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「……ノーコメント。だが、訓練は良いと思う。常に万全で挑めるとは限らないしな」

 

幽霊として残り続けていたエディスと出会い、彼女との交流の中で得られた知識や錬金術の道具とかを得ることが出来たナオ達。

しかし、そもそもエディスと対峙することになった切っ掛けは、アンデッド対策を求めてのもので……その方面でいえば、成果はアミュレットのみ。トーヤにとっては生命線ながら、他のメンバーの攻撃手段が増えていなかったりと、現金収入とかも踏まえて考えると、一連の騒動の収支は微妙な結果になっていて。

 

現実的には属性鋼を使った武器に頼るしかないということに落ち着いて。

決して安いものではないけれど、エディスから情報を得られたことで自分たちで属性鋼づくりチャレンジをすることに。

平行して金策も行うことになっていて、近ごろ取れていない銘木の採取も選択肢の一つとして挙がって。

 

情報収集をしている中で見えてきたのは、腕利きの冒険者でも上手くいかなかったのは、魔物への対処は出来ても伐採後の樹木を運搬する手段が限られており、そのために人手を増やせば割の良い仕事とは言えないためだそうで。

一番の問題である運搬をマジックバッグで解決できるナオたちにとっては、挑戦する価値のあるものだった。

……まぁ銘木が巨大すぎて、魔法も即断できるほどのレベルには達しておらず。トーヤの身体能力だよりだったり、まだまだ精進が必要だなぁって感じではありましたが。

ラファンの産業が停滞しそうな状況で、銘木の供給を担えるということでナオたちの価値が上がったのは、今後を考えると良い一手だったのでは。

 

サイドストーリーは「トミー釣行へ挑む」と「翡翠の翼 其ノ三」を収録。

トーヤがなんだかんだトミーを気にかけているの、良いですねぇ。実戦を経験して外に出ているトーヤ達とは違って、トミーは街で鍛冶師の弟子としての立場を得たので、戦闘経験が乏しいのが分かるエピソードが入ってたりしたの結構好きですね。

ナオ達の積み重ねがしっかり身になっているのが伝わってくるのが良かった。

翡翠の翼も領主からの指名依頼を受けることになったりして、そこそこ順調ではありましたが……現場に来たのがバカ貴族だったり、苦労してるなぁ……って感じもした。

異世界転移、地雷付き。5

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「……みんなの頑張り、そしてディオラさんとリーヴァの協力もあって、こうして家を手に入れることが出来ました。少しは危険なこともありましたが、それでも大過なくすごせたのは慎重に仕事を選んできたからだと思います。これからもボチボチ頑張りましょう。そして、ハルカ、ユキ、ナツキ、美味しそうな料理をありがとう。乾杯!」

 

ついに家が建ち、シェアハウスとは言えど一国一城の主となったナオ達。

五人で協力し合っているのもありますけど、なかなかうまく異世界に適応していってる感じはありますね。

新築祝いでパーティーを実施することになって、世話になっているディオラやリーヴァも招いてワイワイやっているのとか、楽しそうで良かった。

 

そうしてできた家をより良い場所にするために、ナオとユキが協力して魔法を駆使して湯舟を作成したりする中で、拠点が明確になったことで改めて今後について話をすることに。

冒険者稼業はほどほどにして、危険なことには挑まずのんびり暮らしていくことも出来そうな状況ですしね。

 

トーヤなんかはケモ耳の嫁をゲットするためにも、貯蓄しないといけないし強くなるのは楽しいからもっと上を目指したい、と真っ先に意見を出していましたが。

ナオとハルカはエルフだから長命だし、ナツキやユキは人間だけどスキル強奪を使われた関係で一般人よりは長生きしそうだから、普通の人との結婚は考えにくい状況という意見も出たりして。

まだ若いから、と挑戦を続けていくことになって。高ランクを目指すために、森の奥へと踏み込もうとしますが、アンデッド系のモンスターと遭遇して足止め。

 

対応策を探す中でナオは神殿に足を運び、流れでお祈りをしてみたところ……邪神のささやきを聞くことに。この世界ではアドヴァストリスと呼ばれ、街中に神殿があるちゃんとした神様だったみたいです。邪神を自称する辺り、悪戯好きな神話とか探れば出てきそうだな……とは思いましたが。

某ゲームの王様みたいにレベルと経験値を通達するつもりがあったり、遊び心が多い神ですよねぇ。経験値アップ系、使い方によっては有効だったそうですが、何だろうな。

 

家を探す時に話題にあがった、悪霊が憑りついた貴族関係の屋敷の問題解決に乗り出すことになったり。そこから派生して、野盗退治も行うことになったり。

高ランクになるということは、対人も経験することにはなるでしょうし。地球とは違うルールがあって、襲われる危険性があるわけだから対処できないのはリスクだ、という意見もあって。乗り越えるべき課題を超えられたのは良かった。

 

サイドストーリーは「俺の冒険はここからだ!!」。大金持ちスキルをとったマサルくんことサイのエピソード2話。冒険者仲間を見つけて、迷宮都市のダンジョンに挑もうとしていて、こっちはこっちで良い冒険してますよね。全員男のむさくるしい集団ではありますが。気になる少女との出会いがあったりもして、少しずつ進んで行くんですかねぇ。

異世界転移、地雷付き。4

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「まぁ、あまり考えても仕方ありません。さほど脅威ではないですし、問題が起きたときに考えましょう。街の外であれば、その時こそ処理してしまいましょう」

 

オーク討伐を続ける中で、リーダーを含む十一匹の群れとの戦闘に勝利を収めたナオたち。

ただその過程でナオが大怪我をしたり、戦力不足を痛感する結果でもあって……。

サブウェポンを充実させるために、ガンツに弟子入りが叶ったトミーへ依頼を出すことになったり。

 

絶賛家建築中の自分たちの土地の片隅を借りて、集団専用の特訓を増やしたり。勉強からの実戦で、魔法障壁とか言う新しいスキルをナオが発見したり。できる事を着実にやって戦力増強を図っていったナオたち一行。

その成果を確認するときも、無理のない範囲でやっているのが良いですねぇ。

 

あとはラファンの街の名物が家具生産で、職人が多いという世界観の話も出てきて。

銘木が取れる場所が街の北部にあったけれど、当時よりも魔物の脅威が増えたことで近ごろは伐採できずにいて、残った木材をやりくりしてるとかなんとか。

ほのぼの過ごしている日常もありましたが……。よもやラファンで地雷スキルを取得して冒険者になって生き延びていたクラスメイトと鉢合わせることになろうとは。

スキル強奪みたいに即座に死につながるようなものではないにせよ、制限がかかるスキル持ちばかりで集まっていたのを「危ないスキル持ちが淘汰されたからじゃないか」と推測していましたが、まぁまぁ合ってそう。

 

異世界で好き勝手振舞おうと思った勢でもあって、女性陣にちょっかいかけてきたり、行き過ぎて依頼中のナオ達に攻撃を仕掛けてきたりしていましたが。

街の住人である錬金術師のリーヴァから証言を得られて、遠ざけることが出来たのは良かったですね。

サイドストーリーとして、女子三人組の「翡翠の翼」編の2話が収録。尖ったビルドにしたメンバーですが、協力し合って乗り越えていってるのは素晴らしい。

異世界転移、地雷付き。3

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「もっと、鍛えないとな。……ハルカを守るためにも」

 

ナオ達はまずはギルドに物件の紹介をお願いしたものの、希望する条件を満たすものはなかった。

そこで、土地を購入して希望の家を建てるコースで検討することになったわけですが。さすがに土地と家を合わせた分の出費を賄える貯蓄は無くて。

ディオラが土地の交渉をしている裏で、ナオ達は改めて金策に走ることに。

 

他の転移者が干渉したと思われるアエラの喫茶店、当初は豪華すぎる外装からお客さんが入っていませんでしたが、ナオ達がアドバイスしてからは好調そうなのは良かったですねぇ。

そしてアエラさんに金策についての相談をして挙げられたのが、マジックキノコというキノコだった。ヴァイプ・ベアーの好物で採取の時に鉢合わせるかもしれない、という危険はあるというが挑戦することを決めて。

いろいろと備えていたこともあって、危なげなく討伐出来ていたのは良かったですねぇ。

そして次の標的としたのが、オーク討伐にもチャレンジすることになって。泊りがけの遠征をするよりは、魔物討伐して自分たちのレベルを上げる方を選んでいるのが彼等らしいか。

 

その一方で、スキルの習熟にも励むようになってましたが。協力プレーでマジックバッグの作成にも挑戦し、ある程度形になっていたのもお見事。

最初はインクで魔法陣を書く一般的な方法ではなく、時間をかけても刺繍をしてやりやすい方を選んだり、軽量化や時間遅延を複合させるのではなく、ひとつの能力だけをつけるといったり、成功しやすいように工夫もしてるのが偉いですよねぇ。

時空魔法の使い手は貴重で、マジックバッグを売りに出したりすると貴族に目を付けられそうだ、ということで秘匿することにはなっていましたけど。それはそれ、自分たちの利便性と成長の為に試行錯誤を続けてレベルアップしていたのも良い感じでした。

 

サイドストーリーとして、ナオ達がすれ違いちょっとだけアドバイスすることになったドワーフを選択したトミーの立志編が収録。少しばかりの資金援助を受けて、一人で過ごすのも苦労するのに三人で過ごすのはどれだけ大変だったろう、と思える彼で良かったですねぇ。助けた甲斐がある、というか。

 

あとは、ナオ達との接点がない完全別視点となるマサルくんサイドストーリー「俺の冒険はこれからだ!」も収録。所持金が20倍になる大金持ちスキルをとったけれど、初期資金が20倍になるだけの罠があって。でも他は健康・長寿・病気耐性・毒耐性みたいに堅実な選択してたのと、初動でミスりつつも良い出会いが出来たのでまぁ差し引きプラス勢ではあるんじゃないですかね……。

少なくともスキル強奪からの即死勢よりは真っ当に異世界ライフを送ってる。

異世界転移、地雷付き。2

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「ま、あの対応をした一番の理由は、“敵”になりそうな相手の瀬力を落とすためだけど」

「――え?」

「いきなり騙そうとするなんて“敵”じゃない。あれだけスキルを封じられたら、よっぽど努力しないと私たちの脅威にはなりそうにないでしょ?」

 

ある程度冒険者として稼げるようになってきたナオ一行。

そんな中でハルカが「一時的に街を出よう」と提案してきて。それは再会できていない彼女の友人、ユキとナツキを探したいという希望からだった。

ナオとトーヤにも友人はいたものの……異世界に来て、身一つで生きていくという状況でわざわざ探してまで合流しようと思える相手は、今いるメンバー以外にはおらず。

 

ハルカの友人が女子2人だということ。これまでの活動から同じ町にはいないだろうこと。邪神を名乗って転移させた相手は、地雷スキルを設置したけれど街の近くに転移させてくれたり温情があること。

様々な事情を勘案して、ナオ達も友人探しに同意して動くことに。

ギルドの受付嬢や鍛冶師のガンツさんと良い交流できてるのも大きいですよねー。ルーキーが金のにおいをさせてると面倒な奴らが寄ってくる、とかアドバイスもらってますし。

ハッタリも必要だ、というのは大事な観点ですよねぇ。

 

さぁそうやって備えて友人を探しに行こう、と思ったところに地雷スキル持ちの元クラスメイト女子が現れて。スキルコピー持ちで、しかも暴走気味とか言う地雷案件だったのであーあって感じではありましたが。

その後行き倒れていたクラスメイト、トミーくんは地雷スキルは持ってなかったので「今」の普通の対応をしていくことになって、明暗分かれるなぁって感じ。

そうやって予期せぬ出会いがあった中で足を運んだ別の街サールスタットで、目的の2人とすぐに再会できたのは良かったですねぇ。

料理関係だったりはあまり振るわなかったですけど、本屋で使い手が居ないからとほぼ飾りとして置かれていた時空魔法の魔導書を初級・中級・上級を一揃い購入できたり、思わぬ収入があったりはしたし、大目標の友人と拠点としてるラファンの街へ移れることになったので収支プラスでナイス。

 

まぁ5人で活動していくことになると宿生活よりは、家を持つ方が良いなぁってことで出費がかさむことにはなるんですが。稼いでるから「家を買った」と分かりやすく出費したアピールしよう、という別の目標も達成できるので良し。

エルフの料理人アエラとの良い出会いがあったりもしましたし、ラファンはなんだかんだ良い拠点だと思いますけどね。

 

トミーが転移してから出会った男子2人は地雷スキル持ちで自滅してましたが。

サイドストーリー「翡翠の翼」として、ナオたちとそこまで親しいわけでもなかった女子3人グループの異世界転移模様が見られたのは良かった。自滅するばかりじゃなかったのは良かった。なんか思った以上に「スキル強奪」で死んだクラスメイト居たっぽいですしね……。



異世界転移、地雷付き。

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「命大事に!」

「「い、命大事に?」」

「英雄なんて目指さない!」

「「英雄なんて目指さない」」

「堅実こそが一番の近道!」

「「堅実こそが一番の近道」」

 

修学旅行に向かうバスが事故にあい、乗っていた生徒が全員死亡。

……そして、そんな彼らに邪神を名乗る存在が語り掛けてきて。「レベルやスキル、魔法のある異世界に転移させてあげよう」と、なんとも怪しい誘いでしたが。

タイトル上で「転移」になっているのは、異世界で生まれ直して赤ちゃんからスタートではなく、肉体年齢的にはそのまま邪神ボーナスが載った状態で異世界にわたる、という流れだから。

 

それぞれの生徒にはポイントが与えられて、転移の前準備として取得したスキルを持っていくことができるという恩恵があって。

邪神様、生徒たちの欲望にまみれた願いに「『スキル強奪』スキルが欲しい? いいよ、実装してあげる!」とかみたいな感じでポンポン応えてくれるんですが。

そうやって増やされたスキルの大半には、『ただし使うと○○の不具合があるよ』みたいな隠し効果があって。それを指して、地雷スキルと作中のキャラは称してましたが。

最初から用意されていたスキルは基本罠が無いし、ヘルプ機能みたいなシンプルに助かる機能も実装してくれているので、欲深い者が身を滅ぼした、ってことにはなりますけども。

 

主人公のナオは、邪神の誘惑には乗らず割と堅実なスキル構成にして。魔法が得意で寿命が平均的に人族の2倍になるエルフを選んだことくらいか? ちょっと変わった選択。

友人のハルカも(ナオが選びそうだったからという部分はあれど)エルフ選んでいたし、男友達のトーヤは「ケモ耳の嫁をもらうため」に獣人を選んでいたりしたので、種族変えるのはそこまで変な選択でもなさそうでしたけどね。

 

ハルカが「異世界の常識」という追加スキルを取得していて、彼女がナオ達をフォローしてくれていたり、無謀な冒険には挑まず堅実に行こうという方針でまとまれる三人だったこともあり、異世界へ放り出されてから文化の違いに戸惑いつつもなんだかんだ生活できていたのは良かったですねぇ。

地雷スキルを取得してしまったせいで速攻でデッドエンドに到達している輩もいるのを見ると、危なげがないんですよねぇ。安心してみてられる。


ノウ無し転生王の双界制覇

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「この世界でも、魔力が活性化した以上は、これからはどんどん魔法を使える人間が増えていく。文明的に魔法が必要だとか不必要だとかはかんけいなく、これからこの時代は、魔法というものを理解し、正しく使えるよう教育するのは重要だと思うんだが」

 

異界と接続する事で、魔法を使える人間が生まれるようになった世界。

魔法後進国である日本に生まれた黒陽練は、超一流の魔法使いになれると期待された神童…だった。

魔法の本場ブリタニアの姫を救った代償に、その才能をほとんど失い、魔法学院に通う事も出来なくなった。

 

それでも練は独学で勉強を続け、少ない魔力でも戦える技術を編み出していて。

才能を失ってから時が流れ……魔法技術学園高等部への入学が許可されることに。

そこで出来損ないが今更何をしに来た、と絡まれたりしてましたが。

練が編み出した技術が、才能に溺れた自称エリートな生徒くらいは蹴散らせるくらいのモノで。

 

絡んできた方にも問題があったとは思いますが。練の方も割と口が悪いからなぁ。

自分の知識欲が満たせればいい、みたいな部分があるから、トラブルの元になるのはある意味必然で。

才能を失ったはずの元神童が入学するってだけでもニュースなのに、練が過去に助けたお姫様が、あの時の恩を返さんと「娶られに来た」とか言い始めて傍に寄るものだから、注目の的ですよね……

 

練自身にも魔術の才能はあるみたいですが、さらに彼の中にはなぜか優れた魔法技術を持った初代ブリタニアの王の魂が同居していて。

彼に色々と教えてもらったりしては居たようですけれど。

……なんというか、盛りすぎな感じは否めない。



ソードアート・オンライン ガールズ・オプス3

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「……私はねルクス 自分本位で生きることがわるいこととは思わないよ」

(略)

「『あれをしなさい』『これはダメ』『この人に気に入られなきゃ』」

「そんな他人が決めた約束事に縛られたまま何もできなくなるより全然いい」

 

ルクスの過去が迫ってきて。

あのゲームから帰還して、再度ログインしているようなキャラはそう多くないってのどこかで見たような気がしますが。

キリトたち含め、それでも変わらず参加しているメンバーはいて。

必然的に『生還者』同士で会う可能性もあるわけです。

それが良縁であれ……因縁であれ、縁があれば導かれることもある。

 

まぁ、何となく察してはいましたが。

ルクスは元ラフコフのメンバーだそうです。

最もオレンジという訳ではなく。街中に入れない主要メンバーに情報を流す「諜報員」として所属する羽目になっていた、みたいで。

所属するに至る流れも、彼女の自身が望んだわけではなく。危ない所を助けられたのがラフコフのメンバーで「ここで死ぬか、仲間になるか」の二択を迫られた結果だとか。

それは責められるようなものでもないと思いますけれどね。

 

同じようにラフコフに吸収されたギルドもあって。そこの一人とルクスは仲良くなったようなんですが。

あの討伐作戦が実行されたときに、行き違いがあって……そのまま離れていってしまった。

重い。自分が情報を渡したことで、ラフコフが行動すると思えば、さらに重さは増していた事でしょうし。

シリカがしっかりと正面から彼女に言葉をぶつけてくれたのは良かったなぁ。

今、仲間なんだから。重荷は分かち合おう。支え合おう、というのが。

過去に縛られすぎても、よくないですし。この調子で決着となればいいですが。

  

 

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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