気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

玩具堂

探偵くんと鋭い山田さん 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる

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「解りました。やるだけやらせてもらいます」

雪さんにああ言った以上……信じてみよう。不幸を呼ばない探偵をやれることを。

 

入学早々失敗をしてしまった、男子高校生戸村和。

自己紹介の時にうっかり、実家は探偵業をやっていると口走ってしまったのだ。

探偵をやっているのはあくまで父なのに、クラスメイトから浮気調査の依頼をされてしまって。

 

性格もあって、そこで断り切れずに調べる事になったのですが。クラスで両隣の席に座っている双子、活発な姉と冷静な妹に、なぜか事情を説明する事になって。

戸村君はかなり振り回されていますが、三人であーでもないこーでもないと、情報を整理していく中で、真相に迫ることが出来て……

 

それが評判になってしまい、事件が事件を呼ぶような状態に。

どこかで連鎖を着れれば良かったんですが、戸村君かなりの巻き込まれ体質で、断れないくせに引き受けたからには出来る事を尽くそうとするからなぁ。

雨恵からは、「損しかないような性格」と評されてましたが、それが全く間違ってないからなぁ。

 

素人の推理だから、報酬を受け取らないのも正しいけど、無償でやってるから人が寄ってきてる面もあるんだよなぁ。難しい。

家庭の事情もあって、戸村君自身は「探偵」に関して色々と思う所があったようですが……ネガティブ寄りだったそれに、少しでもポジティブに向き合えるようになったので、彼自身の為にもなっているのは、一つの救いでしょうか。

BOOK☆WALKER電子版には、巻末に書き下ろし短編『訊かないでほしいことほど訊かれる気がするのはたぶん、訊かないでほしいことを訊かれた時だけ記憶に残るから』。
本編終了後の一幕。双子とは別行動してる戸村君が、浮気調査を依頼してきたギャルに囲まれる話。
話題は「いったいどっちと付き合ってるの?」。
それに対する戸村君の回答よ……彼女たちが穏やかな顔になるのも分かる。
「友達の幸せ呪うようになったら本格的に負け組っぽいしさ」と言って、応援してくれるのは偉い。
まぁ、下手につつくより見守る方が楽しい三人ですよねアレ。

好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる

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「あなたが異世界を書くことで、あなたの異世界を読者が楽しむことで、少しでも何かを得られたのなら、それはまぎれもなく現実を変えていく力なのです」

 

あらすじからは予想してなかった導入というか。

妹がウザくて仕方なかったというか。人の趣味を否定してギャーギャー騒ぎ立てて、良く兄貴は平気だな、と正直思いました。

オタク趣味を嫌って、兄を更生させようとしてる雰囲気にはウンザリ。

 

喧嘩した事をきっかけに、ライトノベルについて知ろうとしたのはマシでしたけど。

いや叩くだけ叩いてもう知らない! とかせずに学ぼうとする姿勢は大事ですよ。

その前段階として、人の趣味を大上段から否定すんなって話ですけど。

 

まぁ、そんなこんなでラノベについて知りたいという妹と、兄の友人たちのお話。

ラノベの表紙にはなぜ女子の胸が強調されがちなのか、ハーレムものについて等々。

主人公の彼女である帆影の唱える理論はぶっ飛んでるようで、なんか頷いてしまう部分もあったり不思議な感じ。

 

妹からすると不思議ちゃんな帆影との交際は中々認めがたいようですが。

「確かに僕と帆影は噛み合ってないかもしれない。でも、それなら、これから噛み合わせればいいんだ。それじゃダメなのか」

そうやって真正面から言える兄貴の方が好きですね。

あと最後の帆影の爆弾は凄かった。砂糖吐けそう。

CtG ─ゼロから育てる電脳少女─3

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「だから、良いんです。現実の役に立たないからいいんですよ。ゲームというのは、くだらなくてナンボです」
「……その心は?」
(略)
「実利があったら遊びじゃなくなりますから。生活やプライドを外に確保して、その上の『どうでもいい部分』だけを使ってこそ、純粋な遊戯です」

前回冬風が、遊を見事に刺激してくれて。
最後には新キャラ登場で、状況がさらに掻き回されるのかなぁ、と楽しみにしていたんですが。
……確かに掻き回していってはくれましたが。
美遥が思ったよりも挽回できなかったといいますか、冬風と遊の関係が強固すぎてびくともしませんな。
二人で連携してタイミングがシビアなバグ技を使って相手を嵌めたりしてますし。
打ちあわせなしでそれができるとか、本当反則だろう……

結構気に入っていたシリーズだったのですが、ここで完結になってしまうようで。
後書きで描かれていましたが、大きな問題は解決していません。
けど、結局前回の「泣き方を想いだした」って言うのが一番のポイントだったんですかね。
主人公は彼で、世界は救うわけでもなく、彼なりの理由で日々を過ごしていく話だった、と。
だからここで終わるというような事が書かれていましたが……うーん、やっぱり惜しい。

前回最後に登場した、ハルハの本当の母親。
遊が彼女に対しては随分と厳しい態度をとっていたのが印象的です。
2巻で、色々と思いだしたことがあったから、成長できたんですかねぇ。
ハルハの事情だったり、遊の抱えていたものだったりは、とりあえずの説明がされた感じではありますかね。
恋愛模様に決着がつかなかったのは少し残念ではありますが。
次回作も完全に未定ということで、先が読めませんが、何か出る様だったら買います。


CtG ゼロから育てる電脳少女 2

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「要するに……何が言いたいかって言うと……」
(略)
「ウソをつくことを禁じるとか、一〇〇パーセント解り合わないといけないとか――そんな風に縛りあわなきゃ成立しないような関係は、くそくらえ、ってことよ」

後書きで書かれていましたけど、今回は遊がわりと自業自得な胃痛に悩まされる話だったってことでいいんじゃないでしょうか。
ハルハの母親役である、ミーファこと美遥が、遊の通う高校に転校してきて。
冬風とバチバチやっている場面は、作者さんがすごく楽しんで書いているんだろうなと思いました。

美遥が、クラスの女子に一目置かれる展開になったり。
遊が冬風に追及されたり、励まされたり。
上手くバランスをとって描かれていたんじゃないでしょうか。
ハルハもゲーセンで新しい友達を造ったりと成長しているようですし。
桜が結構いいキャラしてました。
格闘ゲームで遊に負けたことが悔しくて、その時負けたキャラを解析して、いざ再戦だと思ったら実は持ちキャラ違うんだよねと言われて衝撃受けるとか。
三か月無駄にしたとなると叫びたくもなるよね……頑張れ。

ただ、そういった日常の暖かいエピソードだけでは終われないわけで。
今回もメメントのような、異質な存在が起こした事件に踏み込んでいくことに。
異質であることを嫌い、均一化して、嘘のない世界を造ろうとする、心を読むハダリーズ、イクィ。
イコールのEQなんだと思いますけど。

思考を読まれるという事で、結構追い込まれてましたが。
幼馴染の少女が手を貸してくれたことで、見事勝利。
心が読まれるなら、「混乱させて、混乱しているうちに倒す」なんてのは、中々無謀で、そりゃあ実行できるなら見てみたくもなってしまうか。
遊と冬風の信頼関係は中々得難い、貴重なものであると思いますよ。
それだけに、美遥という存在が現れて、動き出した今、どう変化していくのかが気になるところです。
最後新キャラ出てきましたし、また引っ掻き回されそうですね……そしてまた少女か。遊、その内刺されないだろうか。


CtG ゼロから育てる電脳少女

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「なぁメメント。お前、俺がなんでスカラベと呼ばれるか、判るか?」
「? いいえ。それが何か?」
「そうか――だったら俺の勝ちだ」

VRMMOのゲーム「CtG」。
クレイドル・トゥー・ザ・グレイヴ。
限りなくリアルな仮想世界を舞台にした、体感型オンライン・ロールプレイングゲーム。
それぞれの特色を持った10のエリアから構成される、人気のゲーム。

母がこのゲームの開発に関わっていた少年が主人公。
昔からゲーム開発に専念していて、約束が守られたことは少なかった。
母に対して厳しいことを言ったりもした。けれど、母が作るゲームは、つながりとして楽しみにしていた。
だから、遺作となってしまった「CtG」でも、母が開発に関わっただろう時期のクエストの全制覇を目標にゲームにのめり込んでいた。

そして、或る日ゲームの中で一人の少女と出会う。
それがきっかけとなり、かなりレアな「結婚イベント」が発生。
なんでも、各プレイヤーの行動やログからみて相性が最高と判断されたプレイヤーが接触したときにのみ発生っする。イベントを発生させたペアがまだ二桁に満たないらしい、レア中のレアイベント。
少女の同意を得て、そのイベントを実行した事が、全ての始まりだった。

結婚した二人の元に、ゲーム中で唐突に子供が与えられ。
保育用のサポートNPCまで出てきて、ただのゲームとは思えない、ドタバタに巻き込まれていくわけですが。
本編のゲームとか、ハルハとかをめぐるいざこざよりも、美遙と冬風のピリピリした雰囲気の方が印象に残ってます。
流石、玩具堂さん、というようなヒロインの対立構造といいますか、うまくキャラを建ててくるなぁ、という感じで。
幼馴染キャラの冬風は、今回ゲーム側の事情には絡んできませんが、次回以降出てくる流れ。
これで遊が冬風のキャラクターとも結婚イベント発生させると混沌とさせて面白いと思うんだけど、そこまではいかないかなぁ……


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