気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

田中清久

現代ダンジョンライフの続きは異世界オープンワールドで!4

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「…仕事に大事なのは相手に対する正しい認識だ

 お前達は俺が哀れむような可哀想なガキじゃない

 そしてお前もカモだと舐めていいお人好しじゃない」

 

16話~20話を収録した第4巻。

財布を掏られてそれを追っかけたナルヒト。

竜を殺してその婚姻を断ったことで彼は注目の的で。竜を崇める騎士と、天使原理主義者とが居て一枚岩じゃない教会の主教は頭を抱えまくってましたが。

 

お金大好きで貨幣経済と富と平穏の為に行動しようとしてる主教と、欲望のために行動するナルヒトは相性が悪そうというか……逆に主教も自分の欲望の為に突っ走ってるタイプだから、噛み合えば凄い良いペアになりそうな感じもある。

主教、ナルヒトに監視を付けて「上手いこと恩を売ったりして」と、部下を付けていたわけですが。そのおかげで、最後の特殊イベントに繋がったのでラッキーというべきかどうか。

 

ナルヒト、自分のやりたいようにやっていくタイプですが。

スラムで財布を掏った孤児と、それを庇う友人と遭遇して「やりにく……」って零すあたり、人が好い一面もあるんですよねぇ。

ラザールを探すクエストは、孤児たちに会ったことでそれは無事に叶って。似たような夢を持っていることで、同じ夢を目指す仲間になったの良かった。

その契約が決まったところで、縁があったスラムの孤児が襲撃を受けたという知らせを受けて。

一度は助けられない、と判断を下したものの。何だかんだ手を伸ばしてしまうのが彼らしくて良いですねぇ。敵対者には容赦ないタイプでもあって、カラスを蹴散らしていたのは痛快でした。



現代ダンジョンライフの続きは異世界オープンワールドで!3

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「冒険には辿り着くべき景色が必要です お嬢様…蒐集の竜よ」

「貴女様の辿り着きたい景色は?」

 

異世界において竜とは隔絶した存在として、畏怖される存在である。

生命の到達点でもある竜のツガイとして選ばれることは、大変な栄誉であり全てを約束されたも同然だった。

「この世界のヒトの魂に刻まられた絶対的な概念」が龍という神聖で絶対的な存在に関する事象のようですが……ナルヒトは、ダンジョンの現れた現代地球を生きた異世界人だからなぁ……。

 

そういったこの世界の常識に縛られない存在でもある、というのが一つ。

……さらにいうなれば、ナルヒトは与えられるだけのぬるま湯を良しとするような怠惰な性格ではなかった、というのも一つ。

蒐集竜は、知らずのうちにナルヒトの地雷を踏んで、だから彼は反発した。

絶対強者である竜とその傍に侍る爺さんを相手取っても、言葉を止めることはしなかった。自身が死に近づく可能性があるとしても、縛られることを良しとせず……自分の心情をぶちまけた。

その言葉は、内心を読める蒐集竜に考えていることと口にしていることが一緒だと認められるほどで。それが分かってしまうから、自分が好ましく思った相手に「嫌い」と言われたことにあれだけのショックを受けたんでしょうねぇ……。

 

はじめての感情に戸惑ってる蒐集竜ことアリス、可愛いですよねぇ。

後表紙にも登場しているメイド長」のファラン、料理を褒められてウキウキしてるのも可愛かった。「お目が高いです 友人さま」のコマで素早くナルヒトに近づいてからのキラキラしてると評された次のページの表情とか良かった。

あと電子版でもカバー裏見られて嬉しかったんですが、ベルナルさんを評したアリスの言葉にすっごいびっくりしたんですが!? WEB版未だに読めてないんですが、そっちでは出てた情報だったりするのだろうか。読みにいかなきゃ……(積読の山を見ながら)。



現代ダンジョンライフの続きは異世界オープンワールドで!2

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「ここが夢か現実か…現実だとしたら

 今度は死なねぇ 生き残ってやる」

 

610話を収録した第2巻。

自分のフィールドに引き込んで竜を圧倒したように演出した主人公ナルヒトでしたけが。仕込みに時間かかったり反動もあるピーキーさで、実際には結構ギリギリだったそうです。

ラザールが逃げられて、巻き添えを気にする必要も無かったというのがありがたいですねぇ。そして自分も逃げようとしたところ、竜の持っていたアイテムは彼には効果が無くて。

 

後に判明したところで言うと、ナルヒトが異世界人であるために機能しなかったようですが。このあたり、異世界で立ち位置確立して冒険開始した後とかに面倒なことになりそうな気配はするなぁ。便利な帰還アイテム使えないとか手間が一つ増えるわけですし。

コミカライズではウェンフィルバーナの描写が増えてて楽しかったですね「キミの…未来の宿敵?」のコマとかかなり顔が良い……ってなりましたし。

 

トオヤマナルヒトと邂逅し夢破れた経験のあるウェンフィルバーナ。彼の記憶を消して吹き飛ばした後、余裕そうだったのにその後に「トラウマだから」と崩れるシーンとかギャップがあって良かったし。

ナルヒト遠ざけた時に「手ごたえがなさすぎた」とか感づいているのも怖いんだよなぁ。スペック高すぎ。なんでこれよりもスペックが高かった時期の彼女に勝てたんですかね、「推定:並行世界の未来のトオヤマナルヒト」という存在……。

 

そしてついに帰還して蒐集竜と対面することになってしまったわけですけど。

爺やさんことベルナルが立ちふさがっているときの「試して見られたらよろしい」の絶望感、凄いなぁ。扉が遠い。その後に登場する「メインクエスト発生」の画面も、なかなかの迫力でしたが。

逃走を阻止されて連行されて、竜の理に則って結婚を迫られることになっていったわけですが。その局面においても最後に自分の言葉を宣言できるの、あまりにもトオヤマナルヒトすぎるな……。

 

巻末には無題の書下ろし小説が収録。

学生時代のトオヤマナルヒトの友人で会った美少女、海城とホラー展開に巻き込まれることになっていましたが……。なんで現代ダンジョンの外ですらこんなイベントに巻き込まれてるんだ……そしてなんで生き残ってるんだ……。

現代ダンジョンライフの続きは異世界オープンワールドで!1

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「次は間違えねぇ」

 

コミカライズ作品。

SNSでフォロワーが激推ししていて、コミカライズ読んだら面白かったので、原作小説にまで手を出し始めたシリーズ。

 

2028年二ホンに現代ダンジョン「バベルの大穴」が現れ、そこに挑む探索者という職業が生まれた世界。

ベテランと呼ばれておかしくない立ち位置で活躍していた遠山鳴人は、仲間を逃がすために致命傷を負った。

そのままダンジョン内部で沈殿現象と呼ばれる異常現象に飲み込まれ行方不明となった。

 

彼は超常の存在の干渉を受けて、所持していた武器だったりスキルだったりを所持したまま、異世界へ転生というか転移みたいなことをすることになって。

スタート地点が「冒険者の奴隷」で、冒険者たちの扱いとかルビが「カナリア」なあたり、これ炭鉱の金糸雀よろしく危険地帯に放り込んで、安全かどうかチェックする駒扱いでしょ……。

 

遠山に良くしてくれるリザドニアンの奴隷もいましたが、冒険者たちが乱暴してきて……。彼はそれを良しとする性格ではなかった。

とりあえず暴力でもってまず一人を打倒し、さらに死の記憶から切り札の出し惜しみをすることもなかった遠山によって、冒険者たちは混乱することになります。

無事に逃げおおせたかと思いきや、サイクロプスと対峙する羽目になるし。かと思えば竜種の塔級冒険者と出会い、お前ら2人で殺し合いして生き残ったほうだけ助けてやるよ、とか言われるし。

 

でもただ言われるがまま行動するような遠山ではないんですよねぇ。

絵柄が付くと矢印の導きことクエストマーカーがコミカルで面白いなぁ。教会の帰還印発動した時に遠山にわしづかみにされて「マ!?」ってなってるマーカーさん、正直おもしろかった。

クエスト進行の表示であるマーカーとかの扱いがしっかりしてて、良いコミカライズだなぁって思いました。

 

巻末書下ろし漫画「ある冒険者の続き」。

冒頭に行方不明になった遠山の捜索依頼を受けた人物の経過報告がちょっと書かれてましたが、「味山只人」って同作者の凡人探索者シリーズの主人公ではー? 繋がりがある描写見ると楽しくなっちゃう民です。

巻末の書き下ろしSSではアリスが幼少期に母と話しているシーンと、現代で高校生だったころの遠山のエピソードが収録されていました。

「鳴人くん」と呼ぶロングヘア少女とか、一人称僕でとある嗜好を持った少女とかとの縁があったらしいですけど、どっちもヤバそうな気配がひしひしとするんだよなぁ。むしろよく上級探索者になるまで生き延びてたな遠山。もっと早い段階で死んでてもおかしくなかったのではー?

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ちゃか

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