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「ソーマ様のお噂を聞いた時はそんな聖人のような御方が存在するなんて、とてもではありませんが信じられませんでした! ですが、ソーマ様はお話通りの……いえ、それ以上に素晴らしいお方でした!」

 

トラックに轢かれて死んでしまった主人公のソーマ。

記憶と肉体をそのままに、彼は異世界に迷い込んでしまって……森で目覚めたと思ったら、スライムに襲われ服を溶かされる羽目になって。

そこに女性冒険者3人組パーティ「蒼き久遠」に助けられることになるわけです。

 

しかしそこで判明したのは、タイトル通り「男女の力と貞操が逆転した異世界」であること。

日本語的な表現をすると、女性は力強く雄々しく。男は弱く女々しい。

創作ではよくありますが回復役って巫女とか聖女として女性が担うことが多いですけど。この世界では男性の方がそれを行っている。

ソーマは異世界に来た際に、異世界版聖女こと「聖男」というジョブについていることに気付いて。一段階低い男巫というジョブだと申告しても、祭り上げられるくらい貴重だとかなんとか。

 

前世の記憶がある彼からすると、この世界の女性は無防備に過ぎるというか。

ソーマが服を溶かされたときとか、エルミーが自分の服を脱いで「早く何か着てください!」とかやってますし。

そういう「貞操逆転もの」の御約束を詰め込んだ読みやすい作品でしたね。