気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

異世界のすみっこで快適ものづくり生活

異世界のすみっこで快適ものづくり生活3

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「ソウジロウは『料理も広めれば、真似をする人がいる。けれど、そうして真似をする人の中から、才能のある人が見つかるものだし』って、言っていたわ」

「ほっといても、やる奴はやるって考えか。そりゃわかるけど、そこで喜べるのは、大した自信さね」

 

ほぼ村と呼べるだけの規模感が出て来た、ソウジロウたちの森の拠点。

これまでソウジロウのやりたいようにしてきた結果、施設は潤沢になってきたけれど肝心のモノがなかった。

それは、拠点の名前。ミスティアは「ソウジロウがその気になるまで待った方がいい」と思ってくれていたようです。彼がそうしたいと思ったときの方が真剣に考えるから、と付き合いが短いながらも、結構見透かされていて短いながらも濃度のこい付き合いしてきたことが伺える。

 

一度は外に出した妻や息子を、ソウジロウとの付き合いの関係で呼び戻すことになったドラロ。手痛いビンタを喰らったりもしたようですけど。頼れる職人との伝手も得られたのは良かったですね。

何だかんだドラロの事大事にはしているようで、いったいどんな手口で元夫に近づいたんだ? と言ってきたりする一幕もありましたが。

まぁ職人との初対面で、「まず刃物類作って欲しいですね(包丁とか欲しいんだよな)」というすれ違いが生じていたからな……。その後手製のクッキーで誤解解けたのは笑っちゃった。

ソウジロウ作の木造を見て職人としても認めてもらったりもしてましたけどね。……神木を偏執的なまでにこだわって彫り込んでいるのを、変態だのなんだの意気投合して評価しているあたり、似た者同士だなぁ……と思いました。

 

あとは、釣り竿のリールを作って量産体制を持ち込もうとしたり、影響が及ぶところはどんどん広がっていきそうですねぇ。

そんな中で、ソウジロウはちょっと疲れたというか、ゆっくり時間を使いたいという事でマツカゼを伴ってではありますがソロキャンプを堪能することにして。

トラブルがありつつも良い時間を過ごしたりして。心機一転した結果、冒頭でも触れた拠点の名前問題に向き合うことになったわけですけど。彼らしい名付け方をされていて、良かったと思います。

異世界のすみっこで快適ものづくり生活2

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「価値があるものを価値の分かる者に届けねばならん。それは儂が商人を目指したときの、最初の誓いだったゆえにな。男として恥をかくからと、商人としての誓いを曲げては、儂の魂にはなにも残らんではないか」

 

妖精サイネリアが勝手に米とビールを持ち出してきた相手に、しっかりと贈り物を返すあたりソウジロウも真面目だ……。

そうやって贈られたおにぎりが、ソウジロウ作で神気がこもっていたこと。サイネリアが伝えた神器持ちや飛竜が滞在しているという話が興味深かったために、天龍と呼ばれる崇められている種族の若者がやってきたりして、さらに森がにぎやかになることに。

最初の挿絵でウカタマとコタマが持ってきた植物を植えたところで片方がばんざーいって感じで手? 足? を挙げているのが可愛かったですね。

 

一方、ソウジロウからもたらされた神樹の森の素材を受け取った領主のセデク子爵。

彼が王家に献上した蛇の肝を用いた薬で、臥せっていた王子が回復されたとかで、数年のうちに領地に足を運びたい、なんて話も出て来たとか。

狭く貧しい領地で、中央からは落ちぶれ貴族として見られているような場所だそうで。

近くにある神樹の森が豊か過ぎるがゆえに、切り落とすにも一苦労な樹木や倒すのも大変な魔物に溢れていて、人が踏み込めずにいることが原因の一つではあったようです。

貧しい領地でどうやって持て成すつもりだ、と商会長にツッコまれたりもしてましたが。

 

結果的にソウジロウが神樹の森の素材を持ってきてくれたことで、素材の処理に商人ドラロが苦慮することになったりもしてましたが。その分の恩恵も受けられてるので差し引きではプラスの方が多そう。

ソウジロウ側も理解ある領主と商人との伝手が出来たり、森の拠点でも大浴場作ったりしてるし、森の住人も増えたりして充実してますね。

異世界のすみっこで快適ものづくり生活~女神さまのくれた工房はちょっとやりすぎ性能だった~

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「どうでしょう。レガリア。覇者として、現人神として――君臨し、暴食されますか?」

浮かんだ返答は、ごくシンプル。

「そんなことしたら、ミスティアが、一緒に驚いたり喜んだりしてくれなくなるだろ」

 

命を落とした一介の社畜ソウジロウ。

生前に女神の像を綺麗にした、という事を評価されて異世界に転生できることに。

成人した肉体はそのまま異世界の森に放り出されたわけですが、女神様からクラフトギアという様々な工作に使える神器を与えられたのもあって、異世界的には未踏の危険な領域とされる森でも、一人で暮らしていける状況ではありました。

 

ただその森の資源の平和利用を訴えるハイエルフの女性、ミスティアと出会ったり。

神器か、はたまたソウジロウの創り出す環境が魅力的だからか、伝承に語られるような精霊獣が多くよってくることになって。

魔法で布を織れるシルキーモス、土壌に影響を与えるリドルズ。はたまた気ままな妖精サイネリア。狼だけどまだまだ子犬チックな可愛さを持つマツカゼなどなど。

少しずつ住んでいる場所がにぎやかになっていくのが楽しくて良いですねー。

ソウジロウの他の転生者である、闇魔法の使い手である少女チグサもやってきたりして、一緒に暮らすことになったりして、話題には事欠かないわけですが。

 

……ハイエルフの伝手で街に資源を売りに行って、必要な調味料なんかを買い出しに言ったりも言ってましたが。

希少性ゆえにソウジロウの持ち込む素材は高値が付き……それなりの商会が手形を発行して、対応に苦慮するほどのありさまでしたが。

ミスティアが「浮世離れがますます加速して織るではないか」と言われているの、ちょっと笑っちゃいました。ソウジロウもこの世界の常識に疎いのに、そのあたりをフォローしてくれるミスティアが浮世離れしてたらそりゃストッパーないよなぁ……みたいな。

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ちゃか

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