気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

異世界居酒屋のぶ

異世界居酒屋のぶ11

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「これからどんな日々が待ってるんだろうね」

「少なくとももっと賑やかにはなりそうだな」

                               

王女摂政宮のセレスと、帝国皇帝のコンラート

二人がお忍びで古都を散策している時にたまたま出会い、お互いに一目ぼれするとか、天文学的な確率すぎて笑う。

先帝である祖父の才能に及ばないと思っているコンラートは、コンプレックスの塊になってしまってたようですけど。初めて好きになった人のために、かなり決定的な選択が出来たのは何よりでした。

 

しのぶちゃんの記憶力、本当にすごいですよねぇ。

前の巻でもお客さんが初めて頼んだメニュー覚えていましたし、2回だけしか訪れていないセレスの情報をかなり正確に伝えられてたし。

更に言うなら、コンラートが皇帝陛下であることも、彼の祖父が訪れていたことから察しがついていたようですし。

 

セレスが弟に嵌められていましたが、弟なりに姉の幸せを願っての事みたいでしたし、いつか和解できればいいですねぇ。

まぁ、コンラートとセレス間の想いは確かなようですし、幸せにはなってくれそうですけども。

 

異世界居酒屋のぶ10

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「だから特別な一日があるんじゃなくて 毎日が特別な日なの」

 

ベルトホルトとヘルミーナの仲が好調なのはめでたいですが。

彼女の実家からの贈り物が過剰で困惑してるのは相変わらずの様子。魚介類の干物の差し入れを、同僚などに分けてもなおあまり、のぶにまで持ち込むことに。

あぶって食べる以外の食べ方を思いつかないから、ってことですが。それだと確かに、飽きてくるでしょうし、アレンジして欲しいって言うのは分かるー。

 

ハンスが料理人になることに反対していた父親ですが、ハンスの兄フーゴは酒が飲めないそうですが、二人で連れ立ってのぶを訪問して。

息子の料理を食べさせてもらえないかと言ったところ、断られてしまって……すわ何事かと思いきや、怪我しちゃったから今日は調理担当させられない、というオチ。

そこで親子丼が提供されて、ローレンツさんが息子たちの仕事への向き合い方を認めてくれたのは良かった。

 

父親と和解したから、ってわけでもありませんが。ハンスに新しくのぶのメニューに載せる料理を考えてみろ、と課題を出されて。

色々と考えた結果、こちらでいう餃子的なものが出来てお客さんに大人気になっていたのは、努力する才能が結実した成果として綺麗だったと思います。

水運ギルドの二人がマルセル議長と密談してましたが……重大な話だから盗み聞きの耳を排除したかったからこんな形になってるんだろうなぁ。内容としては古都の未来を考えて、新しい水路を通そうだとか、近々持ち込まれそうな縁談についてだとか、かなり真っ当な交渉でしたねー。良い方向に進んでくれればいいんですが。

異世界居酒屋のぶ9

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「はいっ! 美味しい料理ならおまかせくださいっ」

 

古都に偵察に赴いたフランソワでしたが……のぶに入ってしまったばっかりに、帝国の実力を過信した報告書を上げることに。

案の定「誰が信じると思いますか?」とか言われて、再度派遣される事となりますが。またしても、疑いまくって脱兎のごとく逃げかえることに。

 

ただまぁ王女にも思惑があったというか、彼の食レポが見事だからもう一回行かせたってのは笑う。平和な世界だなぁ……。王女摂政宮の名前を騙った手紙が出回って居たり、キナ臭い部分もありますけども。

串カツ美味しそうでしたねぇ。専門店じゃないから種類は少ないと言ってますが、居酒屋として見れば十分なんじゃなかろうか。

密偵として活用されてはいるものの、本来は「王族の耳を喜ばせる奇譚を集める」のが仕事らしいので、本来の用途ではある模様。

 

影響を受けすぎて帝国を訪れた時に、お忍びで王女様がのぶに来てたのには笑いましたが。のぶの訪問客が豪華すぎるんだよなぁ……。

「異世界に通じている」という特殊性を、雇用した三人に打ち明けるエピソードもありましたが、内緒にしてくれると約束してくれたのは良かった。

ゲーアノートさんが超税関として仕事をした後に、彼の家族が古都を訪問して対面するのが気まずい、ってなってる私的な話が盛り込まれていたのは、構成的にも良かったと思います。

 

異世界居酒屋のぶ8

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「やっぱりノブはノブだな」

「店員が客に合うオススメを選んでくれて」

「美味しい飯と酒をさらに美味しくしてくれる!」

 

7巻収録の44話が、ともすれば最終回でもおかしくなかったですけど。

順調に刊行が続いているようで何よりです。

ただ、区切りのエピソードであるのは間違いではないようで。

 

衛兵を辞めるような事を言っていたハンスが、ついに退職。そして、次に何をするのかと思えば……のぶにきて、料理人になりたい、と宣言して。

話を聞いて、大将がそれを認めて弟子入り。

さらには、あの時言っていた通りリオンティーヌが給仕として勤めるようになって。

 

少しずつ変わって行ってますが、それでもノブだ、とニコラウスが太鼓判を押したように。

いい方向に進んでる感じがして、心が温まります。

ただ、難点をあげるなら、誰もがおいしそうに食事してるので、こっちもちょっと奮発したくなるところですかねぇ。

ヒルダとマクシミリアンの政治結婚した、幼い二人の歩み寄りも微笑ましかったですし。

のぶの影響を受けて、変化していく人々もいて。見守っていきたいなぁ、とおもう良い作品です。


異世界居酒屋のぶ7

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「本当にやりたい事ってのは」

「どんなに心にフタをしていても溢れ出てしまうものなんですよ」

 

魔女を探しているという噂のある大司教。

彼にすりよる、これまで何度ものぶにちょっかいを出して来たダミアン。

またしてものぶに踏み込んで来て……大司教の目的は、あくまで「魔女探し」であって魔女狩りではない、と。

あそこで薬師のイングリドが居たのも、縁ですよねぇ。

 

いやぁ、いい最終回だった(続きます)。

という冗談を言いたくなるくらいには最終回っぽい雰囲気でした。

これまでも高貴な方々がひっそりと足を運んだりしてましたが、古都で行われる大市に、多くの人が足を運んで。

新侯爵の事前お披露目があるとは言え、のぶに押し寄せてるのには笑ってしまった。



異世界居酒屋のぶ6

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「店主に注文します」

「今あなたが最も自身のある料理を食べさせて下さい」

「分かりました」

 

実は古都周辺では、きのこがタブー視されてるとか。

百年くらい前にきのこが流通して、食中毒が広まったため魔女狩りにまで発展したとか。

それらの過去の自戒やらを込めてきのこを食べない習慣がついた、と。

きのこ断ちの習慣も薄れて来てはいるそうですが。

……トリアエズナマの時と言い、異文化交流してるとこういう話題は出るよなぁ。

のぶ、いつも割と危ない橋を渡っている感じもする。

 

アルヌに勧められてのぶを訪れた料理人。

のぶのこだわりの料理にかなりの衝撃を受けていました。

うん、確かに居酒屋で三日煮込んだ品を出されたら驚くでしょうねぇ。古都の常識で考えればなおさらに。

こんにゃくの味・触感に驚いてるのには、笑った。いや、うん。こんにゃくの製法調べると、なんでコレ食用になってるんだ? って感じますけどね。先人の知恵凄い……

 

以前から名前だけは出ていた、詩人クローヴィンケルまで来訪。

名が広まっているだけのことはあって、大将の迷いを言い当てたのは流石。

その後、わがままに応えてくれた事にお礼を言って、出来ることなら一つ願いを聞こうというあたり彼なりの筋が感じられて好きですよ。


異世界居酒屋のぶ5

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「食材と料理は相性と愛情! 夫婦の形もね」

 

常連の衛兵さんたちが、からあげの味付け論争で白熱してて笑う。

まぁ、衛兵が飲み屋でそんな話題で盛り上がれるくらいには平和って事でしょう。良きかな良きかな。

エトヴィン助祭が、キナ臭い雰囲気を漂わせてましたけどね……

 

大司教の来訪やら何やらで普段と違う客が入って来たり、揉め事も発生してましたが。

自称・放蕩者のアルヌが見事にあしらってました。

料理を絶賛し、店を満喫してたようですけど……詩が下手と言われ、容赦なくたたき伏せてるのに笑った。

面子もあるだろうけど、あそこまで軽くやられた後に即座に仕返しに来るなよ……

 

ヘルミーナさんが子供を授かったとかで、おめでたいですねー。

仕事に追われながらもちゃんと新婚生活満喫出来てたのかとちょっとびっくり。

いやまぁ、夫婦煮の時といい要所で惚気てましたけどね。



異世界居酒屋のぶ4

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「打ち合わせの場所は?」

「聞くまでも無かろう」

 

常連が出来て、「イツモノ」なんて注文が飛び交うくらい。

活気があって、楽しそうでいいですね。一話から通っていた衛兵のハンスが衛兵を辞めようかという話をニコラウスとしてました。

なにやら進みたい道が見つかった様で。彼が抱いた夢がかなうといいですねぇ。

 

水運ギルドもウナギ騒動をきっかけに関係が改善してきたようで、隣り合って食事してました。

のぶの影響力凄いなぁ、と感じますが。当人たちは、真摯に営業してるだけなんですよねぇ。だからこそ、なんでしょうけど。

規模が小さいラインホルトは、新しい特産品を取り扱おうとして。

タコをのぶに持ち込んで、実際に調理してもらってその美味さを披露するとか。中々策士です。

ウナギ騒動で味を占めたろう。……まぁ、それが無くても常連っぽいですけどね。



異世界居酒屋のぶ3

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「客を放っといて賄いか たいした店だ」

「皆さん肴もお酒もあまり召し上がらないようですので」

「ム…」

 

どの店でも断られた果てに、のぶで開催される事になった、水産ギルドの会議。

険悪な空気に他の客が逃げ出すほど。

料理も酒も出しはしたが、全く手を付けない状態で、開き直って自分たちの賄いを作りだす辺り強い。

会議の話題でウナギの名前が出て、古都の市場で買ってきたという流れで、結果として良いフォローになってまとまってましたが。

 

イカ嫌いだったベルトホルトさん、結婚の話は上手いことまとまった様でめでたいですね。

ただ、不測の事態があってすぐに新居に移れなくなって。お嫁さんを一時のぶで働かせてほしいと提案されて。

うなぎが話題になって大忙しだったため、人手が増えて助かったようですねー。彼女のアイデアのおかげで混雑も上手いこと解消できてましたし。

 

このまま順調にいけるかと思いきや、のぶで提供している「トリアエズナマ」が流通を禁じられている品だと絡んでくる客がいて。

ちょっと不穏な空気が漂ってましたが、早期解決して良かった。古都の人々と培ってきた絆が生きて、多くの人が手を尽くしてくれて。そうしてもらえるくらい良い店なんだな、と改めて実感しました。



異世界居酒屋のぶ2

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「あはははっ エーファちゃん さすがお姉ちゃん!」

 

のぶに泥棒が忍び込んで。

いざ捕まえてみたら、水を欲する少女で……このまま突き出すのも忍びない、とお手伝いとして雇う事に。懐が深いというか。

衛兵のニコラウスも、事情を汲んでくれて良かったですねぇ。

助祭のエトヴィンさんが中々愉快なキャラで楽しい。

 

異世界に通じてることに順応してるしのぶちゃんが凄い。

文字は読めないけど言葉は通じる。それを「ホント…不思議…」で済ませてる辺り大物だよなぁ。

エーファちゃんが小動物的に微笑ましく思われてるのが、可愛い。よくわかる。

のぶで使われてる包丁やグラスを見て、「お前にはこんなものは造れまい」と言いあいしてる職人たちにも笑った。


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