気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

異世界拷問姫

異世界拷問姫3

ico_grade6_4
「お前は何も背負う必要などない。多くを損ね、世界から憎まれ、罪を背負い続けるのは重いものだ」

()

「貴様には、とても背負えぬであろうよ」

 

『大王』を蹴散らしたものの、事態は落ち着かず……

それどころか王都に悪魔が現れ壊滅状態になり、ゴド・デオスも死亡するという大参事。

王都で一体何が起きたのかと思えば……残る三体の悪魔が融合し、猛威を振るう惨状で。

 

状況が状況の為、教会側の戦力と協力して事に当たっていましたが、過去の行いもあって、ギスギスしてました。

更には、敵側が隠していた札が刺さって、教会の主力が死んだりという問題も続いてましたが。

 

それでも二人は悪魔と戦い続けて。

住民の避難も十分じゃない状況で、悪魔と戦えば、結果として人々を救う事になり。

感謝の言葉をかけられる場面や……カイトから逃げようと声をかけられてましたが。エリザベートはあくまで拷問姫として約定を守る、という態度を崩さなくて。

 

だというのに、カイトの主として、「敵以外を殺していない」カイトが殺されずに済むように逃げろというあたり、不器用にもほどがあるというか……

彼女の誇りが、揺るぎないものであり過ぎたがゆえに、カイトも決断を下して。

『皇帝』の契約者になった時は、トンデモない手を取ったものだと思ったものですが……こう来るか、と。

カイトの決断はかなり重く、厳しいものとなるでしょうけど、それとどう向き合っていくのでしょうね……

積読してるうちに新刊どんどん出てるので、追いかけなくては……

異世界拷問姫3 (MF文庫J)
綾里 けいし
KADOKAWA
2017-02-25


異世界拷問姫2

ico_grade6_3h

「後悔はしないさ――どれだけ後悔しても、その後悔を、今の俺は認めない」

『憧れで身を滅ぼし、希望から闇に進み、闘うために苦痛を選ぶ、か。青臭いことだ』

(略)

『実に、私好みの傲慢だ』

 

最高位の悪魔『皇帝』を下したエリザベート達。

物語の冒頭にて『公爵』を蹴散らし……その前に『大総裁』も戦闘場面すら描かれることなく倒されているようです。

 

『皇帝』を下したんだから、あとは簡単に倒せるかと言うと……そういう訳でもなく。

あれは、契約者であるヴラドが美学故に自滅しただけで、『皇帝』そのものに勝利したわけではない。

他の高位の悪魔、特に『大王』の情報を持っていないため、好条件で戦いを望めるわけではない、とエリザベートは結構冷静ですね。

 

ヴラドの遺産を探り情報を得ようとするも成果は出ず……そこに『大王』が行動を起こしてくるんだから容赦ないというか。

自分より上位の『皇帝』、その契約者であるヴラドに気を使ってこれまで使わずにいた「悪魔の心臓」を用いた術でエリザベートがピンチに。

 

頼りになる主が動けなくなってしまった時、従者である櫂人は自ら動き。

前に進んだというか、進んで罠に踏み込んだというか、虎穴で踊るような真似をしたというか。

正直言って、正気じゃない。

元からずれてはいましたが、今回の出来事によって決定的になったと言いますか。

最後の決着がどういう形になるのか今から楽しみなような……恐ろしいような気がしますが。

それはそれとしてなんか王都ピンチらしいですね。脆すぎないか……?

異世界拷問姫2 (MF文庫J)
綾里 けいし
KADOKAWA
2016-09-23
 

異世界拷問姫

ico_grade6_3h

「余も貴様も――――天と地のあまねく全てから見捨てられて死ぬのだ」

 

残酷に殺された、罪なき魂として異世界に召喚された櫂人。

彼を呼び出したのは自らを「拷問姫」と称する美少女エリザベートで。

彼女は、人の苦痛によって力を得る悪魔とその契約者を討伐する任務を負った咎人で。

櫂人に求められたのは、悪魔と戦う兵隊の役割ではなく、彼女自身に仕え雑事をこなす執事の役割で。

 

料理なんかを提供していますが、櫂人の料理の腕は壊滅的で。

奇蹟的な不味さを発揮しているとかなんとか。エリザべートのマズイ食レポはちょっと笑った。

他にも笑える一コマなんかはありましたが、全体的には凄惨の一言。

悪魔が人の苦痛を糧とすることもあって、地獄同然の光景を容易く作り出す。

無残に殺された亡骸。遊びの為に連れてこられ殺される子供たち。

そうした悪徳の輩を、エリザベートが討ってくれたのは痛快ではありましたが。

 

彼女自身も咎人であるがゆえ、悪魔をすべて討ち果したら、処刑される運命にある。

……どうしてそのような状況になったかも描かれていましたが。

圧倒的に、救いが足りない世界というか。彼女自身は、自分の辿り着く果てすら理解し飲み込んだ上で、悪魔を殺してるみたいですが。

櫂人にしても、先が見えない状況ではあるよなぁ。主人はいつか殺される運命で。

その従者として召喚されている以上、最後まで傍にいれば一緒に処分されかねないとか。

目的達成しても全滅エンドまっしぐらな感じですが、何かしら救いがあってほしいものです。

異世界拷問姫 (MF文庫J)
綾里 けいし
KADOKAWA/メディアファクトリー
2016-04-25
 
プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ