気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

異世界転移地雷付き。

異世界転移、地雷付き。12

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「それにアタシもナツキも、そのうちナオに責任を取ってもらうつもりだしねー」

 

プロポーズも成功して、幸せいっぱいなナオとハルカ。

冒険の際に引っかかったりすると危ないので普段は指輪はネックレスに通してるみたいですけど。日常に戻った時、自然と指に着けているハルカ、普段通りにしてるけど内心かなりウキウキしてますよね。可愛い。

 

……プロポーズ場面に茶々入れたり、指輪を見てニヤニヤしてるハルカ情報を共有するユキは、ちょっとチクチク刺されてましたが。まぁそれくらいはね、しておかないとね。

そうやって羨ましがりつつ、なんだかんだナオ相手へのアプローチも続けて、外堀も埋めて行こうとしてるから、いずれはそうなるんだろうなぁ……とは思います。

ふざけまくって時に失敗もするけど、良い子ではありますしね……。

 

巨大な滝がある避暑のダンジョン21層。そこに挑むにあたって、山道……というか崖を進めるようにする方が良い、それも出来るなら全員が出来るようになっておきたいということで。

トミーにつくってもらってた登攀用具を、前回ナオとユキが指輪の原料を取りに行ったときの経験をフィードバックして新調したりして。

全員で登攀スキル習得のための合宿じみたことを行ったりもしていました。魔物に警戒しつつ、美味しそうなものを探しているミーティアがピクニックを楽しんでるの微笑ましかったです。

まぁなんだかんだミーティア達姉妹も、訓練ちゃんとやってるからある程度戦えるし、ナオ達も一緒にいるから、色々な危険のあるこの世界でもかなり安全にピクニック出来る環境ではありましたが。

 

そうやって諸々の準備を終えて、ダンジョンに挑もうかと思ったタイミングで、ついに翡翠の羽の三人がついにナオ達と対面することに成功。

お互いが依頼を受けに行ったりなんだりですれ違いまくってましたからねぇ……。

同じ故郷をもつ同胞ではありますが。スキル強奪で失敗したり、新興宗教の教祖に成り果てたり、ヴァンパイアに転生してそのスキルで人を操ったりしてる馬鹿どもに比べると、翡翠の羽のメンバーは順当に異世界に馴染んだ組ではありました。……ちょっと変な異名とかつけられてますけど。

 

ただ翡翠の羽のメンバーは各々が特化型のスキル構成にしてるので、協力してるとは言え生産スキルとかも押さえてるナオ達に比べるとどうしたって出来ることに限りがあって。収入源とかも偏ってしまうという状況で。

これに比べるとナオ達って本当に補い合ってうまいことやってるんだなぁ……って感じになりますね。

そんなナオ達が、備えをしていても牙をむくのがダンジョンと言うか。「まだいけるは危ない」んだよなぁ……というか。ダンジョン内で分断されてしまう事態になってしまったのは心配ですね。ナオがナツキと一緒に分断されるかたちになったので、ユキに比べて攻勢弱めだったナツキのターンが来るのだろうか。

 

サイドストーリーは「新たなる旅立ち~サイの冒険 第五章~」ということで、エステルを狙ったバカ貴族と賭けをすることになり、サイは彼女に協力する形でダンジョンに挑むことで。彼のスキルが良い感じに働いているのか、上手く試練を引いて成果も得ていたのは何より。

……一方で相手は馬鹿さを更新しまくってブラックリスト入りを果たしてるのがほんとうにもうなんだかな……。まぁサイとエステルの関係を深める役としては完璧な仕事したよ。

 

異世界転移、地雷付き。11

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「ま、今はハルカが大事だろうし、無理を言うつもりはないよ。でも、将来的には、ちょっとだけ考えておいてくれると嬉しいかな」

 

イリアスの護衛を無事に終え、ピニングに帰還したナオ達。

そこで、街で近ごろ起きている行方不明事件の調査を任されることに。バタバタしていて人手が足りないというのもありましたけど、そもそも命の価値が現世とは違ったり、警察組織とか法律関係とかも違うから、全部の事件が捜査されるわけでもないんですよねぇ。

行方不明になるのも珍しくないというか。「冒険者になると家を出て行方不明の少年」とか「いきなり魔物討伐の依頼を受けてるから、事故で死んでそう」ってハルカ達が判断するケースとかもありましたしね……。

 

そうやって調査を進めていく中で、特殊な才能を獲得したクラスメイトが黒幕説が浮上したり……実際そうだったわけですけど。

全く別件で屋敷探索していたイリアスとミーティア・メアリ姉妹が行方不明になったりする事件が起きたり。子供の好奇心ってすごいですねぇ……。

色々な要素が噛み合ったバタバタ騒動を乗り切って、報酬として「避暑のダンジョン」周辺の土地を、領主が認定するだけではなく、国に申請した正式な私有地として認められることになったのはまぁ良かったか。

行方不明事件を起こしていたクラスメイトしかり、既に退場したクラスメイトしかり、地雷に気付かず失敗した面々と比べると、ハルカ達は本当に堅実に進んでますよねぇ。

 

そうやって事件を解決した上で、ついにラファンに帰還した一行。

ナオはここで、一線を越えた幼馴染ハルカへプロポーズしようと画策して。何人かに相談して、準備をして。

ユキがナオに協力して、宝飾店紹介したり、指輪のサイズをアジャストさせる付与をしてくれたりする一方、アピールもしてきたり……好奇心から冷やかしもしたりと、良いキャラしてますねぇ。ハルカにちょっとお仕置きされてましたが、まぁツッコミすぎも良くないよ。

異世界転移、地雷付き。10

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「ナオ、気が利かないのは良くないわよ? ……誰彼構わず利きすぎるのも困るけど」

「経験不足ですまん」

 

他の貴族の結婚祝いの席に、名代として派遣されるネーナス子爵令嬢のイリアス。

その護衛として雇われることになったナオ達はピニングの街に到着して。納品依頼を片付けたり、顔合わせを済ませたり。

事情があるとは理解しつつも感情面で納得できない兵士たちの訓練に混ざって、その実力を示したりと色々やっています。

イリアスが九歳ということもあって、同年代のメアリーやミーティアの獣人姉妹と仲良くしてたのは微笑ましくて良かったですね。

 

道中で襲撃を受けたりするトラブルもありましたが、撃退には成功。

しかし今のナオ達でも攻めきれず、撤退を許してしまったのは厄介というかなんというか。実力者多いですねぇ、この世界も。

そして祝いの為に訪れたクレヴィリーという都市は、貧富の格差がハッキリわかる都市でもあって。現代の感覚があるナオ達からすると、悩ましい部分ではあったみたいですねぇ。

ちょっと神殿に心ばかりの寄付でもしようかとか言ってましたし。孤児院併設してなかったりするし、都市の事情もあるからやめておいた方がよいとイリアスに止められてましたけど。

実際、食事は美味しかったり相応に発展はしてるっぽいから、「領主が悪い」と断じられないあたりがせちがらいところ。

 

現地までの護衛を無事に終わらせたところ、見目麗しいエルフであるナオとハルカに披露宴にも同席してほしいという話が出て。

あくまでイリアスについている冒険者という立ち位置で、面倒ごとを避けるためにパートナーがいるって示すための飾り布を付けたりもしてたんですが。

……バカ貴族に絡まれる羽目になったのは、もはや御約束か。真面目で位の高い貴族もちゃんといて、フォローに入ってくれたのはありがたかったですけども。

あと、そうやってパートナー扱いをしたりしたことで、これまでじれったい状態で進んでいなかった2人の関係が進展したのはめでたいことですね。

やっと恋人になったくらいの感じで、表紙ではなんか2人が結婚した風になってますけども。あとがきでも「表紙詐欺」と言われていたのには笑った。

ハルカとの関係もハッキリしたことで、ユキとかもこれまで以上にグイグイ来るのだろうか。……一線超えて出来ちゃった場合、戦力不足になるから計画的にね! と「利」の方で攻めて来てたから、様子見しそうな気もする。

異世界転移、地雷付き。9

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「いいじゃん、ファンタジーバンザイで」

(略)

「……そうですね、考えるだけ無駄ですね」

「そうそう。見たままをそのまま受け入れれば良いんだよ、別世界なんだから」

 

メアリとミーティアを保護しつつ、訓練も兼ねて避暑のダンジョンへの挑戦を続けているナオ達。

11層には「空」が広がっていたりもして。ダンジョン内部には時折現実世界が再現されてるそうです。ただ、無限に広がっているわけではなくて、ある程度の距離を進むと透明な壁に阻まれる場所ではあるとか。

その後も順調に攻略を進めて15層とかにも到達してますが、空間的にはやっぱり異質な場所ですよね、ダンジョン。

ナオ達も多少は気にしてましたけど、答えを出せるものでもないから「ファンタジーってすごい」って飲み込んでましたけど。このあたり割り切りも出来るあたりは現実的ですよねぇ……。

 

避暑のダンジョン、階層が進んでいくごとに採取できるものも増えて行って。

フルーツが取れたかと思えばナッツも取れる。深い階層で牛の魔物も出てきて、肉も美味しいし、生け捕りしないといけないのが大変だけど牛乳も取れるようになったりと。

ナオ達の食生活の基盤、大分向上しているなぁとしみじみと思います。

手に入れた食材を加工できる調理技術だったり、マジックバック持ってたり。深い階層に入るのは大変だけど、ナオの疲労を代償に転移魔法で移動時間を短縮することが出来たりする彼等だからこそって部分はありますが。

 

そうやって実力を磨いて、実績を積んでいった彼等だからこそ、貴族からの依頼が舞い込んでくることに。

いつもお世話になっているディオラの縁戚伝いに持ち込まれた話で、ディオラもまた「腕利きの冒険者を格安で雇いたい」と無茶ぶりされた側ではあるんですが。

お相手はネーナス子爵。先日のケルグ争乱の後始末で忙しく人員が必要だし、そもそも腕利きも少ない。

そんな中でも貴族としての体裁はしっかりするため、他の貴族の婚姻に名代を派遣することはしないといけないので、その護衛を頼みたいという依頼で。

 

とは言え安く雇いたいのは相手の事情。ナオ達もランク五になってるので、報酬はしっかり払わないといけないということで……ディオラが交渉して、ナオ達以外に潜ってる人のいない避暑のダンジョンの権利を譲るという形ではどうか、と話を纏めて来てくれたのは有能でしたね。頼れる~。……だから無茶ぶりされちゃうんだろうなぁ……。



異世界転移、地雷付き。8

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「“明鏡止水”、お前たちのような優秀な冒険者が我が領地に存在することは、私としても誇らしく、ありがたい。あまり無理をせず、今後も末永く活躍してくれ」

 

ケルグの町での聖女教団をめぐる騒動を乗り越えたナオたち。

騒乱の中で父を亡くした獣人の姉妹メアリとミーティアを保護することを決め、ラファンへ連れ帰ることを決めたわけですが。

目覚ましい活躍をしたのだから、と帰還する前に領都ピニングにいってネーナス子爵にあっていくように、ケルグの支部長から要請を受けることになって。

 

ランク五の冒険者とは言え、流石に即日領主に会えるわけはなく。

数日ほど微妙な空き時間が発生してしまうことに。エールが美味しいらしい、という情報を近所のおばさんがたの話を覚えていたミーティアから聞いて興味をもって。

ちょっとだけ仕入れたり、空き時間にできる依頼を受けたらそこに関連しそうな問題があったりとかもしましたが。

美味しい料理を食べたり、絵本を買ってもらったりして、可愛がられているのを満喫してウキウキしてるミーティアが微笑ましくて和みましたね。

領主との対面も問題なく終了していましたし。若く礼儀も完ぺきではない冒険者相手でも配慮してくれる、良い領主様でホッとしましたね。

 

そしてラファンに帰還したところ、メアリとミーティアも冒険者になりたいと言い始めて。養われるだけではなく、自分たちでもできる事をしようとする心意気や良し。

しばらく家を空けていたことで、草木が生い茂ってしまっていたりする問題もありましたが。資金に不安がないから、と孤児院に草刈りの依頼を出したりもして。少し前に銘木を採取してから家具を買って稼いだお金を還元してましたが、これもまた街への還元の一環でもありますよね。

 

今回収録のサイドストーリーは「焦れったい二人」。ユキ視点で、幼馴染ということで特に距離の近いナオとハルカの関係が進展するのか、ナツキを交えてつついてみる話。追及されたくないから、と話題を別方向に逸らそうとしたりしてるハルカ可愛いな。

あとは、明鏡止水の噂を聞いて会いに行こうと動き始めた「翡翠の翼」の4話も収録されていましたね。

 

森よりも警戒する範囲が絞れるから、と新人冒険者メアリとミーティアを連れてダンジョンに挑む事にしたナオ達。

一緒に行動する以上ルーキーと同じ装備じゃ危ないと良い防具を装備させてたのは、ナオたちらしいなぁという感じ。保護者だから、というの抜きにしても安全マージンは取る方でしたしね。

メアリとミーティア、どっちも素質はあったようですし解体も忌避せず参加していたので、いずれ大物になりそうな気配はあります。

 

階層ごとに様相の変わるダンジョンで、新人2人を連れていてもナオたちなら超えられる程度の魔物が多いものの、どうしたって時間はかかって。ただ、食用の魔物も多くミーティアが楽しんでいたのは何よりか。

初心者の冒険に都合の良いダンジョンすぎる、という話題も出ていましたが。「都合の良いダンジョンがあったから、ここに転移させた」のが正解なんじゃないかということに。まぁ、地雷作ったりもしてたけどなんだかんだフォローもしてるからな、アドヴァストリス様。



異世界転移、地雷付き。7

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「……行ってみるか。折角の異世界、一つの町に閉じ籠もるのもな」

(略)

「だが、もし危なそうなら、即時撤退という感じで」

 

溶岩猪との激闘を乗り越えて無事にラファンに帰還したナオたち。

新調した装備が破損して、ハルカという治癒魔法の使い手が居たから助かっただけで、トーヤが結構危ない状況になったりもしてましたけど。

全員無事に帰還できたのは彼等だから、ということで積み重ねが成果を上げた感じがして良かった。

 

トーヤの治療がギリギリだったから治癒魔法をもう少し鍛えたいという意見もでて、神殿で話を聞くべく孤児院に足を運んだりもして。

神官長のイシュカさん、言い回しが面白い人ですよねぇ。なんか貴重な魔道具もっていたりして、謎が深まりもしましたが……。

 

ナオ達が溶岩猪戦の際に逃げ込んだ先の廃坑で、ネーナス子爵家の紋章持ちのスケルトンと戦う羽目になって。

そこから過去の騒動に際して回収できていなかった宝剣を見つけて欲しい、という依頼を受けることになって。廃坑がただの廃坑ではなく、ダンジョンであることも発覚。

その報告を受けてディオラさんの仕事がさらに増えることになってしまっていましたが。

 

仕事を増やされた代わり、というわけでもないですけど。

ディオラさんからケルグの街の冒険者ギルドから召喚状が届いた、という話を聞くことに。推定転移者であるクラスメイトが聖女を名乗って、不審な集団を結成しているという噂があったためにしばらく近寄るつもりが無かった場所ではありましたが、メンバーと相談の上で足を運ぶことに決めて。

 

……まぁわざわざ別の町を拠点にしているナオ達を、別の理由をつけた上て呼び寄せたのは、サトミー聖女教団への対処が進んでいる関係もあって。

実際富裕層にも沼にハマった輩が出て、まさか本が貴重な異世界で本屋がセールしてる場面を見られるとは。なかなかにヤバい。

 

即時撤退するつもりのナオ達でしたが、被害を受けた獣人姉妹を保護することになったりして、結局は参加することにはなってましたね。

地雷スキル持ちで暴走していた梅園さんが良い出会いに恵まれたようで、落ち着いた状態で再会して謝罪してもらうことも出来たのは良かったのか。

 

サイドストーリーは「トーヤ、大人の階段を上る」。トミーや翡翠の翼たちみたいに違う視点だったので、トーヤ視点だったのは新鮮でしたね。内容はタイトル通りのアレでしたが。

もう一つが「少しだけ信じてあげる~サイの冒険 第三章~」。魔法使いのみがハマる罠によってダンジョン下層に落ちてしまったサイ。そこで気になっていたソロの女冒険者エルテルと対面し、協力して脱出を図ることになって。少しずつ距離が縮まっていくのが良かったですね。



異世界転移、地雷付き。6

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「……ノーコメント。だが、訓練は良いと思う。常に万全で挑めるとは限らないしな」

 

幽霊として残り続けていたエディスと出会い、彼女との交流の中で得られた知識や錬金術の道具とかを得ることが出来たナオ達。

しかし、そもそもエディスと対峙することになった切っ掛けは、アンデッド対策を求めてのもので……その方面でいえば、成果はアミュレットのみ。トーヤにとっては生命線ながら、他のメンバーの攻撃手段が増えていなかったりと、現金収入とかも踏まえて考えると、一連の騒動の収支は微妙な結果になっていて。

 

現実的には属性鋼を使った武器に頼るしかないということに落ち着いて。

決して安いものではないけれど、エディスから情報を得られたことで自分たちで属性鋼づくりチャレンジをすることに。

平行して金策も行うことになっていて、近ごろ取れていない銘木の採取も選択肢の一つとして挙がって。

 

情報収集をしている中で見えてきたのは、腕利きの冒険者でも上手くいかなかったのは、魔物への対処は出来ても伐採後の樹木を運搬する手段が限られており、そのために人手を増やせば割の良い仕事とは言えないためだそうで。

一番の問題である運搬をマジックバッグで解決できるナオたちにとっては、挑戦する価値のあるものだった。

……まぁ銘木が巨大すぎて、魔法も即断できるほどのレベルには達しておらず。トーヤの身体能力だよりだったり、まだまだ精進が必要だなぁって感じではありましたが。

ラファンの産業が停滞しそうな状況で、銘木の供給を担えるということでナオたちの価値が上がったのは、今後を考えると良い一手だったのでは。

 

サイドストーリーは「トミー釣行へ挑む」と「翡翠の翼 其ノ三」を収録。

トーヤがなんだかんだトミーを気にかけているの、良いですねぇ。実戦を経験して外に出ているトーヤ達とは違って、トミーは街で鍛冶師の弟子としての立場を得たので、戦闘経験が乏しいのが分かるエピソードが入ってたりしたの結構好きですね。

ナオ達の積み重ねがしっかり身になっているのが伝わってくるのが良かった。

翡翠の翼も領主からの指名依頼を受けることになったりして、そこそこ順調ではありましたが……現場に来たのがバカ貴族だったり、苦労してるなぁ……って感じもした。

異世界転移、地雷付き。5

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「……みんなの頑張り、そしてディオラさんとリーヴァの協力もあって、こうして家を手に入れることが出来ました。少しは危険なこともありましたが、それでも大過なくすごせたのは慎重に仕事を選んできたからだと思います。これからもボチボチ頑張りましょう。そして、ハルカ、ユキ、ナツキ、美味しそうな料理をありがとう。乾杯!」

 

ついに家が建ち、シェアハウスとは言えど一国一城の主となったナオ達。

五人で協力し合っているのもありますけど、なかなかうまく異世界に適応していってる感じはありますね。

新築祝いでパーティーを実施することになって、世話になっているディオラやリーヴァも招いてワイワイやっているのとか、楽しそうで良かった。

 

そうしてできた家をより良い場所にするために、ナオとユキが協力して魔法を駆使して湯舟を作成したりする中で、拠点が明確になったことで改めて今後について話をすることに。

冒険者稼業はほどほどにして、危険なことには挑まずのんびり暮らしていくことも出来そうな状況ですしね。

 

トーヤなんかはケモ耳の嫁をゲットするためにも、貯蓄しないといけないし強くなるのは楽しいからもっと上を目指したい、と真っ先に意見を出していましたが。

ナオとハルカはエルフだから長命だし、ナツキやユキは人間だけどスキル強奪を使われた関係で一般人よりは長生きしそうだから、普通の人との結婚は考えにくい状況という意見も出たりして。

まだ若いから、と挑戦を続けていくことになって。高ランクを目指すために、森の奥へと踏み込もうとしますが、アンデッド系のモンスターと遭遇して足止め。

 

対応策を探す中でナオは神殿に足を運び、流れでお祈りをしてみたところ……邪神のささやきを聞くことに。この世界ではアドヴァストリスと呼ばれ、街中に神殿があるちゃんとした神様だったみたいです。邪神を自称する辺り、悪戯好きな神話とか探れば出てきそうだな……とは思いましたが。

某ゲームの王様みたいにレベルと経験値を通達するつもりがあったり、遊び心が多い神ですよねぇ。経験値アップ系、使い方によっては有効だったそうですが、何だろうな。

 

家を探す時に話題にあがった、悪霊が憑りついた貴族関係の屋敷の問題解決に乗り出すことになったり。そこから派生して、野盗退治も行うことになったり。

高ランクになるということは、対人も経験することにはなるでしょうし。地球とは違うルールがあって、襲われる危険性があるわけだから対処できないのはリスクだ、という意見もあって。乗り越えるべき課題を超えられたのは良かった。

 

サイドストーリーは「俺の冒険はここからだ!!」。大金持ちスキルをとったマサルくんことサイのエピソード2話。冒険者仲間を見つけて、迷宮都市のダンジョンに挑もうとしていて、こっちはこっちで良い冒険してますよね。全員男のむさくるしい集団ではありますが。気になる少女との出会いがあったりもして、少しずつ進んで行くんですかねぇ。

異世界転移、地雷付き。4

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「まぁ、あまり考えても仕方ありません。さほど脅威ではないですし、問題が起きたときに考えましょう。街の外であれば、その時こそ処理してしまいましょう」

 

オーク討伐を続ける中で、リーダーを含む十一匹の群れとの戦闘に勝利を収めたナオたち。

ただその過程でナオが大怪我をしたり、戦力不足を痛感する結果でもあって……。

サブウェポンを充実させるために、ガンツに弟子入りが叶ったトミーへ依頼を出すことになったり。

 

絶賛家建築中の自分たちの土地の片隅を借りて、集団専用の特訓を増やしたり。勉強からの実戦で、魔法障壁とか言う新しいスキルをナオが発見したり。できる事を着実にやって戦力増強を図っていったナオたち一行。

その成果を確認するときも、無理のない範囲でやっているのが良いですねぇ。

 

あとはラファンの街の名物が家具生産で、職人が多いという世界観の話も出てきて。

銘木が取れる場所が街の北部にあったけれど、当時よりも魔物の脅威が増えたことで近ごろは伐採できずにいて、残った木材をやりくりしてるとかなんとか。

ほのぼの過ごしている日常もありましたが……。よもやラファンで地雷スキルを取得して冒険者になって生き延びていたクラスメイトと鉢合わせることになろうとは。

スキル強奪みたいに即座に死につながるようなものではないにせよ、制限がかかるスキル持ちばかりで集まっていたのを「危ないスキル持ちが淘汰されたからじゃないか」と推測していましたが、まぁまぁ合ってそう。

 

異世界で好き勝手振舞おうと思った勢でもあって、女性陣にちょっかいかけてきたり、行き過ぎて依頼中のナオ達に攻撃を仕掛けてきたりしていましたが。

街の住人である錬金術師のリーヴァから証言を得られて、遠ざけることが出来たのは良かったですね。

サイドストーリーとして、女子三人組の「翡翠の翼」編の2話が収録。尖ったビルドにしたメンバーですが、協力し合って乗り越えていってるのは素晴らしい。

異世界転移、地雷付き。3

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「もっと、鍛えないとな。……ハルカを守るためにも」

 

ナオ達はまずはギルドに物件の紹介をお願いしたものの、希望する条件を満たすものはなかった。

そこで、土地を購入して希望の家を建てるコースで検討することになったわけですが。さすがに土地と家を合わせた分の出費を賄える貯蓄は無くて。

ディオラが土地の交渉をしている裏で、ナオ達は改めて金策に走ることに。

 

他の転移者が干渉したと思われるアエラの喫茶店、当初は豪華すぎる外装からお客さんが入っていませんでしたが、ナオ達がアドバイスしてからは好調そうなのは良かったですねぇ。

そしてアエラさんに金策についての相談をして挙げられたのが、マジックキノコというキノコだった。ヴァイプ・ベアーの好物で採取の時に鉢合わせるかもしれない、という危険はあるというが挑戦することを決めて。

いろいろと備えていたこともあって、危なげなく討伐出来ていたのは良かったですねぇ。

そして次の標的としたのが、オーク討伐にもチャレンジすることになって。泊りがけの遠征をするよりは、魔物討伐して自分たちのレベルを上げる方を選んでいるのが彼等らしいか。

 

その一方で、スキルの習熟にも励むようになってましたが。協力プレーでマジックバッグの作成にも挑戦し、ある程度形になっていたのもお見事。

最初はインクで魔法陣を書く一般的な方法ではなく、時間をかけても刺繍をしてやりやすい方を選んだり、軽量化や時間遅延を複合させるのではなく、ひとつの能力だけをつけるといったり、成功しやすいように工夫もしてるのが偉いですよねぇ。

時空魔法の使い手は貴重で、マジックバッグを売りに出したりすると貴族に目を付けられそうだ、ということで秘匿することにはなっていましたけど。それはそれ、自分たちの利便性と成長の為に試行錯誤を続けてレベルアップしていたのも良い感じでした。

 

サイドストーリーとして、ナオ達がすれ違いちょっとだけアドバイスすることになったドワーフを選択したトミーの立志編が収録。少しばかりの資金援助を受けて、一人で過ごすのも苦労するのに三人で過ごすのはどれだけ大変だったろう、と思える彼で良かったですねぇ。助けた甲斐がある、というか。

 

あとは、ナオ達との接点がない完全別視点となるマサルくんサイドストーリー「俺の冒険はこれからだ!」も収録。所持金が20倍になる大金持ちスキルをとったけれど、初期資金が20倍になるだけの罠があって。でも他は健康・長寿・病気耐性・毒耐性みたいに堅実な選択してたのと、初動でミスりつつも良い出会いが出来たのでまぁ差し引きプラス勢ではあるんじゃないですかね……。

少なくともスキル強奪からの即死勢よりは真っ当に異世界ライフを送ってる。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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