「それにアタシもナツキも、そのうちナオに責任を取ってもらうつもりだしねー」
プロポーズも成功して、幸せいっぱいなナオとハルカ。
冒険の際に引っかかったりすると危ないので普段は指輪はネックレスに通してるみたいですけど。日常に戻った時、自然と指に着けているハルカ、普段通りにしてるけど内心かなりウキウキしてますよね。可愛い。
……プロポーズ場面に茶々入れたり、指輪を見てニヤニヤしてるハルカ情報を共有するユキは、ちょっとチクチク刺されてましたが。まぁそれくらいはね、しておかないとね。
そうやって羨ましがりつつ、なんだかんだナオ相手へのアプローチも続けて、外堀も埋めて行こうとしてるから、いずれはそうなるんだろうなぁ……とは思います。
ふざけまくって時に失敗もするけど、良い子ではありますしね……。
巨大な滝がある避暑のダンジョン21層。そこに挑むにあたって、山道……というか崖を進めるようにする方が良い、それも出来るなら全員が出来るようになっておきたいということで。
トミーにつくってもらってた登攀用具を、前回ナオとユキが指輪の原料を取りに行ったときの経験をフィードバックして新調したりして。
全員で登攀スキル習得のための合宿じみたことを行ったりもしていました。魔物に警戒しつつ、美味しそうなものを探しているミーティアがピクニックを楽しんでるの微笑ましかったです。
まぁなんだかんだミーティア達姉妹も、訓練ちゃんとやってるからある程度戦えるし、ナオ達も一緒にいるから、色々な危険のあるこの世界でもかなり安全にピクニック出来る環境ではありましたが。
そうやって諸々の準備を終えて、ダンジョンに挑もうかと思ったタイミングで、ついに翡翠の羽の三人がついにナオ達と対面することに成功。
お互いが依頼を受けに行ったりなんだりですれ違いまくってましたからねぇ……。
同じ故郷をもつ同胞ではありますが。スキル強奪で失敗したり、新興宗教の教祖に成り果てたり、ヴァンパイアに転生してそのスキルで人を操ったりしてる馬鹿どもに比べると、翡翠の羽のメンバーは順当に異世界に馴染んだ組ではありました。……ちょっと変な異名とかつけられてますけど。
ただ翡翠の羽のメンバーは各々が特化型のスキル構成にしてるので、協力してるとは言え生産スキルとかも押さえてるナオ達に比べるとどうしたって出来ることに限りがあって。収入源とかも偏ってしまうという状況で。
これに比べるとナオ達って本当に補い合ってうまいことやってるんだなぁ……って感じになりますね。
そんなナオ達が、備えをしていても牙をむくのがダンジョンと言うか。「まだいけるは危ない」んだよなぁ……というか。ダンジョン内で分断されてしまう事態になってしまったのは心配ですね。ナオがナツキと一緒に分断されるかたちになったので、ユキに比べて攻勢弱めだったナツキのターンが来るのだろうか。
サイドストーリーは「新たなる旅立ち~サイの冒険 第五章~」ということで、エステルを狙ったバカ貴族と賭けをすることになり、サイは彼女に協力する形でダンジョンに挑むことで。彼のスキルが良い感じに働いているのか、上手く試練を引いて成果も得ていたのは何より。
……一方で相手は馬鹿さを更新しまくってブラックリスト入りを果たしてるのがほんとうにもうなんだかな……。まぁサイとエステルの関係を深める役としては完璧な仕事したよ。