気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだった~

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい13

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「はい、どうも。貴女のお悩みを有料で解決する傭兵さんです」

『すみませんが、ジョークを聞く気分ではないんですよ。緊急事態です』

 

仮称・三角錐とのコミュニケーションを、ひとまず成立させたヒロ達。

クギ曰く、過去の文明が何かを封印するために残した式神というかAIのようなものである可能性が高い、とのことで。

強力なサイオニックパワーを扱う三角錐が封を担っている存在が解放されたら、グラッガン帝国の戦力では対処が難しいのでは、と懸念を示して。

 

ヒロの力も借りた上で神聖帝国に報告をしてたのは、グッジョブ。

実際、ヒロのイベント吸引力のなせる業というか。三角錐が奪われたしまった遺物に宙賊がちょっかいを出した結果、危険存在が数時間以内に解放されそうって話がその後に持ち込まれるんですからね……。

グラッガン帝国の領域の端であるエッジワールドだからこそ、他国の艦隊呼び寄せるみたいな横紙破りが出来たわけですが。傭兵でありクギとの交流もあって神聖帝国について多少知ってるヒロは割と気ままな発言してましたが。対処することになるセレナ大佐は本当にお疲れ様です……。

 

仕事に一区切りがついたこともあって、ヒロ達は帝国航宙軍に雇われていたショーコ先生の手も空くことになったので、彼女を正式なクルーにするためにアレイン星系に赴くことに。

ショーコ先生も大人の女性なので、関係進展はかなり早くて……ヒロの覚悟を決めるための待機時間が長かったティーナに絡まれることになってましたが。まぁかわいいじゃれ合いだし、不満持ってる子が居たらちゃんとケアしてるからこそヒロのハーレム生活は維持されてるんですよねぇ。

必然的にミミの故郷であるターメーン星系にも近づくわけで。

そんなタイミングでミミの事を心配したミミの祖母がやってきて、ひと悶着を起こすことに。

 

正確には情報を掴んだおばあちゃんが網を張っていたところに、ヒロ達の方が飛び込んでいったんですが。おばあちゃん、孫娘大好きなのはいいですけど。

過去割と大暴れしていた御仁で一つ所に居られず、離れている隙にミミが不幸真っ逆さまになっていたのに、それを救い出したヒロへ殺気向けてきたりするの、ヤンチャが過ぎる。

まぁ、「突然異世界からやってきました」って本当の事知ったとしても信じがたいでしょうけど。表向き探っても突如出現して「ワープ事故で記憶なくしちゃった」とか出てくるから怪しむ気持ちも分かりますけど。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい12

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「意外なところでナイーブよね、あんた。普段は宙賊の群れとか結晶生命体の群れとかに平気で突っ込むくせに」

「それとこれとは話が別じゃん。勝てる戦いに尻込みする理由はないし」

「そんなんだから二つ名が『クレイジー』なんて物騒なやつになるのよ……(後略)」

 

クギはヒロの能力を感知してやってきた相手であり、ヒロには考えることと覚悟を決める時間があって、まだ一線を越えていないようですが。

……これまでの実績を想えば、まぁ時間の問題だろうなぁ感はある。あるし……実際、この巻で関係が進展してましたね。予期せぬ電波を発信することになったりしてたのは……流石に予想外ですが。

 

ブラックロータスの改修作業が終わり、整備士姉妹のティーナとウィスカが正式に会社を辞めてヒロの傭兵部隊に所属することになったりと、少しずつ変化はありつつ割とのんびりと過ごしていたわけですが。

 

ヒロは故郷に帰りたいのかどうか、なんて話にもなっていましたが。「地球」は恒星間技術を持たない人が名付けた名前だから、探せるか分からない。転移した時に時間すら飛び越えているかもしれない。そもそも帝国の市民権も得ているし……今はクリシュナとブラックロータスという家も、心配してくれる仲間もいるから良いという結論になるのは良かった。

 

帝国の最辺境領域、エッジワールド。

資源が眠っている可能性もあるけれど、それを狙ったほぼ宙賊というべきモグリ傭兵もいたり、闇鍋みたいな場所になっているようですけど。

セレナ大佐がそこに対処することになって……傭兵としてヒロも協力していくことになったわけですが。そんな中で、セレナが神聖帝国の剣士コノハを同行させたいと、ヒロ達の前に連れてくるわけです。

襲撃してきた相手がサイオニックテクノロジーを駆使していたから、神聖帝国として見逃せないと思ったそうで。

エッジワールドでの活動は、ヒロが相変わらずイベント引き寄せまくって、セレナ大佐に違うのはわかった上で何かやってませんか、とか聞かれたりするほどでしたけど。

まぁ……今までに比べると、割と穏やかな展開だったんじゃないですかね。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい1

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「致しかたないか… 恨むなよ?」

 

書籍化作品のコミカライズ。

プレイしていたゲームと酷似した世界で目覚めた主人公が、その世界でゲームでやっていたような傭兵として生きていくことになる話。

SF世界で、性能の高い宇宙船に乗った状態で覚醒。機体を起動させた反応を検知した宙賊に襲われるトラブルもありましたが。

 

ゲームとは違う操縦桿やフットペダルという操作方法に早い段階で適応し、賊といえど命を奪う決断も下せる。

主人公のキャプテン・ヒロの乗る機体クリシュナ。マップや所持金などはなかったが、レアメタルという積み荷はあり宙賊からの戦利品も得られた。

そこで宙賊から分捕ったデータをもとに、交易コロニーに足を延ばしたわけですが。

 

レアメタル目的の袖の下を狙った人物に足止めを喰らったりもしてましたが。

良心的な貴族セレナに助けられたり。傭兵ギルドに登録されていないモグリの傭兵であるヒロを助けてくれる、先輩傭兵エルマと出会えたり。天涯孤独の身になったコロニー出身の少女ミミを庇護することになったりもして。

初手なんの情報もないまま宇宙に放り出されたスタートでしたが、装備と初期のめぐり合いとしての縁には恵まれていて良かったですねー。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい11

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「見た目だけを重視するのは俺の流儀じゃないが、性能が良くても見た目があまりにも趣味に合わないってのはモチベーションの点では良くはないと思う」

「玉虫色の答えやなぁ」

「実際そういうもんさ。見た目が気に入ってる艦だからこそ傷をつけられたくないって思うのが人情ってもんだからな。逆に見た目とかどうでもいいなんて思って船に乗ってると多少のダメージが気にし合い雑な操艦になるもんだ」

 

エルフたちの母星であるリーフィル星系を離れたヒロ達。

途中で宙賊とグルだったろう傭兵チームから妨害を受けたりしましたが、それを乗り越えてエイニョルス星系のゲートウェイまで到着。

流石にゲートウェイから帝国最大の造船基地星系であるウィンダス星系への道のりへ平穏だったようですが。帝国航宙軍の作戦司令部なんかもあるエリアだそうで……タイミング的に、いつも通りセレナ中佐と対面することになってたのは笑った。

 

エルマの新しい船を用立てるつもりで、シップヤードに足を運んで打ち合わせをしていたわけですが。

その話を聞きつけた営業から興味深い装備を備え付けた船を勧められることになって。

宙賊対策として対FTLトラップがいいけど、軍用品だし運用大変だしなぁと話していたら、まさに小型化された試作品(実働試験は突破済み)であるグラヴィティジャマー搭載の艦について紹介されることに。

小型化されていることで機能も制限されているけど、逃げる敵をとどめておきたいという目的には即していた商品で。

一般流通前の商品の提案を受けられたのは、ヒロがプラチナランクかつゴールドスターだから、というのも大きいでしょうが。

 

上手く新装備を調達できたかと思ったところで、新ヒロイン登場。

サイオニックパワーに秀でた、ヴェルザルス神聖帝国の巫女クギが登場して。曰く、彼女たちの先祖がしでかした結果、この世界には「穴」が開いてしまっていて、時折上位世界からの異邦人がやって来ることがあるとかで。

 

過去の罪の贖いとして、異邦人の傍に侍ってお世話をするというのが使命だとか。怪しさ満点ですが……サイオニックパワーに目覚めた彼は、彼女に悪意が無い事を知っていたため、船に乗せるのも吝かではない。が、ひとまずは他のクルーとの相性を見るために、一時的に同行させる事を決定。

クギを交えた女子会が行われて、赤裸々トークしたことで仲が深まっていたのは良かった。

装備更新に行ったら大佐に昇進したセレナと遭遇したりもしてましたが……いやほんとによく会うな……。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい10

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「よく会いますね。どうも貴方と私の間には切っても切れない縁があるようです」

「ははは、そんな畏れ多い。俺なんてチンケな一傭兵ですよ」

 

エルフたちの信仰対象である御神木、その次世代の種に見込まれたヒロ。

それはそれとして、次の目標を定めようとしていたタイミングで、縁のありすぎるセレナ中佐からの通信が入ることに。

実際にエルフが攫われたときと、ヒロが遭難しているタイミングとで、大規模な宙賊の襲撃が繰り返されているということで、対策用の部隊が動かされるのはまぁ納得なんですが。やってきた先に、優秀な傭兵がいたら当然声がかかるわけですよね……。

 

エルフ側の事情と、英雄と見定めたヒロが仕事に赴くという状況が合わさった結果、ティニアも宙賊狩りに同行することになったりして。

御神木の種が謎パワーを発揮する一幕なんかもありましたが。たとえ信仰対象とされいるもので、ティニアがその巫女であるという前提があるとしても。自分がキャプテンである船の上で不審なコトするなら宇宙に放り捨てるぞ、というスタンスを貫けるヒロは良いリーダーですよね。判断基準がしっかりしてる点は評価したい。

 

宙賊狩りそのものはヒロと、実績を積み上げているセレナ中佐の艦隊があれば問題なく行えていましたが。

軍隊っぽい動きをする輩だとか、脱出ポッドを使用する奴が居たかと思えば「何も聞かずその身柄を渡してほしい」とセレナに言われたりだとか。さらには、他国のものと思しき船まで鹵獲品に交じっていたりだとか。不審な要素はやたらと積もりまくってましたが。

 

さらには、無事に仕事を終えて帰還した後……大暴れしたことで恨みを買っている懸念はしていましたが。

宙賊と繋がっているだろう人物に狙われることになっていたのは、災難だったというかなんというか。繋がりを疑われつつもこれまでも追及を避け続けた経歴の持ち主だそうで、今回も大分ヤバい行動をとっているけれど、決定的な証拠は取られなかったのは抜け目ないというか。

ヒロが明確に敵認定してましたけど、逃げおおせたのは敵ながらお見事というか。まぁ、一対一のドンパチやったわけじゃないというか、互いの勝利条件が違ったからこその結末ではありましたが。生き延びたのが面倒すぎるな……ヒロの悪運を思うと、変な縁でまた敵として現れそうだし。

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「気まぐれだったんだけどなぁ」

「気まぐれで最適解を掴み取るのも一種の才能でしょう。やっぱりプラチナランカーってのは何か『持ってる』んでしょうね」

「その話題はやめてくれ、俺達に効く」

 

ダレインワルド伯爵の領地での任務を終え、ヒロはコーラを求めてエルフたちの母星のあるリーフィル星系を訪ねることにして。

カラー口絵がエルフの民族衣装に身を着けたヒロインズの挿絵で、デザイン的にはウィスカとティーナの着てる奴が好きです。

 

道中が安全だったから、とリーフィル星系に入ったらクリシュナを母艦ブラックロータスから出して、即応体制をとっておこうと言い出すあたり、ヒロも慣れてきたな……というべきか。嫌な慣れだなというべきか。

でも実際突入したとたん、星系軍か何かと戦闘した直後で犯罪タグが付けられた他の船と鉢合わせることになっているので、警戒も間違ってなかったんですが。

囚われたエルフを助けたらそれがリーフィルプライムコロニーの有力者の家系の人が居る、とか言う事態でお礼のためにお招きを受けたりすることになっていましたが。

 

ヒロがサイオニックパワーと呼ばれる超常な力を発揮できる素養がある、と伝統的な生活をしているエルフの長老に目を付けられることになったりして。

彼らの里を訪問しようとした際に、使った乗り物が墜落し……サバイバル生活をスタートする羽目にもなって。ここ最近安寧すぎるから、と色々備えていたヒロの勘が正しかったというべきか、悪運ここに極まれりというべきか。

サバイバル生活、WEBだとミミやエルマといったクルーたちとの日常なんですが、今回は助けたエルフの一族の娘でるティニアと一緒に過ごすことになって。

森の中で見つけた「光る種」についての情報も早く出て来てましたし、テンポは良かったですね。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい8

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「ヒロはなんだかんだで毎日自己鍛錬を欠かさないわよね」

「勘が鈍るのは良くないからな。俺は死にたくないし、クルーも死なせたくない。命張ってるんだから手を抜かないのは当たり前だよな」

 

皇帝からの無茶ぶり御前試合を制覇し、帝都での仕事を終えたヒロ達。

城を離れて整備し姉妹と合流してから、ダレインワルド伯爵から声かけられていたクリスと直接会う時間を設けて、屋敷に滞在を許されるあたりは流石というかなんというか。

中佐への昇進を果たしたセレナから、結晶生命体の件時に交わしていた武装購入についての紹介状を貰ったりしたりして。

 

その後、ダレインワルド伯爵からクリスが主導して行う領内の入植作業の護衛という依頼を受けることになって。

入植作業を眺めながらの休暇になるかと思っていたら、作業に使う資源を狙った宙賊がやってくることもあるっていう不安材料の提示がされたりするし。

ドウェルグ社と契約していた取材についての話が持ち込まれてくることになったりもして。……ドウェルグ社とヒロ、毎度なにかしらのトラブル起きてるので相性悪いんだよなぁ、って感じでしたが。さすがに何度も繰り返したからか、マシな人材が当てられた感はあってよかった。

 

ダレインワルド伯爵の案件とタイミングが被ったこともあって、貴族対応に慣れた人員が派遣されてきて、逆に気が抜けない感じも出ましたが。馬鹿が暴走するよりはマシだからまぁ……。

宙賊対策ということで案の定セレナもやってきて。厄介ごとの対処の為に別の原生惑星に直で乗り込む羽目になったりしてましたが……生還してるのでまぁ……?

諸々終わった後のクリスとの交流とかが加筆されていたのも良かったですね。
……途中仕事があまりにも終わらな過ぎてちょっと壊れかけている場面もあったりしましたが。
想いは変わらず、恋する乙女としてより強かになっている部分もあって、いつか本懐を遂げそうな気配はある。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい7

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「今更お前を手放す気はないから。お前のためなら多少とは言わず面倒事ぐらいいくらでも受けて立つし、なんなら勲章も名誉も全部放り捨てて拐って逃げても良い。これで伝わったか?」

 

勲章授与の為に帝都訪問が決まったヒロ達。

そこからエルマの様子がおかしいことに気付き……メイの調査結果を受けて、本人と話した見たところ彼女が実は法衣子爵家とは言え貴族家の令嬢であることが発覚。

今更エルマを手放す気はないぞ、とヒロがハッキリ言葉にしたのは偉い。手を出した以上、自分の女、身内としてしっかり大事にするスタンスなのはヨシ。

 

ヒロも今回授与されるだろう勲章によっては、名誉男爵ないし名誉子爵相当の扱いを受けることになるから、建前上は同格になれるという点は安心材料でしたね。

勲章授与に伴って、傭兵ギルドのランクも最高位のプラチナまで引き上げられることになっていましたし、困難に遭遇しつつも収支的にはプラスになってるのまぁ良し。

……もっとも母と姉はそれで納得してもシスコンでガチガチの白刃主義者の兄が納得するかどうか……みたいな不安になる情報も同時に投下されたわけですけど。そして実際絡んできたので懸念は正しかったわけですけども。

 

エルマ兄はともかく、他の親族との通話での顔合わせはひとまず問題なく終わったので良かったなぁ……と思っていたところ。

過日助けた貴族令嬢であるクリスから、そのままにはしておけない情報を聞くことになって。同時期にセレナ少佐も気付いて行動してくれたことで、秘密裏に話を勧められたのは良かったですけど。

これまで貴族がミミ相手になんか変な態度取ることがあった真相が明かされて、まぁさすがにちょっと驚きましたね。

 

そこから皇帝とかと対峙することになっていたのは……ヒロの悪運引き寄せもお見事というか。

長く続いた国のトップであることもあって、ヒロの経歴しっかり調べた上で話を聞く構えになっていたり、彼みたいなイレギュラー存在についての対処についても一家言あったり、それはそれとして許される範囲でちょっと無茶ぶりしてきたりするの、貴族らしい強かさが見えて割と嫌いじゃないです。

振り回されるヒロ達からするとたまったものじゃなかったでしょうけど。お疲れ様でした。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい6

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「結局やるのね……というかあの中に突っ込むのね」

「エルマさん、いつものことです」

 

ドワーフの整備士姉妹を新たに同行者に加え、母艦を得たヒロ達は輸送依頼なんかにも手を出そうとしたわけですが。

そこで振られたのが、結晶生命体と戦う帝国軍の前線基地への輸送任務で……疑問点もありつつ足を運んでみたところ、案の定というかなんというかセレナ少佐と再会することになるわけです。

 

結晶生命体との戦いに即座に参戦するつもりは無かったわけですけど、帝国軍と戦っている場面に鉢合わせて、結局介入することになっているあたりヒロの悪運は相変わらずというか。

奮闘して助けた後に、縁のあるセレナ少佐の存在に気付いたわけですが。彼女が居たことで話が早かったのも確かではありますよね。ヒロとセレナ少佐が同じ場所にいると、大きなトラブルが起きるというジンクスじみた状況になってはいますが。

 

結晶生命体相手の戦闘で功績大なりと認められて、名誉爵位が付随し、生きているうちに貰う人は稀とまで言われる勲章を貰ったヒロ。

それに恥じない活躍を、この後もするんだからもう……傍から見るとクレイジーなのは納得してしまった。

この世界はヒロがプレイしていたゲームに酷似しているものの、彼が知らないシップメーカーなんかも存在する状況で。それでも、ヒロのゲーム知識が通用する場面も多々あるんですが。

 

そんな中で彼が思い出していたのは、ゲーム時代のアップデートで結晶生命体が追加されてからの各種クエストで判明する、結晶生命体についての生態の情報で。それを知っているヒロからすると結晶生命体の発生源なんて場所が決まっているそうですが。

情報収集してみると現地ではまだ発生源を捜索中であるとのことで。「この世界では結晶生命体の研究が進んでいないのかもしれない」という可能性に気付くことに。

 

有用そうな情報を「噂」としてセレナ少佐に流したりもしてましたけど。

途中でポロっと情報を零してしまって……結局は、「噂」としてではなくてしっかり彼の知ってる情報を提供することになったりもしてました。

ヒロがそれをもとに戦った結果、大戦果を挙げつつ帰還してるので「9割がた正しい」というのも納得。その具体的すぎる情報の扱いにセレナ少佐は苦慮したみたいですが。

綱渡りのような想いをして、多少の犠牲が出そうでも作戦を完遂できそうだったあたり有能ですよねセレナ。

 

まぁ、状況がヤバそうだと判断したヒロが突貫して、最終的に成果横取りされたかのような結果になってしまったのは……運がなかったというか。巡り合わせがアレだったというか。

大戦果を重ねたヒロは、またしても勲章を授与させられることになって。そのために帝都へと足を運ぶ必要が出てきたのは……自身の行いの結果だから受け入れてもろて。

目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい5

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「ちょっと見直したわ。あんた、交渉もそれなりにできるのね」

(略)

「あー、どうかな。ベストだったかどうかはわからんが、ベターであったとは思いたい」

 

輸送能力の向上のために母艦を購入するべく、ブラド星系の企業に足を運んだヒロ達。

ドワーフが多いスペース・ドウェルグ社を選定したわけですが。

兵器開発をしている関係で、周囲の星系で試し打ちをしてる関係で宙賊が片付けられてる「クリーン」な場所であるそうです。

ただ技術に関心が強い人材が多いエリアでもあるようで……それだけに、特殊な機体であるクリシュナは注目の的で。

 

ただ近づいているだけで民間の船からスキャンを受けまくって、初手からヒロ達は不快な思いをしている始まりではありました。

さらにはドッキングしてからも撮影したり、機体に触ったりするような人物まで出てくるのはやりすぎだろ……とは思いましたね。

スペース・ドウェルグ社との交渉については、データとか優先交渉権をくれれば値引きもしますよー、という話がまとまることになってましたが。

 

傭兵とかに撮影班が同行したドキュメンタリーはコロニー定住民にとっての娯楽になっていて、その取材対象としてヒロ達を見込んだ模様。

自分たちがヒロと深い関係にある事が周知されることにエルマは躊躇してましたが、ミミはどうせ既にギルドの人とかに知られているし、今更でしょうとあっけらかんとしているのは性格が出ましたねぇ。

 

新技術に関するドワーフの熱量をヒロが侮っていたというか……さすがに上客相手にあそこまで暴走するとは、そりゃ思わんわなぁ……。

相手もお偉いさんが出てきて交渉で決着出来たのは何より。トラブルの引き金引いたドワーフの双子姉妹を、整備員として同行させないかなんて話になってきたのはヒロクオリティか。腕前を見て、クルーとの相性を見て、損得を考えた上で受け入れることにしていたのは偉いというか。ヒロ、寝覚めが悪いからあんま過激な処罰にはしないでくれとか言ったりする甘い部分はあるけれど、しっかり線を引いてる部分もあるのは良いですよね。



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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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