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『私は信じる。この声を、耳を澄ませて聞いてくれた人だから』
そこから先は、まだ書かれていなかった。
この続きがどうなるかは、そう、まだわかっていないからだ。

 

なんというか、平和な世界だなぁと思いました。

いや、国の上層部の人たちは暗躍したり、暗殺計画企てたりと真っ黒なんですが。

全体的にふわっとしてると言いますか。粗が見えてると言うか。

館長と王様いれば後モブでも話回ったんじゃね、みたいな。

 

主人公たちの存在感が薄く感じられたといいますか。

レインの事情に関しても、もったいぶってはいるけれど大凡はこんな所だろうなぁ、と割と予想が付く範疇ですし。

ロザリンデが務める『編纂者』というもう一つの仕事。彼女が聞き、記した本の価値とかその辺の話が掘り下げられていると個人的にもっと楽しめたかもなぁ。

 

面白くなりそうな要素はあるんですけど、形がバラバラで上手くかみ合わなかった印象。

寛大な心を以て、滑らせるように文章を読むのがコツだと思いました。

一回読んだら満足かなぁ。