気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

相野仁

ネクストライフ6

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「やれやれ。マリウスめ。行き当たりばったりのようじゃの。もっとも、それで何とかなってきたからこそか……」
ヴェールはもう、自分が飽きれているのか、それとも感嘆しているのか、分からなくなってきた。

マリウスとアネットの二人旅。
……疲れてきた。
どっちも自分の力に自覚ないし、割とノープランでぶらぶらしてるから、目先の事件に振り回されるし。
まぁ、その目先の事件を追いかけていったら思った以上の大事になって、マリウスの魔法で解決するといういつものパターンなわけですけど。

この二人だと勢い任せの力押ししか解決法ないから、本当参謀役誰かつけて。
というかその力の特殊性をもっと自覚して、もうちょっと行動の一つ一つに対して悩もう。
今回一人助力してくれてるキャラがいたけど、彼は彼でいつまでもついてきてくれるわけじゃないだろうし。

問題が発生したら、とりあえずマリウスの魔法っていうのがワンパターンでなぁ。
転生チートものは大体にしてそういう展開ですが、それにしたってもうちょっと魅せてくれる。
一筋縄ではいかない敵が出てきたり、力に応じた地位や責任と言ったものを持ったりして、変化があるんですよね。
顧みるにマリウスは気ままに旅してるし、アネットも天然だし。
駄目だこの二人。その内詐欺にでも引っかかるんじゃないのか。

WEB版はそれでも最後まで読んでるんですがね。
書籍版の着地点が同じあたりになるんだとしたら、最後までは付き合えないような気がします。
もうちょっと展開に変化つけるなり、進み加速させるなりしてくれないだろうか。

ネクストライフ 6 (ヒーロー文庫)
相野 仁・著
主婦の友社
2014-11-29

ネクストライフ

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「あ、ありえない……化け物め」

魔王を撃退して、ホルディア王国を掬ったマリウス。
そして、すぐにアネットと二人で、ヴェスター王国に。トラブルを避けようと、出来るだけ二人の能力については隠そうとしてますが……
まぁ、それ以前に常識が足りないからなぁ。しれっと、ほかの人の度肝抜くようなことをするし。

マリウスの魔法についても、アネットのモンスターマスターとしての能力にしても。隠すならもっと細心の注意を払えよ……というか、ブレインとして誰か一人常識枠のキャラが付いてくるべきだった。
登場してくるキャラが、好意的というか善意を持った人ばかりで良かったね、というべきなんだろうか。

あと帯で、「美少女たちとの再会も――」とか書かれてますが。
再会早いよ。せめて一巻分のエピソードくらいは二人で頑張れよ……まぁ、マリウスが空間転移できる以上、距離なんてあってないようなものだとは分かってますけど。
それにしたって、もうちょっと何とかならなかったのか。

途中、黒幕ぶっている小物が出てきたように思いますが……マリウスの能力がチート過ぎて、戦闘とかパッとしないんですよね。
よほどの状況じゃないと負けないし。そもそも普段から手加減しているような状態だし。
俺ツエー系ではよくある悩みだとは思いますが。この作品では、マリウス一強が行き過ぎていて、なおの事作品の切れ味鈍らせてる気がします。


ネクストライフ4

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「私も恨みを捨てよう。お前も捨ててはくれないか? お互いの守るべき者の為に」


魔王陣営のイラストが見栄え良くないなぁ……P31とか。P165とか。
なんでここに挿絵指定つけたって感じが。
そして帯。女王のピンチを救えるか!?ってありますけど……アステリア、まだ王女ですから。
帯の裏では王女も……って書いてあるんだから、そこは統一しておいた方がよかったんじゃないのかなぁ。
状況からいって、どうにかして王女が女王になっていくんだろうか、っていうのが見え筋だからといってわざわざ帯でネタバレしていいとは思いませんがね。
……と言いつつ、感想記事の冒頭で之に触れているあたり自分も配慮が足りないような。

閑話休題。
マリウスが魔法使って敵を倒すだけの機械に見えて仕方ない。
もうちょっと頭使おう。
主人公だっていうのに、あまり魅力的に見えないっていうのは致命的だと思いますよ。

今回思ったのは……王女様、要ったの? というような。
キャラが増えてきていて、それぞれの見せ場が足りてない。
というか、バランスがおかしい。文章に乗り切れなかった感じがする。
これならWEB版の方が楽しかった。
デカラビアが魔王でありながら、ただ敵役ってだけではなく、魔王なりの誇りを持っているのはよかったと思いますけど。


ネクストライフ3

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「一対一の勝負で勝ったら通してもらいたい。負けたらあきらめる。決闘を提案する」


諸般の事情により絵師が鵜飼沙樹さんからマニャ子さんに変わってます。
鵜飼沙樹さん都合によりって書かれてましたが……
オーバーラップの方で書いてたし、別に体調崩してるとかじゃないよなぁ。
揉めたのだろうか。
刊行も随分延期が重なっていたこともあって、前の巻の内容が薄れていたなぁ、というのが正直なところ。
名前みてどのキャラだったかなぁ、とちょっと悩むキャラがいました。
やっぱりシリーズものは刊行速度も重要だと思った次第。

まぁ、内容は変わらず。力はあるけど抜けてるマリウスとその周辺の話です。それなり。
前回封魔の宝石を無事に手に入れたものの、ちょっと加減聞かなくてちょっと遺跡吹き飛ばしたりとドタバタ。
それを利用してどうにか策らしきものをうったりしてますが。
結局のところ最後には実力がモノをいうんだよなぁみたいな感じが何とも。

アイテム取りに行きたい⇒門番説得できない(説得はできても時間が足りない)⇒よし決闘しようぜ、というマリウスが流石の思考回路というか。
チート過ぎて何とも言えないというか。
あと、今回やたらと人類最強クラスっていうのが出てたように思いますが、これまでそんな書かれていたっけかなぁ。忘れているだけだったりしないだろうか。
本気でWEB版とは別ルートですが、それでもなんとなく知っているキャラが出てくると懐かしくなるというかなんというか。


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ちゃか

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