気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

空ノ鐘の響く惑星で

空ノ鐘の響く惑星で3

ico_grade6_3h

「――フェリオ様は、きっとお強くなられます。僭越ながら、私が保証いたしましょう」

 

他国と通じ、敵対派閥を拘束し、即位を表明した第二王子。

フェリオは囚われた人々を救うべく、王都を脱した後に舞い戻り潜伏するという行動をとって。

いくらなんでも行動力がありすぎる、というか。

 

彼の中で王子であるという事よりも、剣士である性のが強いというか。動けるならば、動かずには居られないのは美点でもあり、彼の問題点でもあるよなぁ。

今回も、情報を得られたものの、彼自身に危機が迫った状況もあったわけですし。

そこで死なずに、味方すら増やしてるんだから、天運はありそうですけどね。

 

他の部分では、カシナート一派がイリスたち来訪者の身柄を抑えたのは中々に痛いと思いますけども。

どうしてもフェリオ達に肩入れしてみてしまうから、この国に乱を持ち込もうとするシズヤ達とか含めて、この野郎って気分にはなる。神殿が一枚岩でないのが本当に痛い。


 

空ノ鐘の響く惑星で2

ico_grade6_3h

「……ウルク」

「はい」

(略)

「……すまない。君の力を借りる」

 

慣例によって、神殿を訪れたアルセイフ王族。

しかり折悪しく御柱からの来訪者が現れ……国王と王太子が殺される、という事態に。

オマケに襲撃者には逃げられて、怒りのやり場も無い有様。

神殿に滞在していた第四王子フェリオにも疑惑のまなざしが向けられたため、王都に弁明に向かって。

 

ウルクが理由をつけて同行してくれたのは、フェリオの助けになりますよねぇ。大分葛藤してましたけど。危険で、迷惑をかける場所に連れて行くことを躊躇い、それでもちゃんと厚意を受け取れる辺り、善意の人だなぁ。

フェリオ、第四王子という立場と、家族にまともに相手されていなかったという事もあって、王族らしからぬ部分が多々ありますが、人間的な魅力になっているようで楽しい。

 

しかしウルクがついてくる一方で、リセリナは出奔。

来訪者や神殿周りも、一筋縄では行かない感じです。正気を取り戻したイリスたちが、エンジュという狩人に出会ったのは、せめてもの救いでしょうか。

 

国王のみならず王太子まで死んだことで、次代の王を誰にするかで紛糾。

王太子の息子はまだ幼く、第二王子は放蕩が過ぎて評判が悪い。

そんな状況のなか王の遺灰を断崖から蒔くという、葬式の慣例が執り行われ……新しい騒動が芽吹くことに。

いや、ここしばらくのアルセイフ王家散々ですね、本当に。

辛くも命を拾ったフェリオ達は、政争に巻き込まれ、一時王都から逃走することに。

敵の行動も早いですけど、フェリオ達の決断も中々。縁に恵まれ情報を得られたのが大きいですけど。



空ノ鐘の響く惑星で

ico_grade6_3h

「…俺は、自分の国が好きなんだ。第四王子の身じゃ何もできないかもしれないけれど、何かがあった時のために、近くで将来を見守っていたい。それがきっと、民に養われている王族の務めなんだと思う」

 

再読。毎年、ある季節になると空から鐘に似た音が響く世界。

その世界には、『御柱』と呼ばれる宙に浮かんだ謎の巨大な柱があって。

柱を囲うように築かれた神殿には、御柱に触れるための祭壇まで築かれていた。

長くそこにあり、もうそういう物として世界に受けいられている。

しかしある時、その御柱に幽霊の姿が浮かぶという怪談が神殿に流れて……

 

神殿に友好の証として滞在していた、親善特使の第四王子フェリオは世話役の少年からその噂を聞き、確かめに行くことにして。

そして、祭壇で彼は、異国風の装いをした少女を保護する事となった。

そこから全てが動き出す、壮大なファンタジー。

 

御柱から出てきた少女。それを神殿が保護しようとしていますが、神殿も一枚岩じゃなく。

悪名が知れた騎士団なんかも居るようですし。

なんとか保護したと思えば、御柱から更に人が現れる事態が起きて。

あの日フェリオが行動していなかったら、少女リセリナと出会わなかったわけですし。参拝のタイミングがずれていれば、あの騒動は起きなかった。

幼なじみのウルクがフェリオを訪ねてきていたというのも、影響は大きい。ウルクは、再会時にウィスタルと賭けしてる所とか結構好き。全ては巡り合わせだよなぁ……

 

いやぁ、懐かしかった。初版2003年ですって。

私が作品知ったのは割と刊行進んでからだったので、重版してますけど。昔は、本編12巻+短編1巻の戦記が出ていたんですよ。ラノベの戦記物好きなんで増えて欲しいんですけどねー。

 


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ