気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

窪茶

異世界帰りの英雄曰く3

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「鳴見さんのことできれば見守っていてあげてください」

「…はい そのつもりです」

 

袖コメントから3巻最終巻らしいですねぇ。悲しみ。

魔術師の家系に生まれたために、その道に進むしかなかった渡会。ずっと「こんなところにいたいわけではない」という葛藤を抱えながら生きてきたらしいですけど。

そんな状態でも異界証明に関する論文をまとめ上げていたのは偉い。……まぁ魔力量が微弱で、先達には「そんな夢見られる実力もないだろう」とバッサリ切られてましたが。

 

異世界に憧れて、望まず魔女と戦うことになった、哀れな操り人形。

憂が操っていた黒幕側にやとわれてそうなのが、漫画版のみの目線だと気になるところですよね。

大輝は負傷激しい熾を連れて脱出し、彼女の伝手を頼って治療を受けることになっていましたが。

 

そこで明かされるこの世界における設定開示とか好きなんですよねー。

一般人が生きている『科学の世界』と、魔術師たちが生きる『魔術の世界』そしてどちらにも縛られない『異能の世界』。それをもって三界として分類する考えがこの世界にはあり、トップがヤバそうな背景背負ってるのが触れられているので続いて明かされるのとか見たかったなぁ……。好きな作品のコミカライズだっただけに、惜しい。

異世界帰りの英雄曰く2

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「このままだと熾は殺されるんだろ なら助けに行くに決まってる」

「イカれてんスか頭!?」

「俺に言わせれば見捨てる方がイカれてる」

 

電子書籍で購入してるんですが、袖の作者コメントの部分とかも収録してくれてるの地味に嬉しいポイント。窪茶先生の描く熾、本当にかわいくて好き。

市内で生じた異変にいち早く気付いた大輝と熾。

怪しい気配のする方向へ赴いてみれば、神社に結界が張られていて……あからさまに罠ではあるものの、解決のためには踏み込むしかない。

そうやって近づいてみたものの、本来魔力は人間にとって害となるもので……大輝にとっては影響が大きく、途中で熾の帰りを待つことに。

 

「魔女」と呼ばれることを嫌う熾ではありますが、その来歴と能力は間違いなく「魔女」と呼ばれるものだそうで……。

その能力は普通の魔術師には出せない威力を齎すもので、スペックは高いみたいなんですよね本当に。

……とはいえ、敵も熾の存在を把握している以上は当然熾対策を取っているわけで、彼女は苦戦を強いられることに。

 

外で彼女の帰りを待つことにしていた大輝の前に現れた、渡会に雇われた魔術師の愛子憂という女性も「結界の先にあるのは熾を殺すための舞台」と称してましたしね。

その危険性を聞かされた時点で、逃走ではなく救助を選んで踏み込んでいけるあたりが、大輝の「異世界帰りの英雄」らしい部分なのかもしれません。

妨害を超えて熾のピンチに駆け込んできたシーンは実に主人公していたと思います。その後、必要に迫られたとは言え熾も結構大胆なことするんですが……。

1巻で「デート」って単語だけで激照れしてた熾の事思うと、なかなか味わい深いというか。もっと照れていいのよ……危険な状況を乗り越えた後で構わないので。

異世界帰りの英雄曰く1

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「お陰で助かったよ ありがとうな 熾」

「う…あ…えっと… …ごめんなさい 怪我させちゃって…」

 

カクヨムでの連載作品がカクヨムコンの漫画賞受賞して、コミカライズが刊行された形ですね。

原作の涼暮皐先生が推しの一人で、連載読んでいたのでコミカライズされて嬉しいです。

 

主人公の大輝は、かつて異世界に召喚され聖剣を携え魔王を倒した経験を持つ高校生。

とは言えこちらに帰ってきたときに聖剣は失われたから、持っているのは向こうで5年戦い抜いて得た経験と知識だけ。

向こうで何年も戦っていたのに、こちらの世界に帰ってきたときには一日も時間が立っていなかった。オマケに記憶になかった「凪」という妹まで生えて来ていて。幼なじみとも疎遠になるし、異世界に行ってた影響もあって成績は下降気味だとか問題山積ですが……それでも、彼は彼なりに日常に適応しようとしていた。

 

そんなある日、違和感を覚えて踏み込んだ先で、血を用いた魔法陣を目撃。

大輝がその関係者と誤解した少女・熾に攻撃されたり、異世界で見た(この世界にいない筈の)魔物とかいう存在が現れたりして、大輝は自分が思っていたよりこの世界には不思議が溢れていることを知るわけです。

 

貧乏魔術師の熾ちゃんは、魔女と呼ばれることを厭う以外は割と普通な少女なんですよねぇ。対人コミュニケーション能力が低くて、思わぬところで照れたりするし。大輝から初めて秘密を打ち明けられた場面とか、あちこち可愛いですよね。

コミカライズで絵がつくと、熾ちゃんのポンコツ可愛い感じが満喫出来てとても良いです。

1巻時点だと、世界観の説明が多くて事件解決への道のりは遠いですけど。中々いい味だしてるので、このまま続いてほしいものですね。

 

英雄伝説 碧の軌跡 いつか貴方とお茶会を

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「でも、一方のために、もう一方が控えめになる必要があるのかしら? 紅茶とお菓子があってこそのお茶会なのに」
「たしかに、邪魔をしないことより、最高の組み合わせを見つけるほうが、前向きですね」
「うふふ、そうよね。きっと素敵な相性の紅茶とお菓子があると思うわ」

第1話「ランディのプレゼント」
第2話「クロスベルの休日」
第3話「フランとマフィアとラーメン屋台」
第4話「シュリ・ラプソディー」
第5話「いつか貴女とお茶会を」

短編5本収録された作品。
基本的には日常を描いているほのぼのできる作品。
最後の作品だけメインがレンとリーシャなんで事件中心な感じはありますが。
とはいえ、この二人に危害を加えられるレベルのものがそうそう起こるはずもなく。
ストーリーのスパイスにしかなっていませんが。

レンがお茶会の話をしていると、普通の会話でも微妙に怖く聞こえる不思議。
これは無相手が銀ことリーシャだからなおさらか。
おまわりさんこっちです。裏社会の人が二人も・・・まぁ、この二人レベルだと並大抵の実力者では太刀打ちできませんけどね。

一番笑えたのは、ラーメン屋台でしょうか。
あの区画で屋台出すとか、なるほどこんな事態も起こりかねないのか。
恐ろしい話だ。これ、幹部同士だから多少は会話をしている風な感じになっていますが、下手すれば一触即発の事態に陥っていたんじゃないのかなぁ。

ランディのプレゼントは・・・荷物取り違えというお約束のネタ。
クロスベルの休日は、休みの日にクロスベルを見て回るクローゼの話。
シュリ・ラプソディーは、その名の通り、シュリをめぐるエピソード。オリビエがシュリを引っ掻き回していく話ともいえますけど。
短編なので、あちこちメインがずれていって、うまくキャラを出している感じはありました。


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