「……それは科学者としての意地か?」
「いいえ。人として、そして俺自身の誇りの為の行動です」
第二次太陽主権戦争、その第一回戦が終了。
次のゲームが開始するまでには、いくらか時間があるため、問題児三人が久しぶりに顔を合わせ穏やかな時間を過ごす。
いやぁ、やっぱりこの三人が揃ってるのはいいですね。飛鳥は別のコミュニティを創るために動いているわけで、いずれ道が分かれるわけですが。連盟って手もあるわけですしね。
実際、飛鳥の抱えていた案件が確定したというか、立場を得る事に成るようですし、成長著しいな……
カクヨムで連載していた問題児シリーズの短編を間に挟みつつ、次のゲームに向けた準備を描写していく感じですね。
1回戦の裏で発生していた「蛟魔王VS風天 兄妹の章」。
以前刊行されたムック『ザ・スニーカーLEGEND』に収録されていた、十六夜が外界で経験した事件「秩序を守る神様の日常」。
耀が一時期行方不明になった一件、「崖の上の非行少女」。十六夜に振り回されたある人物を描く「人は、生まれついて悪を知らない」。
などが既出のエピソードですかね。とは言え、カクヨムでも前半部分が収録されているものばかりですが。収録に当たっては、ちゃんと結末まで描かれています。
短編タイトルはなしで、短編参加キャラの扉絵が掲載されてる形式。飛鳥が北側でかかわった遊郭の事件は初出かな?
十六夜が関係しているエピソードがどちらも好きだったし、番長は頑張ってください。
飛鳥の遊郭での戦いぶり、未熟なりに頑張ってましたね。ちょっとポカをしてる辺りも彼女らしさがあって、うん楽しかった。
十二天の新顔なんかも居ましたし、情報量が多い。問題児シリーズ、やっぱり好きだなぁ。
と、新刊を楽しんでいたんですが。あとがき。
倒れて病院のお世話になった先生の決断という事で、正直に言ってとても悲しい。
でも、それで懸念されている通り、また倒れても元も子もないので、お身体第一にしてほしいですね。
先生がおっしゃった「何時か」を、いつまでも待っています。