気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

竜ノ湖太郎

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 十三番目の太陽を撃て

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「春日部が言った通り、お前は何も間違っちゃいない。そして春日部も間違っちゃいない……だが俺が支持するのは、後者一択だ。自己犠牲の出来る聖者よりも、物分かりの悪い勇者を助けるほうが一〇〇倍好ましいね」
(略)
「悲劇になりきれねえのなら、俺がこの手で喜劇に変えてやる。――だから覚悟しろ。俺たちは巨竜を倒して――完膚なきまでに救ってやるからな」
 
表紙にいる通り、さらわれたレティシアと、始まってしまった「切り離されていたゲーム」がメイン。
ただ、それだけじゃ終わらない。前回襲撃をかけていた巨人だって、その裏にいる黒幕たちだって、手を打ってきます。
巨竜が現れ、巨人も襲撃してきて、アンダーウッド終わったな……って感じですけど。
身内さらわれて黙っている「ノーネーム」じゃありませんよね。

レティシアの過去が明かされましたが、また壮絶でしたね……
あそこまで追い込まれたら、そりゃあ鬼畜ゲームを発動したくもなるか。
しれっとグリムグリモワールの人が描かれてましたね。
魔王であったし、あんな悪辣なゲーム設定ができるあたり、容赦もない。
ただ、それでもレティシアに説教かまして選択肢を与えたっていうのは、あの状況ではレティシアとしてはありがたいことだったんじゃないかと。
何もできずに朽ちるのではなく、せめて一矢報いることができたわけですし
一矢報いる、というにはかなり過激でしたけど。
あそこでゲームを始めたからこそ、レティシアが今ノーネームにいるんですしねー。

しかし……箱庭世界の住人の寿命とかってどうなっているんですかね。
黒ウサギなんて200年守った貞操が……とか言ってますし。
レティシアも、魔王ドラキュラは何百年も前に討たれたみたいなこと言っていたような気がしますし。
修羅神仏はまぁ、さておき。この二人、貴種とか鬼種だったりするからですかねー。
不老とか長命になるギフトってのも存在してるんだろうか。

冒頭では、耀の過去について触れられていましたね。
父親からギフトを授かるまでは病院で寝たきりだったとか。
で、その父親、なんか鷲獅子と喧嘩したとか、確実に箱庭に来てるじゃないですか……
耀を迎えに来るという約束をしていたそうですが、果たされることはなかった。
どうも、ノーネーム関係者だったようで、消息不明組に入っていますが。

耀が案外、知略もいけるっていうのは、ちょっと驚きでした。
今回は、少し読み違えていましたけど、このまま磨いていけばかなりゲームメイクがうまくなるんじゃないだろうか。
今のところ問題児3人の中でも十六夜が一強過ぎるからなー。
こんな感じで、耀たちにも頑張って、三人並んで活躍してほしいものです。
ただ、耀も飛鳥も、今回のゲームを通じて、自分たちのギフトの新しい可能性を見つけてましたよね。
可能性というか、使い方というか。本質を見つけたというか。
人類最高クラスという謳い文句に偽りなし。
どんどん発展させて、使いこなしていってほしいですねー。


問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう……巨竜召喚

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「もう一度言うわ。私が勝者で、君が敗者。この喧嘩は君が売って、私が買ったもの。攻略者が出た以上、君は主催者として勝者を讃える義務がある。それができない人間はそもそも主催者なんかをやるべきじゃない」

幻獣が多く住まう、箱庭の南。
そこに拠点を持つ、「龍角を持つ鷲獅子(ドラコ・グライフ)連盟」からジンたちノーネームに招待状が。
主力が全員本拠地を留守にはできない。
だったら、誰が何日参加できるかをゲームで決めよう、と問題児たちは競争をすることに。 
東側のノーネーム本拠は世界の果てに隣接していることもあって、あまり発展の余地がないそうですが。

前回描かれた、北側と今回訪れた南側。
箱庭世界の雄大さを表現する、全く異なる文化と、そこで発展したコミュニティの賑わい。
これだけのものを描きながら、箱庭の下層でしかないっていうのは驚きですよね。
上層にはいったいどんな化け物がいたり、賑わいがあるんでしょうか。
逆に強大すぎる力ゆえに、閑散としてたりするのかなー、とも思うんですが。
黒ウサギの「月の兎」の本拠はもとは上層にあったということですし、一応上層にも普通に生活してる存在と、文化って作られてるはず。

ラビットイーターのくだりが愉快です。ウサギ、相変わらずのからかわれ属性……。
耀の葛藤が、もどかしいですね。
動物だけが友達で、この箱庭に友達を作りに来たといってましたか。
十六夜と飛鳥のことをまぶしく思って、自分を卑下してしまっている。
なんのかんので問題児というか、ノーネームの主力、チートの一角として自信をもってもらいたいものですが。
……どうしたって、隣の畑は青く見えるものですし。

十六夜がぶれないから、ほかの二人に能力面とか精神面とかで成長してもらう展開っていうのは必要か。
まぁ、そういう裏を読まなくても、こういう場面が描かれているのはいいなーと思うわけですよ。
問題児3人は、かなり息がぴったりあっている面々なんですよね。
黒ウサギからかうときとか、悪戯するときとか。
一方で、決して寄りかかっているわけでも、べたついているわけでもなく、関係としてはあっさりしている面もありますよね。
そもそも、この3人は箱庭に召喚されてからの付き合いなわけで。
そう考えれば、悪戯の時とかにあそこまで息会っているほうが驚きといいますか。
こういう微妙な距離感とか付き合い方に悩めるのも今のうちと思えば、葛藤もよいものではないかと。

全く別件で気になっているのは、耀のギフト「生命の樹」がメインですが。
「ノーフォーマー」って使われてるんだろうか。どうなんだろう。
ギフトカードにしっかり記されていたってことは何かしらの効果があるはずですけど。
「生命の樹」と一対の能力だったりするのか、それとも耀自身の素質だったりするのか。
よくわからないんですよね。

そして、十六夜の過去話。
金糸雀さん、だいぶいい性格していますね。
十六夜が今の性格になったのは、多分に金糸雀の影響があったからこそ。
なるほど、あれだけの能力があって、快楽主義者自称しながら、知恵が回り、知識がある。
かなり特殊というか、盛るにもほどがあるという感じですが、その理由がしっかり設定されていたのはいいですねー。
そして、ある因縁もあっただけに、喪われてしまったのが悔やまれます。
かつての仲間の行方。この問題に対して、どう答えを出してくれるのでしょうか。 
仲間の問題だけではなく、南を昔荒らした魔王の一派が襲撃してきて、ノーネームの行く先事件有りっていう看板を「魔王退治のコミュニティ」って看板の横に建ててもいいんじゃないかな……


問題児たちが異世界から来るそうですよ? あら、魔王襲来のお知らせ?

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「貴女は魔王としてギフトゲームを開催しました。今後、多くのコミュニティに狙われることになるでしょう。魔王として戦って戦って、そしてやがて――必ず没します」
「必ずな」
「…………」


十六夜たちの所属する「ノーネーム」は、箱庭の東側に拠点を置くコミュニティ。
その「ノーネーム」に北側の火竜誕生祭への招待状が届く。
東のフロアマスターである白夜叉からの依頼にかこつけて、ウサギを放置して北側へ。
問題児の所以というか、そこで、「捕まえられなきゃコミュニティ抜けてやる」っていうのはさすがというかなんというか。
3人とも本当に息ぴったりですね。

十六夜の策略もあって「打倒魔王」を掲げることになったノーネームですが。
タイトルからしてわかりきっていますが、2巻にしてさっそく魔王のギフトゲームに挑むことになろうとは。

「無関係な魔王と敵対するやもしれん。それでもか?」
(中略)
「それこそ望むところだ。倒した魔王を隷属させ、より強力な魔王に挑む〝打倒魔王”を掲げたコミュニティ――どうだ? 修羅神仏の集う箱庭の世界でも、こんなにカッコいいコミュニティは他に無いだろ?」

と、自分の楽しさを優先しているようで、十六夜結構いろいろ考えているんですよね。
 
そして、少しずつ箱庭世界についても説明がされていきます。
箱庭の大きさが、想像以上のものであることだとか。
今回は、北のフロアマスターが世代交代するということで、フロアマスターについても触れられてましたね。
秩序の守護者であり、下位のコミュニティの成長を促すための制度。
箱庭内の土地の管理や、昇格のための試験などの役割を持ち、魔王が現れた時には戦う義務を負う。
それらの義務と引き換えに、膨大な権力と、最上級特権である「主催者権限」を与えられているそうですよ。

問題児同士、息があっている三人ですが、十六夜と飛鳥はここで目的を得てましたね。
いつか、自分たちのコミュニティの農園を復興させ、主催者としてハロウィンのゲームをする。
この三人が主催になってゲームをするとどんな展開になるんだろうなぁ、と読んでいるこっちとしても少し気になったり。
まー、本編最新刊のあたりだと、まず生き残れるかどうかの瀬戸際なんですけどね、彼ら。

十六夜と黒ウサギが、一回分の命令権をかけたゲームをやったりしてました。
これ本編で使うギミックになるのかなーと思っていたら、十六夜の得た、黒ウサギへの命令権って、短編で消化されたみたいですよね。
あとは、地味に気になったところといえば、飛鳥フォレス・ガロとのゲームで使った十字剣、ちゃっかりもらってたんですね。ギフトカードから召喚してるし。

強力だが、使い勝手の悪い能力を持つ飛鳥が終盤活躍したのはよかったですねー。
十六夜はそもそものスペックが段違いなうえに、知識もある。
耀のギフトは、多くの友人を作れば、その分組み合わさって強力になるし、幻獣などからは特殊な力を得られたりして、汎用性も高い。
飛鳥の能力はチートではあるんですけど、十全に力を発揮できる状態ではないんですよね。
ギフトを支配するギフト、威光の方向性を決めた以上、支配できるものがないことには話にならないわけで。
今回、そこを解消できる相棒を得られたのは、よかったんじゃないですかね。
「一曲所望するわ」の部分は、プライドが見えてよかった。

あとは、相変わらず十六夜のチートっぷりが愉快。
この人本当人間の範疇に収まっているんですか、って所がまた。
ウサギはウサギで、参加制限されるだけのことはあるんだなぁ、と言った感じでまたいい感じに盛り上げてくれましたが。


問題児たちが異世界から来るそうですよ? YES! ウサギが呼びました!

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『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。
 その才能を試すことを望むのならば、
 己の家族を、友人を、財産を、世界のすべてを捨て、
 我らの〝箱庭”に来られたし』


こりゃいいや、と読了後思わずつぶやきました。
面白かったです。修羅神仏の属する箱庭という世界。
そこで行われるギフトゲームのために招かれた、「問題児」たちの活動を描く物語。
招かれた三人ともが、チートじみた能力持ってて、一人でも十分主人公出来そうな感じです。
それが一つのチームに三人。だが、それがいい。
まぁ、そのチートじみた能力も原石なので、これから磨かれていく感じですけどね。

ほとんどすべての動物(幻獣も含む)と言葉を交わし、交流によって能力の一部を得る、春日部耀。
霊格の劣る相手に口にした行動を強制させる威光の持ち主、久遠飛鳥。
そして、石を第三宇宙速度で投げたり、種族的に格上の存在を圧倒したり、敵の能力を打ち砕いたりと、一言で何ができるって言えない、破格のスペックを持つ逆廻十六夜。

会話のやりとりも、個人的には結構ツボですね。
ウサギと三人の漫才じみた会話の息の合い方もいい感じ。
ちょっと1巻にしては急いだ感もしますが、十分楽しめました。
しかし、黒ウサギは誰から、問題児たちを召喚するギフトをもらったのだろうか。
主催者の言葉が一瞬有るけど、白夜叉ではなさそうな。
これだけの能力を持った存在を召喚するとなると、相応の能力が求められますよね。

箱庭の世界では、、誰もがコミュニティに所属しないといけない。
まぁ、一部の能力持った存在たちは、箱庭の外に出て自分たちの国を作ったりもしているようですが。
さておき、基本的にコミュニティは所属するべき場所。
そのコミュニティを作るためには、対外的に名乗る「名前」と掲げる「旗印」が必要になる。
十六夜たちを呼んだ黒ウサギの所属するコミュニティは、しかしその誇りともいうべき、「名前」も「旗印」も箱庭の災厄、「魔王」という存在に奪われていた。
そのためその他大勢という蔑称である「ノーネーム」と呼ばれている。
これ以上ないほど崖っぷちですが、三人はそれぞれの判断で、ノーネームに属することに。

この1巻で魔王配下のコミュニティに属する下種な敵を倒し、階層支配者である白夜叉に試され、そのうえで、格上のコミュニティのゲームを簡単に攻略してしまう。
いや、簡単にとはいっても一応作戦たてたりはしてますけどね。
イベントが次々展開していって駆け足かなーとも思いますが、慣れると面白い。

これでもかってぐらい設定を盛っているんですが、それがうまく作用している例ですかねー。
個人的にはすごく楽しみましたよ。


問題児たちが異世界から来るそうですよ? 4

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「“この一撃さえ当たれば勝てる” そんな目をしているのが――ああ気に食わない!」
「……なあヴェーザー 俺はな そんなお前の驕りを砕きたい」


本編コミカライズ。
2巻の、火竜生誕祭が終わるまで、ですねー。
ペストが襲撃してくるところから、ゲームが終わるまでを1冊でやっているから、結構テンポ早めかなー。
飛鳥がラッテンの演奏を聴いている場面とかも、その時飛鳥がみたものについては書かれてなかったりしますし。
細かいところで端折られている。

創造主たちの決闘での耀の行動も、「見ごたえのあるゲーム」と言われていましたが、展開早いと、少し疑問符が出てきそうな勢い。
いや、原作での描かれ方は好きなんですがね。
もう1巻分くらい余裕持って書いてくれたら良かったのになーとか思いますけど。

まー見せ場はちゃんと描いてくれたからよかったかなー。
個人的には十六夜とヴェーザーの冒頭に挙げたシーンが気に入っているのでそこをしっかり書いてくれたのは嬉しい。
アニメでは確か台詞一部カットされていたんですよねぇ。

さて、ま、それなりには楽しみました。
が、一番の楽しみは帯にありますね。
原作の新刊がついに4月に発売予定だとか。
あんな状態で終わって、短編挟むとか鬼進行でしたが、アオリの文句的には、長編のようですから、楽しみですね。
「十六夜VSアジ=ダカーハ戦、急展開!! そして黒ウサギの身に異変が!?」とのことで。
さすがに主要キャラの十六夜が死にはしないと思ってましたが、普通にアレ死んだだろ、とも思うような絶望的な状況でしたよね……あそこからどう急展開になるのかが楽しみです。

 

問題児たちが異世界から来るそうですよ? 乙 3

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「待ってください危険ですって!! 何かの罠かもしれませんよ!?」
「黒ウサギ……もうわかってるね? 止められれば止められる程止まる気無くす」
「ですよね」

コミック完結。温泉回を挟んだ後、コミック版オリジナルのエピソードを一つ挟んで、終了。
一気に飛びましたね。ペストと白雪姫が仲間に加入した後、っていう想定なんで、メンバーが多い。問題児たちのドタバタ加減は健在で、そこは楽しく読みました。

ただ、最後の締めのエピソードがちょっと微妙に思えた。
ノーネーム本拠地に送られてきた、「主催者もルールも場所も不明」という異質な契約書類。
挑戦は受けて立つ、とばかりにゲームに繰り出すわけなんですが。
白雪姫がトリトニスの滝をトリトンスの滝って言ってる誤植あったし。……いや、それは本題じゃなくて、読み直してたらたまたま見つけただけなんですけど。
 
たとえば、関門として料理があって、そこで黒ウサギ、耀、飛鳥が料理に慣れていないって言ってるんですが……黒ウサギは知らないけど、問題児組は料理できるはずじゃないですか。
そういう短編があったでしょう。
で、ジンが指揮をとって料理作ってますが……これは純粋な疑問として、黒ウサギとジンが料理覚束ないっていうのはまずいんじゃないのか。
今までどうやってきたんだ。リリとか年長組がやってたのかなぁ。
黒ウサギは外でどうにか資金調達していたんだろうからアレだけど、ジンは多少はできてないと、他の子ども面倒見切れないんじゃないか?

あと、終盤の戦闘でハームズさんに敗因分析されていますけど……
ペストたちが仲間になった後、ヒポポカンプのレースで優勝した後、だというのなら、根性が足りないはずがないし、思考が浅いってのもちょっと納得がいかない。それと、ディーン、腕二本ない……? 龍と相対したときに腕壊してたと思うんですけど。
そんな感じでどうにも引っかかるというか、突っ込みたくなる感じがして、蛇足だったんじゃないかなーって思えてしまいますね。

地味に気になったのは、箱庭世界においても野球観戦っていう趣味は成立するのか……で、それはどんなゲームになっているんですかね。普通にルール通りやっていると、身体能力その他ですごいことになるんじゃないかと思うんですけど。『ゲーム』以外の娯楽ってあるのかなー。

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「我々、女子体育委員はベストを尽くしました。(略)要するに、わたしが何を言いたいのかというと、」
「This is a pan(これはパンです)」

「問題児が異世界から来るそうですよ?」目当てで購入。
他の作品はほとんど知らなかったものでして。
 「問題児~」だけで言うなら満足度は結構あるんですが、他の作品知らないとやっぱり楽しみ切れない部分があるので☆3つ。
・・・しかし、ある意味で一番印象に残ったシーンは冒頭のアレなわけで。
一応補足しますが、「パン」が「bread」じゃなくて「pan」なのは原作準拠です。

以下簡単に各感想。

「問題児が異世界から来るそうですよ? 白夜の送別会」

まぁ、タイトル通り、白夜叉が下層を去る際に企画された送別会のお話。
花盛りを楽しもうとしているあたり、十六夜って享楽主義のようでいて、風流人でもあるのかなーとか思いますが。まさしく「問題児」な我が道を進む感じが好きです。
最強の階層支配者と言われるだけの力はあるんですね。
十六夜より格上だった蛟劉ですら、苦戦するというか戦いにもなっていないという強大さに驚き。
格下相手に初手必殺、隙を突かれて、星獣召喚と、白夜叉は白夜叉で問題児な気もしますがね。
本当に「箱庭三大問題児」ってどういうキャラなのかすごく気になってきます。
十六夜が手に入れた、黒ウサギへの命令権とかも使われたみたいですし、どうなんですかねー。
いや、短編時代は楽しかったんですけど、本編で何らかの伏線になるのかと思いきや、と言う驚きがあるわけなんですけど。
本編、窮地に立ってますけど、いつかこんな風に馬鹿騒ぎできる日常をしっかりつかみ取ってほしいものです。

「彼女たちのメシがマズい100の理由 秋季限定パン食い競争事件」

 原作は未読。しかし、ここまでタイトル通りの内容だったのか・・・
いや、もう「パン食い競争」と「事件」が結びつくのがまったくもって理解できないんだけど、確かにアレは「事件」ですね・・・

『まるでオレ達、刑の執行を待つ囚人みたいだな・・・・・・』 


と、並んでいる最中に零す人が出てくるくらいには悲惨。
もう、休めよ・・・って言いたくなる感じがして、笑いました。 
しかし、短編だから笑って読めましたが、本編がずっとこの感じで主人公がメシマズ食い続ける日々だと、見てるこっちのSAN値とか削られるんじゃないだろうか。さてはて。

「大奥のサクラ 地獄の片思い」

本編未読。
なんか、結構壮絶なかんじがするというか、なるほど確かに地獄じみているというか。
大奥のサクラってこんな話なんだ、という驚きがありました。
子どもの話が出てきていましたけど、その子が本編の主人公になるんですかねぇ。
重そうだから一気に読むには向かなそうですが、既刊いくらか出てますし、ちまちま追いかけてみますかねー。

「七星降霊学園のアクマ 悪夢で逢いましょう」

本編は1巻だけ読んだことがあります。
何となくの世界を把握している程度。嫌いじゃなかったんですけど、新刊買おうか微妙なライン。
そうやって悩んでたら今4巻くらいまで出てましたっけ。間違ってたらアレですが。
さらに手を出すのに悩むようになってしまって。
それはさておき。内容はタイトル通りに夢を操る悪魔を退治しろっていう作戦を果たすって感じ。
柚子の心情的になんかあるようでしたが、さてそんな要素があったかどうか。
ちょっと前に読んだから、内容薄れてて、新刊追いかけてないからなおさらわかりませんなー。
いつか既刊も追いかけてみますかねー。いつか。

「俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している ある可能性の話~二次元ドリーム編~」

本編は2巻までは読んだかな。
避けられない選択肢を提示され、残念な生活を送っている主人公の話。
しかし、一発ネタとしてならともかく、ずっと読んでるとくどくなってきて、購読辞めたんですよね。
あとは、その「選択肢」から逃れようと行動しているので、巻追うごとに切れ味が微妙に。
今回も微妙な感じでしたかねー。あまり楽しめなかった。

「Round-Trip」

谷川流書きおろし新作。
新作書いてる余裕あるなら「ハルヒ」書けばいいのに、と思わないではない。
アレはアレで勢い止まり気味だから、もう今さら無理なのだろうか。
さておき、本編について。
周囲からカップルと思われている秀才の二人が、会話を通じて、ある意味当然のところへ帰着するお話。
淡々と進んでいくんですが、そのやりとりが結構笑える。
というか、傍から見ていて付き合っているように見えるのも当然だよなぁ、という感じで。
結構楽しめました。


プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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