気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

竹内じゅんや

セーブ&ロードのできる宿屋さん~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~4

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「勝手に『狐』の名前を使った事を訂正していただきたく思い参上しました」

(略)

「『狐』の名前は俺だけのものなので」

 

アレクの経営する宿。そこが『狐』と呼ばれる盗賊団のアジトだと目星をつけ乗り込んできたモーリン。

偵察目的なので、日記を付けていたわけですが……宿の快適さに驚き、修行の苛烈さによってどんどん変化していく様は涙なしには見られません。

最後には改心したというか、修行によってアレクを崇めるようになって、当初の目的を自白するまでに至ってましたが。

 

そもそもモーリンの過去が胡散くさいというか。厳密には彼女を保護した相手が怪しいんですよね。

魔族であるモーリンを差別用語である「亜人」と呼称していたり、女王陛下からの覚えも悪いとかなんとか。……手続きすっ飛ばして一番上に相談に行けるアレクのフットワークの軽さが凄いと言うべきか。

 

特殊すぎる訓練を積んだアレクの手にかかれば、門番が居ようと素通り出来てしまうんですね!! 未だに何をしてるのか分からないぜ……。「歩いていけるところを歩いて行っただけ」みたいなこと言うしな、アレク。

理屈を捏ねるなら、こう意識の隙間と言うか瞬きとかで死角が生じる瞬間に合わせて通り抜けた、みたいな感じになるんでしょうか。

 

そして保護者がやっていた悪行を指摘しに行ったわけですが……。まぁ因果応報の類でしょう。

モーリンや同じように保護され妹の様に育った子ども達が救われたのは何よりです。……その過程でモーリンは何度も死ぬような目に会ったわけですけども。最終的には助かってるからセーフ……?

 

 

セーブ&ロードのできる宿屋さん~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~3

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「あなた方にもゆずれない部分はあるでしょう それらを一つずつそぎ落としてこちらの要求を呑ませるのが俺の目的です」

 

ロレッタが風呂場で、ドライアドのホーの話を聞こうとしますが……結論から言うと凄惨なため細かい事情を話すのは憚られる顛末に。

読者は回想と言う形でホーがどんな経験をしたのかを見ることが出来ますが。

ちょっと強がって、祖母と上手く交流の出来ない少女が、アレクの手によって恐ろしいパワーを秘めた存在に化けてしまうとは想像もつか……いや、想像は出来たわ。

 

客が修行を望んだ時に、アレクがそれに全力で答えてくれることは分かり切ったことですしね。

それが姪のように思ってる相手でも死を前提とした修行を課せる辺り、色々ネジ外れてるよなぁアレク。いやまぁ、自分に出来たんだから出来るでしょみたいな考えのところあるし。なんなら妻と養女相手にもやってるから、ある意味で平等なんですけど。

 

普段は強がっているホーが、何度か死に戻りをしたあと幼児退行してしまうのも仕方ないと思ってしまう。

それを見てるはずなのに、平然としてるアレクが凄まじくて震えますね。ギルド長の孫という彼女の立場に目をつけ、借金取りが絡んできた思考は分からないではないですが。……ただただ状況が悪かったですね。アレク流の交渉に遭遇してしまったのはご愁傷様です。

「誠心誠意お話をしましょう」のコマがマジ悪人の顔ですよ、アレ。怖いよ。

 

この後魔族の少女、モーリンの修行が始まるみたいですが……今さらですが、WEBとは順番が変わってますね。WEBというか小説だと、2章がモーリン3章がホーの修行編でしたが……これは魔族の情報の出し方とかを考慮した結果なのだろうか。

巻末には書き下ろしSS「昔の恋の物語」を収録。ギルド長という立場にあるクーがかつて経験した恋の話で、短いながらも良い余韻の残る話でした。

セーブ&ロードのできる宿屋さん~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~2

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「やだやだ! もうやだ助けて!!」

「今野は年相応に子供っぽかったですね」

「注目してほしいのは助けてという言葉の方なのだが」

 

順調に修行を重ねて。次は、アレクに一撃を入れろと言われて。

ギルドの規定に則ると、ステータスカンストしてて測定不能。故に、弱い時にやったレベル1のままという……鬼か。

アレッタは本当に真面目ですよね。奇襲も出来ない真っ直ぐさ。アレク本人に、「あなたの倒し方」を教えてくれと言うのは色々と間違ってるだろ……

でも話を聞いていた時の「しまった! 今攻撃されたら絶対当たってました」は笑う。

あとは第9話の、ヨミが色々と準備してる場面が、結構好き。かわいいですよねヨミ。

 

そしてアレクの予想が外れて、別の修行をすることに。

彼を以てしても強引だという修行だ、と聞いてちょっと年相応の姿を見せたアレッタが微笑ましい。いや、このあと死にまくるんで、洒落になってないですけど。

本懐を遂げたアレッタ。一方で彼女の抱えていた事情をしりアレクも裏で動いていて。

あのカウンセラーは怖い。逆鱗に触れたからこその対応ではありますが、怖いわぁ。絶対的に回したくない。

セーブ&ロードのできる宿屋さん~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~1

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「頑張って死にましょう」

 

電子で購入したんですが、背表紙やカバー裏までも収録されていてラッキー。

今回修行をするのは、本編でも最初に描かれた、アレッタの花園攻略。

……でも表紙は、カンスト転生者の家族たち。アレッタはカバー裏に追いやられてて「なんでわたしはカバー下なのだ?」と言ってるのに笑ってしまう。

 

小説家になろう連載作品で、ダッシュエックス文庫からも書籍化されているタイトルですね。

内容は、タイトル通り。剣と魔法のファンタジー世界に転生した、アレク。

能力はカンストしてていて、剣で斬られても平気。奮えば武器が壊れるので素手で戦うが、普通に鎧を貫く。

 

いやぁ、何度見てもわけわからないスペックしてますね。おまけに彼は「セーブ&ロード」と言う異能も持っていて。ゲームのようにセーブして、死ぬとそのポイントで復活する。

失った装備は戻らないが、記憶も経験も失わないので、死ぬ度に強くなる。

それを活かした、新人育成が目玉の宿屋。

死ぬ気でやって、果てに死んでも最終的に生きていれば目的を達成できるよね、と言う。ゲーマー的と言うか。狂っているとお客さん達に思われるのも仕方ない……




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