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「もちろん、今日この場に居合わせたということが大樹様のお導きである。街に連れていこう。歩けるか、シーナ?」
主人公の椎名有華は、仕事からの帰宅途中異世界に迷い込んでしまって。
森の中に放り出され、魔獣に襲われて死にかけたところを、フェナという女冒険者に助けられることに。
世界樹信仰がある世界で、異世界からやってきた存在は落とし子と呼ばれてるそうですが……これまでに93の世界から落とし子がやってきた事が分かっていて。椎名と同じ地球からの来訪者だけでも現在23人いるって言うんだから、落とし子多すぎ……って感じではありますが。
この世界の飾り紐を腕輪のようにして、それを媒体をして発動するみたいですが。
魔法使う人と、飾り紐を作る職人とで相性が重要で……助けられたときにたまたま椎名がフェナの組み紐に触れてしまったことで、相性が良いことが分かって。
フェナからの支援を受けて椎名は職人として修行をすることになるわけです。
元々趣味として組み紐を作ったことがある椎名的には、大変ながらも楽しい環境ではあったようですけど。
この世界、食生活という意味では発展性がかなりあって。……要するに、日本暮らしの椎名からすると、物足りなさを覚えるもので。
色々と試行錯誤して、美味しい料理を作ってそれが親しくなった人々にも受け入れられているのが良かったですね。
フェナが貴族令嬢ながら腕に自信があって家を飛び出し、二つ名を与えられてその実力から領主からも尊重されているようですが。そのフェナのオモチャとして気に入られている椎名の存在もまた、落とし子という部分抜きにしても重視されることに。
飾り紐職人としての修行にも、料理の試作にもどうしたって出費がかさむわけですが。フェナが後見に立って出資してくれるおかげで、迷い込んだ異世界で椎名は途方にくれず済んだわけですから良かったですね。これが精霊樹様のお導きか……。