気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

結城忍

魔王と勇者が時代遅れになりました3

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「このごろ、非常識って言葉が優しく思えてきたのです」

 

『民間軍事企業・魔王軍』。

急成長を遂げている企業として取材がやってくるのも納得ではありますが。

SF世界で発展した技術はあれど、アイドルやカメラマンって言う職業も健在だそうで。AIによる完全制御の撮影だと味気ない、なんて話がありましたが。

 

いざ魔王軍の成功の秘訣を撮影しにきたら、タイミングよく海賊討伐の依頼が入って一蹴。それが劇的すぎて「作り物の映像にしか思えないから没になるだろう」って言われてるのはちょっと笑った。

人の手はいってても信じてないじゃん……。まぁ、魔王軍関係者の戦闘風景、魔法による底上げが入ってたりするから、SF世界でも現実味がないと言われればそれはそう。

取材に来たカメラマンが元軍属で、荒事の経験もあるから魔王軍の非常識さをよく理解して。「現実の映像だけど、フィクションだと思われる」ならいっそフィクション作品として放送してやろうぜ! という発想を示して雇ってくれないかと売り込みに来てたのは笑った。実際それで人気出てるみたいだからお見事

 

イグサとライムの間に子供が生まれたり、私生活が充実しつつもエロの追及を忘れないイグサよ……ちょっと外に出ると良い出会いしてたりするから、そのうちワイバーンに監禁されるんじゃないか。

というのはさておき。

企業として規模が大きくなるにつれて、資金の確保は大問題。出来るならば定期的に得られる収入がある方が良い……という状況でリゼルの父からそのものずばりな依頼が持ち込まれて。

……対応が大変な地域で、前任の企業が破産にまで至ったという経緯を伏せて話を持ってくるから娘たちからの対応があんなになるんじゃないのだろうか。

まぁリスクはあるけど、上手くさばければ利益にもなるし……ライムが心情的には助けたいと思っているのをくみ取ってイグサはその仕事受けることになったんですが。

戦力補充にファンタジースキル使える魔王軍は本当に反則的だよなぁ……。

魔王と勇者が時代遅れになりました2

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「ああ、人は素晴らしいな。魔王を少しは慢心させてほしいと、贅沢な不満を言いたくなる」

(略)

「おにーさん。人を散々負かしておいて、その反応は酷いのです」

 

魔王として召喚されたイグサがSF文明圏に踏み込んで設立した会社「魔王軍」。

海賊に占領されていたエネルギーステーションを制圧して報奨金を貰ったり、宇宙海賊を狩る賞金稼ぎじみた活動を続けて、実績を積んで行って。

魔王として君臨するものだからか、「身内」を大事にしたいという気持ちが強くなっているというイグサ。SF世界という宇宙にまで舞台が広がった世界では、イグサたちが成果を上げられる位には海賊が跋扈したりもしてるし、命の価値が安い。

 

そんな世界で、身内を大事にするために「最大限、社員の安全を確保する」という方針を打ち出して。勇者ライムや、獣人姉妹のリゼルやミーゼみたいに社員の中には彼の女も複数混ざっていることもあって、生暖かい目で見られているのはなんとも微笑ましいですが。

利益だけを追い求めず、足元も見られている余裕があるのは良いですね。

ちなみにイグサ、死者蘇生の魔法とかまで使えるみたいですが、人間に使うとそのまま高位のアンデッドとかに変質しそうで怖いと言ってるの、ファンタジー世界的なスペックがぶっ壊れてますね、相変わらず。マウスで実験したら、「浸食吸収して異常増殖する凶悪かつ機械な怪物になった」と言ってるので、心配しすぎってこともないのが恐ろしいところ。

 

魔王が最初に魔法生物化させた旗艦ワイバーン。古い機体だからこそ魂が宿って付喪神(というカテゴリの魔物)化させられたみたいですけど。

その手法で意識を持った艦隊と言うのを作って戦力拡大に努めたり。イグサとは違うけれど、似たような形で悪役としての矜持を持っている、一大勢力『隠者の英知』を取り込んだりもして。

さらに『隠者の英知』は、勇者一行の仲間となるはずだった賢者の末裔だっていうんだから、ここにきてSFとファンタジーがより近づいてきましたね。

……『隠者の英知』、長命のエルフが当主を務めてなお七代目になっているそうで、送り込む時代ズレすぎだよ神様……(送り込んだの神様か確定はしてなかったと思いますが……)。

 

イグサやライムが魔法を使っていましたけど、魔法を極めるのは個人の才能に依存しすぎるために忘れられているだけで、『魔法』というルール自体はこの世界に変わらず存在して、イグサたち以外にも魔法使いが現れて仲間になったのは、打てる手が増えていくわけですから良かったのでは。

さすがに魔王や勇者レベルで魔法使えるわけでもなさそうですけど、いるだけで助かるでしょうし。七代目『賢者』のリョーカン、魔法使えるし代を重ねている分この世界にも詳しいしで頼もしい情報源でしたね。



魔王と勇者が時代遅れになりました

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「さぁ、これでお前の罪も誉も何もかもが俺のモノだ。故に俺の罪でライムが悲しみ嘆く事など許さない。わかったか? 存分に頼って依存して、堕落した勇者となるがいい」

「酷く素直じゃない、犯罪者、悪者」

(略)

「魔王にとっては誉め言葉でしかないな」

 

「悪役」や「勇者」に対して一家言ある2人が、それぞれ「魔王/勇者の適性がある」という怪しい誘いを聞き……それを受けることにしたわけです。

そうやって異世界に転生した2人ですが、彼らが放り出されたのは、大気が汚染され人が住めない状態になった星であり……2人は魔王と勇者として相応しいファンタジーな魔法とかの能力を得て異世界転生したんですけども。

この星の人々は星を飛び出して宇宙で暮らしている、SF世界の住人となっていたのでした。

その状況こそ、タイトルの「魔王予数矢が時代遅れになりました」というそのままなんですが。

 

別に彼らが放り出された星に住んでいた人々がその星を捨てたとしても。

魔王と勇者が最初に出会ったSF世界の住人の少女リゼルから話を聞いてみたら、SF的科学技術が発展した世界になっているとしても。

魔王と勇者が獲得した「魔法」というルールもまた、彼らが転生した世界には確かに存在し続けていて。

常人なら生きていけない星で過ごせるように「環境適応」する魔法を使ったり。地表に墜落した宇宙船を魔法生命体……アンデッドとゴーレムのハイブリッドみたいな状態に作り直して、リゼルの常識を破壊しまくってるのは笑えました。

 

魔王と勇者に宇宙船を修理できる技術はない。だが魔法生物化してしまえば、回復魔法でなんとかできる! はルールをハックしてる感があって、リゼルじゃないけどそれアリなんだってこっちも驚きましたが。

……まぁ魔王は一応回復魔法も使えるけど、過剰に回復してしまってエネルギー飽和して死ぬ可能性があるから、と回復は勇者の担当になってましたけども。

回復魔法でどうにか出来る目途は断ったけど、規模が大きいので時間がかかる。ある意味閉鎖空間で男1人に女が2人。そして男は悪に一家言ある魔王ということで、ちょいちょいちょっかいを出して……その結果、食われる側になっていたのには笑った。まぁ魔王自身の行いの結果なので粛々と受け入れてもろて。

 

そして船の修理が終わり、SF文明圏に踏み込み、そこで「魔王軍」という名前の民間軍事会社を設立して、矜持を持たない海賊を蹴散らしたりとかし始めているの、なんだかんだこの世界を楽しんでて良かったです。

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