「私の 傷は 死んでも消さない」
10年前の現場に当時の怪我を残す少女達と赴いたことで、少しだけ前に進めたかもしれない山猫くん。
何を思ったのか鳥骨に付き合ってみるかと言い始めて。変わろうと思ったがための行動みたいですが、まぁ流されるままだった彼とは変わってきたのは確かか。
幼少期には宇宙飛行士になりたかったことを思い出した山猫。事故を起こして、幼馴染に怪我を負わせて、あちこちで責任問にもなって……自分の好きを封じ込めて生きてきたようですし。少しずつ、生きやすくなっていけばよいですけども。
鳥骨と山猫の交際は意外と直ぐに広まって
当然同じ学校の豆柴ちゃんの耳にも聞こえるほどになっていましたが。
怪我の秘密と「みんなで付き合ってみれば」の流れを知っているから、ある程度の納得はしているみたいでしたけど。
まぁ、長く思い続けていたのに別人と交際している状況が面白いはずはなく。
似たような状況を相談するラジオでは、相手をキープしている幼馴染を「クズ」と一刀両断していて、豆柴ちゃんも「普通はそうだよね」と思いつつ怪我の事があるからなぁと悩みもして。
山猫くんは少し前に進んでましたが。自分に自信のない彼女は「彼がずっと縛れていて欲しかった」と思っている自分がいることを自覚して。
考え方が健全じゃないし、そういう嫌な自分にはなりたくないと思えるあたり、根が善良ではありますけども。
豆柴ちゃんに転機が訪れたのを切っ掛けに、鳥骨さんに振られてしまって。
山猫くんは自分の中のわだかまりを自覚して、改めて決断を迫られることになるわけです。それは長く向き合ってきた野鼠さんや、豆柴ちゃんもなわけですけども。
展開駆け足だったかなぁと思いつつ、タイトル回収する回があるのとそれぞれのヒロインと向き合うエピソードが織り込まれていたのは良かった。