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「出会ったばかりの俺が言えることではないかもしれないけど、シャーロットさんとエマちゃんには強いきずながあるように見えるよ」

(略)

「それに、前にエマちゃんは行ってたんだ。シャーロットさんは優しくて大好きだって。だから、大丈夫だよ」

 

少し醒めた、というか。学校などで自分が嫌われ役になることでうまくいくならそれでいい、みたいな自罰的な面を持つ男子高校生・青柳明人。

そんな彼のクラスにイギリスからシャーロットという美少女が留学してきて。すぐにクラスで注目の的となったわけですが……その分自由に動きにくくなることもあって。

 

テスト近いんだから無理に遊びに誘うなよ、とかともすれば空気読めない発言をするんですが。その裏には気遣いがあるわけですよ。

担任教師で明人のことも良く知ってる花澤先生と明人のやりとり見ていると、なーんか過去にあって今みたいな態度をとるようになったみたいですけど。なにがあったのやら。

 

そんな明人には英語が流ちょうにしゃべれる、と言う特技があって。

シャーロット自身は日本語を普通に扱えてましたが……彼女の妹であるエマちゃんは、まだ英語しか上手くしゃべれなかった。

タイトルにある通り、迷子になってしまった幼女エマちゃんを見つけた明人が、英語で意思疎通して。名前を聞いたらシャーロットの妹だとわかったので、彼女に引き渡そうとしたことで、縁が出来て。

 

さらにはたまたまシャーロット達の住まいが、明人の隣室だったこともあって、不思議と交流が増えていくことに。

シャーロット曰くエマは人見知りするタイプ、とのことでしたが。なぜか明人には早い段階で懐いて、彼をお兄ちゃんと慕い度々エマが遊びに行きたいということで、シャーロットとも会う時間が増えていく。

実は明人、シャーロットに一目ぼれしていたので、実に青春してると言いますか。微笑ましかった。明人、先述の通り昔何かあったみたいなので、それで張っている壁をシャーロットにはぶち壊してもらいたいものですね。