気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

編乃肌

世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。2

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「冗談です。その自身はけっこう尊敬しております」

「お、おう」

「ただ……今だけ、今この時だけは、私に『一番可愛い』と言ってください。一度きりでいいんです。そうすれば……それだけで、私は心の支えに出来ますから」

 

女装してモデルのhikariとして活動している晴間くん。

親戚の頼みから始めた行為だがハマって、女装した自分が一番可愛いと思っていたけれど……クラスメイトの雨宮さんの素質を見出して、彼女が一番で自分が二番という納得をした。

彼のアドバイスでイメチェンした雨宮さんは、校内四大美少女に数えられるようになって注目を集めるようになったようですが。2人は変わらない距離感での交流を続けていて。

いやぁ、実に微笑ましかったですね。

 

話題性があるということで、生徒会が仕事の一環としてインタビューをしたいから、と接触してきたりもしましたが。

……その担当になったのが、四大美少女の一人でもある生徒会書記を務める後輩、雲雀鏡花で。

晴間くんはうっかり彼女が告白されているシーンに鉢合わせたり、彼女が周囲に隠しているバイト先を発見してしまったり、さらにはhikariが自分の女装であることが雲雀にバレてしまったりと、いろんなイベントを巻き起こすことになります。

 

お堅い家族の下で育ったお嬢様的な顔も持っている雲雀は、母の反発を恐れてロリータ系の衣装を好んでいることを明かせずにいた。

でも、ロリータが好きな気持ちは本当で……イベントに参加しようと決意して、ちょっとウキウキしてたところを母に見つかるトラブルなんかもありましたが。

晴間くんが、hikariってバレてるのもありましたがいい感じのアドバイスして、吹っ切れたのは良かったですね。雲雀ちゃんの描写も結構良くて、好きなキャラになったんですが……最速で失恋していったのは悲しい。

 

先に雨宮ちゃんと出会って、彼の一番が決まってしまっていたからな……。

雨宮からのアドバイスもあって彼女の事もしっていたからこそ、晴間の背中を押してしまえる雲雀ちゃん、実に良い娘だったよ……。

雲雀が背中を押してくれたこともあって、晴間と雨宮の関係が進展したのは良かったですけども。

世界で一番『可愛い』雨宮さん、二番目は俺。

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「私が可愛くなれるまで、どうか晴間くんはよそ見しないで――私だけを、見ていてください」

 

女性向けファッションブランドの人気モデル『hikari』。

なにかと話題になる少女のようですが……その実態は主人公、晴間光輝の女装した姿であった。

そもそもそのブランドが彼の従姉妹・美空が立ち上げたブランドだったみたいですけど、ある時メインの服が似合うモデルが見つからず困惑していて……。

そこで、以前から人にメイクを施すのが趣味の自分が女装させていた光輝の事を、美空は思い出したわけです。

 

美空のお願いに弱かった光輝は、断り切れずにそのお願いを受けることにしたわけですが。

……いざ出来上がってみた『hikari』の姿をみた光輝は、自分の可愛さにほれ込んだ。そうして「世界で一番可愛いのは俺」という、ナルシストじみた少年が誕生したわけですが。

まぁ実際人気集めているから、ある程度真実ではあるんだよなぁ……。

hikari』の完成度を挙げるため、上品な所作や愛らしい仕草、料理や手芸などのスキルなども磨き続けているのは凄かったですけどね。

当人も「正気に戻ったら負け」。「狂え。狂ったままでいろ」と自己洗脳してるシーンあったのは、ちょっと笑えました。

 

hikari』ルックになっていない光輝は、クラスに埋没する一般男子生徒だったようですけど。そんな彼が気にかけていたのが、雨宮雫という雑に切った髪と猫背をした暗い印象を持つ少女だった。

クラスメイト達からは注目されていない人物でしたけど、美容に力を入れている光輝からすると、磨けば光る原石に見えていた。

 

そして姉からモデル『hikari』の相方候補が見つからないと嘆かれていた光輝くんは……うっかり雨宮さんに女装真実を見抜かれてしまうことになった。

前々から困っていた時にフォローされていた恩があることや、なんとなく察していた部分もあった雨宮さんは、秘密を公言しないと約束してくれて。

なんだかんだデートをすることになり……似合った髪型・服装が出来ていない彼女を磨き上げることになって。

 

実際、光輝が『天使』と評した挿絵の雨宮さんは可愛かったですねぇ。桑島先生のイラスト、好きだなぁ。それに衝撃を受けた光輝は、「一番可愛い」地位を雨宮さんに明け渡すことになったりもしてましたが。

イメチェンした雨宮さんと出かけたことで、他の人物からも注目を集めることにもなったりしていましたが。

雷架さんという校内でも有名な美少女が、実は唯一の写真部所属の生徒で。雨宮さんをモデルに写真を撮りたいと言い始めて。雨宮さんに女友達が出来たことで、想いを自覚させるきっかけづくりしてるの微笑ましくて良かったですねー。



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ちゃか

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