「ま、任せるって言われましても……」
(略)
「ユウヤ殿。ハッキリ申し上げましょう。貴方に丸投げいたします」
「本当にハッキリですね!?」
……聖と邪の対立する世界で、邪が暗躍して聖もいくつか陥落してるって状況は異世界側大変そうです。
「強いやつと戦いたい」から拳聖に就任した野郎が、邪側に与して斧聖を殺しに行くプロローグからスタートするし、また一段ときな臭くなってきましたねぇ……。
一方で『邪』に唆されていた少女ユティを救った優夜でしたが……。
彼女、日常生活でも師匠の世話になっていたとかで。食べ方わからないご飯が出た来たら食べさせてって言うし、水浴びはしてきたけど風呂はわからないと言って異性の優夜に世話を頼んできたりするし、情緒含めて色々と教育が必要では……?
弓聖の技を継げる技量はあるけれど、まだまだ発展途上だったからこそ邪に付け込まれたんだろうなぁ感がひしひしと伝わってくる。
とはいえ優夜だけではそのあたり対応は難しかったでしょうし、ここで香織に異世界の存在がバレていたことがうまく働くとは。
とは言え、森暮らししていた異世界出身の少女をうちの中等部に通わせますか? って提案してくるのはさすがにびっくり。書類とか整えるの大変そうって思うのは年かな……。
それ抜きにしても車や電柱と言った現代の技術いちいちにびっくりしてるし、いきなり学校に送り出すの不安しかないけどなぁ……。
まぁあの学校の生徒たち人が良いので、なんだかんだうまく受け入れられてましたが。
注目株である優夜と同棲している問題の方が注目集めてそうなのはちょっと笑った。
そして今回登場してそのまま退場した拳聖、性格はあまりにも小物だったけど結構な聖を殺したらしいので与えた被害でいえばヤバいよなぁ。邪側も本格的に戦争仕掛けてくるつもりになってるし。
ただ、聖と邪が活発に動いている気配を感じて動き始めた、長命な竜がひょんなことから優夜のテイムモンスターになったりして、戦力的な面ではなんとかなりそうなのが、こう邪側の哀れみを誘う。拳聖をたきつけたり被害を増やしてる元凶なので同情はしませんが。