「これだけは言うておく。人と人との交わりに永遠はないぞ……」
表情はわからない。だが、声色から切実ななにかを感じる。
「必ず終わりはやって来る。その時、無闇に人と関わらなければよかったと後悔しても遅いんじゃんぞ……」
デビュー作の『月光』が好きだったので、それ以降の作品も隙を見つけては手を出しているんですが……
今回は特にコレジャナイ感がひどかったといいますか。
設定的には、面白くなりそうではあるんですけど。
身近にダンジョンがあり、最下層に到達したものはまだいない。過去に大規模な部隊が派遣されたものの、生還したのはたった三名。
その大規模作戦に於いて、「裏切り者」として報告された父を持つ少年は、作戦から10年が立ち、一回の冒険者としてダンジョンに足を踏み入れる。
知人から得た情報を元に出会った、剣の女王を名乗るセレスティアと共に。
道中、裏切り者の息子とバレて騒動になったりするんですけど……
驚きが足りないといいますか、山も谷もなく一直線な感じがしてどうにも楽しみ切れなかった。
もうちょっと盛り上がりが欲しい。今のところ、主人公良い所ほとんどないし。
続きが出たとして、買うかはちょっと悩むレベルですね……