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『天人などと名乗っている連中の事を、あまり信用しないことだ。なにせ彼奴らは、我ら“災厄”を生み出した者どもの末裔なのだからな』
かつて惑星を支配していた人類は、災厄により荒廃した地上を捨てて周回軌道上に「天環」という都市を築き、天人種族を名乗るようになった。
一方で、肉体の成長には重力が必要だからとか。食料などの資源確保は必要だから、という理由で子供達は地上の学園に送られ……卒業の暁には天環に戻る、という世界。
しかし、地上には天人が逃げるほどの「災厄」の爪痕が色濃く残っていて。魔獣とかも割とでるみたいです。
「天環」から廃棄モジュールが地表に投棄されることもあり……地上の民からすれば貴重な資源であるそれを学園同士で奪い合うなんてこともザラ。
そんな世界で生きる生徒の一人、ハル・タカトー。彼は、第七学区の生徒会に属する特殊執行部隊の現場指揮官を任される実力者。
……だったんですが、本書冒頭で落下してきたモジュールの調査の際に、不審点が多かったことで、その職を離れることにして。
本来ならモジュールはゴミのハズで捨て置かれているハズなのに、念入りに処分するかのようにモジュールめがけて攻撃された事。
モジュール内部にいた「天環」に暮らしていた少女アナが、災厄を名乗るベルゼブブを宿していたこと。
アナとベルゼブブから、天人への不信感が募ったのもありますし……ベルゼブブがアナと交わした契約が「美味しいごはんを食べさせる」というものだったため、たまたま縁があったリュシエラという学食部の女子の誘いに乗ったわけですが。
第七学区の生徒会からすれば、突然最高戦力が居なくなったわけでその調査はしますよねぇ、とか。
ベルゼブブの扱いを見れば、他の災厄もまた暗躍してたっておかしくないよなぁ、とか。
読者目線で言えば、起こるべくして起こった騒動にハルとアナは巻き込まれていくことになるわけです。
そしてベルゼブブが存在する以上、これからも大変なのは確定しているので……がんばれ、とエールを送るとしましょう。
まぁベルゼブブの件抜きにしても、エースだったハルを慕っている人は多いので、そっち方面でも火種燻ってるので……ハル、ファイトだ!