気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

花とゆめコミックス

死に戻り令嬢のルチェッタ3

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「貴方は立派な人です

 努力家で勤勉で 人を大切に出来る人

 誠実で優しい 幸せになるべき人です」

 

扉絵のコミカルさが相変わらずで好き。

表紙絵で抱きかかえられているルチェッタが軽すぎるのを心配しているのに「貧相な身体」とか言っちゃうの、商会長もっと頑張って言葉選んで……。

内容としては10話から14話を収録。

 

カイルとの距離が近づいて、1週目は知らなかった彼の事を知る度に、ルチェッタの心はかき乱されるわけです。

ルチェッタの前ではカイル失敗続きで、本心が伝わってませんけど。

占い師の前では「婚約指輪渡そうとしたけど、可愛すぎてタイミング逃した」とか言っちゃうからもう……。もっと素直になってイチャイチャして。

 

まぁカイル、認めてくれる人が居る一方成り上がりとして嫌厭する人が居るのも事実で。

社交の輪で顔を売っていますし、カナリー商会との伝手も出来て、ルチェッタの知る1週目とはどんどん状況が変化していって、上手くいってる部分も多いわけですけど。

成り上がりの彼から挨拶の口づけを受けた手袋を、成り上がりが触れたから処分しておいて、という夫人もまだまだ居るわけです。

まだまだ溝というか、乗り越えるべき障害が多い中で、ルチェッタ=占い師という事実にカイルが気付きそうになっていますが……。天然失言マンというか、ルチェッタ相手には抜けまくっているから、どうなることやら。



春夏秋冬代行者 春の舞4

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「ただある側面では「十年前の報復」と言えるでしょう」

「対価を払うのは賊であって 秋ではない」

 

秋の代行者・撫子が攫われて、会議が行われることとなり……春顕現を済ませた春主従がその場に乗り込んでくるシーンから始まった第4巻。

かつて自分がバカにしていたけれど、同じ立場に立った今ではその辛さが良くわかる

竜胆、ちゃんと自分の発言を振り返れる真面目な青年で良いですね。

……真面目過ぎて自罰的になっているというか、沈みかけていましたけど。さくらが発破かけてくれて、とりあえず気持ち切り替えられたのは良かったか。

 

言い合いしてる声を聴いて、おずおずと様子を伺ってる雛菊のコマが可愛かったですねぇ。

そのあとさくらの変わり身で「少し熱が入っただけです」と言われて「…そう?」と納得してるのも良かった。

冬と春が通話で繋がって協力体制をとる場面とか、会議の後に入ってたの再構成が上手いなぁという感じはしましたね。

 

冬側の描写も増えてるように見えて、コミカライズ楽しい。

「たのしい共同戦線説得すごろく」のコマ、1コマ置きに「各季節の里のお偉いさんをおどす」が入ってて、笑い事じゃないけど笑っちゃった。

狼星と凍蝶をして「骨が折れる作業だったな……」「本当に…」とか言ってたのもむべなるかな。お疲れ様です。

朝まで待てません!4

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「そろそろ僕を下の名前で呼んでくれませんか?」

 

シリーズ完結巻。

ライバルだったところから始まり、同棲生活を始めるまでになった大友くんと水落さん。

お互いの蔵書どうしようか問題は電子に行こうしてる大友君が、WEB管理の収納サービスを利用したりして解決。

大友君がかなりスキンシップ強めでイチャイチャしてるの、良いですね……。

 

まぁそれはそれとして、お互い仕事人間というか。就業タイミングがまばらなせいで、せっかく同棲したのになかなか同じ時間を過ごせないという悩みが生まれたりもしたようですが。

それでも帰る場所が同じで、一緒のベッドで寝てる時間があったりして、大友君も「良さ」を感じているようですけども。

 

別会社のライバルであるのは変わらないけれど、時に協力して問題解決にあたるあたりは仲が良くて実に良い。

レギュラーキャラな漫画家である猪苗代先生、今回エンジンかかる前に盲腸で緊急入院することになってしまって。あちこちの伝手を頼って穴埋めに奮闘することになったりしてましたが。

身近な人が、結果無事だったとはいえ入院する出来事を見て。猪苗代先生も「病気になると弱気になるな~」って話をしてたのを聞いたりして。ついに結婚に踏み込むことになっていくわけです。

……色々調整して新婚旅行に出発した先でも、仕事の連絡を受けることになっていたのは……2人が有能であればこそ、ともいえるでしょうけど。それはそれとして怒っていいよ。うん。正しい。

死に戻り令嬢のルチェッタ2

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「――貴女の幸せを祈っているわ」

 

爵位目当ての相手と政略結婚する羽目になった上で、彼への恨みに巻き込まれ死ぬことになったルチエッタは、記憶を保持して過去に戻り……。

婚約破棄を目的に動いているわけですが。行動を変えたことで、これまで見えてなかった婚約者カイルの持つ様々な表情を見ていくことに。

……秘密主義なところもあって、そこが気に入らないとルチエッタは伯母相手に愚痴をこぼしてしまう場面もありましたが。うん、アレは言って良い言葉だったと思うなぁ……なんならカイルに聞かせろ。

 

カイル、ルチエッタに普通に惚れているのに素直になれずに「爵位目当てだ」と目の前で言ってしまう所がダメダメなんだよなぁ……。

貴族に面倒な絡まれ方をして、ルチエッタのアドバイスがあったとはいえ乗り切っていたし、商会の長としては秀でている部分あるんでしょうけど、ルチエッタ目線だとダメな部分が強いからなぁ。もっとカイルには頑張っていってほしいところ。

まぁルチエッタもムキになりやすいタイプだから、なんだかんだお似合い感はあるんですけどね。どうやるのやら。


春夏秋冬代行者 春の舞3

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「今はどうかほめてください 貴方の刀としての私を」

 

812話までと、描き下ろし「春との別れの前」を収録。

夏離宮を賊が襲撃してきて……代行者とその護衛たちの立場の厳しさを、改めて感じるような展開でしたね。

過去の襲撃によって別れを経験していた春主従が、衝撃を受けつつも護衛のさくらが覚悟を決めて切り捨てているのは格好良くもありましたね。

最後に死を恐れるような発言を零していたのを見て、「死にたくないなら来るな」と口にするあたり年頃の少女としての顔も見えましたが。

 

夏の代行者の「生命使役」の能力の行使している風景も絵で見ると雰囲気あって良いですね。

襲撃撃退後、返り血に濡れたさくらを案じてそれを拭いにいく雛菊が可愛くてよかった。……主に心配されて嬉しいけど、彼女の来ているものが高額だから……! って心配しちゃうさくらの庶民らしい心微笑ましいですよね。

雛菊の手が震えていたり、今回描かれた「帰還した後の春主従」のエピソードを見ると、2人の絆の重さを改めて感じることになるわけですが。

 

雛菊の経験談を伝えられた夏主従が、喧嘩してたけど和解できたの良かったですね。

そしてその存在について知らない若い秋主従が好き勝手言っていましたが……賊の襲撃についても集大成というか、より派手な行動を起こされていたのが厄介極まりないというか。

あの距離でミサイル視認していて、よくも竜胆生きていたな……って思っちゃった。

 

そしてアニメイト限定の20P小冊子「春泥」も良かった。

春主従が夏離宮を出た後の夏主従の話から始まり。瑠璃がせっかくだからちょっと外に出たいと言ったけど、襲撃後だから里に変えるべきとあやめに言われたり。その報告を婚約者に回したりする様子だったりは微笑ましい。

春主従が冬の護衛との距離を近づけたり、その報告を聞く冬主従の様子だったりも描かれていたのが良かったですねー。

となりはなにを食う人ぞ ほろよい11

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「今後とも頼りにしてます」

「ふふふ こちらこそ」

 

ドレス姿だったり、ケーキを食べさせようとしていたりする表紙から分かる通り、ついに結婚式回ですね。

扉絵のあらすじで「やることが……やることが多い!!!」ってなってましたが、そうですよねぇ……。

費用の問題とかもあって、一から十まで理想を詰め込むっていう訳にもいってませんでしたが、出来る範囲で対応してこうとしてるの良かったですよね。

本番で和装にすると費用が増えるから、前撮りの時だけ和装にして当日はドレスにしようとか、恋人の為なら出費を惜しまない瀬戸くんと、代用できるところはしていこうという稲葉さんのスタンスの違いが面白かった。

 

互いに自分の意志を貫いたりするのではなく、折衷案を立てつつ相手を尊重しているの良いですよねぇ。まぁスタート地点が最悪だった2人ですし、そこから近づいてきて今があるわけで、そう言った方面で問題が起きたりはしないと思ってましたが。

準備段階でバチバチするようなことがなく、テンポよく進んでいったの良かった。

はじめてのおでかけで、可愛がられているぬいぐるみのもぐりん目線のがあって、撮影のために連れ出されたの「もしや捨てられる?!」ってなってるの笑えた。

 

二次会の準備は、互いの親友である土屋君と雨宮さんことりっちゃんが担当することになっていましたが。土屋、軽薄なノリながら有能でテキパキまとめてしまっていたことが、りっちゃんからすると不満があって。……まぁ時期的には臨月になる妊婦にどれだけ仕事振れるかって言うと、悩ましいのは分かる。

料理にこだわりがあると言えど、さすがに自分たちの結婚式で腕を振るえるはずもなく。それでも瀬戸君がシェフ帽かぶって取り分ける演出してるのは、彼ららしくて良かったですねー。

結婚して姓が瀬戸に統一されたので、次回からは晴海くんとすずなちゃんに変えるべきだろうか。

 

おまけで二次会のクイズ大会が掲載されていたり、番外編ですずなの同僚花江さんのエピソードがあったり、サイドエピソードも面白かったり、縁が広がっていったりしているのいいなー。もっとイチャついて。

11巻はおまけとして、100ページのおまけ「ペアリングブック」が見られます。作者さんがマンガParkSNSで発信していたりしたイラストとか、数ページの漫画をまとめてくださったものですね。書下ろしないから特装版とかにはせずおまけにしてくださったそうです。

 

ポッキーゲームでグイグイ行く晴海くん、趣旨が違ってるけどまぁ甘いから良いか。土屋と花ちゃんもやってて、花ちゃん可愛くて好き。土屋が照れてる好きに自分で食べてる当たりもあの2人らしい。

1001って言ってる、秋ルックなのかな? の土屋・花カップルの1枚絵も好き。

メイン2人以外だと花ちゃん好きなんですよねー。人気投票3位なのも頷ける。

赤髪の白雪姫26

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「必ず味方になりに行くよ クラリネス王国で初めて出会った友人のもとに」

 

エイセツからフォスティリアスの植栽許可を得られた白雪達。

薬室長からの指示はリリアス勤務継続の指示が出ており、白雪も普及に向けて動いていくわけですが。

書き文字で、後の時代に灯火の花としてしっかり伝えられていくことになったと明示されたの、これまでの開発と交渉がしっかり身を結んだのが分かって良いですね。

 

そんな中でリュウは、リリアスでの継続勤務の希望を出したとかで。少しずつ変わっていくんですねぇ……。

それで言ったら、今回の巻末の特別編が木々とヒサメの交流の話で、未だに予想外のカップリングになったなーって感じで、不思議な味わいがある。

 

フォスティリアス関連が一つの区切りを迎えた、ということで。

新しいエピソードへ入っていくことになると思いますが……。所属も目標も浮いた白雪が目にした、明らかに彼女を狙い撃ちにした求人。

「隣国王家からの称号を持つ者」っていうのが、白雪くらいしかいないでしょ……みたいな条件ですが。

ゼンの叔父にあたる人物が出したものらしくて、果たしてそこで何が待っているのか気になりますねー。最近不定期連載になっているので、続きいつ読めるのかもわかりませんが。



トナリはなにを食う人ぞ ほろよい10

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「ずっとやりたいことやってるよ すずなと遊んでる」

 

妊娠したすずなの友人りっちゃん。

安定期に入ったため旅行に行きたいと言い始めて……夫婦相談の結果、逗子の別荘にプチ移住してるとかなんとか。瀬戸くんも言ってたけど、大がかりだな……。

そしてりっちゃんに誘われたのもあって、瀬戸くんたちも海に遊びに行くことに。

なんかやんかいつものメンバーが参加してワイワイ楽しそうにやってたの、良かったですね。

 

瀬戸君、佐久間君達を「なんだあのバカップル…」って遠い目で見てましたけど、しれっと彼も彼女相手に惚気るから君も傍から見るとバカップルでは……?

瀬戸・稲葉の結婚式2次会について打ち合わせしてるところも楽しそうでしたし、良い友人関係築いてるなぁと思います。

暇だったりちゃんに楽しそうにつつかれてたけど、瀬戸君が本当になんでも話してて面白かった。

 

その後も女子部屋・男子部屋で各々盛り上がってたし。

この作品読むと心が温かくなりますね。楽しそうに日々を過ごしてる人々ばっかりだし、ご飯もおいしそうだし。もうみんな幸せになって欲しい(既にだいたい幸せだけど)。

春夏秋冬代行者 春の舞2

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「…夏の代行者様は 本当に貴方が支えだから」

 

凍蝶が国家治安機構が捕らえた賊の確認に来る、というコミカライズ独自のシーンを入れて、春と冬の間にある溝について見せつけてくるのは良いですねぇ。

直前ホテルで、風呂上がりの雛菊を世話してるさくらの構図とかも微笑ましくて良かったですし。……そこでも冬の話題が出てて、どうしてもドロッとした感情を覚えずにはいられないさくらが実に人間らしい。

 

冬主従もまた傷ついているのを知っているけれど、それでも恨みを捨てきれないところとか。

そんな中で渦中の雛菊は冬を恨んでいないと言いますが……。彼女こそ一番傷ついて、ボロボロなんですよねぇ。それでも春の代行者として帰還した強さもありますが、それはさくらという支えがあってこそですし。

代行者主従の関係は各季節で異なりますけど、どこか歪でも不思議とかみ合っているあり方が好きです。

 

春顕現の旅を続けている雛菊たちが、道中夏の離宮にお世話になることになって。

夏の権能で小動物が多くいる離宮になごんでいる様子が画になると破壊力高かったですね。カワイイ。
そこでも夏主従が喧嘩してたり、新たな賊の襲撃があったりとトラブルが尽きませんが……。
どうか乗り切って欲しいと見守りたくなる、良質な描かれ方をしてました。満足です。

死に戻り令嬢のルチェッタ

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「――次は もう少しマシなものにしないと許しませんから …カイル」

 

建国時から続く名門アンブリッジに生まれた令嬢ルチエッタ。

例外的に女系相続が認められている家のようですが……誇れるのは家柄だけの貧乏貴族、なんて陰口をたたかれることもしばしば。

実際、父が失敗し多額の負債を負うことになってしまってますし、資金には不安がある。

そんな折に一介の平民ながら一代で商会長にまで上り詰め、富と名声を手に入れたカイルが婚約者として立候補して。

 

金で貴族の位を手に入れようとした男と、そんな契約を飲むしかなかった令嬢。

社交界では噂の対象となる部分が多い取り合わせで……2人の間もかなり冷え切っていたようです。

それでも契約だからと結婚式の当日を迎え……カイルを恨む何某かの襲撃を受けて、2人は死亡してしまった、ハズだった。

 

しかしルチエッタが気付くと、結婚式の2年前に戻っていた。

婚約は成立してしまった後ではありましたが、2年間の知識があることを活かして占い師として活動し稼ぎを上げることで、自力での借金返済とカイルとの婚約破棄を目論んだ行動を開始することにして。

よく当たる占い師として名が広がった結果、カイルが相談にやってきたのは誤算すぎる。

……カイルはルチエッタ相手だと言葉選びなどを失敗してしまう悪癖があるみたいで……ルチエッタ視点では貴族の地位だけが目当ての嫌な奴になっていましたが。

実のところ、カイルは心底彼女に惚れていたとか。祖父からの教えを受けて、貴族としての振る舞いをしっかりしていた幼少期の彼女に救われたことで、近づこうと頑張り続けたのは評価したいですけど。

言葉選びの失敗とか、色々減点対象が多くて1週目は死亡エンドにたどり着いてしまったわけですから、2周目では頑張ってもらいたいところではありますが。どうなるかなぁ……。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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