気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

花とゆめコミックス

死に戻り令嬢のルチェッタ2

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「――貴女の幸せを祈っているわ」

 

爵位目当ての相手と政略結婚する羽目になった上で、彼への恨みに巻き込まれ死ぬことになったルチエッタは、記憶を保持して過去に戻り……。

婚約破棄を目的に動いているわけですが。行動を変えたことで、これまで見えてなかった婚約者カイルの持つ様々な表情を見ていくことに。

……秘密主義なところもあって、そこが気に入らないとルチエッタは伯母相手に愚痴をこぼしてしまう場面もありましたが。うん、アレは言って良い言葉だったと思うなぁ……なんならカイルに聞かせろ。

 

カイル、ルチエッタに普通に惚れているのに素直になれずに「爵位目当てだ」と目の前で言ってしまう所がダメダメなんだよなぁ……。

貴族に面倒な絡まれ方をして、ルチエッタのアドバイスがあったとはいえ乗り切っていたし、商会の長としては秀でている部分あるんでしょうけど、ルチエッタ目線だとダメな部分が強いからなぁ。もっとカイルには頑張っていってほしいところ。

まぁルチエッタもムキになりやすいタイプだから、なんだかんだお似合い感はあるんですけどね。どうやるのやら。


春夏秋冬代行者 春の舞3

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「今はどうかほめてください 貴方の刀としての私を」

 

812話までと、描き下ろし「春との別れの前」を収録。

夏離宮を賊が襲撃してきて……代行者とその護衛たちの立場の厳しさを、改めて感じるような展開でしたね。

過去の襲撃によって別れを経験していた春主従が、衝撃を受けつつも護衛のさくらが覚悟を決めて切り捨てているのは格好良くもありましたね。

最後に死を恐れるような発言を零していたのを見て、「死にたくないなら来るな」と口にするあたり年頃の少女としての顔も見えましたが。

 

夏の代行者の「生命使役」の能力の行使している風景も絵で見ると雰囲気あって良いですね。

襲撃撃退後、返り血に濡れたさくらを案じてそれを拭いにいく雛菊が可愛くてよかった。……主に心配されて嬉しいけど、彼女の来ているものが高額だから……! って心配しちゃうさくらの庶民らしい心微笑ましいですよね。

雛菊の手が震えていたり、今回描かれた「帰還した後の春主従」のエピソードを見ると、2人の絆の重さを改めて感じることになるわけですが。

 

雛菊の経験談を伝えられた夏主従が、喧嘩してたけど和解できたの良かったですね。

そしてその存在について知らない若い秋主従が好き勝手言っていましたが……賊の襲撃についても集大成というか、より派手な行動を起こされていたのが厄介極まりないというか。

あの距離でミサイル視認していて、よくも竜胆生きていたな……って思っちゃった。

 

そしてアニメイト限定の20P小冊子「春泥」も良かった。

春主従が夏離宮を出た後の夏主従の話から始まり。瑠璃がせっかくだからちょっと外に出たいと言ったけど、襲撃後だから里に変えるべきとあやめに言われたり。その報告を婚約者に回したりする様子だったりは微笑ましい。

春主従が冬の護衛との距離を近づけたり、その報告を聞く冬主従の様子だったりも描かれていたのが良かったですねー。

となりはなにを食う人ぞ ほろよい11

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「今後とも頼りにしてます」

「ふふふ こちらこそ」

 

ドレス姿だったり、ケーキを食べさせようとしていたりする表紙から分かる通り、ついに結婚式回ですね。

扉絵のあらすじで「やることが……やることが多い!!!」ってなってましたが、そうですよねぇ……。

費用の問題とかもあって、一から十まで理想を詰め込むっていう訳にもいってませんでしたが、出来る範囲で対応してこうとしてるの良かったですよね。

本番で和装にすると費用が増えるから、前撮りの時だけ和装にして当日はドレスにしようとか、恋人の為なら出費を惜しまない瀬戸くんと、代用できるところはしていこうという稲葉さんのスタンスの違いが面白かった。

 

互いに自分の意志を貫いたりするのではなく、折衷案を立てつつ相手を尊重しているの良いですよねぇ。まぁスタート地点が最悪だった2人ですし、そこから近づいてきて今があるわけで、そう言った方面で問題が起きたりはしないと思ってましたが。

準備段階でバチバチするようなことがなく、テンポよく進んでいったの良かった。

はじめてのおでかけで、可愛がられているぬいぐるみのもぐりん目線のがあって、撮影のために連れ出されたの「もしや捨てられる?!」ってなってるの笑えた。

 

二次会の準備は、互いの親友である土屋君と雨宮さんことりっちゃんが担当することになっていましたが。土屋、軽薄なノリながら有能でテキパキまとめてしまっていたことが、りっちゃんからすると不満があって。……まぁ時期的には臨月になる妊婦にどれだけ仕事振れるかって言うと、悩ましいのは分かる。

料理にこだわりがあると言えど、さすがに自分たちの結婚式で腕を振るえるはずもなく。それでも瀬戸君がシェフ帽かぶって取り分ける演出してるのは、彼ららしくて良かったですねー。

結婚して姓が瀬戸に統一されたので、次回からは晴海くんとすずなちゃんに変えるべきだろうか。

 

おまけで二次会のクイズ大会が掲載されていたり、番外編ですずなの同僚花江さんのエピソードがあったり、サイドエピソードも面白かったり、縁が広がっていったりしているのいいなー。もっとイチャついて。

11巻はおまけとして、100ページのおまけ「ペアリングブック」が見られます。作者さんがマンガParkSNSで発信していたりしたイラストとか、数ページの漫画をまとめてくださったものですね。書下ろしないから特装版とかにはせずおまけにしてくださったそうです。

 

ポッキーゲームでグイグイ行く晴海くん、趣旨が違ってるけどまぁ甘いから良いか。土屋と花ちゃんもやってて、花ちゃん可愛くて好き。土屋が照れてる好きに自分で食べてる当たりもあの2人らしい。

1001って言ってる、秋ルックなのかな? の土屋・花カップルの1枚絵も好き。

メイン2人以外だと花ちゃん好きなんですよねー。人気投票3位なのも頷ける。

赤髪の白雪姫26

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「必ず味方になりに行くよ クラリネス王国で初めて出会った友人のもとに」

 

エイセツからフォスティリアスの植栽許可を得られた白雪達。

薬室長からの指示はリリアス勤務継続の指示が出ており、白雪も普及に向けて動いていくわけですが。

書き文字で、後の時代に灯火の花としてしっかり伝えられていくことになったと明示されたの、これまでの開発と交渉がしっかり身を結んだのが分かって良いですね。

 

そんな中でリュウは、リリアスでの継続勤務の希望を出したとかで。少しずつ変わっていくんですねぇ……。

それで言ったら、今回の巻末の特別編が木々とヒサメの交流の話で、未だに予想外のカップリングになったなーって感じで、不思議な味わいがある。

 

フォスティリアス関連が一つの区切りを迎えた、ということで。

新しいエピソードへ入っていくことになると思いますが……。所属も目標も浮いた白雪が目にした、明らかに彼女を狙い撃ちにした求人。

「隣国王家からの称号を持つ者」っていうのが、白雪くらいしかいないでしょ……みたいな条件ですが。

ゼンの叔父にあたる人物が出したものらしくて、果たしてそこで何が待っているのか気になりますねー。最近不定期連載になっているので、続きいつ読めるのかもわかりませんが。



トナリはなにを食う人ぞ ほろよい10

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「ずっとやりたいことやってるよ すずなと遊んでる」

 

妊娠したすずなの友人りっちゃん。

安定期に入ったため旅行に行きたいと言い始めて……夫婦相談の結果、逗子の別荘にプチ移住してるとかなんとか。瀬戸くんも言ってたけど、大がかりだな……。

そしてりっちゃんに誘われたのもあって、瀬戸くんたちも海に遊びに行くことに。

なんかやんかいつものメンバーが参加してワイワイ楽しそうにやってたの、良かったですね。

 

瀬戸君、佐久間君達を「なんだあのバカップル…」って遠い目で見てましたけど、しれっと彼も彼女相手に惚気るから君も傍から見るとバカップルでは……?

瀬戸・稲葉の結婚式2次会について打ち合わせしてるところも楽しそうでしたし、良い友人関係築いてるなぁと思います。

暇だったりちゃんに楽しそうにつつかれてたけど、瀬戸君が本当になんでも話してて面白かった。

 

その後も女子部屋・男子部屋で各々盛り上がってたし。

この作品読むと心が温かくなりますね。楽しそうに日々を過ごしてる人々ばっかりだし、ご飯もおいしそうだし。もうみんな幸せになって欲しい(既にだいたい幸せだけど)。

春夏秋冬代行者 春の舞2

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「…夏の代行者様は 本当に貴方が支えだから」

 

凍蝶が国家治安機構が捕らえた賊の確認に来る、というコミカライズ独自のシーンを入れて、春と冬の間にある溝について見せつけてくるのは良いですねぇ。

直前ホテルで、風呂上がりの雛菊を世話してるさくらの構図とかも微笑ましくて良かったですし。……そこでも冬の話題が出てて、どうしてもドロッとした感情を覚えずにはいられないさくらが実に人間らしい。

 

冬主従もまた傷ついているのを知っているけれど、それでも恨みを捨てきれないところとか。

そんな中で渦中の雛菊は冬を恨んでいないと言いますが……。彼女こそ一番傷ついて、ボロボロなんですよねぇ。それでも春の代行者として帰還した強さもありますが、それはさくらという支えがあってこそですし。

代行者主従の関係は各季節で異なりますけど、どこか歪でも不思議とかみ合っているあり方が好きです。

 

春顕現の旅を続けている雛菊たちが、道中夏の離宮にお世話になることになって。

夏の権能で小動物が多くいる離宮になごんでいる様子が画になると破壊力高かったですね。カワイイ。
そこでも夏主従が喧嘩してたり、新たな賊の襲撃があったりとトラブルが尽きませんが……。
どうか乗り切って欲しいと見守りたくなる、良質な描かれ方をしてました。満足です。

死に戻り令嬢のルチェッタ

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「――次は もう少しマシなものにしないと許しませんから …カイル」

 

建国時から続く名門アンブリッジに生まれた令嬢ルチエッタ。

例外的に女系相続が認められている家のようですが……誇れるのは家柄だけの貧乏貴族、なんて陰口をたたかれることもしばしば。

実際、父が失敗し多額の負債を負うことになってしまってますし、資金には不安がある。

そんな折に一介の平民ながら一代で商会長にまで上り詰め、富と名声を手に入れたカイルが婚約者として立候補して。

 

金で貴族の位を手に入れようとした男と、そんな契約を飲むしかなかった令嬢。

社交界では噂の対象となる部分が多い取り合わせで……2人の間もかなり冷え切っていたようです。

それでも契約だからと結婚式の当日を迎え……カイルを恨む何某かの襲撃を受けて、2人は死亡してしまった、ハズだった。

 

しかしルチエッタが気付くと、結婚式の2年前に戻っていた。

婚約は成立してしまった後ではありましたが、2年間の知識があることを活かして占い師として活動し稼ぎを上げることで、自力での借金返済とカイルとの婚約破棄を目論んだ行動を開始することにして。

よく当たる占い師として名が広がった結果、カイルが相談にやってきたのは誤算すぎる。

……カイルはルチエッタ相手だと言葉選びなどを失敗してしまう悪癖があるみたいで……ルチエッタ視点では貴族の地位だけが目当ての嫌な奴になっていましたが。

実のところ、カイルは心底彼女に惚れていたとか。祖父からの教えを受けて、貴族としての振る舞いをしっかりしていた幼少期の彼女に救われたことで、近づこうと頑張り続けたのは評価したいですけど。

言葉選びの失敗とか、色々減点対象が多くて1週目は死亡エンドにたどり着いてしまったわけですから、2周目では頑張ってもらいたいところではありますが。どうなるかなぁ……。

春夏秋冬代行者 春の舞1

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「春は無事 此処に います」

 

季節の巡りを人から選ばれた「代行者」が担う世界。

代行者たちが儀式を行うことでその土地の季節が切り替わる、という重大な役割をもつ現人神なわけです。

その力を狙う過激派なども存在し……春の代行者雛菊は誘拐されていたことで、大和には10年も春が来ない期間があって。

 

帰還した雛菊がついに代行者としての活動を再開するわけですが。

専属護衛であるさくらが雛菊の安寧を何よりも大事にするため、10年ぶりの春到来を盛り上げたい四季庁との折り合いは良くないようです。

……雛菊たちの事情を考慮せずヘリで乗り付けるような真似して、むやみやたらと注目集めてる当たりはダメダメすぎるというか。

誘拐された過去があるんだから、初回の春顕現に関しては石橋をたたいて渡るくらい慎重でもいいくらいだと思いますけどね……。

代行者を管理する組織として四季庁側にも言い分があるのは、分からないでもないですけど、やり方が悪い。

 

過去のトラウマを抱えている冬の主従……特に従者側が過激な賊への警戒を怠っていないのを見るに、春の職員たちの在り方はうーんって感じではあります。

……まぁ冬の代行者も、我を通す部分はありますけどね。はい。

春夏秋冬代行者の世界は、現人神と民の間に温度差があったりして、綺麗だけど厳しい部分があります。何もかもうまくはいかない苦さがある、現実と同じではありますが。それでも雛菊たちが前に進もうとする姿勢が美しくて、それを鮮明に描いてくれる良いコミカライズだと思います。2巻以降も楽しみです。


トナリはなにを食う人ぞ ほろよい9

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「あ いや… 1年後の約束をできるって すごく嬉しいもんだなと…」

(略)

「……1年の約束なんて目じゃないでしょ このさき生涯の愛を誓おうってのに」

 

結婚準備を進めている瀬戸君と稲葉さん。

両家の顔合わせをする段階まで進み、瀬戸君の実家の料亭で稲葉夫婦を歓待する事に。

瀬戸家の弟妹も育ってるけど、小波ちゃんが変わらず兄大好きで可愛かった。まぁ、家族愛と恋愛は別で、恋人作ったりしてるそうですけど……中々に初心で微笑ましいなぁ。

岬君の方は、店の手伝いをしつつ苦手な父とのコミュニケーションも頑張っているようですが、まだまだ道半ば。頑張ってほしいものですね。

 

既に結婚してる友人に相談しつつ、式場をどうするかとかの相談をスタート。

実際決めなきゃいけない事たくさんあって大変らしいですね……友人から揉めたわよ~って実感籠った愚痴を聞かされて、ちょっとナーバスになった瞬間もありましたが。

このカップル、始終甘いからなぁ……。

式の見積もりをみて「すん…」って顔してるすずなが面白くて好き。そのエピソードの終わりで、贈った指輪の値段を聞かれて今度は瀬戸君が「すん…」ってしてるのも良いオチになってましたね。

 

同棲始めた土屋くんと花ちゃんのエピソードもあって、同棲スタートして3か月経過して「善し悪しある」と花ちゃんは言ってますが。思ったより1人でいる時間が多い事も「善し悪し」って言ってるの、彼女からの愛を感じで良いなぁ。

その台詞言ってるタイミングの花ちゃんの表情が見えないのも、想像の余地があって好き。

赤髪の白雪姫25

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「誰かが持っているものを全部 自分が持っていたら 何にも…負けないけれど

 私はひとりもそんな人は知らないわ」

「自分が出来る事をして それが誰かの助けになればすごいことなのよ」

 

北の地で起きた騒動に決着がつくことになる巻。

怪しい香水に関与していたカゲヤという女性はエイセツのかつての知人だったそうで……彼女が絡むと、エイセツが暴走しそうになりますが。

オビがしっかり止めてくれて良かったですねぇ。冷静になれば後から来た賊を罠に嵌められるくらいの腹芸は出来るので、それだけ大事な思い出だったんでしょうが。

 

一方、カゲヤと一緒に不審な連中に捕えられてしまったリュウでしたが。

彼は出来る範囲でヒントを残したし、カゲヤもカゲヤで自分にできる後始末を付けようとしたのが、最後の良心と言うか誇りを感じて良かった。

リュウは自分が剣なり馬を使えれば、と窮地で嘆いてましたが。それを諭したカゲヤの言葉が好きです。そうやって、わずかでも会話で稼いだ時間があってこそオビ達が間に合ったのだと思いますし。

 

最後にはゼン達も駆けつけてくれたし、その道筋を作ったベルガットの双子ツルバとタリガも彼らなりに決着を付けていたので、とても良かった。

ルギリア編が終わって、この後はどんなエピソードが待ち構えてるんですかねぇ。楽しみ。


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