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「その方は些か風変りでして、既存の価値観に囚われないというか……自らの利益になるかどうかなどは気に留めません。私はその方に協力すると誓いましたから、そのお約束を守るだけです」

 

祖母が旅行で長期間家を空けることになって、主人公の遠野恵真が留守を任されることになって。

それは彼女が仕事を辞めたばかりで時間的な余裕があったり、クロという飼い猫がいるが彼女以外の親族が猫アレルギーだったりするためだったようです。

居場所のなかを考えながら生きていた恵真にとっては、折角の役に立てる機会だ! というシチュエーションで乗り気だった模様。

とは言え、祖母は出来た人でしっかりと掃除とかも行き届いていて、すぐにやることなくなっちゃったんですが……。

 

気分転換に料理でもしようかと思ったところ、裏庭に通じているドアから少年2人がやってきて……「働かせてください」と言ってくるわけです。

不審に思って仕方ないのに状況なのに、パンケーキ焼いてあげている恵真は人が良い。

最初は近所の子供かと思っていたけれど、忘れ物に気付いて追いかけたことで、裏庭のドアが異世界に通じていることに気が付いたわけです。

繋がった異世界は黒髪の人物を特別視する傾向にある場所だとか。後に判明するんですが、異世界側に通じている扉には、高度な防衛魔法がかかっていて敵意や害意を持つ者はそこを通る事すら出来ないそうで。

だから恵真は極力表には出ないで、最初に裏庭のドアから入ってきた2人の少年、アッシャーとテオを雇う形で、食事処のような場所を営むことに。アッシャー達と交流のある大人と接点が出来たのも良かったか。

異世界では常識が違いすぎて、お互いに困惑することも多いようですが……充実した時間を過ごしているのは確かなので、良し。