気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

茨乃

竜魔神姫ヴァルアリスの敗北2~魔界最強の姫が人類のグルメに負けるはずがない~

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「いい加減に向き合い乗り越えなくては、胸を張って前に進めません。母上と会うのは、そのために必要なことなのです」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

1巻では都内の店舗を中心に食べ歩きしていたヴァルアリスですが、首都ならそりゃ美食が多いだろ、という考えのもと別の地域にも足を運ぶことに。

そしてそこでもまた美食パンチに敗北をするんですが。

今回もしらす丼を釣ろうとしたり車に引かれたり、奇行要素もあり。情報収集に難がありますね……いやまぁ、異文化交流って大変なものですけど、なんか違うような。

 

ヴァルアリス、基本スペックが高い分帳尻併せてしまうからな……

あと、地の文で書かれていましたけど、何だかんだ最後には美味しいものに辿り着いている辺り「食の天運」は確かに持ってそう。

餃子の時とか、店でトラブルが起きても、ピンチヒッターが美味しい料理を提供してくれてましたしね。

 

孤高の姫だった彼女が、サチュラやインフェリスと一緒に食事をすることで、少しずつ変わってきているのもいい感じです。

父親が言う、王の資質についても気が付けるんじゃないだろうか。

そんな彼女が人界で、かつて魔界から姿を消した母の痕跡を見つけて。

自分と向き合うために、心の穴を認めて、先に進むと決めた彼女の在り方は眩しい。

いや、グルメに敗北するばかりかと思っていた所に予想外のドラマが発生してびっくり。懐に余裕出来たら買って応援したいなぁ……

竜魔神姫ヴァルアリスの敗北~魔界最強の姫が人類のグルメに負けるはずがない~

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「……それでも、私は戦う」

(略)

「私が竜魔神姫であるからだ。いずれこの魔界を統べる、王となるべき者……」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。 

キャンペーン追加タイトルで、対象期間は7月末日まで。

 

もう、タイトル・サブタイトルが完璧ですよね。

魔界最強の姫が、人類を滅ぼすべくこの世界に来て、グルメに負ける話です。

滅ぼすって言ってるのに、なんで食事してるのかと言えば、それが必要だから。

とある儀式で人類世界を滅ぼそうと決めたが、その儀式には厳格な決まりがあり、その一つが、「滅亡させる世界の存在した証を保管する」というもの。

 

そしてそれは、その世界に住まう生命が作り上げた文化の成果でなくてはならない。

なのでヴァルアリスは食文化にピントを当て、食べ歩きに興じてるんですが……舌が敏感だったばっかりに、美食にノックアウトされるばかり。天丼芸は鉄板。

狙ったように、その道に邁進し続けた店にばかり当たっているのもあって、運がいいのか悪いのか。人類目線だと良いことですけどね。滅びが先送りになるので。

 

本人はいたって真面目なのに、情報収集の魔法に粗があって、奇怪な行動をとってる場面も笑えました。それらを受け入れているお店の人々の心が広い。

……いやまぁ、接客やってると変わったお客様っているので、いちいち反応してられない部分もなくはないですけど。手が増えたりする客は、もうちょっと訝しんでいいと思うよ……

 

あと、ルビが分かりやすくて笑えます。位が高い兵士は「天魔星将(ドエライヒト)」、「神格天魔星将(ゴッツエライヒト)」みたいな感じですし。

主人公のヴァルアリスの称号も、竜魔神姫でトンデモナイゼですし。

他にも、シンデナカッタッスという蘇生魔法、アタランカラナという結界などなど。新規用語をバンバン出しつつ説明をルビで片付けている。

メインはあくまでも『竜魔神姫ヴァルアリスの敗北』だからこそ、この辺のスピード感は好き。

いつか仮面を脱ぐ為に~嗤う鬼神と夢見る奴隷~

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「生まれた時からついているのならそれは単にそのものの色ってだけだ。汚れではない」

 

ウォルトン王国の王都には鬼神がいる。

護国鬼神と呼ばれる機体を操る、防衛の要。

冷酷無比と敵国に恐れられる彼が、魔導兵器の電池代わりにされていた少女を助け、庇護する事となって。

 

あらすじでは英雄とうたわれていますが……当代当主である少年、レオは人混みが苦手な引きこもり。

先代が暗殺され、過保護すぎるほどに守られてきた故ではあるようですけど。

先祖が王家と結んだ契約を果たし続ける家系の末裔。それなりの待遇は受けていますが、対外的に便利だからと、正式な貴族ではないとか。

 

彼自身もまた、柵に囚われていた籠の鳥なんだというのがひしひしと感じられて、ちょっと泣ける。

王室とも微妙に距離があるというか。向こう側も、どう接したものかと困惑しているとのことでしたが。あくまで人伝の話なので、どこまで正しいやら。

けれど、彼が救った奴隷少女のフェルミ。彼の婚約者として派遣されてきたマリエルなど、周りに人が増え、変化も見られるので、今後に期待という感じでしょうか。



クロックワーク・プラネットⅣ

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「最善(ベスト)など求めるな。つまらん。それは君の終着点にすぎない」

「……」

「最良(ベター)でいいのだよ。それは妥協ではなく挑戦だ。君は常にそう在るべきなのだ。それがすなわち君の旅路なのだから」

 

例によって積読。

帯が、アニメ化「企画進行中」なんですが。

とっくに放送終わってるっての……何年積んでるんだ(四年)。

 

世界最悪の犯罪都市、区画シャングリラ。

ここでは買えないのは良心と品性とか言われるくらい混沌に満ちた退廃の街。

表向きテロリストという事になってるナオト達一行は、ここでアンクルの整備に使える部品を調達しようとしていて。

その筋では有名な技師の下を訪れて……けんもほろろに追い返されてましたが。

ナオトは先達との出会いと会話から多くのものを得て、さらに先に飛翔したようですね。

 

ただ、彼ら有名になりすぎてるので、この区画の有力者に目をつけられて。

大人として動かざるを得なかったハルターはお疲れ様です。

ナオトの異能とマリーの才能が目立ちますが、ハルターも化け物側ですよね……おっかないにもほどがある。

つくづく敵に回したくない集団ですよ、ホント。

テンプという新しいYシリーズとの出会いやら、神話、ブランドを作れという助言ですとか先に繋がるネタも出てきてるのでその内五巻出ると嬉しいですが。どうなりますかね。


クロックワーク・プラネットⅤ

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「無限の暴力を手にするならそれを行使しない意思を持たねばならない」

「…それがYのメッセージです」

「ナオトさまなら アンクルを適切に扱えると信じていましたから」

 

まさかのアニメ化決定なシリーズ。

この作品映像化するの結構手間だと思うんですけどねぇ。

全てが歯車に置き換えられて。何万何億という歯車が使われている世界なわけですし。

原作1巻の修理シーンとか、かなり大変そうな未来が見える。

 

閑話休題。

本編は、アンクルと相対したリューズの戦闘場面からスタート。

とはいえ、従者であるリューズと兵器であるアンクルは、作り手が同じでもコンセプトが違うため、劣勢に違いはなく。

最終的に、アンクルのマスター認証も含めて何とかしていますが。ナオトの作戦がなかったら危なかった。

規格外のYシリーズ同士の戦闘は、人知を超えた領域になるため……まぁ、率直に言って勢いはあったけど、ちょっと読みにくい部分があったのは残念です。

 

しかしリューズの時にも思いましたが。

自由意志をもつオートマタを作るとか、Yは本当頭おかしかったんじゃないのかなぁ……

歯車化した世界においては、全てがそれに置き換えられて。故に、歯車に悪影響を及ぼす技術なんかは封印されていったわけですが。

政治はいつも綺麗事で済まないわけで。秘密裏に研究されていた、歯車世界に対する切り札。それを切ってきた復讐者たち。

あちこちの思惑が絡まって、かなり混沌とした状況になってますが。収拾つけるの大変そうですな……

 

クロックワーク・プラネット4

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「既に諦めたお前と一緒にするな」
「俺達は絶望なんかしてない!」


地下に潜入してみたら、Yシリーズのアンクルに襲われて。
彼女は正しい起動をしていないようで、リューズに壊してと願い。
最後に助けてと内側でこぼしていたのをナオトが聞き取り助けることを誓うわけですが。
……アンクル、戦闘特化すぎて、リューズでも勝ち目はほとんどなし。
ナオトとマリー達は一時分断されることに。

マリーは、ナオトたちと協力して軍のパージを防ぎましたが。
それに伴って公開した秘密が新たな火種となって。
とかく世界は生きにくい、というか。

天才によって生きながらえている世界だって言うのに、そこを汚染する技術を研究したりして、彼らは何をしたいんだろうか、といいますか。
パージする箇所が増えているのは、全体的に不具合が生じているって事でしょうし、もうちょっと生き残るための何かを模索していられないのかなぁ。
まぁ地球をまるまる造りかえるような技術、天才的というか狂気的なものですから、多くの技術者が夢破れたそうですし、なぁなぁになっているのかもしれませんが。

マリーの提示した、問題の解決策がぶっ飛んでいて。
抗争が起きそうだ。じゃあ、どうするか。私達で先に事件を起こして、矛先をそっちに向けよう。
……どうするとこういう発想に至れるのか。彼女の思考回路もなかなか不思議。



クロックワーク・プラネットⅢ

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「イカれた連中をどうにかできるのはイカれた奴らだけだろうよ」
「フン締まらねぇな これで自分が報われるなんて」
「そんな人間らしい感情忘れちまってた」
(略)
「ははっ… ……てめぇら ざまあ」

原作2巻のエピソードに突入。
これが描かれたってことは、3巻分までは少なくとも出るでしょう。
絵柄も原作の雰囲気壊していない、良質なコミカライズなので、続いてって欲しいですねー。
問題は、原作の方のストックが無いってところでしょうか。
原作側の体調の問題もありますし、無理しない範囲でやってほしい所です。

スペックが高すぎる故に、学校になじめないマリー。
まぁ、ドタバタ騒いでいる日常って言うのは、貴重な時間ではあるのでしょう。
原作でのこの後を思うと、落ち着ける時間ってそうそうないでしょうし。
……あいつらなら、状況を自分色に染めてヒャッハーできるから、いつでもどこでもそう変わらないんじゃとふと思いました。

マリー宛に届いた怪しげな通信。
その送り主を探しに行った先で、前回以上の厄介ごとが待っていて。
消された諜報部隊。死んだ街。地下に存在していたモノ。
そして、新たなYの遺産。
都市を歯車に乗せている様子、とかはやっぱり絵で見たほうがイメージしやすくていいですね。
アンクルの特殊能力は、うん、威力デカすぎてよくわからんな……


クロックワーク・プラネット2 

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「わたしはわたしの信念を貫く」
「その為なら地位や名誉なんて失っても構わないわ」


原作1巻のエピソード完結まで。
あちこち演出変わっていて引っかかる部分はありましたけど。
マリーのアクロバットな修理シーンとか、ちょっと迫力が足りなくて残念でしたが。
ヴァシュロンの警備網もこんなに代替的に踏み越えてなかったじゃないですか。
いや結局ゴリアテは登場して力押ししようとしていたことに変わりないけど。

ヴァシュロンの御曹司がいい感じにクズでそこはよかった。
あとは、マリーが稼働しているリューズを見た時。殺して埋めようといった場面。
ハルターの間に合ってない感じはうまく描かれていたと思います。

全体的に見れば、悪くはない、のかなぁ。
原作が共著ってところと、榎宮祐さんの体調的な問題で刊行遅い作品です。
どうせなら、コミックの方も丁寧に作りこんで、ペース落とすくらいでちょうどよかったんじゃないかなぁ、なんて思ったりしましたが。
相変わらず原作者たちのあとがきページが笑える。
「同時刊行になるか連続刊行になるか」の境目な執筆状況だったとか。
原作4巻は出るとしてまた1年後とかですかね……


クロックワーク・プラネット3

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代償を支払ってもらう、と彼は言った。
それはつまり、払う必要のないものに代償を求めない、ということだ。
同時にそれは、自分が代償を払うことを躊躇わない、ということでもある。
(略)
ただ己の大事なものを傷つけた存在に対して、その代償を求めただけ。その為に必要なあらゆる代償を覚悟した。
これはただ――それだけの事なのだ。


榎宮祐とその友人、暇奈椿による共著。
……のはずが、今回暇奈さん協著になってるんですが。
まぁ、後書きによれば、作業量半々になるはずが、やり取りしている中で大体榎宮祐さんが書いたからこういう書き方になっているそうですよ。
いや続き読めるなら何でもいいんですけど。てっきり榎宮祐さんの体調の問題で続きでないのかと思っていたら……二人での執筆とかは中々手間なところがありそうですよね。

閑話休題で本編。
前回の最後に起動した、巨大兵器。
時計仕掛けの惑星において禁忌とも言える、かつて人類が活用していた電磁技術を用いた攻撃。
ま、名目上は禁止されていても各国秘密裏に実験したりはしてるみたいですけど。
敵の攻撃によってハルターとかも活動停止してしまう訳なんですが……
自力で脱磁できるとかYシリーズまじチート。まぁ、アンクルはすぐに動けましたが、リューズの方はちょっと無茶してしばらく活動停止してましたけど。

ナオトの本性が出てきた、といいますか。
これまでは、単純に異能とでも言うべき耳を持っているだけの少年で、機構を愛しているっていう面が出ていましたが。
いざ覚悟を決めると彼ほど怖い相手もいないっていうのがよくわかる感じでしたね。
マリーはマリーで天才という評価に恥じない成果を信じられないほどの短時間で上げてましたが。
この二人のタッグは本当に敵なしなんじゃないかって感じがします。
異能による知覚と、調整・整備する技術。
お互いにない物を持っていて、補い合って活動をしていた感じですが。
今回の事件を通して、それぞれの蓋が外されて、こう、恐ろしい存在が二倍になった感じすらするんですがどういうことなの。

兵器を持ち出した敵の思惑通り、政治家とかが面白いぐらい混乱していて、呆れるを通り越して笑うしかなかった。
唐沢さん本当にお疲れ様です。常識人があの中に一人とかかなり大変だったろうに。
実際最後仕事頑張りすぎて痛い目見てますけど。なかなかいいキャラだったのでいつか再登場してほしいなぁ。

序盤は、反撃のための糸口探しってことで若干冗長な感じもしましたが。
いざ行動を起こせば、一チームとしては戦力過剰だからなぁ、コイツラ。
おっかないにもほどがある実行力を以て、途中綱渡りこそあったけれど、目的を達成するんだから流石。
今回の事件は解決したものの、謎は残ったというか最後にあからさまに黒幕自称する怪しい輩からの通信があったりしましたしね。
敵さんの目的はいったい何なのか、気になるところです。


クロックワーク・プラネット 1

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榎「いやいや、恩師の受け売りだけど、『設定は作中で語れ。じゃないと読者は驚かない』というのがあってね。あえて設定書というものは作ってないんだよ」
椿「原作サイドである僕まで驚かせてどうしたいんだ君は――・・・・・・ひょっとしてさ、他のintial-Yシリーズの設定ってあったりする?」
榎「え、あるよ。全機」
椿「よーし、今すぐテキストに起こそうか、な! ホントに困るからそれ――!」


原作が好きなので購入。
リューズの中身(歯車)とか、都市の歯車の様子とかが書かれていて満足。
特に歯車な都市の様子っていうのがあまり想像できていなかったんですけど、あの見開きは結構インパクトありましたよ。
アレは凄い。しかし、別の疑問としては別の都市に異動するのって結構大変なんじゃないかなーとか思いましたが。
歯車として回転しているなら、陸路ではいけないだろうし。短距離用の飛行機とかヘリで移動するんだろうか。
絵としてのインパクトもありますし、アレを成し遂げた『Y』っていうのがどれほど変人だったかもよく判るというものですよね。
まぁ、地球を歯車で再現するっていうのが既に阿呆な試みなんですが、それを成し遂げるための歯車とかってどうやって作っていたんだろうか。
都市を載せられる歯車があるってことは、それを作るために、それよりも大きい「製造の道具」とかが必要になるんじゃないか。
いや、リューズとかのトンデモ能力使うと案外解決できてしまうんでしょうし、実際解決して、成し遂げた空こそ、歯車で再現された世界っていうものがあるんですけど。

ただ、リューズの修理の風景はちょっとなー。
歯車抜いちゃいけないんじゃないのか。修理風景ちょっと変更入ってましたよね。
機構好きの変人だけど、素人だからもっと手間取っていたじゃないですか。
なんかあっさり終わってしまった感じがあって、何とも言えない。

ところどころ違和感があるんですが。
まー、その分良いところもあるので、そこの温度差が解消されると良いんですがねー。

そして原作者2人が、対談式で1Pの後書き出してるんですが、こんなとこでまで共食い披露しなくても。いや、面白かったですけどね。


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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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