気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

茨木野

転生魔女の気ままなグルメ旅~婚約破棄された落ちこぼれ令嬢、実は世界唯一の魔法使いだった「魔物討伐? 人助け? いや食材採取です」

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「別にあなたのために助けたわけではありません」

「! そ、それって……」

「私がやりたくてやっただけ。あなたを助ける気はなかったわ。勘違いしないでちょうだい」

 

人を癒す奇跡の技・法術。

これは女性にしか使えない術であり……いかに法術を上手く扱うかが女性の価値を決めると言っても良いほどのものだった。

主人公のマリィはゴルドー公爵家の娘でありながら、法術を一切扱うことが出来ず……王太子との婚約者であったのにも関わらず、妹に懸想した彼によって婚約破棄を告げられることになってしまって。

 

そのショックから彼女は実は彼女は、魔女神ラブマリィとして後世に名を遺した偉大な魔女の転生者であることを思い出すことになるわけです。

現代では衰退し、綺麗に忘れ去られてしまった「魔法」の知識をマリィは所有していた。さらに、今世の肉体は以前よりも魔力量が多く魔法適正も高かったため、無意識に魔法を使っていたとか。記憶がないことで上手く制御できず垂れ流し状態で、それによって公爵家や国には恩恵があったようですが。

 

まぁ、妹と比べて迫害されていたようですし、恩恵剥奪も止む無し。

記憶を取り戻したことを期に彼女は家の柵から解き放たれて、旅に出る事にしたわけですが。

彼女は魔術の試し打ちだったり、美味しい食事や安寧を求めて魔獣討伐をして、結果的に多くの人を救っていくことになります。

マリィはかなりドライな性格していて、本当に自分のためにしか行動しておらず、結果的に周囲が助けられてるだけ。それを周囲が誤解する、勘違いモノの御約束展開に繋がっていくんですが。勘違いされた結果として出力されるのが毎回「ツンデレだ」なのが、なんか癇に障ったかな……。



天才錬金術師は気ままに旅する~500年後世界で目覚めた世界最高の元宮廷錬金術師、ポーションづくりで聖女さま扱いされる~

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「さすがに見過ごせないわね。同じフラメルの使徒として。あんたの振る舞いが、師匠の顔に泥を塗る。それを姉弟子としては見過ごせないわ」

あのろくでなしの師匠のことなんて、別に好きでもなんでもない。

ただ錬金術師としては尊敬してる。

 

史上最年少で宮廷錬金術師になった天才、セイ・ファート。

彼女は伝説の錬金術師の弟子であり、弱冠20にして宮廷錬金術師となった、ということを妬まれて所長から「明日までにポーション1000本、追加で作っておきなさい」なんて無茶ぶりをされるような社畜生活を送っていた。

元は師匠の無茶ぶりから逃れたくて、宮廷での働き口を見つけたみたいですけど。若さでねたまれて仕事を積み上げられて。それを実際にこなせてしまうから、なおのこと嫉妬されるんだろうなぁ……。

 

ちなみにそんな無茶ぶりされて辞めてないのは、やめるのもダルいし、辞めた後に野良で錬金術師やるとなれば自分で商人と交渉して素材を仕入れたり、販売の契約を取り付けたりしなくちゃいけなくて面倒だって言う無精な性格ゆえでしたけど。

一応、最低な面が多いけど恩義がある師匠が推薦してくれたからって義理もあるとは言ってましたが。

「隕石で職場なくならないかなぁ」なんて、ありがちな夢想を愚痴で零して、まだ頑張ろうと奮起したその日に、魔物の大群が王都にやって来るというトラブルが発生。

社畜過ぎて自宅にもあまり帰宅できていなかった彼女は、それに対処できる備えが無くて……止む無く、自宅の周囲に魔物除けを施した上で自分を仮死状態にして、自分の命を守ることを最優先に動くことに。

 

そうした結果、見事生き延びたのは良いですが。実に500年もの間眠り続けることになっていて。

その時間の流れの中で、多くの知識が途絶えてしまって……。セイのやることなすこと、この時代の人からすれば、トンデモない偉業に映ることに。

……いやまぁ、500年効果を保つ魔物除けとか作っちゃうあたり、当時からしてセイの製作物の性能はずば抜けていたと思いますけども。

 

セイの目線ではそこまで大したことをしていなくても、善行・偉業を成していく彼女を慕う人々から、聖女様のようだと噂されることになって。

変にあがめられるのを嫌がったセイは、奴隷として庇護した少女たちを伴って旅しながら生きることになるわけですけど。当人的に大したことないと思ってるものだとしても、せめて対価はもらいなさいよ……そんなだから社畜として所長にこき使われていたのでは……? とかは思いましたが。

サクサク読める分かりやすいファンタジーという姿勢を貫いていたのは良かったですね。



影使いの最強暗殺者 ~勇者パーティーから追放されたあと、人里離れた森で魔物狩りをしてたら、なぜか村人たちの守り神になっていた~

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「……ありがとう。けど……俺は行くよ」

「なぜ!?」

「……好きな子を、待たせてるから」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで831日まで。

暗殺者として経験を積んできたヒカゲは、世界を救う為に行動する勇者パーティーの一員に抜擢され、実績を積んでいた模様です。

勇者は戦場で戦う敵幹部相手に「なぜ戦うんだ!」と問答をしながら切り結んでいましたが、暗殺者なヒカゲからすると余分な行いで彼はそのやりとりを無視して敵を殺す選択をします。

 

そしてそれを見て「いつも活躍を奪ってるお前はいらん」と勇者に追放されてしまうことに。

「敵を可能な限り排除して、人類に平和を齎す」という観点ではヒカゲは正しいんですが……仲間との相互理解が出来てなかったのも良くないと言いますか。

「またでしゃばりやがった」と言われてるくらい、いつも通りのことだったようですけど。

高ランクの魔物を倒すとレベルが上がる世界で、ヒカゲばっかり強くなってもパーティーとしてはバランスが悪くなるし、方針が違う状態で戦い続けたら今回みたいに破綻するからな……。

勇者も自分が活躍しなきゃって意識が強すぎるから、それがなくても自分以上に活躍するヒカゲは目障りで追放してたかもしれませんけど。どうしたって上手くまとまる未来がないか……。

 

追放後は敵国との国境にある奈落の森で魔物を狩る生活をするようになって。

そこで人知れず暮らしていた村人と出会い、守り神として慕われることになって。さらには幼馴染と再会して、仲を深めたりするわけです。

高ランクの魔物を狩り続けてレベルアップしたので基本的に苦戦はしないし、サブタイトル通りの展開が繰り広げられる作品ではあります。

 

ただ、追放されて最強になった後、村人との交流やら勇者パーティーとの再会、宿敵である魔王陣営との戦いと、イベントを盛り盛りにしたせいで駆け足になってた部分はあるかなぁ。物足りなさを感じる作品。

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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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