「困った時はお互い様ですよ」
「あの宇宙…黒服のツガイさんも言ってました」
「「ツガイさも日とも一人では生きていけない」って」
ツガイという伝承寄りの存在を知っている、現代の異能使いの集まりである影森家。
そんな家でも、不審死が出たら家に警察が入るから秘密裏に死体は処理しないとと言っていたり。
弾痕なんて一般の医者に掛かったら根掘り葉掘り聞かれる奴……とアサが心配したり。
そもそも隔離された村で育ったユルみたいに、戸籍も怪しい子がいたりとかなどなど。現代社会だなぁ、って問題点にチラホラ触れられているのがなんか好きです。
影森ゴンゾウ氏、めっちゃ強い人ではあるのが前回描かれていましたし、今回も当主として決断を下せる人だと描かれていましたけれど、完璧じゃないのは良い塩梅だと思います。
影森陣営もアキオという裏切り者を出してしまったし、そこから得られた情報も限られている。
東村はアサを含む影森家や、イワンが乗り込んだことで多くの死者を出してしまっている。
どっちも双子の完全な味方ってわけでもないですけど、バックアップなり情報源なりになる伝手でもあるわけで。そこが弱体化するって言うのは、正直嬉しくはない状況ですよね。
イワンがつるんでいる、滅んだはずの「西ノ村」陣営と思しき連中が暗躍していてるみたいですし。
……イワンのツガイから双子の親の血の気配を左右様が感じ取ったりしていましたし、両親と普通に暮らすという双子の願いにとって一番の障害となるのが、今のところ西ノ村陣営にはなりそうです。
ただ、6巻まで来ましたが未だにユルは「封」の力に目覚めていませんし、もう一つ二つ波乱が起きてもおかしくはないよなぁ、と思っています。
双子が力に目覚めた後に動き出す陣営とかが居てもおかしくないんじゃないでしょうか。