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「俺は姫のことをもっと知りたいです

 それに

 姫にも俺の事を知ってもらいたいです」

 

王様よりクローニア姫の婿になってくれないか、と提案された騎士ルークス。

一応は貴族家の生まれみたいですが……父が使用人であった母に手を出した結果生まれた子であり、正妻やその息子たちからは疎まれていた。

父もまたルークスが有能であるからこそ、母ともども家に残しているだけで、彼自身のことを認めているわけではなかった。

そんな育ちだった彼は、外面は良くしつつも内心では毒を吐きまくっていたわけで。姫との結婚なんてゴメンだねと最初は考えていた。

 

しかしいざクローニア姫の住む城へと足を運んでみたら、一国の姫が住んでいるとは思えないほど荒れていた。

さらに使用人も居ない様子で、姫が一人で暮らしている素振りで。ひねくれているルークスをして「この姫傷つけられん」と思わせるほどの純粋さだった。

なぜクローニア姫が一人で過ごしているのかと言えば、彼女が生まれた当初死産であり、葬儀の直前で息を吹き返したこと。彼女が、妖精を見ることが出来てそれを公言していたことも併せて不気味がられてしまったことが原因だったそうですが。

 

ルークスもまた、彼女と同じ妖精の事が見える目を持っていた。

さらには姫とは違って妖精の言葉を理解することも出来て。妖精たちとほのぼのした交流をしていた姫と妖精の間に入って、彼らの要望を姫が叶えることで結果的に暮らしに役立つものを入手出来たりしていくのが良かったですね。

姫がみた夢に現れた精霊ドラピュールの言によれば、妖精たちの願いをかなえて行けば城が「かつての姿」を取り戻すってことですし。姫が呼ばれてきた、というのも気になる情報ではありましたが。2人の暮らしが穏やかであればよいなぁ、とは思いました。