「お前たちの素早い判断に感謝する」
「一緒に戦うよ」
19~21話を収録。
「緑の風」が裏切り者だろう、という情報を聞いてもなお「炎の剣」と「雷王」のメンバーは全員組織壊滅のために協力することを決めてくれて。
ラットルアが子供を気にかける性格で、組織の噂がある。そしてアイビーが不審な視線を感じたと伝えている。
そういう事情から彼がアイビーについてくれてるのは、安心できますね。
生活魔法が使えない人は珍しくない、とかこの世界の常識について色々教えてくれたりしてるのもアイビーにとってはありがたい話です。
緑の風のミーラが、仲間を連れてアイビーに接触してくる一幕もありましたが。
ソラによる問題なし判定を下される人物も一緒だったり。これまで逃げおおせている周到な組織の関係者とは思えない粗さをラットルア達も感じ取っていました。
ソラが取り締まりは失敗したというけれど、組織にとって何か問題が起きているのではないか、と推察してました。……実際ギルドマスターとかもそういう風に考えているみたいでしたけど、そういう所に気付けるから本当に9歳かと疑われることになるんだよなぁ。
あとカルアさんのデザイン、結構好みでしたね。可愛い。
巻末書下ろし小説が「ある自警団員視点」だったんですが。
雰囲気的に掲載最後の話であるアイビーの作戦結構した後の、巻き込まれ自警団員視点っぽくて、掲載タイミング早くない? とはちょっとなりました。
内容的には、自警団員の真面目に働いていて仲間の裏切りに心を痛めている青年の話でしたが。そんな話が、ボロボロ出てくる位に規模が大きい最悪の組織なんだなぁ……と改めて思いました。