気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

薬売りの聖女

薬売りの聖女~冤罪で追放された薬師は、辺境の地で幸せをつかむ~2

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「折れないでいてくれて、がんばってくれて、ありがとな」

「……何、それ」

「だってそのおかげで、オレは森でクナに助けてもらえたんだ。クナが調合した中級ポーションが、オレを救ってくれたんだよ。だから――ありがとう、クナ」

 

クナが追放されたことで誤魔化すのにも限界が来ていたドルフ。

そんな彼が素直に反省するはずもなく……薬草を大量にぶち込んで煮詰めたものを新ポーションと銘打って売り出すとかやってる当たり、懲りないなぁ。

知識も半端だから違う草が混じって、中毒症状まで発生してましたしね……。その欺瞞がバレて逃亡のために死の森に踏み込み……「クナを捕まえれば薬屋として再起できる」という歪んだ欲と、自身も中毒症状に襲われてハイになっていた精神状況だったとはいえ、死の森を渡ってウェスの町近くまでたどり着いていた行動力だけは凄い。

 

領主一家相手にも同じ欺瞞を続けようとしたのも神経太いなぁと思いましたけど。……その欺瞞が明らかになって、クナの為に怒ってくれる友人がいるのが救いか。

クナ、ウェスに来てから食事の美味しさにも目覚めて、目をキラキラさせながら串焼き食べてる挿絵とか実に可愛かったですねぇ。

そんな感じで、クナには良い思いだけしてほしかったものですけど、中々難しい。

 

兄ドルフの愚かな行動に苦しめられてきたし、アコ村は自分を追放した良い思い出の無い場所ではあるけれど。

魔法薬師としての誇りを持つクナは、そこに病人がいるのであれば必要な薬を作ると決めていて。

……ただ、それでも「効能には問題ないけれど、不味い」ポーションを作ってみたり。ドルフとクナの薬を区別するために使っていた「黄色い蓋のポーション」でアコ村に持って行ったり、クナも領主一家もちゃんと手は差し伸べるけど、報復もしてたのが良かった。

 

元々ウェスで薬屋をやっている「恵みの葉」の店主とはクナはどうにも相性が悪く……クナの納品したポーションに文句をつけてくる一幕もありましたが、実力で黙らせていたのはちょっと痛快でした。

まぁでも「恵みの葉」の店主も一度は詐欺呼ばわりしたけれど、実力を認めてからは至らない部分を認めてたのは良かった。このあたりがいつまでも同じこと続けようとしたドルフとは違う点で、最後の丸くなった店主は結構好きですよ。


薬売りの聖女~冤罪で追放された薬師は、辺境の地で幸せをつかむ~1

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「……死んで堪るか」

(略)

「こんなところで、死んで堪るか」

 

主人公の少女クナは、イシア国という小国の中でも辺境に在り最果ての村と呼ばれるアコ村で魔法薬師をしていた。

兄のドルフと一緒に祖母から継いだ薬屋を営んでいたが、兄ドルフの薬は効果てきめんなのに、クナの作るモノは効かないと村人たちから迫害されまくっていた。

最後には冤罪を着せられて村を追い出され……彼女は、死の森と呼ばれる危険地帯に放り出されてしまうことになって。

 

これまで心無い言葉を多数浴びせられ、ひどい扱いを受けて来たクナは自分に自信が無く……兄も追放を止めなかったことで、絶望して一度は死を受け入れそうになっていました。

ただ、元々クナは死の森でマデリに拾われた捨て子であり……唯一優しくしてくれたマデリの言葉を思い出したことでクナは、生きる決意をしたわけです。

武器を持った冒険者でも無茶すると死にかける場所で、実際クナは死にかけた青年を発見して、治療まですることになってましたけど。そんなところを渡り歩く知識があるのは凄まじい。

 

クナ、自己評価が低すぎるのと、アコ村っていうまともな市場が形成されていないような環境で育ったからか、報酬周りで不当に安くし過ぎている感があるのは、追々改善した方がよさそうだとは思いましたけど。

「ありがとう」なんて短い感謝の言葉すらアコ村では与えられなかった彼女の事を認めてくれる人が見つかったのは良かったですねぇ……。感謝されて涙してしまう位、限界だったクナが幸せになって欲しいと思います。

薬師としての修行を放り投げた癖に、クナが自分の後継者だという祖母の遺言を自分だけが聞いていたのをいいことに搾取しまくってた兄ドルフは、これまで通りが維持できず遠からず破綻しそうなので、せいぜい派手に散ってくれ……。

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ちゃか

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