「――俺の言葉じゃ、ダメか?」
第二幕【たとえば俺が、落とされる処刑の刃と打ち合ったとして。】開幕。
コロッセオを追放されたチャンピオンのフウタ。
異国で王女の庇護を得て、メイドとも交流して、楽しい日々を過ごしていたが……
メイドのコローナは自らの意志で、王女との契約を打ち切り城を去った。
理由も知らぬまま別れるなど認められない、とフウタが自分で行動を起こしたのは、変化を感じられていいですけど。
……何も考えずに突撃しているのは減点対象では。
プリムが来てくれて良かったね。彼女は彼女で突撃タイプではありましたけど、とりあえず目的の情報には辿り着けてましたし。
コローナの職業と、王国の事情。王が招いた他国の賓客。
財務を受けもつリヒターと、裏で蠢いている王女の想い。
色々と絡み合っていて、闘剣もありましたけど、策謀シーンの方の印象が強いかなぁ。
フウタが相変わらず強くて、格好良くもありましたが。
今回は王女の奸雄としての面目躍如というか、神官相手に真意を隠し、上手く操っての桁辺り奸雄だよ……って感じ。
フウタの行動がなければ、コローナを見捨てていたかもしれませんし、王女様も結構変わってきてるのでしょうか。
エピローグ2の「ああ、もうメイドの鳴く季節ですか」「そ、そんな季節ないもんっ!」ってやりとりが楽しくて好きです。