気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

藍藤唯

たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。2

 ico_grade6_3h

「――俺の言葉じゃ、ダメか?」

 

第二幕【たとえば俺が、落とされる処刑の刃と打ち合ったとして。】開幕。

コロッセオを追放されたチャンピオンのフウタ。

異国で王女の庇護を得て、メイドとも交流して、楽しい日々を過ごしていたが……

メイドのコローナは自らの意志で、王女との契約を打ち切り城を去った。

 

理由も知らぬまま別れるなど認められない、とフウタが自分で行動を起こしたのは、変化を感じられていいですけど。

……何も考えずに突撃しているのは減点対象では。

プリムが来てくれて良かったね。彼女は彼女で突撃タイプではありましたけど、とりあえず目的の情報には辿り着けてましたし。

 

コローナの職業と、王国の事情。王が招いた他国の賓客。

財務を受けもつリヒターと、裏で蠢いている王女の想い。

色々と絡み合っていて、闘剣もありましたけど、策謀シーンの方の印象が強いかなぁ。

フウタが相変わらず強くて、格好良くもありましたが。

 

今回は王女の奸雄としての面目躍如というか、神官相手に真意を隠し、上手く操っての桁辺り奸雄だよ……って感じ。

フウタの行動がなければ、コローナを見捨てていたかもしれませんし、王女様も結構変わってきてるのでしょうか。

エピローグ2の「ああ、もうメイドの鳴く季節ですか」「そ、そんな季節ないもんっ!」ってやりとりが楽しくて好きです。

たとえば俺が、チャンピオンから王女のヒモにジョブチェンジしたとして。

ico_grade6_4

「それでいいのか?」

「ダメなの? じゃあその人、一生自分を許せないじゃん。人生おもんな」

 

Twitterでフォロワーが盛り上がってるのを観測したので購入。

特に書籍化発表時が凄かったかなぁ。それ以前から、更新されると感想が流れて来て、気にはなっていたんですが。

 

天性の〈職業〉によって人生が決められてしまう世界。

〈経営者〉であれば、事業に対する広角的な理解など、才能の一点特化を助長するシステムで、多くの人はそれを活かした仕事をしていた。

しかし、フウタは〈職業〉を持たない〈無職〉として、蔑視される身だった。

故に〈職業〉を問わず参加できるコロッセオで、努力によって出来る事があると証明したく、チャンピオンにまで上り詰めた。

 

その努力は報われず。観客からは不人気で、最後には〈経営者〉の甘言にのり八百長に手を出してしまった事で、追放されることに。

そうなれば後は転げ落ちるのみ、というか。〈無職〉にできる仕事が無く、放浪を続けた先で、彼はある王国の王女と出会い、状況が変わっていく。

王女が出していた特殊な依頼を、フウタが受けたこと。フウタが、王女の求めていた条件を、この上なく満たしていたこと。

運命的な邂逅だったと言ってもいいかもしれない。

 

王女の食客として招かれて、王宮に部屋を貰ったフウタ。

まぁ突然現れた不審な男を好ましく思わない人はいて、絡んできたりするわけですが。

そうした相手達に、元チャンピオンとしての実力を見せつけるのは中々に痛快でした。

リヒターとの一戦しかり、フウタを追ってきたプリムとの一戦しかり。

 

個人的に一番気に入ってるのは、メイドのコローナですかねー。自由奔放で見ていて楽しい。めいどー。

まぁ、うぉっしゅうぉっしゅされてるリヒターさんとか、振り回されている方々にとっては中々の鬼門と言うか、扱いにくいキャラではあるでしょうけど。

傍から見ている分には賑やかで良いので。……つまりこれからもリヒターさんにはうぉっしゅうぉっしゅされてもらえばいいのかな? 合掌。

 

自分を追いかけてきたプリムとの戦い。

チャンピオンを目指した挑戦者としての想いが熱く、こちらにも伝わってくるかのようで。歓声が上がるのも、熱狂も良くわかる。

思わずWEBにも手を出し始めました。まだまだ途中なんですが、この後も熱い戦いが目白押しで、良いシリーズに出会えた満足感がある。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ