気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

藤ちょこ

賢者の弟子を名乗る賢者 THE COMIC3

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「そのままストックしておけばいずれ起きる戦争できっと役に立つには違いないじゃろう……が」

「必要ない 潰してしまえ」

「そんなものなくても軍勢には軍勢の戦い方がある」

 

死者と対話できる鏡への案内、という依頼は無事に達成。

そして九賢者ソウルハウルの手がかりを求めて、最深部に踏み込んだ帰り道。

なぜかそこそこ高位の悪魔が現れて。エカルラートカリヨンのメンバーも振るえるレベルの相手を軽くあしらったのはお見事でした。

仙術のリハビリをしつつ、トドメは自分の得意とする召喚術で刺したのもこだわりの戦いぶりでしたね……。それだけ余裕があったというコトでしょう。

 

そうやって帰還したら、街でゾンビが暴れる騒ぎが起きていて。

ヴァルキリーシスターズを召喚して対処することに。対処できる数を増やせますし。不在の間に世間的な地位が下がった召喚術を広めようと、アピールがくどくなりがちですが、まぁ実際使いこなせれば強いですからね。

 

元凶の魔力のサンプルを採取しつつも、不穏すぎる魔力は必要ないと破壊するのも自分の力への自信を感じて良い。

事件前後の縁を通じて、エカルラートカリヨンの団長セロとの縁も出来て。プレイヤーである彼とメタ的な部分も踏まえて情報交換できる機会が得られたのはありがたかったですねぇ。



賢者の弟子を名乗る賢者 THE COMIC2

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「わしが守ればいいだけの話じゃろう」

 

ソロモンの依頼を果たすために移動中、ガレットが運転中の馬車が何かを轢いて……。

ミラはついにやったか、と教習所通いをもっと強く推すべきだったと後悔してましたが。

実際には轢いたのはゾンビで、犠牲者が増えたわけではないのはよかった。

しかし、人を襲わず襲われても無抵抗。陽の届かないダンジョン以外では夜にしか動き回らないハズが、日中でも事故が起きるなど、不審なところが多い出来事ではありましたが。

 

ソロモンからの招待状を携え、Cランク冒険者にジャンプアップしたミラ。

街中で出会った少年の頼みを聞いて、難所のダンジョンへと挑む事を決意していましたが。

そのことを聞いた良心的な冒険者ギルド・エカルラートカリヨンのメンバーがフォローに同行してくれることになって。

まぁミラの戦力的には不要な心配でしたが、善意からの申し出であったし、傍から見ても少年少女に見える2人での行動には制限がかかる可能性もあったから、助けられた部分もあるか。

 

ゲーム時代には嗅覚の再現が無かったから、と油断してゾンビとかが登場するダンジョンに突撃して異臭に悩まされる場面とかもありましたし。

まだまだミラには今の常識が足りてない部分もありましたしね。……まぁ、対策足りてないなら召喚術で頼れる相手を呼び出して蹴散らしてもらうっていう手段が使えるからこそ、ではありますが。

召喚術のトップではあれど、仙術も収めていて自分も動けるタイプなのが強すぎるんだよな……。

賢者の弟子を名乗る賢者 THE COMIC1

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「ん……プレイヤーが死んだという話はまだ聞いたことはない」

「でも僕個人の見解では多分 死は死だと思う」

 

マイナーなオンラインゲームだったハズの「アーク・アースオンライン」。

多くのゲーマーを虜にして、プレイヤー達は自分の国を作ったり満喫していたようですけれど……。

ある日突然プレイヤー達は使っていたプレイヤーキャラクターの姿で、そのゲーム世界に引き込まれることとなった。

 

魔法王国アルカイトで、九賢者と呼ばれる一人の「軍勢のダンブルフ」もその一人であったが……。

彼は理想の「お爺ちゃんキャラ」を作ってプレイしていたが、その巻き込まれる日の直前に、課金アイテムの化粧箱で「理想の少女キャラ」を作って遊んでいたところで寝落ち。

そこで転移現象に巻き込まれたため、彼は九賢者の実力を持つ謎の少女という立ち位置になってしまった。

 

ダンブルフ以前にも多くのプレイヤーがこの世界にやってきていて、色々と体制が整っていたこともあって、彼は割とすんなり馴染むことができていました。

AIではなくリアルに思考するようになったNPCへの対応は、自分なりにやっていましたが。ゲーム時代とは違うフレンドリストの見方とか、助けられる情報は多かった

……それはまぁ「ゲームが現実になった世界」への適応であって、「予期せず女性になってしまった」ことへの適応ではありませんでしたが……。

 

賢者ダンブルフの弟子ミラという名を名乗り、アルカイト王国の王である友人ソロモンからの依頼を受けて、同僚である九賢者を探すために旅をすることが決まって。

その過程で、不審な動きをしてる魔物の討伐とか、賢者が居ないことで停滞していた技術方面の教授とか色々やってるので、スペック高いんですよねぇ。

うっかり美少女になって落ち込んでる面白お爺ちゃんRPキャラなのに……。

八男って、それはないでしょう! リコレクション

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「ヴェル、お前、相当に暇なんだな」

「まあな」

 

単行本110巻の特典SS等を収録した、電子限定書籍。

クルトに嫁ぐことが決まった時のアマーリエ視点のエピソードだとかもあって面白かったですね。

本編主人公のヴェルが実力ある魔法使いで飛行や転移を使いこなすし、なんなら飛行船使う資産もあるし。それらを駆使してあちこち飛び回ってるのもあって、つい忘れがちですけど、バウマイスター騎士爵家かなりド辺境にあるんですよね……。

アマーリエが嫁ぎに来るときの山脈越え、なかなかに大変そうでちょっと笑っちゃいました。

 

他にはヴェルの友人、ルイーゼやイーナ、エルヴィンたちの幼少期のエピソードだったり。導師が王宮筆頭魔導師という立場を活かし、視察という名目で田舎領地を訪問する話とかもあって、本編だと大暴れしてる印象が強いからちゃんとそういう仕事もしてたんだなぁって思いました。

……まぁその次のSSだと、グレートグランド討伐後にヴェルとブランタークを連行して草原の魔物退治してるエピソードで、ヴェルに食事の準備放り投げた上で出来た料理食べつつ酒を楽しんでるのが描かれてるので、見直しかけた評価がすぐもとに戻っていきましたが……。

 

ブロワ辺境伯の騒動に巻き込まれて、長々と陣を構えていた時に、エリーゼ達女性陣の料理にも個性が出てると話す「シチュー談義」が笑えて好き。

SS内でも突っ込まれていたけど、そんな分析しちゃうくらい暇だったんだね……。

後半、主要キャラのプロフィールと著者からのコメント載っているコーナーがあったんですけど、ヴェルのモットーが「住めば都、長いものには巻かれろ」なのに対し著者から「大分馴染んできたけど、前世とどちらが良かったか判別つかない」と言われてて、なんというか微妙に染まりきってない認定されてて笑った。

あんなに食事の改革とかして、自分好みの環境作ったりしているのに……。まぁその分苦労も背負ってるから天秤が揺れ続けてるんだろうなぁ……。

八男って、それはないでしょう!12

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(これからいよいよ 本格的な未開地開発のスタートだ…!)

 

王都で諸々の手続きを終えてバウマイスター領へと戻ったヴェル達。

建築物を移築できる魔法使いを頼ったり、ヴェル自身の開拓魔法を駆使したりでかなりのペースで未開地開発が進んでいるの面白いですね。

 

色々と任されたローデリヒが燃えに燃えて、主であるはずのヴェルをこき使っているの、多少なら笑えるけど、350回超も瞬間移動して本拠地候補の選定を1日で終えたり、開拓をハイペースで進める役を振ったり。

屋敷建築の土台工事、1時間で片付けたりしてるのでヴェルの魔法の使い方も器用ですよねぇ。ヴィルマが義父の屋敷建築の時は2年かけたとか言ってるので、実際すごい

 

とは言え、適材適所というにしてもこき使い過ぎてなんだかなぁ感はある。

まぁ書類仕事全般ローデリヒが引き受けて、それを過不足なくこなしている有能な人材なのも間違いないんですけどね。

工事計画前倒し出来てるから、二次工事も前倒しできますね、ってのはヴェルのケアを考慮してないのでは感。

エリーゼ達とイチャイチャして回復図ってはいますけど、それはそれこれはこれ、では……?



八男って、それはないでしょう!11

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「――…終わった…のか?」

「ええ…」

 

魔の森へ調査に出かけたイーナ達。

プランタークがかなり昔に作られた本を頼りに分析してましたが、妙にサイズ感が大きくて。人の身長よりも大きいバナナとかコーヒー豆とか、絵になると愉快だな……。

エサがデカいからそれを食ってる魔物もデカい、と魔の森パニックしてる面々も面白かったですね。

冒険者稼業そのものは楽しんでいましたが……ヴェル達が順調ということは、標的となっているクルト陣営は苦しい状況になっているわけで。

 

ルックナー男爵の遣いから魔道具を貰って、それによってヴェル達を打倒しようと目論んで。

「竜使いの笛」を用いて、数の暴力でヴェルを殺そうとしていましたが……。彼の師匠が死んでしまったのは、守るべき軍隊が存在していたのも大きいわけですし。

導師の応援もあったからなんだかんだ何とかなりそうな気配はしますがねぇ。

逆に今回用いられた「怨嗟の笛」の方が、クルトの情念だったり吹いた環境だったりが影響して、厄介な敵になっていたので笑えないんですよね……。

ヴェルとエリーゼの協力プレーでも対処が難しい規模で、導師が来てくれてたのは本当に良かった。

 

扱う者が怨霊だった影響で、クルトを打破したと思ったら残滓が王都に飛んでルックナー男爵家へと影響を及ぼしたので、敵側にも痛手を与えてくれたのは正直ラッキーでしたが……。

騒動の末に、父から過去にあった遺恨の詳細について明かされてましたが、そっちもそっちで救いが無いというか。血が流れまくって、得る物少なかった感がある。

実際のところ、ヴェルやその兄たちに詫びとして爵位が与えられたりして、面倒だった分の迷惑料は支払われているんですが、面倒事は面倒事だからな……。

八男って、それはないでしょう!10

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「ヴェンデリン パウル

「ただ 犠牲者が少ないことを望みます」

 

本格的に動く建前として地方巡検視の仕事が振られ、護衛として4人の男性陣とヴィルマという少女が派遣されることになって。

軍務卿の秘蔵っ子である彼女は、英雄症候群と呼ばれる極小の魔力で圧倒的なパワーを発揮できる体質だった。まぁ、その分いつもおなかすいたと言ってくるような腹ペコ娘ではあるんですけど。カロリー摂取を怠ると死んでしまう、厄介な代償も背負ってるようですけど、今まで生きてて良かったなぁという感じ。

 

爵位持ちではあるけど冒険者としても動くヴェルの傍に、普通の貴族令嬢はおけない。

注目株だから下手に手も出せないけど、こういう機会に護衛も務められる戦力を派遣するというのは、適した動きなんですよねぇ。

兄の態度もあって職務優先としての動きを見せようとしていたヴェルですが、父から母には顔を見せておけ、と言われることに。

母親は割と真っ当な価値観を持っていそうですが、発言権がなくて……。婚約者がいるなら挨拶だけでも、と常識的な対応してくれるの安心できますねぇ。クルトがアレだから……。

 

今回の滞在でケリをつけるべく、敢えてクルトを煽るような行動をとることもして。

遺品返還と、慰霊のための食事会を行うことに決めて。瞬間移動でヴィルマと海で食材採集にいって、シーサーペント討伐したりしてるの挑発するにしたって規模がデカいというか。たまたま出会ったから有効活用しただけではあるんですが。

熊もシーサーペントも斧で一撃なヴィルマ、頼れる前衛ですよねぇ本当に。

八男って、それはないでしょう!9

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「ああ みんなの言う通りだな

 考えすぎて思わぬミスをすると大変だし 気を引き締めてこの先に進もう…!」

 

9巻、ヴェル父、兄クルト、名主クラウスというヴェルの故郷の筆頭3人がいてむさくるしい表紙ですねというかなんというか。

エルから恩を売るために引き受けろと進言されたこともあり、魔法の袋の中の備蓄を活用したバザーを開催することに。

 

辺鄙なところにあるバウマイスター家の領地においては、なかなか見られない品を打ってくれるとあって、領民からは好評を博すことに。

支出する先もないから領民たちはお金をため込んでいたので、初回はなおのこと好評でしたけど。ヴェル達がお金回収しているだけの形になっているのは、まぁ良くはないんですが……。

ヴェルパーティーの面々からも、貧しさの次元が違うとか、予想以上に深刻とか評価されているのも納得。

 

速攻で脱出した故郷にやってきて、父親世代の遺恨とかも聞くことになって、面倒な仕事がさらに面倒になったりもしてましたけど。

パーティーメンバーからメンタルケアしてもらって、最悪亡命することになってもついていきますと、正妻枠であるエリーゼが直接告げていたのは強いですねぇ……。

アンデッド討伐という本来の仕事に取り掛かったら、割とサクッと解決できていたのでスペックは流石だなぁという感じですが。

八男って、それはないでしょう!8

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「――そうですね 血統上はクルト殿の弟ではありますが…

 公式の場では俺は独立している『法衣男爵』ですよ」

 

ようやくブライヒブルクに帰還し、気ままな冒険者生活を送っていたヴェル達。

遺跡探索ではヴェル達魔法使い組の活躍が光っていたからこそ、というか。エルやイーナは気合が入っていたりしたようです。

まぁ普通の冒険者はそうした魔物退治にいそしむようですが……。

最初期に竜討伐して、冒険者デビュー後に遺跡に挑む事になったヴェル達が普通なはずもなく。

 

ブライヒレーダー辺境伯から、15年前に派遣した魔の森への遠征隊についての依頼を持ち込まれることに。

間違いなくアンデッド化しているだろう彼らの浄化。

子孫に遺恨を残さないためとか、ヴェルの故郷だから瞬間移動の魔法で直ぐに行けるし、ヴェルとエリーゼという聖属性魔法の使い手がいることなどの理由が加味して持ち込まれたみたいです。

とは言え、ヴェルはあの実家に顔を出すのを面倒がってはいましたけど。

 

実際帰還して、領民たちには歓迎されていましたが……兄に死を望まれていただろうことに気付いてしまって、ヴェルが憂鬱になるのもまぁ無理のない話でしたねぇ。

家を出て爵位を得た弟相手に、まだ跡取り段階のくせに難癖付けて反撃くらってるクルトは本当にもう小物なんですよね……。

しばらくそんな小物だったり、長らく暗躍している名主のクラウスを相手取ることになるので、ヴェルは本当にお疲れ様というほかない。



賢者の弟子を名乗る賢者18

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「あの子ってさ、いつもニコニコしているでしょ。私達に心配かけないようにって。でもね――」

(略)

「――さっき見た笑顔は全然違った。じぃじと一緒だって、本当に心の底から嬉しそうに笑っていたの」

 

ミラの活躍によって、イラ・ムエルテの最高幹部の一人を捕らえることに成功したニルヴァーナ陣営。

おまけにカグラと渡りがつけられて、情報抜き放題なのが凄まじいですねぇ。

最高幹部4人の内1人はミラが捕らえ、もう1人はファジーダイスが標的とした公爵であり捕縛済み。残り2人の内片方が、巫女に嫌がらせしている変態で……その対処にミラが動くことに。

最後の1人は大規模盗賊団を組織しているために、別のプレイヤー国家の応援も検討する流れとなって、最高幹部への対処は問題なくできそうでしたけど。

 

4人の上にもう1人ボスがいて、その所在を掴むために最高幹部4人がそれぞれ持っているアイテムが必要とか言われたのは面倒でしたね……。

公爵は既に捕まっているから、彼が持っていたアイテムが欲しいとなれば、政治的な交渉が必要になってくる案件ですし。

 

ミラが巫女イリスのところから離れても、ヴァルキリー達みたいな召喚対象を置いていくことで代用できるの、使役系術士の強みですよねぇ。

ちゃんと読書家のイリスと話が通じそうな子を呼ぶあたり、意外と気配りできるんですよね、ミラ。召喚術が絡むとちょっとテンションバグるけど……。

 

変態幹部のところに行って叩きのめしていましたが、まぁいうことはないかな……。

ミラ、たまにその場のノリで適当なこと言って逃げる癖ありますけど、なんかそれが上手くハマってたのには笑いましたが。

 

巻末EXエピソードは『運命の導き 前編』。

カグラがティリエルと、封鬼の棺に異変が無いか調査に行ったときのお話。一緒に行動して甘味食べてる挿絵があって可愛かった。

封印事態には異変はなかったけれど、その近くでカグラとティリエルの2人もハッキリとはつかめない術の痕跡を見つけて……。

その犯人を突き止めようとしたらティリエルの知人であった、と。カグラ、ティリエルと協力して新しい式神創り上げていたし、ティリエルの知人からも知識を伝授してもらえそうだしで、ミラと同じで九賢者は本当に自己研鑽に余念がありませんなぁ……。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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