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「君たちは夢を追い続けて、僕はその姿に恩人の姿を重ねて興味を惹かれて、空想などと言われていた『竜王』の実在を証明してみせた。そんな僕たちの意志が混ざり合ったことで、理想であった最善の結果を得ることが出来たと僕は考えている」
そんな一連の流れに対して最適な言葉がある。
「――そう考えた方が、『ロマン』のある話だと思えるだろう?」
主であるアルテシアを救うために未来から回帰したカルツ。
エルフの国の王室傍系フェイユを救ったことで、アキメネスという家名と子爵位を得ることになった彼は、次の標的として神聖魔法のサンクトゥス公爵家を選んで。
三百年前の在り方を知ってる『同志』と接触したり、回帰する前に集めた情報をもとに竜人たちの伝承が真実だと明らかにしたり、色々と活動をしています。
個人的には贋金を作ろうと工作をしていた家に先んじて贋金作ってたのが笑えました。
贋金に気付いて調査に乗り出したサンクトゥス家の人員に狙いを定めた、カルツが自分たちで状況をコントロールするための手段だったわけですが。
この一手、贋金作ろうとしてた領主たちの出鼻をくじいて、「公爵家の調査が来たという風評」を盾に交換条件を引き出していたり。
カルツ、目的のために無駄な行動をするつもりは無さそうだなぁというのが伺えると言いますか。
商人を舞台に引っ張り出すために賭け事に興じてましたが、その時のことすら今回の行動に上手く使っていってるのお見事過ぎる。
とはいえアルテシアの病状はだんだん悪化していく状況でもあって。
かつてはカルツが傍で支えていましたが、今はそれが出来ない。なので、ノエルという新キャラを味方として送り込むことにしたわけですが。
暗殺集団「無貌」。ルチアが実働を一人で担っていたわけですが、サポートしてくれる協力者というものはいて。ノエルはその協力者の一人で……アイゼンフッドとは違いますが、誓いと誇りに通じる「流儀」を持つ真面目な子だったのは良かったですね。
……いやまぁ、シリアスも出来るけど、なんか普段は割とポンコツというかかなり自由で、メイド役で来たはずなのに、逆に面倒みられている面白枠でもあるんですが……。
「聖女」としての資質を見せつつ、言動はチンピラで、火種を生き生きと増やそうとするようなルシリアは……まぁその言動の果てにああいう結末になるなら、因果応報という感じはある。
秘密裏に掌握したオルナメントとは違って、今回は完全にトップを排除した上で首を挿げ替える方向で決着させたわけですが。それぞれ別の形で、そうなってもおかしくないように交錯しているので、他の4家にはまだカルツの暗闘に気付かれてなさそうなのはお見事。