気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

藤村由紀

「no-seen flower」百題感想 水の冠編

水の冠、百題の感想。
略称は水冠のことも。続きを読む

「no-seen flower」百題感想 IP編2

Icy Prayer編の百題3~5の感想。

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「no-seen flower」百題感想 IP編1

Icy Prayer編の百題1~2の感想。
件数が多かったので分割。続きを読む

「no-seen flower」百題感想 月白編

正式名称は『月の白さをしりてまどろむ』。
月白の百題は5個目にしかなくて、だいたい第伍譚読了後推奨な感じですねー。
「この世の真理」は物語開始前の王と巫のエピソードなので、コレは先に読んでもいいですが。
……でも、王の巫の願いについて描かれている話でもあるので、本編読んでからの方が、オススメかなぁ。
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「no-seen flower」百題感想 将軍と黒猫編

将軍と黒猫の百題感想。
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「no-seen flower」百題感想 Rotted-s編

タイトル通り、藤村由紀あるいは古宮九時先生のサイト「no-seen flower」掲載作品の感想です。
百題に挑戦系をなんと5回もやられてるので、その内Rotted-sの感想。
他の作品のもその内書きたい。……書けるといいなぁ。
どちらかと言うと自分の備忘録みたいな部分はある。
長くなったので折り畳みします。続きを読む

砕けた月を瓶に詰めて Unnamed Memory

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「偶然で自分を責めるな。起こってしまったことは、全てなるようにしかならなかったことだ。たとえば俺とお前が出会ったことも偶然で……何一つお前のせいじゃない。気に病むことはないんだ」

 

「月蝕」という本編に繋がる、前日譚。

182月にこちらが刊行されて、「月蝕」はまだ出てないっぽい。

以前に出ていた「時の夢」に短編は乗っていましたが。

Unnamed Memory』の系譜ではありますが、かなり暗めの話です。

 

逸脱者となって、かなりの時が経った二人。

街に買い出しに行った折に、何者かに追われている少年を保護して。

人さらいに会った彼の実家を訪ねてはみたものの……そこもまた惨憺たる有様で。

行先をなくした少年、セノーを保護し教育をしたりしていました。

 

それはとても穏やかな風景で、和みました。

釣りに行った先でオスカーが変な魔法生物釣り上げて、ティナーシャがセノーを連れて帰ろうとしたりとか、なんかいつも通りな二人が眩しかった。

あるいは、このままセノーが長じて、自分の道を定めるまで三人で暮らすという可能性もあったのでは、と夢見てしまうくらいには。

 

偶然によって出会い、別れることとなって。

片割れが居なくなった事で安定を欠いているティナーシャが、自ら眠りを選び……

そして目覚めて、しまった。

ささやかな祈りが果たされなかったこと、歯止めを失ってもティナーシャは呼び声に応えたこと。悲しいしやるせない。これで前日譚って、本編本当にドロドロの復讐譚になりそうですけど。

短編時点で既に不穏だからな……楽しみな様な怖いような。

時の夢 no-seen flower小冊子総集編 感想3

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「常識で考えたらないけど、貴方が絡んでるならあるかもしれないと思ったんですよ!」

「お前……そんな風に思ってる相手と結婚したのか」

 

分割ラスト―。
最後が一番長いような……分け方下手くそかな?
ネタバレ注意。

◇将軍と黒猫

『焚き火』。「演習という名の芋掘り大会」とはいったい……将軍にうちの城はおかしいって思われてますが、うん。

 

◇水の冠

『新居』。結婚知って一緒に暮らすことになった二人の話。

ヴェオフォルミネが引き下がらない辺りが彼女らしい、というか。

結婚したんだから同じ部屋が良いと主張して、オーティスが根負けした後……

同じ部屋にするために「壁ぶち抜く」という発想になるあたりがすごい。

『雪景色』。街で起きたトラブルに対処する二人。

聞き込みについていきたいといった少女が、合図を決めようと言って。

生まれと育ちからすると、まぁ、仕方ないですけど。とりあえず全部吹き飛ばせば終わるみたいな解決法はやめような。頑張れオーティス。

 

Icy Prayer

『妹』。Babelの子供世代の話。末の姫であるエウドラの嘆き。

兄が厳しい、という話を隣国の兄に相談して。対処法が何とも平和で笑いました。

振る舞いを叱られたから、ことさら丁寧な対応をし返した。普段と違うそぶりにかなり困惑したようで大成功でしょう。一週間猫被り続けたエウドラも中々。

 

◇月の白さを知りてまどろむ

『血温』。シシュがそろそろ来る頃だと思った、というサァリ。

風邪を引いたら困るだろう、という話からどんどんズレて行くあたり、この二人だよなぁ、というか。

「言わなくていい。答えられないから聞きたくない」というシシュに笑ってしまった。

『夜』。月白世界に置いて、女の十七は大人を意味する。

サァリの誕生祝い。シシュは招かれていたものの、王都での厄介事に対処するために離れることとなり。

ちゃんと品を用意して、サァリの要求を聞く辺りシシュも変わってきてる。紅を塗るという行為に裏がある、と察しない辺りも彼らしい。

『常識』。王都とアイリーデの常識の違いにシシュが困惑する話。

巫も特殊だけど、シシュも頑固な部分あるからなぁ。トーマは見ていて楽しいでしょう。

『風呂』。シシュの要請に応じて巫として同行したものの、こけて鼻血を出してしまったサァリ。シシュの要請の時は走る事になるって言ってたもんな……

対処の為にサァリが向かった先が、また。いや、歓楽街だから、まぁそういう店の方が多いでしょうけど。シシュが苦い声出すのも仕方がないのでは……

 

◇曲空虚空

『遭遇』。実は本編読んでないんですよね。

フルダイブ型のネットゲームのベータテストに参加した二人の会話。

ちょっと気になるのでその内読みたい……と言って忙しさに負けて読み損ねてるんですよねぇ。

 

◇空想の魔女

『正月』。これも本編読めてない……

福袋を買って帰って来た妹たちが中身を広げまくって、掃除好きの兄の精神が削られる話。

人混み苦手で福袋とかのセール忌避する親戚ばっかりなので、行動力は凄いと素直に感心してしまった。

 

◇陸空猫

『ワンダーランド』。本編読めてないシリーズ。割と多いな。

雪の中に飛び出した猫の話。実家で買ってる猫は家猫だから雪降ろうと室内にこもってたなぁ、というのをちょっと思い出した。

 

Babel学園

『朝』。パラレルでも朝に弱いティナーシャ。大学の単位が良く足りたな、という夫に敷地内の寮に住んでいた事とか、なるべく一限の授業を取らないようにしてたと回答してましたが。苦肉の策過ぎる……

『チョコ』。バレンタインのチョコを作るティナーシャの話。

製作途中で溶かしたチョコが一番おいしいと思うからってそのまま出すのか……ある意味発想の勝利。オスカー、そこまで甘いもの得意じゃないから敗北してましたけど。

『妹』。何をどうすると体育の時間がバーベキューになるんだ。自由度が高い……

「授業中のバーベキューは禁止」という校則が付け加えられたというオチがシュール。

『煎餅』。自分で焼いてみたかったからって煎餅焼いてみるあたり雫も行動力凄い。

先生用として激辛煎餅まで作ってる辺り芸が細かいです。

 

『夕暮れ』。アージェとレアの話。妹たちにお膳立てされて、クリスマスデートをすることになっている辺り、アージェも微妙にポンコツというか。彼らしいですけど。

いや兄にプロテインプレゼントする妹もいるからどっちもどっちか……

『プロテイン』。妹からもらったチョコ。プロテイン入りとかどこを目指しているんだ……

 

『夜』。パラレル月白。家庭教師のシシュと学生サァリの距離感が微笑ましい。

兄のトーマの過保護さも健在で。シシュに誘われて、楽しそうに目を輝かせるサァリが可愛い。学生モノではこのコンビが一番好きかなー。

『トリュフ』。なぜ「チョコビュッフェ」をやろうという発想が出てくるのか。ツッコミ入れながらも最終的には付き合う辺りシシュは良い奴ですねー。合流したトーマにチョコ詰め込まれたみたいですが……そういう事もあるよね!

 

◇時の夢

『時の夢』。「外れない予知」についての話。

ヴェオフォルミネが見た多くの断片。オスカーとティナーシャのいつも通りのやり取りが楽しい。カサンドラ、結構重要なピースなんですかねー。




時の夢 no-seen flower小冊子総集編 感想2

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「そうかしら。初めてあなたに会ったのは、ずっと前に思えるわ」

(略)

「一生を約束しましたよ」

 

分割記事2個目。……なんともう1回続くんじゃ!
いや、なんか長文になったので……
ネタバレ注意。

Babel

『鐘』。雫とエリクの取り留めもない会話。

時の流れがあっという間だとか、年越しの時の催しとか。

除夜の鐘の話とか出して、エリクが興味を持っていたのは、彼らしいなぁ。

『昼』。昼食を食べようとして暑さに雫がしり込みする話。

研究室に逃げようとしたものの結界の張り直し作業が入って失敗。

なんか雫が王様と氷の上で正座する勝負したとか出てましたけど、どういう状況だとそんな勝負になるんだ……?

 

『魔法研究』。魔法技術による下水施設とか凄いよなーと雫が感心する話。

ファルサスのはティナーシャ作ですけどね。確か百題のどれかにそんなエピソードがあったような。今度読み直そう。

『バレンタイン』。こちらの暦で対応する日が分からないので暫定。

バレンタインならチョコレートですが。エリクがさほど興味を持っていない為どら焼きに。

好評だったので作ってたらエリクの体重が増えたとか。うーん、平和だなぁこの夫婦。

 

Rotted-S

『年』。本編完結後のレアリアとアージェの旅。

領主の代替わりで検問が強化されそうだという事で、レアリアが少し疲弊しているのを推して次の街へ。

レアリアが船に乗ったことが無いというので海が見える方を目指して。共に生きる彼らの旅路に幸多かれ。

『夕暮れ』。昔を思い出し、もしレアリアと幼少期から同じ村で育っていたらと空想して。

レアリアが年上として世話を焼こうとして困っている姿を想像して吹き出したりしてましたけど。

共に育ったならそれも面白かっただろうけど。どっちみちレアの為に生まれただろう、と自分を定めたアージェが強い。

『子供』。二人の間に生まれた子供。アージェは小さい村だったので、赤子の世話もしたことがあるが。レアリアは立場上触れた事が無い領域で。

それでも助け合って世話している様が、暖かいです。「孤独な夢は、もう見ない気がした」。レアリアが、こう思えるようになっただけで、アージェを褒め倒したい。

 

『寝起き』。恋人関係になった二人。共に寝ていた所からレアリアが先に目覚めて。

アージェに引き寄せられて。退廃的な朝になりかけたところを何とか止めて。

彼を止める為に要求された「代わりのもの」に辿り着くまで、アージェは多分かなり楽しかっただろうなぁ。

『記憶の喪失』。クレメンシェトラの断片。過去のディアドが、彼女に示した覚悟の証明。「いつか誰かが、またあなた様に伝えるでしょう」。

『手料理』。レアリアの魔法の腕も上達して、単独行動もぼちぼち出来るか、という話もでて。一人で買い出しに出た彼女が、大量の食材を買ってしまったのは、うん笑えますね。

技量はまだしも、常識に疎いからこういう事もあるよなぁ。平和だ。



時の夢 no-seen flower小冊子総集編 感想1

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「此処で待っていてください。届かせますから」

 

作者さんのサイト「no-seen flower」の短編集をまとめた一冊。
電子版を購入。
-world memoriae-シリーズ以外のも掲載されてますが……なんか長くなったので記事分割してます。
ネタバレ注意。

 

◇Unnamed Memory

『雪』。温暖なファルサスでは見られないもので。

遊ぶために城内限定とはいえ雪を降らせるとはさすがはティナーシャ。

『紫恋歌』。旅路にある二人が立ち寄った街で、ちょうど祭りの時期で。

歌比べをして神に祈りをささげる歌姫を決めるのが目玉だとか。

選ばれると金が出る事もあって、まぁ、騒動の種にもなっているようですけど。

ティナーシャが格の違いを見せてくれたのはスカッとしました。

『光』。魔物憑きとして隔離された片割れを魔女が見つける話。

後日談のおまけもついていましたが。ティナーシャ、オスカー大事過ぎて大体受け入れるのがよくわかる、というか。オスカーも思い出してから全部律儀に謝ってる辺りはちょっと笑ってしまった。

 

『朝』。魔女は朝が苦手。覚えた。

「人間の可能性を信じる」とはいえ、限度があるんじゃないかな……。

先日ツイッターで見たオスカー、こちらで言うと5時くらいに起きてるって言うのは、起床時間として早い方だと思います。放っとくと13時まで寝ているティナーシャもティナーシャですが。

『消えた名』。消された試行の1つ。

戦場から連れ帰った魔女が生きたいと思えるかどうか賭ける話。

決定的な決裂を前に巻き戻ったそうですが……続いて居たら『神の名』のような結末になったんだろうなぁ……

 

『花』。またオスカーが興味で動いてるなーというか。

肌に花の絵を描いた旅芸人を見て、ルクレツィアに昔ティナーシャがやった、という話を聞いて。自分で描こうとする辺りが安定のオスカー。

オスカーが膝を折ってるのが落ち着かないというティナーシャに、お前も女王だし時代が違ったらありえただろう、という仮定の話も出てました。

速攻でオスカーが自分の騎士だったらいびるというあたり日頃の行いが……いびってもそれでも来るという信頼もあるようでしたけど。

『体の時間』。レオノーラ戦の後の二人の会話。あけすけすぎるオスカーが好きです。

『旅路』。呪具を巡る旅の断片。笑いあっている二人が、穏やかで良い。

 

『猫の爪』。傍から見ると女子供の喧嘩としか見えないそれで、大陸傾けられるとか恐ろしいわー。

『月蝕』。転移門を開くために町のはずれに行き……何者かに追われている少年を、保護した。酷い偶然もあったものだ、と言いますか。

喪われないものはないと知ってはいても。ファルサスで何がしかが起きて、血が流れているのが少し悲しい。

まぁ、『Babel』の頃なんて公式に残った直系2人とかいう惨状でしたから、長生きしてる方なんでしょうけど。

『起床』。微睡から覚めたとき夫の声が聞こえて。ティナーシャが彼に歌ってくれというのは中々珍しい場面ですねー。逆は多いですけど。



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ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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