「紙越くんのことがだんだんわかってきたよ。君は外へ外へと向かう人なんだね。探検家なんだ。時代が時代なら、船を仕立てて海を越えてたタイプだ」
鳥子の誕生日をひとまず無事に祝った空魚。
しかしそこで、鳥子から「空魚が好き。空魚は、私をどう思っている」という主旨の事を聞かれ、直ぐに返事が出来なかった。
その答えを貰うために鳥子は一週間という期限を切り、「答えが出るまで合わないから、ゆっくり考えて」と去っていくことに。
それこそがタイトルにある「共犯者の終り」に踏み込んでいくわけですよね。
つまりは、2人の関係を共犯者から恋人にクラスチェンジさせるのか、という問題。
空魚は大学のゼミの同窓だとか、小桜とか夏妃とか、知人に「友達と恋人の違い」とか、自分の悩みについて相談していくわけですが。
……その間にも、裏世界由来のトラブルに遭遇したりしているあたり、DS研の辻が行っていた、空魚たちがファーストコンタクトの最前線にいるって言うの、真実味を帯びてきたな。そりゃ、これだけ遭遇して生き延びてればそうか……。
夏妃が空魚に対して、思う所がありそうだったの読者目線だとなんとなくわかる部分はありましたが、今回明言されることに。
さてそうなると茜理の方の心情は果たして……と気になるところではありますが、どうなるんでしょうね。
小桜からは「共依存というには淡白だけど、手遅れ」みたいに評価されてましたし。いろんな意見を貰った結果、空魚は鳥子と直接対峙することを選んで。
ハッキリ形にしたい鳥子と、既に「共犯者」という関係で結ばれているんだという空魚が、お互いに意見をぶつけて……まぁ収まるところに収まったのは良かったですね。