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「功績次第で街を任せてもいいし、他に希望があるならそれを聞いてやろう。エインヘリアは性別や種族で差別したりはしない。能力のある者なら、どんな者にも機会を与える。励め」
ゲーム世界でキャラメイクした部下たちと共に、異世界にやってきてしまったフェルズ。
彼等を召喚した存在だという女性フィオが、フェルズに夢を通じて接触してきて。しかし、話せる時間には限りがあり……フェルズとコントを繰り広げたせいで、必要な情報をあまり聞き出せてないの、どっちもどっちでなにやってるんだ……。
フィオがフェルズを「慎重で疑り深いかと思ったら最終的には考えなし」と評していたのは、納得しましたが。
バンガゴンガ達ゴブリン族を迎え入れた通り、多くの種族を迎え入れてそれらの考えが合わさることで新しい文化が生まれる土壌を作りたい、と王としての理想は確かにあるんですけど。
メンタルはゲームプレイヤーの一般人のものなので、抜け漏れはあるんですよねぇ。
覇王として慕っている部下たちのスペックが高いので、大きな問題にはならなそうでもありますけど。NPC達も、ゲームにおける常識から外れた事についての認識はまだまだ甘い部分あるから、助け合ってる良い主従とも言えますが。
エインヘリアという国であると自認してる武力集団。
そんなものが突如現れるとは、普通は考えませんが。ルモリア王国の国王は、臣下にいいように動かされている傀儡で。
自国内に武装勢力が現れたと認識し、それを一般の賊と誤認した王はエインヘリアを蹴散らしてやろうと親征を行う決意をして……エインヘリアにあっけなく蹴散らされていたのは、予想通りではある。
西の端の防衛を担当していたラキアン男爵、自分たちの弱さも自覚し槍聖サリアにかなわないと判断して交渉に切り替えていたり。
独自に調査してエインヘリアに降伏する選択をとれる才女エルトリーゼが居たり。
戦闘能力という意味で劣っていても、生き延びる選択を取れる人もいるので、自称賢王たちは負けるべくして負けたともいえる。