気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

角川コミックスエース

物語の黒幕に転生して3

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「ありがとう 愚かな騎士さん」

 

アシュトン家を訪問していた際に攫われてしまったリシアと、それを目撃した為に一緒に連れていかれたレン。

アシュトン家の屋敷は燃やされてしまったし、クラウゼル家を狙ったギヴェン子爵の妨害工作が本格化して。クラウゼル家に統治不良の疑いをかけてきて、行動に制限を掛けて来たりして、おっかないですねぇ……。

 

状況が悪くなる一方ではありますが……レンがリシアと一緒に居たことで、魔剣召喚を駆使して脱出に成功。リシアを伴って、クラウゼル領に向かえるようになったのは良かったですねぇ。

 

他の貴族家を陥れるために存分に手を打ってきたようではありますが。

レンとリシアが彼の配下の騎士と対峙した時に、相手方に先に手を出させて審判の際に仕えそうなネタを仕入れられたのは良かった。

……魔獣を操る輩からレン達は逃げたわけですが。クラウゼルに向かうのに必ず通るだろう場所に陣取って、最後の妨害をしてきたのは敵ながら読みが的確で天晴れではありますが厄介過ぎる。レンがかなり強くなってるのが見られたのは良かった点でもありますが。



物語の黒幕に転生して2

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「――私の勝ちです」

 

ゲーム時代のレンが殺した「聖女」……リシア・クラウゼル。

実は、名も無き村を守っている騎士であるアシュトン家の寄り親がクラウゼル家で。

高ランクモンスター討伐の為に派遣されてきた騎士達から報告が上がったこともあって、リシアはレンに興味を持って。

 

父の名代として手紙を運ぶ、という名目を建てつつも自分の力に自信のある彼女は、Dランクモンスターを討伐したレンの実力を確かめたくて。

初手から決闘しかけてくるんだからアグレッシブすぎるんだよなぁ。ゲーム時代において、彼女を殺すことになることを知っているレンは、距離を測りかねていましたけど。

リシア自身に問題があるわけでもなくて、なんだかんだ付き合っているのは彼も人が好い。

 

レン相手に「クラウゼルに来て欲しい」と熱望する手紙を書いてみたら、まるで恋文ですなと配下のヴァイスに言われてるシーン、照れてるリシアが可愛くて好き。

そうやって寄り親のクラウゼル家から目をかけられてると思ったら、隣領の貴族ギヴェン子爵からもレンを評価する手紙を携えた騎士がやってきたりして、レンの安寧はどんどん遠くなっていきますねぇ……。

あまりにタイミングが良いのもあって、シーフウルフェン騒動の裏にギヴェン子爵が居るのではないかという推測が出来るのも、嫌な要素ではありますし……実際最後にはとんでもない騒動に巻き込まれてしまったわけですが。

それでもお嬢様を一人にしなかったのは、結果的には良い行動だったのでは。

物語の黒幕に転生して1

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「家族三人でなるべく長くこの生活を続けたい

 望むことはそれだけです」

 

電撃の新文芸で書籍化してる作品のコミカライズ。

『七英雄の伝説』という三部作予定のゲームの最新作である、第二部を最速でクリアした主人公。ゲーム主人公の友人が「聖女」と呼ばれる少女を殺し、舞台となる国を大混乱に陥れたところで、多くの謎を残したまま次回作へ続く形で終わって。

早速2周目に入ろうと思ったところ、変わった画面が現れて……それを選択したところ、彼はゲーム世界へ転生していた。

それも、「聖女」を殺し国を追われることになった大罪人レン・アシュトンとして。

 

ゲーム第2部まで進めているので、ある程度作中世界の知識はあるものの、完結までやり遂げてはいないので知らないことも多い。

そもそもレンの生まれたアシュトン家は、レオメル帝国の辺境にある名前も無いような小さな村の警護を任された騎士の家で。

ゲーム本編よりも前の時代に、知識を持った状態で転生したとは言っても活かせる状況ではなかった。

 

地球で生きていた頃、家族に恵まれなかった彼は、ゲームで悪役と見なされているレンに転生したことに衝撃を受けていましたが。

今代の両親はかなり良い人で……その生活を守っていきたいと願うようになったわけですが。

しかし村の周囲に高ランクの魔物が現れて、父が負傷。父に鍛えられていたレンは、村を守るために森の魔物を間引く活動を引きついだわけですが。

そんな中で、治療のための薬草のストックが尽きそうになり……レンは森の奥へと踏み入ることに。

 

そこで父に傷を負わせた高ランクモンスター・シーフウルフェンと対峙し、死闘を繰り広げることになったわけです。父もただやられたわけではなく、手傷を負わせていたこと。

転生時にレンが獲得していたスキルが活路を開いてくれたこと、などもあって何とか勝利を拾えたのは良かった。

好きなシリーズなんですけど、タイトルで言うほど「物語の黒幕」やってないんだよなぁ、とは思ってます。

氷菓14

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「でも折木さんだって黙ってましたよね」

「……なんとなく言いそびれた」

 

古典部の面々が乗り込んできて、折木の誕生日を祝ってくれることになった。

後輩の大日向が結構ウキウキして祝ってくれることで、これまでの4人では起きなかっただろうイベントが発生してるのでそこはグッジョブ。

しかし、これまで誰も折木宅に遊びに来る機会がなかったのに、迷わずこれたのはなんでか? という疑問を抱かれることになってしまって。

適度に誤魔化そうとしている折木の内心描写が面白かった。

 

それは生き雛祭りを手伝った後、風邪をひいて寝込んでしまった折木のお見舞いに千反田が来たことがある、という何気ないエピソードがあったからなんですが。

2人ともが他のメンバーに「なんとなく言いそびれた」と、黙っていたのが何か好きですねぇ。

32Pの「折木さんだって黙ってましたよね」って言ってる千反田の表情とか、その前後の2人の雰囲気が好み。

 

後半は、伊原の漫研絡みのエピソード「わたしたちの伝説の一冊」。

漫画を描く派閥と読むだけ派閥との争いが激化していく中で、巻き込まれていく話なんですけど。

騒動の中で伊原が「なんのために描いてたんだっけ」って悩む羽目になったり、どんどん底なし沼に沈んでいくような空気感は苦手なんですよねぇ。

コミカライズとしては丁寧に描いていてくれるんですが、その分刺さる刺さる。

異世界帰りの英雄曰く1

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「お陰で助かったよ ありがとうな 熾」

「う…あ…えっと… …ごめんなさい 怪我させちゃって…」

 

カクヨムでの連載作品がカクヨムコンの漫画賞受賞して、コミカライズが刊行された形ですね。

原作の涼暮皐先生が推しの一人で、連載読んでいたのでコミカライズされて嬉しいです。

 

主人公の大輝は、かつて異世界に召喚され聖剣を携え魔王を倒した経験を持つ高校生。

とは言えこちらに帰ってきたときに聖剣は失われたから、持っているのは向こうで5年戦い抜いて得た経験と知識だけ。

向こうで何年も戦っていたのに、こちらの世界に帰ってきたときには一日も時間が立っていなかった。オマケに記憶になかった「凪」という妹まで生えて来ていて。幼なじみとも疎遠になるし、異世界に行ってた影響もあって成績は下降気味だとか問題山積ですが……それでも、彼は彼なりに日常に適応しようとしていた。

 

そんなある日、違和感を覚えて踏み込んだ先で、血を用いた魔法陣を目撃。

大輝がその関係者と誤解した少女・熾に攻撃されたり、異世界で見た(この世界にいない筈の)魔物とかいう存在が現れたりして、大輝は自分が思っていたよりこの世界には不思議が溢れていることを知るわけです。

 

貧乏魔術師の熾ちゃんは、魔女と呼ばれることを厭う以外は割と普通な少女なんですよねぇ。対人コミュニケーション能力が低くて、思わぬところで照れたりするし。大輝から初めて秘密を打ち明けられた場面とか、あちこち可愛いですよね。

コミカライズで絵がつくと、熾ちゃんのポンコツ可愛い感じが満喫出来てとても良いです。

1巻時点だと、世界観の説明が多くて事件解決への道のりは遠いですけど。中々いい味だしてるので、このまま続いてほしいものですね。

 

プロフィール

ちゃか

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