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「はは! そうだな得難いバディだ」
「ふふ 有難うございます」
「覚悟はできておりますので」
「頼りにしている」
ルーシー連邦の首都モスコーには共同交戦国の応援へ駆けつけた、アルビオン連合王国の軍人ドレイク中佐たちが乗り込んでいて。
魔術排斥運動をしているくせに、魔術師の応援を招き入れるんだから矛盾してるよなぁ、ルーシー連邦。
そんな場所であるために応援の彼らも、心安らぐ環境ではなかったようですが……そこにラインの悪魔が来援するんだからまぁ、運が悪すぎる。
一応帝国のエース「吟遊詩人」を撃破したことで、敵側は勢いづいているし……帝国の方は、エースを前線から引き下げたり、エースに次ぐ実力者を後方に下げて次代の育成に宛てたりしはじめて。
吟遊詩人撃墜で空いた穴を、ジョーンズ少尉に埋めさせるのではなく彼を後方に送る判断が下されたことで、帝国の危うさを彼らは感じてましたが。
南方戦線でもエース・オブ・エース「光の剣」のデボラに撤退命令が出されて。……彼女が帝室の人間だったのが発覚して、あの激戦の中で餞の為に髪を切ったことにより意味が出てくるのでは……ってのは味わい深かった。
その情報はルーシー連邦で作戦中のターニャのところにまで届いていましたが……。
前世の記憶を持つ彼女は、中央参謀本部が戦力温存に動く可能性にもすぐ気が付いて。
だからこそ、「エース撃墜」というニュースよりも衝撃的な知らせを世界中にもたらしてやろうと、ますますモスコー襲撃への意欲も燃やすことになるわけですが。
ルーシー連邦の指導者であるシュガビリィ、筋金入りの臆病者がそれゆえに悪魔……存在Xたちのささやきを聞いて、同格の神秘でしか及ばない恩寵を賜ったり。
帝国に対して敵意むき出しの内務人民委員部長官ロリヤ……その名の通りロリコンな彼が、ルーシー連邦襲撃時のターニャを見てたぎってしまったり、なんか変な方向に噛み合ってしまった場面なんかもありましたが。
魔導師排斥運動に邁進したルーシー連邦の空はガラガラで、二〇三大隊による襲撃は大成功を収めるのでありました。ちゃんちゃん。