気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

角川スニーカー文庫

怠惰な悪辱貴族に転生した俺、シナリオをぶっ壊したら規格外の魔力で最凶になった

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「――借りは返す。それがファンセント家の掟だ」

 

学園ゲーム【ノブリス・オブリージュ】の悪役貴族、ヴァイス・ファンセントに転生した主人公。ゲーム時代はヒロイン凌辱して奪っていくタイプのクズ悪役だったみたいですが、幼少期に前世の記憶を取り戻して。

既に悪役としての振る舞いを見せ始めていて、外には悪評が流れたりしていましたけど。

意識を切り替えて努力を続ける姿を見続けた身内には信じてくれる人が生まれて行ったのはよいですね。

 

原作ではゲーム主人公のお相手になる正ヒロインであるシンティア・ヴィオレッタ。

幼少期の振る舞いで険悪だった彼女と婚約者になったりとか、予想外の変化を迎えたりもして。

会話の意図を上手くくみ取れずなんか気付いたら婚約していたし。メイドのリリスの方が気付いていて、慰めただけのつもりが愛人宣言みたいなことしてるし。

ヴァイスが気付いた時には親同士の話とかまとまった状態で、今更でしたけど。なんだかんだシンティア達の関係も悪くはなさそうですし。

……というか、ヴァイスがどことなく抜けてるから、女性陣の覚悟が決まっているのはバランス取れてて良いのでは。

 

ヴァイス、スペックそのものは飛びぬけていて、その上で前世覚醒してから努力を続けて……2つの魔法を組み合わせて発動する、みたいなトンデモ技法を習得したりしていました。

ゲーム主人公アレン相手に入学試験では圧勝するくらいまで鍛えてましたし。

アレン、理想を追うの実に主人公らしいですけど、目下夢想家にすぎないんですよね。

ただ、アレンにもヴァイスが把握していない特殊能力があったりするみたいですし。アレンのその能力を使った行動がなかったら、今回ヴァイスにも危ない場面があったからなぁ……。ヴァイスもまだまだ甘い、というか成長しなくてはなりませんね。

侯爵次男は家出する~才能がないので全部捨てて冒険者になります~

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「俺はずっと逃げてきた……そんな俺を頼ってくれたアリアの信頼に応えたい! 俺自身を見て俺を認めれくれたアリアの期待からは逃げたくない!」

 

グラントス公爵家の次男として生まれた主人公。

貴族の通う学院で剣術で2位を取ったり、座学でも13位と上位に入る秀才ではあったようですが……長兄がなににおいても120点をとるような鬼才だったために、彼の努力はいつも正しく評価されなかった。

婚約者からも、兄以外の家族や使用人からも厳しい言葉を浴びせられ続けた彼はついに家を出奔。

 

中立国であるクラングルズ連合国へと足を延ばし、ベルクと名を変え冒険者としての活動を始めることにして。

次期侯爵としてやることが多く、弟の置かれている状況を把握できていなかったバドルは、弟が去った後に後悔し、一年足らずで国内の権力情勢を塗り替えたそうですし、こんなのと比べられたらそりゃたまりませんな……。

 

ベルクも、クラングルズで冒険者活動を初めて2年程度で冒険者として実績を積んでいて。

上から3つ目の階級である白銀級への推薦も視野に入るほどだとか。白銀級以上は、個人の武勇だけではなく、「冒険者」全体のイメージにも影響するので人格も審査基準に載るそうですから、環境が彼には会ってなかった部分はあるんでしょうねぇ……。

そうやって貴族の義務から離れて、冒険者の自由を満喫していたある日。

 

救援依頼を受けて駆け付けた先でベルクは、彼と同様に身分を隠して連合国に来ていたミルベルク帝国第三皇女アリアと出会うことに。

通常なら魔物を討伐すると魔石が残るが、アリアは魔物が落とす武器……「レアドロップ」を求めてやってきていて。ベルクはアリアを助けた時にそのレアドロップを得ていた。

お互いの事情を話し合った2人でしたが……酔った勢いもありつつ、肉体関係も持つことになって。自分を認めてくれたアリアの事をベルクは大切に思うようになり、彼女の目的のために力を貸したい、と彼女が帰国する際にはしっかりと同行。

絡んできた騎士を決闘で倒して実力を示し、さらに直後に帝国で起きた騒動の鎮圧にも協力することで、帝国の称号騎士として任じられることに。

一代限りの地位ではあるけれど、称号騎士は皇族との結婚も認められるということでアリアとの関係に公的に問題がなくなったのは良かった。いやまぁ、ベルクの実家方面の柵はノータッチなのでそっちでトラブルが起きないとも限らないし……アリアが連合国に来てまで果たしたかった目的に関しても、なんか暗躍してる輩が居て根が深そうなので、超えなきゃいけないハードルは多そうですけど。なんだかんだ乗り越えて生きそうな安心感はある。

 

 

物語に一切関係ないタイプの強キャラに転生しました

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「貴様はこの世界で、何を成すつもりだ?」

(略)

「のんびり幸せに生きていける世界を作るんだよっ」

 

科学技術も発展しつつ魔法も存在するファンタジー世界を舞台にした『ネオンライト』というゲームにハマっていた主人公。

【十三階段】という、ゲームの舞台となっているネオンシティを支配している裏組織が存在して。ゲーム主人公たちはそれに対抗する反抗勢力に所属しているとか。

 

タイトル通りその作品世界に転生した主人公でしたが……彼のポジションは、ゲームに関係しないモブキャラだった。それどころかブラック企業で働く社畜だった。

上司に連絡を取ろうとしたもののどこかで油を売ってて連絡が取れず、個人の判断で仕事の話をまとめて終わらせたら、説教されている場面から転生先……ルクスの物語が始まるの、世知辛すぎる。

 

原作知識はあるけれど、モブキャラである自覚もあるから下手に介入してストーリー改変がされてしまうかもしれない。そして生きていくにはお金が必要で、だから普通には垂らしている。

……と言いつつも、ブラック労働は過酷だから備えるためにこっそり副業とかもしてるわけですが。

裏組織と主人公たちの対立を知っていながら、副業で警備のアルバイトをして「というか警備が必要ってことは、襲撃を警戒しているのでは?」とか言うの、一手も二手も遅い。

 

実際襲撃起きてましたし。認識できるものなら全て斬れる魔法剣を使い、距離や時間すらも切って戦闘を危なげなく片付けてはいましたが。

その結果、隠されていた秘密……本来なら命を失うはずだった少女タナトスを助けることになって、そこから少女の姉である、主人公に倒されるはずだった章ボスである悪竜リヴィアとも縁が出来ることになって。

 

タナトスは本来なら殺されるはずだったから、自分がここで助けても良いか……と自分を誤魔化そうとしていたの往生際が悪いというか。

ゲームラスボスは、自分の想定したシナリオを壊すゲーム主人公を変数として興味深く観察していたところ、自分も知らない転生者とか言う未知数の存在に計算を狂わされまくってお疲れ様ですというほかない。

ルクス的はまだ言い訳できる範囲と思い込もうとしてますが、主人公が章ボスのリヴィア倒す経験を積めなかったり、対抗勢力も想定が崩されて不満が溜まってたり、シナリオはかなり早い段階で崩壊してる感が強い。

好きな子のいもうと

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「そうですよ。全部、勘違いさせた方が悪いんです」

(略)

「だから。……先輩が悪いんです」

「……え?」

 

女子高生・雨宮結叶は、幼馴染の少女であり初恋の相手である花房渚に告白し……振られてしまった。

それでもお友達としての付き合いは続いていて……どうしたってギクシャクしていたみたいですけど、振られて一ヶ月が経って少しはマシになってきた。

……まだまだ未練タラタラで、一緒にいると気まずいけれど、それでも好きな思いがそんな直ぐに消えるはずもなくて。

 

そんなある日。渚の妹であり、同じように幼少期からの付き合いがある少女、海望ちゃんが結叶に接触してきて。

「お姉ちゃんへの想いを、忘れさせてあげます」と海望ちゃんは、結叶の前で「渚」のような恰好をして、結叶の事を受け入れて。

2人の関係は、付き合ってるわけでもないけれど、キスをしてしまう、なんとも不思議な状況になっていって。それぞれに傷を抱えていて、その凹みが上手い感じにかみ合ってしまった、というか。割れ鍋に綴じ蓋というほどきれいにハマってないところがまたややこしい感。

 

花房家が闇なんだよな……エリート家系な両親は、期待に応えてくれる渚の方は全肯定するけれど、両親の基準で不出来な海望のことはいないように扱ったり、その割にテストの点数が悪かったら叱責したり、と。

そんな海望にとって、普通に接してくれた結叶の存在は本当に救いだったんだろうなぁと思います。……渚の方も渚の方で、下手に期待に応えられてしまうからこそ抱え込んでしまってる部分があるようで、あっちもこっちも危ういな……。

いやでもそんな危うさを抱えた状態でキスしたり、触れ合ったりしてるの、暗い喜びがあってこれはこれで良い。……いつまでもそのままだと、闇に飲まれそうではありますが。まずは傷をいやすのが大事ですからね。



女友達は頼めば意外とヤらせてくれる4

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「俺は女友達との問題は、楽しく遊んで解決することにしてるんだよ」

 

相変わらず「女友達」との関係を継続している、湊くん。

カラー口絵で、生徒会長の伊織を含む既刊ヒロイン3人がメイド服着てるのとか、もうそれ「女友達」とのラインじゃないだろ、みたいなところはありますが。4巻まで読んでたら、そりゃ今更ってもんです。

今回は新ヒロインで、白雪舞音という地雷系の少女が登場。

 

近くのコンビニでバイトをしていて、実は同じ学校に通っている少女。

特徴的なファッションを好む不登校少女でもあって……生徒会長の伊織から投稿させられないか、と相談されたこともあって交流していくことに。

 

ナンパされている舞音を葉月と一緒に居た時に助けたことで、接点があったのもあって適任と目されたわけです。

自分でも「地雷系オンナ」という、ちょっと変わった部分のある彼女ではありますし、ちょっとヤバい行動をとったりする場面もあったわけですが。

女友達と交流を続けて来た湊も、そんな彼に付き合い続けた少女達もある意味強かになってるな……って感想にはなりました。

結果的に女友達の輪が広まる結果にはなったわけですからね……。

既存ヒロイン達よりは刺さらなかったかなぁ、と言う気持ちもありますが。ちゃんと他のキャラともヤることはヤッってるので、作品の味は変わってないのでこのまま突き進んで欲しいところ。しっかり関係進展してる茜ちゃんとか描写深掘りしていってくれても良いのよ。



冴えない僕が君の部屋でシている事をクラスメイトは誰も知らない

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「僕はグループに縛られず自由だけど、友達がいないから修学旅行やイベントの時にボッチだ。でも上原さんは友達が多いからイベントでも一人になる心配もなく楽しめるけど、グループに縛られて不自由だ。そんな感じかな?」

 

ボッチ気質の主人公、遠山祐希。

彼は、図書委員の業務で同じクラスにいるが存在感の薄い少女・高井柚実と知り合い、趣味の読書を介した交流をしていたが……ある時、一線を越えた。

恋人になるでもなく、体を重ねるだけの関係――いわゆるセフレというやつで、物語最初の一文がゴムがないと零す言葉から始まるんだから、大分常態化してる感はありますね。

主人公とヒロインの肉体関係はあるけど、ノクターンからの書籍化というわけでもないので、そのあたりの描写は思ったよりはあっさりしてましたね。

 

高井さんとの関係があるからか元からの気質か、遠山は大人しい性格で彼なりに学校生活……というか、縛られない日々を楽しんでいたみたいですけど。

そんな遠山が大人びているように見えて、自分にアプローチしてくる男子たちとは違うと感じたクラスカースト上位のギャル、上原さんがちょっかいを出してくることになって。

……学校でも接触してくるようになったのは、ゴム買いに出てた場面に出くわして、少し気になっていたのもあってモヤっとした気持ちになった部分もあるでしょうけど。

 

以前からの距離でいえば高井さんの方が近いんでしょうけど、今回は上原さん関連のエピソードが多かったですね。

表紙やタイトルが高井さんとの関係を描いてるので、そこを深掘りしていくのかと思っていたのでそこはびっくり。

 

突然上原さんが冴えない男子に接するようになったことで、彼女が気になっている男子とか気に食わないと思う人も出てくるし。あらぬ噂まで流されるし。

それで距離を取るのではなく、出来る範囲で対策をしつつ友人関係を続けていく、といのは良かったですね。

変にブレることのない遠山くんに上原さんも本気になっちゃって、今後はこの三角関係がどうなるのか描かれていくことになりそう。高井さん応援したいけどなぁ。

女友達は頼めば意外とヤらせてくれる3

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「じゃ、じゃあもう隠さない……好きにしていい、ミナ」

「本当に……いいんだな?」

「だって……ミナは私を王子じゃなくて、女友達として見てくれてるんだろ? 友達に頼まれたら断れない……」

 

今回のメインヒロインは、WEBに居なかった新キャラ生徒会長の伊織翼。その関係でほぼ書き下ろしみたいです。

あとがきによるとWEBだと生徒会長は別ヒロインが務めてるそうなので、オリジナル展開になってるみたいですね。

湊たちと同じ一年生ながら生徒会長を務める伊織は、女子生徒たちから「王子」とあだ名をつけられて慕われている、格好良さを持った少女だった。

実際、湊もなんか最初に生徒会室訪問した時とかは、彼女からオーラのようなものを感じて眩しいとか言ってましたしね。

 

ちなみになんで湊が生徒会室に行ったかと言えば、普段生徒会の仕事を手伝っている瀬里奈が、追試を喰らった葉月との勉強会に打ち込む事を決めたから。

手伝いが必打いだろうから、と瀬里奈に頼まれて生徒会に行った湊は、仕事の手伝い自体は優良進行でまとめたらしいですね。

他の生徒会メンバーは家庭の事情とかで出席率が高くはなく、その関係で湊は伊織とのコミュニケーションを多くとって。

 

彼女が湊と同じゲーマーであり、想い出のゲームが一致したことなどもあって、湊は伊織の家に遊びに行ったり、買い出しに出かけた際に伊織が気になるアイテムを見つけたり。いろんなイベントを発生させていくわけです。

王子様として振舞いつつも、少女としての顔も持っている伊織が、湊と親しくなっていってどんどん女の子になっていくの可愛くて良かったですね。キャラ属性的には伊織が一番好きかもな……。

 

ちなみに湊君今回、「葉月と仲良すぎてセフレなのでは」疑惑をかけられ「俺みたいな陰キャにいるわけないだろ」と返してました。

目が曇ってらっしゃる……? まぁ実際やってることはソレでしょうよ。君達の定義において、友達でありただの遊びだけどヤることヤってるし……。

今回伊織が、「湊の女友達」に含まれない女子の前でキスを披露したりしてたし。しれっと関係進んでる茜ちゃんみたいな子もいるしで、湊ハーレムまだ広がりそうな雰囲気がある。続刊してほしいなー。

女友達は頼めば意外とヤらせてくれる2

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「ス、ストレートですね……いいですよ……遊びましょう、二人で……」

「ああ……」

 

カクヨム版とは展開を変えて送られる2巻。

今回は表紙にもいて、1巻からの縁もある瀬里奈の掘り下げが多めでしたね。

本番こそしていないものの、下着見せるとか肌に触れるとかその前段階の行為は遠慮なく行っていたわけですけど。

今回ついに一線を越えることになって。そのことに対して割と瀬里奈の方も乗り気ではあって、清楚系と周囲に思われているお嬢様キャラが積極的なの良いですよね……。

 

ちなみに湊くん、葉月母が出張で長期留守にするため、寂しさに震える彼女をフォローするために、彼女の家にプチ居候みたいな事をすることになって。

葉月の方は、合鍵を預けるからその期間いつでも入ってこられるようにしよう、という妥協案を提案してくれていたわけですが。軽口のつもりで「泊まろうか」と言ったら「本当に?!」とウキウキになられたので、訂正することも出来ず。

湊からの頼み事に関して、彼の女友達たちはかなり寛容に許してくれていますけど、その分湊も彼女たちから頼まれたことには真面目に応えようとしてるの良いですね。

 

お互いの部屋に遊びに行っている、だけの段階ですらかなり葉月とは何回もヤっていたわけですが。湊的には「居候」な実質同棲状態だったら、性欲モンスター湊くんが止まるハズもなくて。

もうほぼ恋人だろ、というような関係なんですけど。あくまで友達、あくまで遊びという建前だからこそ、この作品の味である女友達ハーレムが築かれているわけで。まぁエロくて楽しいという本作の味はしっかり出てるので良し。

 

学校で瀬里奈と楽しんでいる場面を、葉月グループの女子・穂波麦に見られたことで、この遊びに参加する女子が増えたりもしていて。ハーレムが留まるところを知りませんねぇ。

今回は文化祭の出し物を巡って葉月と瀬里奈がちょっとギクシャクしたりもしてましたが、まぁ最終的には落ち着くところに落ち着いていたし、その過程でも湊が相変わらずなの笑った。



女友達は頼めば意外とヤらせてくれる

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「だからさ……ホントになんでもいいんだよ。湊は一番の友達だし、湊がもっとやりたいことがあるなら……」

「もっとって……」

 

ヤることヤってるエロコメディ。

主人公の男子高校生、湊寿也。彼はちょっと仲良くなった女友達の梓に告白し玉砕し、女子との距離感に悩むようになったりもした平凡な学生でもあった。

ただ玉砕した後……入学してから三か月ほどたった時期に、一年女子人気ナンバーワンの女子葉月葵に声を掛けられて、追試を喰らった彼女に勉強を教えて欲しいと頼まれたことから、彼の生活には変化が生じることに。

「勉強を教える」という1回きりの縁で終わるかと思っていた湊でしたが、その後もなぜか葉月は絡んできて。傍から見ると普通に友達関係、みたいな距離感で交流が続くことにもなって。

 

その中で、2人が同じマンションに住んでいることが発覚。湊が父子家庭、葉月が母子家庭で、家にひとりでいる時間が多いこともあってお互いの部屋に遊びに行くことも多くて。

特別な距離感でいる「友達」であり……葉月はエロネタで湊をからかってくることもあって。湊が反撃してみたら、思ったのとは違う反応が返ってきて……そこから、2人の関係はどんどん進んで行くことに。

 

葉月という新しい女友達との交流から踏ん切りがついたからか、湊はさらにクラスメイトの少女・瀬里奈瑠伽とも親しくなっていって。

葉月と瀬里奈が友達だから、という縁もあって交流は深まっていくことになっていくわけですが。まぁ、タイトルから連想できる展開の作品で明るく勢いあって笑っちゃったので、私の負け。続きを買いました。

喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。2

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「……いいのか? 選んだその道がつらいことがあるかもしれない」

「選ばない後悔の方が辛いよ」

(略)

「……本気か? 一生に一度の選択だぞ」

「本気。どうしても進みたい」

 

ただの協力関係では無く、友人となった鏑木君と来栖さん。

来栖さんはクラス替えで鏑木君と一緒だったことを喜んでいたり、「最初は鏑木君」と友達になりたいけど保留していた涼音とも友達になったりして、実に微笑ましいなぁ。

そしてそんな彼女の前では、旧友であるはずの鏑木君が見たことのない表情をするのを見てしまった涼音は内心穏やかではなくて。

 

鏑木からすると心の声が聞こえにくい涼音との関係は穏やかで好ましい物だったようですし。

涼音は涼音で現状の交流というものに満足するようにしていたみたいですけど。

進級し、進路についての問題が目の前に迫ってきた中で、彼女は決断を迫られることになって。

 

来栖さん、何気なく「ずっと一緒に居たい」とかタブレットに出したりするから、真面目で素直なのは美徳だけど、うっかり騙されていきそうなのは怖い。

雛森が「私は神様です」とボケたの信じてましたからね……。良くここまで純粋でいられたな、という関心がある。

 

そういう進級後の交流のほかは、中学時代からの付き合いである涼音について掘り下げていくエピソードが多かったですね。

鏑木君、対人関係でのトラブル回避のために「恋人がいる」という嘘をついていて、それを知っているのは来栖さんだけだったわけですが。来栖さんの距離感を見て、涼音も自分で気が付いて。

そのこともあって、これまで引いていたラインを超えていく決心をしたの良かったですねぇ。個人的には応援したい。



プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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