気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

角川スニーカー文庫

女友達は頼めば意外とヤらせてくれる4

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「俺は女友達との問題は、楽しく遊んで解決することにしてるんだよ」

 

相変わらず「女友達」との関係を継続している、湊くん。

カラー口絵で、生徒会長の伊織を含む既刊ヒロイン3人がメイド服着てるのとか、もうそれ「女友達」とのラインじゃないだろ、みたいなところはありますが。4巻まで読んでたら、そりゃ今更ってもんです。

今回は新ヒロインで、白雪舞音という地雷系の少女が登場。

 

近くのコンビニでバイトをしていて、実は同じ学校に通っている少女。

特徴的なファッションを好む不登校少女でもあって……生徒会長の伊織から投稿させられないか、と相談されたこともあって交流していくことに。

 

ナンパされている舞音を葉月と一緒に居た時に助けたことで、接点があったのもあって適任と目されたわけです。

自分でも「地雷系オンナ」という、ちょっと変わった部分のある彼女ではありますし、ちょっとヤバい行動をとったりする場面もあったわけですが。

女友達と交流を続けて来た湊も、そんな彼に付き合い続けた少女達もある意味強かになってるな……って感想にはなりました。

結果的に女友達の輪が広まる結果にはなったわけですからね……。

既存ヒロイン達よりは刺さらなかったかなぁ、と言う気持ちもありますが。ちゃんと他のキャラともヤることはヤッってるので、作品の味は変わってないのでこのまま突き進んで欲しいところ。しっかり関係進展してる茜ちゃんとか描写深掘りしていってくれても良いのよ。



冴えない僕が君の部屋でシている事をクラスメイトは誰も知らない

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「僕はグループに縛られず自由だけど、友達がいないから修学旅行やイベントの時にボッチだ。でも上原さんは友達が多いからイベントでも一人になる心配もなく楽しめるけど、グループに縛られて不自由だ。そんな感じかな?」

 

ボッチ気質の主人公、遠山祐希。

彼は、図書委員の業務で同じクラスにいるが存在感の薄い少女・高井柚実と知り合い、趣味の読書を介した交流をしていたが……ある時、一線を越えた。

恋人になるでもなく、体を重ねるだけの関係――いわゆるセフレというやつで、物語最初の一文がゴムがないと零す言葉から始まるんだから、大分常態化してる感はありますね。

主人公とヒロインの肉体関係はあるけど、ノクターンからの書籍化というわけでもないので、そのあたりの描写は思ったよりはあっさりしてましたね。

 

高井さんとの関係があるからか元からの気質か、遠山は大人しい性格で彼なりに学校生活……というか、縛られない日々を楽しんでいたみたいですけど。

そんな遠山が大人びているように見えて、自分にアプローチしてくる男子たちとは違うと感じたクラスカースト上位のギャル、上原さんがちょっかいを出してくることになって。

……学校でも接触してくるようになったのは、ゴム買いに出てた場面に出くわして、少し気になっていたのもあってモヤっとした気持ちになった部分もあるでしょうけど。

 

以前からの距離でいえば高井さんの方が近いんでしょうけど、今回は上原さん関連のエピソードが多かったですね。

表紙やタイトルが高井さんとの関係を描いてるので、そこを深掘りしていくのかと思っていたのでそこはびっくり。

 

突然上原さんが冴えない男子に接するようになったことで、彼女が気になっている男子とか気に食わないと思う人も出てくるし。あらぬ噂まで流されるし。

それで距離を取るのではなく、出来る範囲で対策をしつつ友人関係を続けていく、といのは良かったですね。

変にブレることのない遠山くんに上原さんも本気になっちゃって、今後はこの三角関係がどうなるのか描かれていくことになりそう。高井さん応援したいけどなぁ。

女友達は頼めば意外とヤらせてくれる3

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「じゃ、じゃあもう隠さない……好きにしていい、ミナ」

「本当に……いいんだな?」

「だって……ミナは私を王子じゃなくて、女友達として見てくれてるんだろ? 友達に頼まれたら断れない……」

 

今回のメインヒロインは、WEBに居なかった新キャラ生徒会長の伊織翼。その関係でほぼ書き下ろしみたいです。

あとがきによるとWEBだと生徒会長は別ヒロインが務めてるそうなので、オリジナル展開になってるみたいですね。

湊たちと同じ一年生ながら生徒会長を務める伊織は、女子生徒たちから「王子」とあだ名をつけられて慕われている、格好良さを持った少女だった。

実際、湊もなんか最初に生徒会室訪問した時とかは、彼女からオーラのようなものを感じて眩しいとか言ってましたしね。

 

ちなみになんで湊が生徒会室に行ったかと言えば、普段生徒会の仕事を手伝っている瀬里奈が、追試を喰らった葉月との勉強会に打ち込む事を決めたから。

手伝いが必打いだろうから、と瀬里奈に頼まれて生徒会に行った湊は、仕事の手伝い自体は優良進行でまとめたらしいですね。

他の生徒会メンバーは家庭の事情とかで出席率が高くはなく、その関係で湊は伊織とのコミュニケーションを多くとって。

 

彼女が湊と同じゲーマーであり、想い出のゲームが一致したことなどもあって、湊は伊織の家に遊びに行ったり、買い出しに出かけた際に伊織が気になるアイテムを見つけたり。いろんなイベントを発生させていくわけです。

王子様として振舞いつつも、少女としての顔も持っている伊織が、湊と親しくなっていってどんどん女の子になっていくの可愛くて良かったですね。キャラ属性的には伊織が一番好きかもな……。

 

ちなみに湊君今回、「葉月と仲良すぎてセフレなのでは」疑惑をかけられ「俺みたいな陰キャにいるわけないだろ」と返してました。

目が曇ってらっしゃる……? まぁ実際やってることはソレでしょうよ。君達の定義において、友達でありただの遊びだけどヤることヤってるし……。

今回伊織が、「湊の女友達」に含まれない女子の前でキスを披露したりしてたし。しれっと関係進んでる茜ちゃんみたいな子もいるしで、湊ハーレムまだ広がりそうな雰囲気がある。続刊してほしいなー。

女友達は頼めば意外とヤらせてくれる2

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「ス、ストレートですね……いいですよ……遊びましょう、二人で……」

「ああ……」

 

カクヨム版とは展開を変えて送られる2巻。

今回は表紙にもいて、1巻からの縁もある瀬里奈の掘り下げが多めでしたね。

本番こそしていないものの、下着見せるとか肌に触れるとかその前段階の行為は遠慮なく行っていたわけですけど。

今回ついに一線を越えることになって。そのことに対して割と瀬里奈の方も乗り気ではあって、清楚系と周囲に思われているお嬢様キャラが積極的なの良いですよね……。

 

ちなみに湊くん、葉月母が出張で長期留守にするため、寂しさに震える彼女をフォローするために、彼女の家にプチ居候みたいな事をすることになって。

葉月の方は、合鍵を預けるからその期間いつでも入ってこられるようにしよう、という妥協案を提案してくれていたわけですが。軽口のつもりで「泊まろうか」と言ったら「本当に?!」とウキウキになられたので、訂正することも出来ず。

湊からの頼み事に関して、彼の女友達たちはかなり寛容に許してくれていますけど、その分湊も彼女たちから頼まれたことには真面目に応えようとしてるの良いですね。

 

お互いの部屋に遊びに行っている、だけの段階ですらかなり葉月とは何回もヤっていたわけですが。湊的には「居候」な実質同棲状態だったら、性欲モンスター湊くんが止まるハズもなくて。

もうほぼ恋人だろ、というような関係なんですけど。あくまで友達、あくまで遊びという建前だからこそ、この作品の味である女友達ハーレムが築かれているわけで。まぁエロくて楽しいという本作の味はしっかり出てるので良し。

 

学校で瀬里奈と楽しんでいる場面を、葉月グループの女子・穂波麦に見られたことで、この遊びに参加する女子が増えたりもしていて。ハーレムが留まるところを知りませんねぇ。

今回は文化祭の出し物を巡って葉月と瀬里奈がちょっとギクシャクしたりもしてましたが、まぁ最終的には落ち着くところに落ち着いていたし、その過程でも湊が相変わらずなの笑った。



女友達は頼めば意外とヤらせてくれる

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「だからさ……ホントになんでもいいんだよ。湊は一番の友達だし、湊がもっとやりたいことがあるなら……」

「もっとって……」

 

ヤることヤってるエロコメディ。

主人公の男子高校生、湊寿也。彼はちょっと仲良くなった女友達の梓に告白し玉砕し、女子との距離感に悩むようになったりもした平凡な学生でもあった。

ただ玉砕した後……入学してから三か月ほどたった時期に、一年女子人気ナンバーワンの女子葉月葵に声を掛けられて、追試を喰らった彼女に勉強を教えて欲しいと頼まれたことから、彼の生活には変化が生じることに。

「勉強を教える」という1回きりの縁で終わるかと思っていた湊でしたが、その後もなぜか葉月は絡んできて。傍から見ると普通に友達関係、みたいな距離感で交流が続くことにもなって。

 

その中で、2人が同じマンションに住んでいることが発覚。湊が父子家庭、葉月が母子家庭で、家にひとりでいる時間が多いこともあってお互いの部屋に遊びに行くことも多くて。

特別な距離感でいる「友達」であり……葉月はエロネタで湊をからかってくることもあって。湊が反撃してみたら、思ったのとは違う反応が返ってきて……そこから、2人の関係はどんどん進んで行くことに。

 

葉月という新しい女友達との交流から踏ん切りがついたからか、湊はさらにクラスメイトの少女・瀬里奈瑠伽とも親しくなっていって。

葉月と瀬里奈が友達だから、という縁もあって交流は深まっていくことになっていくわけですが。まぁ、タイトルから連想できる展開の作品で明るく勢いあって笑っちゃったので、私の負け。続きを買いました。

喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。2

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「……いいのか? 選んだその道がつらいことがあるかもしれない」

「選ばない後悔の方が辛いよ」

(略)

「……本気か? 一生に一度の選択だぞ」

「本気。どうしても進みたい」

 

ただの協力関係では無く、友人となった鏑木君と来栖さん。

来栖さんはクラス替えで鏑木君と一緒だったことを喜んでいたり、「最初は鏑木君」と友達になりたいけど保留していた涼音とも友達になったりして、実に微笑ましいなぁ。

そしてそんな彼女の前では、旧友であるはずの鏑木君が見たことのない表情をするのを見てしまった涼音は内心穏やかではなくて。

 

鏑木からすると心の声が聞こえにくい涼音との関係は穏やかで好ましい物だったようですし。

涼音は涼音で現状の交流というものに満足するようにしていたみたいですけど。

進級し、進路についての問題が目の前に迫ってきた中で、彼女は決断を迫られることになって。

 

来栖さん、何気なく「ずっと一緒に居たい」とかタブレットに出したりするから、真面目で素直なのは美徳だけど、うっかり騙されていきそうなのは怖い。

雛森が「私は神様です」とボケたの信じてましたからね……。良くここまで純粋でいられたな、という関心がある。

 

そういう進級後の交流のほかは、中学時代からの付き合いである涼音について掘り下げていくエピソードが多かったですね。

鏑木君、対人関係でのトラブル回避のために「恋人がいる」という嘘をついていて、それを知っているのは来栖さんだけだったわけですが。来栖さんの距離感を見て、涼音も自分で気が付いて。

そのこともあって、これまで引いていたラインを超えていく決心をしたの良かったですねぇ。個人的には応援したい。



喋らない来栖さん、心の中はスキでいっぱい。

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「あのな来栖。変わりたいと思っている自分が、最後に一歩を踏み出さなくてどうすんだよ。前にも言っただろ? 来栖自身が自分を認めて自分自身を好きにならないとって。人と近づきたいのに、自分から離れてどうするんだよ」

 

主人公の男子高校生・鏑木律くんは「他人の心の声が聞こえる」という特殊体質だった。その能力を使って無難に立ち回り、平穏な生活を送っていたようです。

そんな律くんが通う学校に、時季外れの転校生・来栖瑠璃菜という少女がやってきて。容姿端麗ながら言葉を発することはなく、コミュニケーションは手持ちのタブレットに文章を打ち込んで対応する。

 

来栖さんとしては、みんなと仲良くなりたいという欲求はあるみたいですが。だからこそ正しい言葉を使いたいという気持ちもあるみたいで。その言葉を選ぶために思考が必要になること。考えるときに傍から見ると睨んでるように見えること。さらには出力された言葉も、直感的には分からないことがあって。

つまりは外から見ると無口・無愛想・言葉選びが変わっている子なんですよねぇ。

まぁ色々と重なり合って、彼女はクラスメイトとのコミュニケーションを成功させられずに浮いてしまっていた。何なら内心で「不気味だ」とか思われたりもしてましたし。

 

ひょんなことから律と来栖は縁ができて、交流を続けていくことになるわけですが。

律の視点だと彼女の隠さない心の声が聴けるので、可愛いと思えましたけどね。……まぁ、対人コミュニケーションのレベルが低くてズレてるなぁと思うことも多かったですけど。

タブレットで出力している言葉に対して、内心で倍以上考えていることもあって、言葉選びにこだわりがありすぎるだけで、わりと多弁なタイプにみえるというか。仲良くなれた律ともっと仲良くなりたい、アピールしたいという欲とかあるし、コミュニケーションレベル上がってれば、グイグイ絡んでいける陽キャになれた素養はあったのではなかろうか、来栖さん。

 

……現状だと不思議ちゃんコースまっしぐらなんですが……。

真面目過ぎて絡まっているだけとも言えるので、律君とのやりとりを経て変わっていってくれると良いですね。……シンプルにかわいい子で、そんな来栖さんに慕われて行ってる律君は内心穏やかではなさそうですけど。まぁそれもまた君の行いの結果だから受け入れてもらって……。

でも、来栖さんよりも涼音の方が個人的には推しなんだよなぁ。

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する12

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「よく覚えておけ――アードラーは二度も奇跡には頼らん」

 

敵陣では、ウィリアム王子が兵糧を焼かれたことや本国からの輸送が滞っていること、さらにはヘンリックからの工作もあってウィリアムの行動を阻害しようとする意図が見え隠れして。

アルも北部諸侯をまとめるのに時間がかかっていたので、敵が一枚岩じゃないのはありがたいんですが……。

そしてウィリアムは一度前線を離れる結果になって。その敵陣の変容を察して攻勢に転じられるレオの行動力が光ってましたね。

 

あくまでアルノルト皇子として出来る範囲で動くと決めていて、友人になったシャルのことを心配はしているけれど、シルバーとして戦争に助力するつもりはないと一線を引いているのは彼の偉いところですけど、同時に救えるのに救えない状況も発生するので痛いシーンでもありますよね。

目の前の争いに勝つために動く一方で、様子のおかしい帝位争いの裏で暗躍してそうなグリモワールへの対処も考えなきゃいけないのが厄介ですよね……。

 

ゴードン陣営にも協力していて、今回もまた子供を兵器利用しようとしてきたりしてましたし。

それを読んでいたアルが「2度も奇跡に頼らない」と、対抗策を用意していたのは良かったですね。

致命傷を負ったゴードンが、最後にはかつての自分を取り戻して、厄介な貴族を切り捨てた上で、自分相手に勝ちを拾った弟たちに手柄を与える最期を選んだの、良いシーンでしたけどそのまま死んでいったのは惜しすぎますね……。

冷静になった彼は優秀な人材みたいでしたから。帝国、本当にボロボロだなぁ。

無口な小日向さんはなぜか俺の胸に頭突きする

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「俺は俺の意志で、明日香さんと仲良くしたいんです――親しくなりたいと思っているんです。誰かの頼みだからなんて思いたくありません」

 

主人公の杉野智樹は、幼少期のトラウマから女子が苦手だった。

まぁちょっとしたトラブルがあったのは確かみたいですが、噂が広まる中で尾ひれはひれがついて、女子に手を挙げる奴だとか恐喝騒ぎだみたいな悪評にまでなってしまって。

当人はいつまでもそれじゃ良くないだろう、と改善しようとしてるのが偉いんだよなぁ……。

 

そんな杉野君が、極端に無口で無表情な小日向明日香という小動物的な振る舞いで学校の人々から愛されているクラスメイトが困っている場面に遭遇し、手助けをしたわけですが。

悪評のある人物が、学校のアイドルに近づいたことを良く思わない女子に囲まれて、トラウマ刺激されることになったりしたわけですが。

事情を知っている杉野の友人が、囲んだ女子に事情説明と釘刺ししてくれたりしてたのは良かったですけど。

 

妙な縁が出来た杉野くんと小日向さんとが、互いの友人を交えつつ不器用に距離を近付けていく日常系のラブコメ。

杉野に「小日向に近づくな」と言いに来た女子たちを、杉野と友人は「根っから悪人ではない」と評してましたが、だからこそより悪いんじゃないかなぁ……。

無口な小日向さんが不思議と杉野くんに懐いて、近づいてくるの確かに小動物を見守っている感じで微笑ましくて良かったですけど。

 

杉野くんのトラウマ周りだったり、その事情を知っている男友達が都度フォローしてるみたいな話だったり、癖つよ生徒会だったり、2人の微笑ましい様子を見たいと思う時に周囲の情報がちょっとノイズになりがちだったのは惜しくて、合わない部分あったなーと思いました。

小日向さんが懐いていく様子は本当に微笑ましくて良いラブコメなので、ほのぼの系好きな人向けですかねー。

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する11

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「すべて自分で選んだことです。俺はお連お責任で、義務を放棄して出涸らし皇子と呼ばれた。それは誰のせいでもありません。そして今回、前線に出るのも俺が選んだことです。義務を感じたからこそ、レオは選んだ。ですが、俺が煽情に向かうのは帝国のためではない。家族と近しい人たちのためです。俺は――家族や近しい人が最後に謝る未来は見たくない」

 

北部諸侯の連合軍が早々に敗れ、レオ達の立てこもった城も敵に包囲されつつある。

皇帝としては信頼できる人物を応援として出したいが、先だって騒動が起きた状況であることから、会議は停滞していたようですが。

アルがいま覚醒したという体裁で助けに行くことを名乗り出て。それが認められてアルもまた北部を訪れることに。

 

三年前に皇太子が北部国境で死んだことから北部諸侯は冷遇されていて、皇族相手にも思う所がある。そんな地域だそうですが。

出涸らし皇子と言われる自分だからこそ出来ることがあるだろう、と主張して北部連合諸侯軍を作ろうと足掻くことに。

 

レオがいるからには、アルもいつかは出てくるだろうと警戒を続けている竜王子が敵としては厄介過ぎるなぁ……。

アルはレオ用の支援武器として魔導戦杖を携えて行ったわけですが、北部領地でくすぶっていた人材ノーヴァという竜とその相棒フィンを見出し、武器を貸与することにしたりして。フィンが実際戦場で活躍してくれてるので、なんだかんだそういう皇子出来るんですよね、アル。

 

フィン達と連れてきた戦力で、ひとまずレオ達への支援を完遂して。

その直後からアルは北部諸侯への根回しをしようと、唯一出涸らし皇子である自分をほめてくれた恩義ある人物へ会いに行っていたわけですが。

老齢だったこともあれど、心労も影響してかまさに亡くなってしまい葬儀が行われている場面に出くわすことになって。別口の騒動も起きていて、そういう意味ではギリギリ間に合ったとも言えますが……。

「あなたの助言が欲しかった」と素直に涙を流すアルは、結構珍しい表情見れて良かったですね。

 

皇子として知られると、北部貴族との隔意が壁になってしまうと傭兵シュワルツという偽名を使って、恩人の孫娘シャルロッテとの交流も始めてました。

割と早い段階で皇子バレして、その上で北部をまとめるための協力者になれたのは良かったですねぇ。彼女のもう一人の祖父、北部の重鎮ローエンシュタイン公爵の説得に2人で一緒に赴くの良いシーンだった。

強かな老公爵を、説得してのけたのはお見事。失われる命について互いに理解していたからこそ、という一面もありましたが……それでも、必要な材料がなければ公爵は肯かなかったでしょうしね……。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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