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「俺は、自分に冒険者としてやっていくための力があるか確かめたいんだ。そのために魔物と戦う経験を積みたいんだよ。だから、見守っていてくれ」
公爵家次男のシン・カーゼス。
彼は公爵家に代々伝わる剣術をいくら教わっても身に付けることが出来ず……父に見切りをつけられてしまった。
別に育児放棄するわけでもなく、彼が倒れたら使用人に運ばせるくらいの事はしますけど。公爵家の役割を果たせないものとして、一定のラインを引いて「自立までの支援はするよ」くらいの距離感にはなっていて。
見切りをつけられた日に彼は、自分が転生者であることや、この世界がエロゲ世界であり……自分は淫魔としての才能に目覚め、好き放題した結果主人公に討伐される中ボスポジションであることも思い出してしまった。
ゲームと同じような淫魔による支配でハーレムを楽しむのではなく、冒険者になって世界を巡りたいと鍛錬しようとするんですが……。
実の父に見切られた彼に指導してくれる人はおらず。エロゲにも登場していた才媛が妹の剣術指導のために滞在していたのに目をつけ、本来は淫夢を見せるのに使うスキル「夢魔」で干渉し、夢の中で鍛えてもらうことにするわけです。
クラリスの理想の弟子を装って、実力を伸ばす事には成功するわけですが……。
葛藤を抱えていたクラリスが、理想の弟子と出会えたことで剣術が楽しかったことを思い出したり……色んな柵から解き放たれていったわけです。
でもアレ別にシンが淫夢見せようとしたわけじゃないし、当人の素質でしょ……。
妹は妹で、シンの前では素直になれず毒のある言葉を選んでしまうけど、彼を溺愛しているっぽいですし、根が深いというか……シンの今後が心配になりましたよ、ちょっと。