気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

角川スニーカー文庫

ラストエンブリオ5 集結の時、暴走再開!

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「二人とも――“ノーネーム”に、おかえりなさい」

 

表紙についに登場、久遠飛鳥。

同志を増やし、コミュニティを新興し、新たな力を身に着けた彼女。

2年でちゃんと成長している感じがしますねぇ。目下一番成長を実感できた感じがします。

 

十六夜はアジ・ダカーハ戦直後の迷いまくっていた所から浮上して、多少は訓練も積んでたようですけど、牛魔王、パラシュラーマ相手どった時とか彼らしくありませんでしたし。

前回、焔の支援で新しい力を獲得してようやく次の段階に進んだ感じ?

 

春日部は、当主として成長してるようですし、変化は感じます。

先日の天の牡牛事件の時、箱庭で起きた騒動を解決したり、今では最強の階層支配者と言われたりしているようですし。

十六夜より強いと自負する彼女の本気に期待したいところですが。

 

問題児三人がそろい、状況を引っ掻き回していたクリシュナの秘密を暴いてましたが。

さらに厄介な問題を目覚めさせたような気がします。殺人種の王、ねぇ。三人が協力し、追い払う事に成功したのは何より。

これで、叩きのめされたら流石にちょっとフラストレーション溜まりますしねぇ。

この調子で、ゲームを解き明かして軽快さを味あわせて欲しいものですが。

 

本編が少し短めで、短編を二つ収録。

魔王レティシアと金糸雀の出会いを描いたエピソード『吸血鬼の御茶会』。

レティシアの妹と姪の名前が一緒だという点、子食いの呪いがかかった妹に子が出来るのか、という点。

太陽主権戦争に参加してるラミアが電話をかけた相手の、彼女への呼称「Blond my fair lady」。金糸雀がレティシアに仕掛けたゲームと同名だという点。

気になる情報が多すぎるんだよなぁ。

 

そして、十六夜の無二の親友イシとの交流を描いた『トラブル・ファイル』。

元々もスペックが高すぎる十六夜が、世界を楽しんで生きるきっかけとなったエピソード。

金糸雀が彼に見せた地獄の風景。

オーディオドラマ化もされていて、重苦しい部分もありましたが……大食いゲームで五連勝してる春日部とか、ちょっと笑える部分もあっていい塩梅でした。

ウォーター&ビスケットのテーマ2 夕陽が笑顔にみせただけ

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「簡単なことだろ。わかれよ」

怒りに震える声で、香屋は叫ぶ。

「死ぬのはいつだって、最低で、最悪だろ」

 

1巻の最後、トーマと再会した香屋はそのまま友人に刺されて。

安全に香屋を平穏な国に入れるための工作で、ちゃんと怪我の治療はしてくれてましたが。

久しぶりの再会でナイフ持ち出された後でも、「それが必要な事だった」と理解して、変わらず会話を続けられる二人は中々神経が太い。

お互い無駄なことはしないっていう信頼があるからこそ、というべきでしょうか。

 

そして友人との平和な交流は長く続かず。

最大手チームの2つ、「平穏な国」と「PORT」がついに交戦しそうだ、と予想し阻止するために動き出すことに。

架見崎の最強プレイヤーが、1人チームって言うのには少し驚き。

駅に拠点を持つ、電車を待つ男。香屋とトーマは彼に接触し色々と交渉していました。

その間に秋穂に手紙を送って、ミケ帝国で動いてもらったりもしてましたね。

 

香屋と秋穂が、今回はほとんど別の場所で行動しているのに、判り合っているような感じがするのはいいですねぇ。

これまでに積み重ねてきたものがあるのだと実感できる。

まぁ、微妙に齟齬があったりもするようですけど、なんだかんだ上手い所に辿り着けるのは、コンビとして優秀だからでしょう。

 

平穏に捕まっていたキドが戦線復帰して……仕込みがされていて、緊張状態を作る場面もありましたが。

ちゃんとそれを予想していたあたり香屋は優秀ですね。予想していたというか、手を打っていたというか、イカサマしてあったというか。

「幼い少年だけど、彼の言葉を無視する気にはなれない優秀な予想屋」とか「それは予想屋よりも詐欺師に向いた才能」とか本人のあずかり知らぬところで好き勝手言われてましが。

そういう評価を受けるのも納得できるような言動を貫いていたからなぁ。

 

12巻を通して、平穏な国とミケ帝国の描写が多めでしたが……PORTの連中が結構気にかかりますね。

情報を色々集めて、いくらか架見崎の真実に近づいているようですし、イドって言うプレイヤーは香屋たちと同じく「ウォーター&ビスケットのテーマ」の愛好家っぽい感じがしましたし。

シリーズ続いて、この街の真実が明らかになるのを楽しみにしています。



ウォーター&ビスケットのテーマ1 コンビニを巡る戦争

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「ただ強いものには数で勝てる。ただ怖いものには理性で勝てる。本物のモンスターがいるのは、いつだって思考の中だよ。彼はそれを持っている。みててごらん――」

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「架見崎が、破綻するかもしれないよ?」

 

河野裕さんの新作。

上下巻だと最初から分かってたので、下巻出るまで待って、一気に読みました。

……一気に読んだ後、感想書いてない山に埋まったんですけど。

 

高校生、香屋歩と幼馴染の秋穂栞。

「ウォーター&ビスケットのテーマ」という、視聴率が悪いながら一部に熱狂的なファンを獲得したアニメ。

それが好きだという共通点でつながっていた、幼馴染。

本当はもう一人いたけれど、その子は姿を消して。そして高校生になったある日、謎のダイレクトメールが二人に届く。

 

差出人の元へ赴けば、架見崎という特殊な街に放り込まれて。

8月がループする街。ある条件下で、与えられた特殊能力が使える街。

壊滅的な状況になっていて、コンビニやスーパーなどの物資がある拠点を狙い戦争をしている町。

街一つを使った、陣取りゲームとでもいうか。運営側は「なんと、おふたりは異世界に迷い込んだのでした」とか言っていましたが。

 

消えた幼馴染もこの街に居るかもしれない、と思いながら街に入った二人は、速攻で戦争をやっている集団に取り込まれてましたが。

弱小だが善良なチームに保護された……と言うより確保されたという方が正しいか。

事情を聞いているうちに、他の強力なチームに戦争を仕掛けられるシチュエーションだ、と歩が指摘。

 

実際その通りになって、怯えながらも、上手く状況を動かす歩は中々策士です。

「石橋を叩いて渡る」みたいな感じの臆病さと慎重さによる周到な準備の賜なので、策士という言葉はあまり似合いませんけど。

なんだかんだ自信を持っているキャラが多かった作者さんの作品の主人公としては少し変わってるかな。

でも、よくわからない「戦争」に巻き込まれても、自分の主義主張を替えず、冷静に出来ることをやり遂げた彼には、ぶれない芯があって、中々読み応えがありました。


ミリオン・クラウン1

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――此れを見よ。彼を見よ。

  退廃の世に咲く、あの赤き徒花を。

 

「問題児シリーズ」の作者さんの新作。

「ラストエンブリオ」でも出てきたキーワードとかもチラホラ出てきていて、想像が膨らみます。

ラストエンブリオになってからいまだ登場していない「問題児」も居る中であまり風呂敷広げすぎてもなぁ、と思わなくないですが。

新作も面白かったので、どちらもこの調子で行ってほしいなぁ、と願わずにはいられない。

 

口絵がないんだなぁ、と読み進めていたら、プロローグが終わってから間に挟み込んでくると言う少し変わった仕様になっていました。

ただ、その演出は個人的には結構アタリで、あそこからスイッチ入った感じがしましたねぇ。

 

人類退廃の時代。

様々な事情から人類は滅びかけ……それでも生き延びてはいましたが、環境は激変。

日本なんか大崩壊という災害の中で沈み、あちこちが海没。列島ではなく諸島と呼ばれるようになったりしてます。

 

一馬の事情については割と簡単に察せる感じではありましたが。

那姫たちが想像できずにいた、というあたりは大崩壊以降の300年の壮絶さを感じさせました。

あり得るはずがない、前例がない存在。

技については彼が身に着けていた物でしょうが……そのスペックについては、彼が発見された環境に原因があったのかとか謎が多いですねー。

 

退廃の世でも、明けぬ夜はないのだと戦い続ける彼らの姿は中々眩しかったので、続いてほしいものです。

那姫が使用しているBDAに出力制限をかけているって話だとか、これ見よがしに語られていた一馬の想い人とか。

あと一馬が割とチートスペックだけど、それ以上の存在の記録もあるって話ですし、その人達との交流とかもあるとなお楽しそう。

……一人で軍隊倒せそうな相手をそうホイホイ交流に出したり出来ないでしょうけど。外交的にも、防衛戦力的な意味でも。

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サイバーアーツ1 真紅の虚獣

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「あれ、そう? 違和感も消しておく?」

「だからなんでもかんでも感情をいじる方向にいくのやめてよ! 兄さんには倫理観ってものがないの!」

 

V2ウェアが普及し、どこでもVR空間にダイブできる世界。

主人公の樫尾ナジムはリアルでもヴァーチャルでも存在しないように扱われる極端に影が薄い存在で。

そんな彼を認識できるハッカーの少女が登場したことで、物語が加速していくという流れ。

 

ナジムの影が薄いのは、三年前に失踪した兄の仕業で。

かなり愉快な性格してるというか、傍から見ている分には凄いし楽しそうかもしれませんが……振り回される方はたまったものじゃないってヤツですな。

 

ヴァーチャル世界は便利なだけではなく、隠された脅威も存在して。

ペネトレーション・ビーイングと呼称されるウイルスが、あちこちのエリアを破壊したりV2ウェアまで浸食する事例もあるとかなんとか。

そして、V2ウェアを浸食された人々は眠ったまま起きなくなってしまう状況になっていて。

対策組織も設立されて動いてはいるようですが……ウイルスの発生要因も分からず対策も確立できていない状況。

 

ナジムは兄の工作によって、戦うためのデータを扱う事が出来たとかで、勧誘されてもいましたねー。

それに関して話を進めていた最中に敵の襲撃があって、大騒ぎになっておりましたが。

協力し合って何とか撃退。

 

世界観の説明をして、敵の存在を示して、戦闘して。次回以降に続く謎を残す。

作品の構成としては割と王道だと思うんですが、、何か乗り切れなかったと言いますか。作品の世界に入り込めなかった。残念。


ラストエンブリオ4 王の帰還

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「そうだ。人間には意地がある。その張ってきた意地と誇りが、今の時代を築いたんだ。だから俺は、イザ兄は〝絶対悪(オマエ)“の甘言なんかに屈しない…………!!!!」

 

ついにアトランティス大陸へ上陸。

上陸の順番は精霊列車内で行われていたゲームで焔たちはまさかの全敗。

おかげで降車する順番が最後尾に回されそうって話でしたが……箱庭に来た時から思ってましたが、何してるんだ、コイツら。

まぁ、まだ知り合ったばかりという事もあって上手くかみ合ってない部分も多々見受けられるので、そこが噛み合えばまた面白いチームになりそうですけどねぇ。

 

そして、この主権戦争の裏側で「ウロボロス」連盟も動き始めていて。

レティシアが何を想ったのかウロボロス側に与していたり、その姪っ子が奪われたはずの「アルカディア」大連盟の名を口にしたり。

大連盟に属し、金糸雀を師事した詩人オルフェウスが裏切り者として姿を現したり。

ここにきて大物も大物、ヘラクレスが参戦したりとキャラクターがどんどん増えていくので、戦闘シーン少ないはずなのに、かなり目まぐるしい感じがしますね。

 

ここまでキャラが増えているというのに、未だに飛鳥は箱庭に戻っていないし。

山羊座のアルマテイアを従えている彼女は、この主権戦争に参加する権利があるのではないかと思うんですが。まだ来ないのか。

春日部も登場こそしているものの、あまりまだ見せ場は来ていないしなぁ。

ノーネームの問題児三人が一堂に会して、笑い声を箱庭の天幕の下響かせる……なんて日が早く来ればいいんですけど。

今回も刊行が遅れたようにスランプ気味ではあるみたいなんですが、本編が不穏だからこう箱庭の日常回とかで心を休めたい……

 

外界で情報収集していたはずの十六夜たちも、箱庭に召喚されるトラブルに身まれていて。

幸いにして、主権戦争の部隊であるアトランティス大陸に飛ばされて、色々と情報は得ているようですけれど……

ウロボロスの連中が蠢いているからなぁ。アヴァターラ所属のジンが今何を考えているのかも、気になるところではありますが。

十六夜がまだ微妙にくすぶっている感じ在りますからねぇ。今回の出来事で吹っ切れて、これまでのように彼らしく笑いながら、敵を吹っ飛ばしてほしいものです。


サイハテの救世主 PAPERⅢ:文明喰らい

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「これが我々です。我々は余りに愚かなのです」

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「どうしようもなく愚かな人類をお救いください、ドク」

 

サイハテの救世主の完結巻。

壊れてしまった天才の、最後の戦い。

論文が盗まれ、それが争いの火種となり、どうしようもなくなって天才の助けを求める。

いやはや、本当に天才の論文やそのファンが悪いのではなく、人間の欲深さこそが一番恐ろしいという話ではなかろうか。

 

助手が「ファン」であることを疑ってなかったので、最後の会話には驚きも何もなかったですけど。

てっきりこの人が最後暴れまわって倒されることになると思っていたので、そこだけは拍子抜けかなぁ。

ドクが途中で告白じみた真似をしてますが、そこに至るまでの流れがよくわからず惜しいとは思いました。

 

今回の災害は、金属くらいのワーム……あるいは「グリゴリ」。

巨大で、鉱物を食らう蟲というのは分かりやすく驚異的で、それに対抗するために国1つに壊滅的なダメージを与えるというのが恐ろしいな……

ガラクタなりに奮闘して元天才は手を打っていましたが……シリーズをまとめる都合もあってか、12巻ほど面白さが足りなかった感じがして残念でならない。

 

東京浸域:クローズドエデン3 人類の敵VS人類の敵

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「そうだな……次にやることなんて、決まってる」

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「征こう――〝クリティカル・エリア“へ」

 

二巻の時点で続きがでるか危ぶんでいたので、ひとまず3巻が出てくれてほっとしました。

最も、これ以降は売れ行き次第なところがあって中々厳しい感じのようですが。

先が見えない状態という事もあって今回は結構急ぎ足な感じで進行していたと思います。

 

前回の襲撃を受けて、ハーメルンは巣を移して居場所が知れず。

大量殺人鬼のレイダー木村アルテミスは裏取引をして正規の救務庁の一員となり。

これによって二人は、一気に進退窮まって。

特に木村が救務庁側についたのが痛くて、スポットの情報、レイダー「レン」と「カナ」の情報など彼女は色々と知りすぎている。

 

座して待てば状況が悪くなるばかり。だとすれば、今動くしかない。

今まで以上に危険な状況で、それでも止まることを知らず前へ進んでいく二人。

あちこちの思惑が入り乱れている進行してくのは、中々面白かったです。

展開早い分粗い部分も見えましたが。いくらなんでも木村の行動が早すぎるとか、救務庁が意外とガバガバというか。

 

あと、蓮次の兄が地味に報われてないというか。救務庁に入って努力してるはずなのに。

まぁ、浮気してたりする時点でアレですが。最もそれも筒抜けっぽくて利用されてる可能性すらあるのもまた残念感が。

弟の事を心配しているけれど、逆にかなり振り回されてますしね……

 

蓮次自身はとりあえず新たな協力者を得て、心は折れず先に進むつもりのようですが……

正直、カナとのパートナー関係が終了してしまったのがかなり痛いよなぁ。

パトロンとの関係とかもあるだろうし、協力を求めた相手って言うのがまた……

「アングリィ」でのゴリ押しもその内通じなくなる可能性ありますし、どうにか違う手を編み出さないことには、地獄へ一直線なんじゃなかろうか。

今後どのように奮闘してくのかが気になるので、もう少しでも続いてほしい所ですが、さてはて。


ラストエンブリオ3 暴走、精霊列車!

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「――――此れよりッ!!! 第二十四回〝御門釈天ぶち殺す“裁判を開始する!!!

「ちょっと待って! それ裁判になってねえから!」

「クソうるせえ、被告は黙ってろッ!!!

 

太陽主権が絡んだ大規模ゲームが始まらんという時に……釈天はいったい何をしているのか。

焔たちも外界で苦労してたんだなぁ……とその一端が見えてちょっと目に涙が。

大体あの駄神のせいなんじゃないのか。

そして、十六夜や十二天が外で動き回っていましたが。まさか殿下に遊興屋まで外にいるとは。しかも、焔に接触してるし。怖いなぁ。

 

十六夜はプリトゥと一緒に前回外界で起きた『天の牡牛』絡みの調査に動いてますが……そこで、また厄介な相手と出会って。

プリトゥは十六夜の天敵と評していましたね。

しかしまぁ、『ラストエンブリオ』で十六夜今のところ良い所なしじゃないですかね。弟たちを助ける役回りぐらいしか成功していない。

 

前回の牛魔王や今回の廃滅者相手にも押されてますし。外界で存分に力振るえないとか相性の問題とか色々あるとは言ってもなぁ……

特に今回の廃滅者との問答で答えを返せなかったのは痛い。なんというかもっとスカッと活躍してほしいものですけど。

焔たちも金糸雀が拾ってきた特殊な才能を持つ子供、ではありますが。十六夜たちみたいに問題児ってほどじゃない。

 

確かに突飛なところがないとは言わないけど、割と常識人ですよね。十六夜に振り回されていたからかなぁ。

アルジュナやジンと接触して、苦労人な弟としてなんか意気投合してましたな……ジンはジンでやっぱり思惑あるみたいで。

彼がこのゲームで優勝させちゃいけないと思ってる勢力はどこだろうか。違う道選んだわけだし、ノーネームなのかなぁ、やっぱり。

 

キャラが増えて、状況がようやく動き出してきたかなぁってところで。伏線張りまくってる段階なんですよね。

これはこれで面白いんですけど……微妙に物足りない。いよいよ、次回あたりから本格的に動きそうです。

予告にはなんか色々盛り盛りで本当にそれ全部できるのかみたいな感じですけどねー。


横浜ダンジョン3 世界を変える最初の五人

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「おれとしてはこの幸運に感謝してるよ。今度こそ、失敗の償いができる。今度こそ、彼女を幸せにしてみせる。この手でつかめるなにもかもを摑んでみせる。文句なしに勝って見せる。だから……おまえたちは、ここで消えろ」

 

最終巻らしいですよー。やはり打ち切りコースでしょうか。

ダンジョン深部へ進んでいった春奈や冬音の姉のチームはついに本体登場することなく、愉快なホムンクルスだけで終わりましたしね……

前回、意味深な引きで終わっただけに期待していたんですけど。

淡々と話が進んでいって。敵側の切り札ともいう相手を響が、事前に準備をしていたとはいえ、四体同時に倒したりとかなり展開を巻いた感じですねぇ。

 

そして、最終巻になっても結局響の前世「白き賢者」は、ネタ扱いでした。

真実だと知ってるのって結局、「白き賢者」を知っているナイルナーシャの関係者ぐらいしかいないわけで。

まぁ、実際問題いきなり力に目覚めて「前世の知識が」とか言われたら胡散臭いのもわかりますがねぇ。

 

最終巻という事もあり、行動の範囲がいきなり広がってましたね。

自分の身代りとしてホムンクルスをつくり、響は単身海外のダンジョンに潜入したりしてましたし。

敵の動きも加速して、不完全ながらも異界神を目覚めさせて。

ただ、結局のところ響が一強過ぎて。知識を浸透させて、全体の底上げを図っていたように、色々積み重ねている最中だっただけに、最後までたどり着けなかったのは残念。

この巻で、ちょっと予想外のイベントなんかもありましたねぇ。予想以上に彼女が重要なキャラだった……

もうちょっと巻数重ねられれば、他のキャラの強化もいい感じに進んでいったと思うんですが。惜しいなぁ。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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