気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

角川スニーカー文庫

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました5

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「私がこんなに幸せになっても、許されるのかな」

「俺が許すさ。ルーティはこれまでずっと数えきれないほどたくさんの誰かの幸せのために傷ついてきたんだ。そろそろ自分1人くらい幸せにしたっていいだろう」

 

レッドはリットとの関係がすすんだこともあって、彼女にふさわしい宝石をあしらった指輪を贈りたいと考えて。

そのために世界の果ての壁に赴き、そこにすむ知性持つ魔物と交渉しようと考えるあたりは普通じゃないんだよなぁ……。

「シン」の加護を得たことで勇者の加護を制御できるようになったルーティは、日々を満喫しているようですが。

 

感情を取り戻した兄大好きなルーティは、それでもリットとの関係を祝福します。……実妹だから結婚はできないけど、傍にいることはできるし! って好感度爆増させてるのがアレでしたが。

レッド達的にはいつかは兄離れするのかもなぁ、って思ってるかもしれないけどその勇者手放せないんですよ……。

 

レッドが指輪を求めて旅だったのと時を同じくして、一時は勇者パーティーにも同行していたハイエルフのヤランドララがゾルタンに到着。

契約ではなく信頼を重視する種族柄、道中で出会ったゴドウィンとの関係が悪化して危うい状況に陥りかけたりもしましたが。

ティセが街に残っていてくれたり、前市長のミストーム師が居合わせたのも運が良かった。

その後レッド達を追うように街を出て、目的地で起きていた問題の解決に携わったりしてましたが。

 

温泉大好きティセちゃんが途中で愛ゆえにひた走っていたのが面白かった。ただ拠点から遠いのだけが難点の良い湯を堪能しながら「秘湯すぎるので、自分でも来るのは半年に1回くらいでいいかな」とか考えてるのが笑える。意外と愉快な子ですよね、ティセちゃん。

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました4

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「お兄ちゃんはなんで魔王を倒そうとしたの」

(略)

「俺はただ、お前を守りたかったんだ」

 

レッドとリットの安息の地ゾルタンにやってきた『賢者』アレス。

デーモンのシサンダンに唆されている部分はあれど、結構な割合が衝動に飲まれたアレスの判断ですよね……。

賢者として勇者の傍にあることを当然だと考え、それにルーティも同意してくれるものと思い込んでいた。

 

だからそれを邪魔する追い出したレッドの存在が邪魔で……薬屋に踏み込んで荒らして、証拠が得られずに荒れて。どこが賢者だ……みたいな醜態をさらしてましたが。

あそこまで盲目的になってしまうと、止める方法なんて限られてるよなぁ……という決着ではありました。

 

レッドはかつての仲間ダナンから情報を得て、ルーティがいる古代エルフの遺跡へと赴いて。急ぎだからと流されましたが遺跡に「勇者管理局」っていう先代魔王に滅ぼされた、ウッドエルフの文字があったり。

遺跡の奥に「勇者」用の剣が保管されていたり、かなり謎が多いな……。

 

ルーティが加護の衝動を抑えるのに使っていた「悪魔の加護」を生じさせる薬。

それの詳細についてルーティが確保していた錬金術師ゴドウィンから話を聞いて。当面は問題なさそうなのが良かった。

 

……デーモンの乱入で、危うい場面はありましたけど。加護が齎す衝動に縛られずルーティが居たい場所にいられるようになったのは良かった。

テオドラが迷いつつ干渉してきたりもしましたが、敗れた後はルーティの判断を尊重してくれたのでほっとしましたが。

アスラデーモン側の事情が少し描かれてましたが、不穏さが増すばかりというか。勇者と導き手は戦線離脱、賢者は死亡して戦力低下してる状態でデーモン側にはシサンダンみたいに復活できる奴がいるのはかなり厳しそう。

あとがきでも触れられていましたが、あくまでレッドとリット、ルーティの3人がスローライフをするというのが原型だそうですし今のまま基本は穏やかに暮らしてほしいものですが。どうなるかなぁ。

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する9

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「クリスタ、俺を信じられるか?」

「……いつも信じてる」

 

帝都に結界をはるために必要な虹天玉。

複数そろえることで強力になるそれを、敵の手に渡さないために城に残る決断をしたアル。

他の面々は先んじて回収できた本物とダミーを持って個別に動くことで、囮になって。各々ができる形で戦っているのが良いですね……。

 

アルもただ虹天玉を探すのではなく、人質を取られて無理やり協力させられている将軍を助けて、彼に連なる兵士を救ったりして。可能な範囲で手を伸ばそうとする姿勢は評価したいところです。

 

ゴードンとザンドラが手を組み、連合王国のウィリアム王子までも協力してる状況下では、いかにアルたちの側が協力しようと出し抜くのは難しく……クリスタが捕らわれたのは痛い。

ウィリアム王子が、敵にも敬意を抱ける立派な戦士であってくれたのはせめてもの救いではありますが。そんな彼もまた今は侵略者なんだよなぁ……。

 

独自に動いたフィーネはエリクと遭遇し、めずらしく温かみのあることを言う彼を目撃して違和感を覚えたようですが。

目の前の騒動に対処するために、それを封じ込めて。……でもまぁ、案の定暗躍していたというか、疑われないようにふるまいつつも配下を動かして暗躍してるのが怖い。

 

今回の騒動で失われていったものも多いですけど、アルの奮闘で守られたものもあって。

レオ付きのメイドであるマリーが、アルへの評価を見直したりとか今後につながりそうなプラスがあったのは、良かった。

これで何もかも失われただと、あまりにも報われないですしね……。

危うい均衡の中でも、ひとまず勝利を拾えたのは何よりでした。 

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する8

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「人間は足りない生き物です。完璧ではないからこそ、特異不得意が発生する。しかし、それでいいんです。他者が他者を補うのが人の在り方なのだから」

(略)

「だからこそ――他者に頼らず、自分の力だけを頼みとする人を皇帝にするわけにはいきません。力を貸してもらえますか? ミアさん」

 

アルは敢えてエルナやセバスと言った、味方してくれる戦力を聖女を救いに城を出たレオの応援に派遣して。

敢えて弱みを見せることで敵の警戒を薄れさせようとしたわけですが。その中で出来る範囲で人員を動かし、味方勢力を守ろうとするあたりがアルらしい。

 

これまで接点の薄かった弟ルーペルト皇子の母から、陣営に与するから助けてほしいと依頼を受けて、戦力が十分ではないからと断ろうとしたところ、トラウ兄からの援護も飛んできて。出涸らしと侮られつつもできることをしてきた彼の成果でしょう。

持て成すはずだった仙姫もアルを気に入って、式典最終日の武闘大会には一人で赴き、城で起こる騒動に対処したかった彼を自由に動けるようにしてくれましたし。

 

優秀な皇太子がいたからこそ、帝位争いとは無縁だろうと考え弟妹にも愛情を注いできた皇帝陛下は、それゆえに判断を間違えた部分があって。

それを補ってくれる宰相がいてくれたおかげで、最悪の事態においても信頼できる味方を確保できたわけですけども。

それにしたって内乱への協力者が多かったというか、予期せぬ裏切りでの混乱が生じたりして一筋縄ではいきませんね……。

予期せず庇護することになったルーペルトですが、この騒乱の中で「自分にできることをやる」姿勢を示してくれたのは良かったですね。

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 外典

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「僕は知らないからね?」

「勝利には犠牲が付き物だからな」

「自分がそこに入っているあたり、兄さんはすごいと思うよ。すごくどうでもいい場面だけどさ」

 

電子限定で刊行された、書籍12巻の特典SS10編と、WEB掲載の外伝1編とSS12編、書下ろし2編の合計25編を収録した短編集。

カラーの口絵こそありますが、挿絵はないシンプル構成になってます。

書籍特典SS12巻時のものということもあって、内乱が激化している本編中に比べると穏やかでしたね……。

 

いやSSとして切り取れる短いエピソードとなると、そういう時間の方が描きやすいというのもあると思いますけど。

幼少期のレオとアルがやんちゃしてた話を聞くクリスタとか、たまにエルナも混ざってわいわいやってる感じが楽しい。

 

外伝「シルバーの弟子」は、そんなのいるの!? って思ったタイトルで驚き。

本編でそんな影ありましたっけ……って思ったら、帝国出身ながら故あって遠方にいるなら、無理もないのか。

とある依頼から出会った古代魔法の才能がある少女をシルバーが鍛え、彼女の悩みを解決しようとする話。必要であれば、二度と会いたくない相手でも他の寄りに行けるのは偉い。

 

どうしてえ暗殺者だったセバスがアルの執事してるのかを描く「セバス」や、アルたちの母と皇帝の結婚するきっかけ「第六妃誕生」とかの、過去の詳細がわかるSSが特に面白かった。「シルバー誕生」とかもそうですけど。

あと「ロングPV公開記念SS」っていう、明らかに記念で描かれたタイトルのSS。誰からも期待されていた皇太子ヴィルヘルムが健在だったころのエピソードで、兄弟姉妹でバチバチ言い合いしつつも、進む方向は一緒でありまとまっている感じを見ると、なるほど今とは全然違うなというか。そりゃ「今回の帝位争いはおかしい」って声も出てくるよ……みたいな気持ちになりました。

 

書下ろしSSは「レティシアとの出会い」。タイトル通りアルとレオが聖女レティシアと初めて出会ったときの話。「夢の学園」は学園パロディな夢を見るSS

この外典の刊行時期、7巻後だったみたいなのでレティシアのエピソードを書下ろしで入れるのは既読者向けのサービスですかね。良かった。

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する7

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「アードラーの略奪は宣誓だ……この手に掴んだすべては誰にも渡さない……あらゆるモノから守るという誓いがアードラーの宣誓だ! この地はその誓いの産物だ! この帝国にお前たちの居場所はない! 血が絶え、誓いが消失するまで――アードラーは略奪したすべての守護者だ!」

 

悪魔と対峙し撃退したSSランク冒険者シルバーの報告を受けても、冒険者ギルドは「随時調査を進める」などという生ぬるい返事か帰ってこず。

かつて悪魔は大陸の人類を一度追い込んでいる脅威であるため、迅速な処理が求められるというのにトップがこうだと思うと頭痛の種が増えるな……。

シルバーとして独自に動こうにも、式典前でアルノルトとしての仕事が山積みなのも辛いところ。シルバーっていう隠し札は強力ですが、なかなか使いどころが難しいですね。

 

式典に、結界を張り外部と交流を持たないエルフの里から要人が来ることになったり、皇太子の死の原因を作ったともいえるコルニクス藩国からのも来ると言われたり。

この期に及んで厄介そうなネタが増えていくっていうんだから、裏で動いているゴードン達の本気を感じますね……。

レオ達に好意的な王国の聖女レティシアは親帝国派ですが、だからこそ帝国との争いを望む派閥に命を狙われているようですし、どこも一枚岩ではないとも言えますけど。

 

皇太子の弟であり、藩国に一番思う所があるだろう芸術好きのトラウや、皇帝が皇太子の死に思う所がありながらも、前に進もうとするのは尊い。

……そうやって国を思う皇子がいる一方で、内乱起こそうとする皇子もいるんですよねぇ……。

今回、レオがアードラーの一族の宣誓だと示したあり方は、理想的で傲慢で……貫けるのかを見守りたくなりましたね。優しいだけじゃない覚悟を見せてくれたのは、今後に期待できてよい。

アルも可能な範囲で手を打っていますが、決定的な証拠を得られない以上相手の動きを待つ後手の対応にならざるを得ないのはつらいところ。「外」に出した駒が活躍してくれることを祈りたいものです。

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する6

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「大きな枠組みで括るでない。エルフが全員、ハーフエルフを認めないわけではない。少しずつでいいのじゃ。少しずつ変わればいい」

(略)

「少しずつか……あなたらしいな。では俺もそれを信じてみよう」

 

SS級冒険者、迷子の剣聖エゴール。

彼が気にかけている人物を助けることで、シルバーが貸し一つを勝ち取れたのは良かった。

まぁそういう実利だけではなく、アルノルトとしては直ぐに助けることのできなかった、ゴードン陣営で人質を取られて働いていた軍師のソニアを助けることができたのも、アルの背負っていたものが一つ減るわけですから、勿怪の幸いというか。

天才軍師とまで言われたソニアの育ての親までもが「今回の帝位争いはおかしい」という助言をくれて。

今のゴードンを見てると信じられませんが、ただの猪武者が将軍になれるほど甘くないし、かつての彼は初陣で多くの犠牲を出した結果助言を取り入れられるように変わっていたそうです。

それだけに今の変化が、帝位争いによって権力に取りつかれたとみるには不自然に映るとかで。いやぁ、不穏さ極まってきたな……。

 

レオ達の陣営はかつてより大きくなり……だからこそ、サポートしてくれる軍師を欲することになって、旧知の相手を探すことに。

レオが気に掛けるだけあって曲者感がありますが。彼は採用に関して、フィーネを求めて暴走している貴族連中へ、アルがどういった対処をするのかで判断すると言って。

なんだかんだ理由をつけつつ、アルはフィーネを大事にしてるんですよねぇ……そばにいる時間を心地よく感じてるわけですし。早く婚約なりしてしまえば、と外野から見てる分には思いますが。エルナもいるしな……。WEBではハーレムタグついてるし、慕ってる人を不幸にはしないでほしいものですが。

 

これまで侮っていた「出涸らし皇子」が、本気の反撃をしてたことで貴族たちも焦りを得たわけですが……あまりにも今更だったなぁ……。

民からの評判も落としそうな策を採用する当たりがアルらしいとも思いましたが。敵の愚かさによって状況が悪化してアドリブ効かせる羽目になったりして、頭痛かった。アルがこれまで敢えて侮られつづけ、反撃したが故の悲劇でもあるのでどちらが悪いとも言い難い気もしますけどね。

しかし帝位争い以外でもこんなこと起きてると、帝国の未来を憂いたくはなりますよね……。

 

その騒動ののち、レオの初恋の相手である王国の聖女が式典のために訪問してきて。

彼女の接待役をレオが務めることになったものの……どうにも彼女自身に心配事があるようで、陰りが見えた。

それを察し、嫌な予感がしたアルがセバスに調査を命じたりしていましたが。

ゴードンとザンドラが手を組んで計画を実行してるようで、心配が当たってしまったのがなぁ……。

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い 無能を演じるSSランク皇子は皇位継承戦を影から支配する5

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「いいんです。僕は偉くないよ。たまたま僕の父上がえらいだけさ。僕が偉いかどうか……これからの振る舞いで決まる」

 

南部の争乱がひと段落した時期に行われたパーティー。

そこで皇帝は勅使を務めたフィーネや、活躍したネルベ・リッターやレオに加えてアルまでも乾杯の発声時に称えて。

注目を集めることになってアルノルトは動きにくくなりましたが……さらに今まで勢いにのってきた双子陣営の足を止める出来事が起きて。

 

帝位争いは強い皇帝を生み出し国をまとめるためのもので、そのための手段として内乱を用いるなどあってはならぬこと、と有力候補のエリクとレオは皇帝から注意をうけることに。

さらに皇帝即位25周年が近く、他国から賓客も招く予定であることもあって、帝位争いは公的に一時休戦となることに。

ここで派手に動けばすなわち帝位争いからの脱落を意味するため、基本は大人しくしないといけないわけですが……そんな状況だからこそ、暗躍する輩もいて。

 

アルノルト皇子として、賓客の一人……仙姫の対応を行いつつ、シルバーとしても闇でうごめく輩への対処をしないといけなくて大変そうです。

民の為に動くのが冒険者であり、シルバーもそのために動いてきたわけですが。彼が活躍しすぎるのが面白くない勢力というのもいて。

 

冒険者ギルドと帝国の思惑によりシルバーを排除した、危険な魔獣の討伐作戦が計画されることに。……一部が暴走して、結局はシルバーが出向くことになったわけですが。

もう一人SS級冒険者がやってきたり、大陸最強の矛と言われる聖剣使いのエルナに、大陸最強の盾と言われる仙姫の助力を得たりして撃破したわけですから、現場を知らないギルド上層部の判断よ……。

 

さらにアルノルトの評判が上がってきたことで、彼の隣にフィーネが居続けるといつか関係が進展してしまうのではと焦った若い貴族たちが、手出し無用の盟約から抜け出し始めたとかいう問題も起きていて。

……いやしかし帝国、火種ばっかりだな……。今回は他国からの干渉もありそうですけどね。

 

クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった3

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「好き……だよ、海」

 

クリスマスイブに晴れて恋人となった前原くんと朝凪さん。

両親の関係についての悩みにも区切りをつけたわけですが、色々と抱え込んでいたものを下ろせたことで気が抜けたのか、体調を崩してしまって……。

折悪しく前原母は職場復帰したせいで、一人で寝込んでいたところ、家族ぐるみの付き合いとなってる朝凪家の人が看病してくれることに。

 

付き合いはじめた海が彼氏を心配しまくって、甲斐甲斐しく看病してくれてるのは微笑ましくて良かった。

休み明けの学校でも、堂々と付き合っていることを示していくことに決めて。

2人の関係が良好でバレンタインデーとかのイベントでも、仲良くしてました。95P当たりの一緒にゲームしたりしてるシーンが増えてくれると嬉しいんですが。

 

海の誕生日プレゼントを自分で稼いだお金で送りたい、と前原君がバイトを始めてバイト先の新キャラが登場してきたり。新奈の元カレがちょっかい出してくる一幕があったりします。

交友関係の狭かった前原君の世界が広がっていく中で良し悪しあるよ、っていう要素なんだとは思いますが。どちらかというともっと海とイチャイチャしてほしいというか。そういう意味では物足りなさもある展開でした。

世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する7

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「そうやってすぐに謝るのはタルトの悪い癖だ。自分が悪いと決めつけてしまえば、真実を見失うし、相手のためにもならない。人というのは、間違いを正しながら成長する……タルトが何もかも自分が悪いと決めつけたら、俺が成長できないし、俺が成長しないと俺の教えを受けるタルトも成長できない」

 

アラム教の教皇に化けていた魔族を倒したルーグ。

その直前、神の敵として糾弾されていたわけですが……生き残った教団幹部も強かというか、そうしたふるまいは表向きのもので実は教皇の真実に気付いていた幹部が、聖騎士として名高いルーグを呼び寄せたのだ、なんて工作をするっていうんですから神経が太い。

糾弾された側としては面白くないけどアラム教の影響力が大きいのは確かなので、協力しないわけにもいかないというのがまた面倒くさい。

 

ルーグ自身にも国にも利益があればこそ、交渉として成立するわけですけど。

成果を上げているルーグですが、彼の優秀さは現場でこそ光わけで……枢機卿とかの国政に絡む交渉の場に、ローマルング公爵が来てくれたのは助かりますね。

ルーグをして化け物と言わしめるだけのことはあるというか。前世知識というブーストない状態で、ルーグの諜報網に迫ってくるの恐ろしすぎますが。

国益を追求する貴族として利するならばルーグの味方してくれますが、危険なら殺す判断もいとわない存在なので、無条件に手を取り合えるわけでもないですが。

こちらがヘマをしない限りは味方してくれるだろう、くらいは信用できる感じが良い。

 

いろんな思惑の結果、聖人認定を受けることになったルーグ。

それを祝したお祭りまで催されることになったり、物語としてまとめて本を刊行しまくったり、アラム教の本気もすさまじいものがありましたが。

そうやって工作渦巻く中でも、チームを大事にしてマーハとデートしたり、ディアやタルトとレストランに行ったりして、仲良しなのはいいですね。

 

一方で問題なのはノイシュ。魔族側についた彼は、並大抵の監視をつけたところで撒かれてしまうので動向が読めずにいた。

聖人認定の祭りには、クラスメイトとしてやってきてましたが……そこで妙な吹っ切れ方をしているのをルーグが心配して。ぶっちゃけると、口絵でもう堕ちるの知ってるからいつ爆発するのかが怖かったですが……。

魔族の討伐が進み状況が変わったからと言って蛇魔族ミーナもノイシュも、思ったよりも派手に行動を開始したなぁという印象。

ノイシュは勇者のサポートという重要な任務をしていて成果を上げていたのに、上を見すぎて失墜するんですから、空しいですね……。

蛇魔族ミーナから入れ知恵された情報に関しては気になるところではありますが、それでも友を殺してもなお暗殺貴族としての在り方を貫いたルーグを応援したいところ。
……それはそれとして勇者エポナ、経験積んでないのに防戦重視とはいえミーナに食らいついてるの怖くないですか? 

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
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