「私がこんなに幸せになっても、許されるのかな」
「俺が許すさ。ルーティはこれまでずっと数えきれないほどたくさんの誰かの幸せのために傷ついてきたんだ。そろそろ自分1人くらい幸せにしたっていいだろう」
レッドはリットとの関係がすすんだこともあって、彼女にふさわしい宝石をあしらった指輪を贈りたいと考えて。
そのために世界の果ての壁に赴き、そこにすむ知性持つ魔物と交渉しようと考えるあたりは普通じゃないんだよなぁ……。
「シン」の加護を得たことで勇者の加護を制御できるようになったルーティは、日々を満喫しているようですが。
感情を取り戻した兄大好きなルーティは、それでもリットとの関係を祝福します。……実妹だから結婚はできないけど、傍にいることはできるし! って好感度爆増させてるのがアレでしたが。
レッド達的にはいつかは兄離れするのかもなぁ、って思ってるかもしれないけどその勇者手放せないんですよ……。
レッドが指輪を求めて旅だったのと時を同じくして、一時は勇者パーティーにも同行していたハイエルフのヤランドララがゾルタンに到着。
契約ではなく信頼を重視する種族柄、道中で出会ったゴドウィンとの関係が悪化して危うい状況に陥りかけたりもしましたが。
ティセが街に残っていてくれたり、前市長のミストーム師が居合わせたのも運が良かった。
その後レッド達を追うように街を出て、目的地で起きていた問題の解決に携わったりしてましたが。
温泉大好きティセちゃんが途中で愛ゆえにひた走っていたのが面白かった。ただ拠点から遠いのだけが難点の良い湯を堪能しながら「秘湯すぎるので、自分でも来るのは半年に1回くらいでいいかな」とか考えてるのが笑える。意外と愉快な子ですよね、ティセちゃん。