気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

謙虚なサークル

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます3

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「いや、実際とんでもない能力だよ。魔物の素材は物によってはかなり入手が困難だ。魔剣製作や魔道具に使える物も多く、量も必要だしな。だがそんなものを自在に生み出せるなんて、とてもじゃないが俺にはこいつを殺せないよ。……もったいなくて」

 

極めた魔術バカであるところの第七王子ロイド。

彼が今回目を付けたのは、教会関係者が扱う神聖魔術。

……実のところ、昔にも興味を持ったことがあったみたいですけど。その当時は、姿を隠す技術が今ほど秀でておらず……捜索が露見してしまって教会に出禁を喰らってるとか、いったい何をしているのかと。

音楽に打ち込んでいて、演奏中には他の声が聞こえなくなったりする集中力を持つ、音楽バカ版ロイドみたいな存在である第四王女サリアを頼って教会を訪問することに。

 

姉や教会のシスターなんかは、いつも通りロイドの才能に別の期待をしているのでちょっと協力してくれることになったわけですが。

どこまでも魔術の事しか考えてないロイドには届いてないんですよねぇ……。

普通の魔術とは違う形式で成り立っている神聖魔術は、ロイドをして一目で見抜けないものみたいでしたけど。

……魔力の痕跡を察知して、神聖魔術を授けた天界に棲む住人の存在を察知。そこに空間転移することで無理やり縁を持ち、自分の力を見せつけた上で協力体制を築くことに。

 

その天使、ジリエルは女性大好きで目をかけたシスターを天界から観察しているような変態でしたが。

ロイドの前では興味深い研究対象でしかなくって。グリモのようにロイドに宿って色々と知識を貸してくれるのありがたかったですね。

……天使と魔人とを宿した王子とか、後の世代に伝説の人物として語られる可能性もあるな……。マッドサイエンティストとして名を遺す可能性もワンチャンあるけど……。

今回、敵として現れたマッドサイエンティストを「素材として貴重だから殺せない」とか、倫理じゃなく損得で判断してるあたりとか素質はあるよ。

魔術に打ち込みすぎるだけで、根は善良だからそこまで道を踏み外したりはしないとは思いますが……。「他人も自分と同じくらい、魔術に打ち込めるはず」という前提で無茶ぶりしたりしてるからなぁ。結果的に今のところ良い結果になってるから良いか……。

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます2

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「誇り高き、ねぇ。無思慮に人を見下すのは自分に自信がない証拠だ。空っぽの器で自尊心だけが肥大化している。真に誇り高き者は身分が下のものでああろうと、見下したりはしないものだよ。……ちなみにこれ、ウチの教育方針ね」

 

魔術バカなロイドは、第七王子として割と好き勝手しているわけですが。

その一つ上の姉が、第六王女アリーゼ。彼女は、魔獣と従える能力を持つ感覚型の天才であり……彼女の周囲には多くの魔獣が暮らしていた。

その獣の密度によって従者の選別も困難で、彼女付きのメイドであるエリスに負担が集中しているみたいでしたが。

 

ロイドに懐いた魔獣、シロへの躾をするために姉を頼ることにしたわけですが……なかなか強烈なキャラしてましたねぇ。感覚型の彼女の魔力の動きを察知して、自分なりに再現してのけてるの、相変わらずスペックは飛びぬけてますね。

しかし、ロイド第七王子という身分で魔術にのめり込んで研究してますが。第四王子のディアンも、他国に王子自身が鍛冶技術を学ぶために留学していたそうですし、わりとこの王家誰も彼も趣味に驀進してますよね……という印象がある。

 

留学していたので接点のなかったディアンをアルベルトに紹介されたロイドは、それぞれの技術を合わせて魔剣作成に打ち込むことになって。

質の良いこだわりの逸品を作ろうとした時に、上質な魔物の核が必要だが、そう簡単に手に入れられるものはない。だったら自分で取りに行けばよいのだ、とシェルファに焚き付けられてロイドは冒険者になることに。

彼女が国王に話を持って行って許可を取った上で、のことではありますが。許可でるんだ……。王様までも自由かよ。

 

ロイドの才能を活かすためにいろいろしていることが軍拡……つまりは戦の準備だ、と思われ暗殺者ギルドからちょっかいかけられる一幕もありましたが。

標的がロイドになった時点でご愁傷様というか。世間一般ではノロワレと言われる特殊技能持ちだったことから、彼に目をつけられることになって。……結果的にではあれど、能力の制御できるようになったので良かったと言えるのでは。

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます1

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「お前を使い魔にして本当に良かった! 頼んだぞグリモ!!」

 

魔術師として最も大切なものは、家柄・才能・努力の世界。

そんな世界で平民ながら魔術を愛していた主人公は、最後には貴族の魔術に焼かれて死亡した……はずだった。

しかし、気付いたら一国の王子という最高の血統に生まれ変わり、しかも第七王子という立場故に王位からも遠かった。

 

そのため主人公――第七王子ロイドは、趣味の魔術研究に打ち込んでいた。

彼は魔術にワクワクさせてもらえるならそれでいい、重度の魔術バカではあるんですが。

二度目の人生を活かして、生後すぐに言葉を理解して絵本代わりに魔術書を読んで、大分趣味に生きている。

転生者なんて事実を知らない周囲からは、魔術の祖の生まれ変わりなのでは、とか神童扱いされているんですが……当人そこまで気付いてなさそう。

 

魔術複数を同時に行使して剣術訓練に挑んで、師に大分執着されてる感があったけど、ロイドの顔には「早く訓練こなして本読みたい」って書いてあったし。

地下の禁書庫に封じられた魔人を解き放った後、完封しているし。極まった魔術バカに血統っていうこの世界で最高の武器をあたえたらこうなるんだなぁって見本が、コミカルに描かれていて笑えました。

作品の雰囲気を余さず堪能できる、良質なコミカライズですね。



おっさん竜師、第二の人生2

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「リスクはある……が、賭ける価値もある、か」

 

アルトレオ連邦で新たに生まれた飛竜の子供レノ。

その愛らしさは隣国からやってきた王女アーシェを魅了するほど。……まぁ彼女もともとそういう気質だったというか、無類の動物好きでアルトレオに来るたびにいろいろと要求してきたっていうんだから、ねぇ。

 

最初は管理しきれなかった野良猫とかだったそうですが、次第に要求がエスカレートして珍しいアルビノの陸竜とかも持っていかれたそうで……それでしっかり交換条件とか出してるならいいですけど、ミレーナの方が折れていたって書かれているのは気がかり。

アーシェがミレーナを慕っているのは間違いないとしても、我がままばかりでは王女としてダメでしょう。

 

しかも、今回は周囲を巻き込んだ交竜戦まで始めるし。連れてきた女騎士はアルトレオの騎士を馬鹿にしてるし。いやまぁ国力を測る重要な場だからこそ、気合が入るのはわかりますけど。

ガルンモッサのマルクと言い、相手を侮る人材をそんな舞台に出すのって恥ずかしくないんですか……?

礼儀知らずを出したことでレイフ騎士団長が、ガルンモッサも落ちたものだって言ってるので、内心はどうあれ外面を装う程度のことはするべきって考え、あの世界でも一般的なんだと思ったんですけど。

 

アルトレオが良い職場で、ドルトの周囲にいるのも彼を認めてくれている人ばかりですから、周辺国のキャラに超えるべきハードルや無能さからくるトラブルといったイベントトリガーを任せて、主人公たちがそれを解決するって構図はわかるんですが。

敵にも最低限の格が欲しいというか、ねぇ。ガルンモッサの国王とか、竜師が必要だからってドルトを攫ってでも働かせようとして、失敗したら投獄するし。

騎士団長の制止を無視して交竜戦して、負けたら騎士団長を解雇していくし。愚王の子もアレな存在だってのが明らかになって、落ち着ける未来はまだまだ遠そう。

あとドルト、1巻では竜は兵器だと言っておきながら今回の交竜戦に関しては「徒に竜を傷つける行為」とか言ったりするのは、一貫性が感じられずに残念だった。


おっさん竜師、第二の人生

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「あぁ、思い出した。俺は、竜が好きだったんだな」

 

軍事国家ガルンモッサ。

獰猛な竜を従える竜騎士団の力を駆使し、戦乱の大陸において最強を誇った。

しかし近年は平和な時代が続いており……そうすると竜騎士団の維持にかかる費用の負担が問題になってくる。

そこで当代の王が取った対策が、彼が不要と判断した人材を城から追い出す……それも身分が低い者から、というものなんだから最悪です。

そうやってまで工面した資金を王は国のためではなく、自分の欲のために使ってますしね……。

 

主人公のドルトは城に唯一残っていた、竜師――竜の世話や、調教などのもろもろを引き受ける職業――であったが、彼もまた解雇されることになって。

竜師はどうしても負担が大きいので、ドルトは田舎に帰って農業でもするか……とそれを受け入れますが。

その話を聞きつけた彼の才能を知る隣国アルトレオの王女に誘われ、異国で竜師を務めることになります。

 

竜師が少なく、対応しなきゃいけない業務は多い。だからドルトは名づけが108号とかの数字形式で、愛がないとか言われてますが。

効率重視で成果を上げてきたのは確かで、アルトレオの竜師ケイトとは別のやり方でしっかり管理してるのはすごい。

そのうえで自分のやり方とは違うけど、ケイトはケイトで竜に慕われてるだと相手を認められるのもよいですねぇ。

 

ガルンモッサは王だけじゃなく、ほかの騎士達ですらドルトを軽視していて。

彼の指導を聞き流していたことで竜すらも侮り、被害が出たりしてましたが……いったい何をしているのかと。

本当にこれが最強と呼ばれた時代があったんですか、と腐りつつある国をみて悲しくなりますな。というか、強かったこそ戦乱の中で大きな態度取れてたのかもしれませんけど、いまの有様では攻め込まれたら実はあっさり負けるのでは……?
そのほうが竜たちにとっては幸せかもなぁ、なんてことを考えました。

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます

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「パズズ、お前はずっと大変だったーとか苦労したーとか言ってたけどさ、そういうのもっと楽しんでやった方がいいよ」

 

BOOKWALKER読み放題にて読了。期間限定タイトルで131日まで。

魔術師にとって最も大切なのは、代々継いできた血脈こそが第一だという世界。主人公は平民で才能が無いながらも魔術に惚れ込み、楽しく学んでいた。

しかし血脈――つまりは家柄が第一と言う場にあって、身分違いの存在は疎まれており、決闘によってその命を終えることになります。

……自分には使うことの出来ない規模の大きな魔術に見惚れてて、防御も出来ずに死んだって言うのはあまりにも魔術バカ過ぎる。

 

そのまま死ぬハズだった彼は、きがついたらなぜか自分が済んでいた国の第七王子として転生を果たした。

年の離れた兄姉がいることで王位とも遠い立場だった彼は、念願の血統と才能を手に入れて、気ままに魔術を極めようと没頭します。

その結果として常識はずれの魔術師として完成されてしまって、周囲が期待するのも無理はない存在にはなってるんですよね。

 

剣の腕に秀でた相手の動きをトレースする魔術を使って同等に戦ったり、秀でた才能を存分に注いで付与魔術で兄付きの近衛の装備を強化したり。表には出せないけど、王城内部の禁書庫にて封印が解かれかけていた魔族を従えたり。

ただ、そうした周囲からの評判を本人が全く気にしてない。というか、魔術の事になると視野が極端に狭くなって、自分の世界に閉じこもってしまうので、割と普通に発言してることでも聞き逃したりするしな……。

スペック著しいのは間違いないものの、展開がワンパターンではある。読みやすい作品ではありました。

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