気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

赤野用介

転生陰陽師・賀茂一樹~二度と地獄はご免なので、閻魔大王の神気で無双します~5

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「荒ラ獅子魔王に限らず、陰陽師にはリスクが皆無ではありません。私は、陰陽師でございます。陰陽師を辞める気はございませんので、保険をかけておきたいのです」

(略)

「難儀なことじゃ」

 

天狗の羽団扇を作って陰陽師全体の戦力の底上げを図ったり、沙羅が得た羽団扇の持つ治癒能力によって引退していた陰陽師が戦線に復帰した。

初接触の時は撤退を余儀なくされましたけど、その後の対策と準備を怠っているわけではないんですよね。

一樹は占領地への強硬偵察任務なんかにも参加して、魔王の右腕が重症であることを看破してますし。

 

魔王は健在ですけど、羽団扇集めの時も見たように該当地域以外では普通の生活が続いているんですよね。

A級陰陽師だけではなく、普通の学生としての顔もある一樹が、分が差異を楽しむ余裕があったのは、良かったですね。

一樹の通う花咲学園で文化祭が行われることになったものの……一樹も蒼依も、そういった学校行事の知識は疎くて。

沙羅の妹である紫苑や、一樹の妹である綾華が通っている卿華女学院でも文化祭が開かれるのを知り、伝手で入場券を貰い見学に行くことに。

 

……紫苑のクラスがメイド喫茶やってて、からかいを交えて「美味しくなるおまじない」を頼んでいたのは……この2人の関係ならいいか。

そこで旧財閥三戸家の令嬢・愛奈と顔見知りになったりもしてましたが……そのお嬢様が、花咲一族の血が入っていて、犬神を継承する事でA級陰陽師になっている花咲家の当主継承戦に参加していたのはちょっと意外でしたね。

とは言えさすがに陰陽師としての鍛錬をしていた小太郎が勝ち抜くことになってましたが。……愛奈も愛奈で得るものはあったっぽいので、まぁ双方ヨシ。

 

メイド喫茶の視察に行ってきた一樹たちの報告と、伝手もあって一樹たちのクラスでもメイド喫茶をやることになってましたが。一樹がそこで、船の式神を会場に使うとかいう力技を披露し、大繁盛していたのは……良いのやら悪いのやら。

閑古鳥鳴くよりはよいですし、なんだかんだ良い思い出になりそうですけど、想定以上の修羅場経験をする羽目になってたのでそれは流石にお疲れ様です……としか。

 

そして、一樹は魔王討伐の前にもう一つ片づけておくべきことがあった。

それが昇神の道筋が見えていると言えど、未だ山姥になる可能性のある山姫である蒼依の存在で。一樹からの気の供給が絶えると、妖化してしまう。

だからそれを回避できる備えをしておきたい、と龍神から助言を貰ったり。先祖帰りしている五鬼堂家の令嬢・凪紗の助力を貰ったりして、無事にまとまったのは良かったですね。

慕っている主でもある一樹が、自らの死ぬ可能性を考慮していることに、蒼依は不満げでしたけど。とはいえ人間と妖怪で寿命の差があるうえ、一樹がA級陰陽師として危険な任務に向き合い続ける限りはいずれ対処しないといけない話でもあるわけで。

ひとまず、蒼依の問題には区切りがついたのは良かった。あくまで一歩目を踏み出しただけで、今後より高みを目指すならキリがないんでしょうけど。



転生陰陽師・賀茂一樹~二度と地獄はご免なので、閻魔大王の神気で無双します~4

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一樹が過去を公開することに、意味は無い。むしろ余計な気を使われたり、地蔵菩薩の神気を利用としようとされたりと、ろくなことにならないのが目に見えている。

故に一樹は、嘯いた。

「仏の慈悲が大きくて、助かったな」

 

A級を討伐に行ったら、そのA級を使役しているS級の魔王ともう1体のA級が現れて、撤退することになった陰陽師たち。

真のA級と呼ばれる高位陰陽師も1人が引退を余儀なくされる重体だし、1人は殉職したしで大痛手。宇賀さんの予知で、『敵の勢いを弱める』契約に留めておいて本当に良かった。

 

民間団体である陰陽師と違い、国の指揮下にある自衛隊は現状を座視するわけにもいかず。強力な現代兵器での攻撃を続けている模様。「敗走しました。打つ手有りません」と報道すると国民の士気が下がってしまうから、勇ましさを演出してると描かれていたのは……ぶっちゃけたなぁ……って感じではありましたが。

受肉している以上、当たれば聞くし肉体があることで得られる休息などの恩恵がなくなるので、完全に無意味ではない模様。物理的な攻撃だと、殺された後怨霊と化す可能性を排除できず、それに頼り切りなのも良くないみたいですけどね。

 

陰陽師協会をあげつらうような報道も一部ではみられて。協会長の向井さんは、市民からのクレームや政治家たちとの交渉で苦慮しているようです。

A級が不足している現状はよろしくない、と天狗の血を引く五鬼童家の長男に「真の天狗の羽団扇」を作って能力をブーストすることでA級に至らせる計画が実行されることに。

元々数年以内には呪力が成長してA級になるだろうと言われていたけど、現状を加味して待ってられないとなった模様。

 

一樹もその作成に協力する……ついでに、自分の事務所にいる沙羅の分の素材も要求しているの、なかなかに強かになってきましたね。

神の遣いという伝承のある霊鳥相手に交渉に行って「冤罪で地獄に落とされた」という自分の立場も活かしていましたし。そうやって得られた風切り羽で作った沙羅の羽団扇、神仏に直訴しただけあって、頼もしい性能になっていたのは良かったですね。



転生陰陽師・賀茂一樹~二度と地獄はご免なので、閻魔大王の神気で無双します~2

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「我が式神に命ず。周囲の敵を、悉く殲滅せよ!」

 

花咲高校への合格も決まり、絡新婦(じょろうぐも)討伐の際に見せた実力が認められ、B級陰陽師に昇格を果たした主人公の一樹。

式神としている山姫の蒼衣と、C級陰陽師の沙羅を従業員として、小規模ながら正式に陰陽師事務所を開設することに。

受験シーズンは活動を休止していたわけですが、事務所の開設に合わせて同期の安部晴也から2件の依頼が持ち込まれることに。

 

一件目は電波塔に巣食った怪鳥の調伏。

晴也も霊体の鷹を使役しているし、一樹も八咫烏たちを従えているので確かに依頼という形でも助力を乞えるなら頼もしいですよねぇ。

実際問題なく解決はできてましたが、関わる人間が大きい分事後処理の方が大変だったというのは……まぁ、最初のうちに良い経験が出来たという事で……。

 

二件目は、氷柱女に関する依頼。

本体である氷柱が解けてしまうと消えてしまうが、符で霊力を補充したり対策を取れば人里でも暮らせる、共存可能な妖怪らしいです。

そんな氷柱女と結婚した旦那さんと、その間に生まれた娘2人。しかし、絡新婦の一件で符の供給が滞り、今後に触るという事で助命の依頼が来たわけですが。

……奥さんの本性である氷柱を業務用冷蔵庫に入れて保護したとかいう旦那さん、文明の利器を活用してて笑えました。一樹が思わず茫然自失してしまったのもちょっとわかる。

 

晴也が娘に一目惚れしてましたが言葉選びを間違え、実力も及ばずに失敗。

そのあと一樹がフォローして依頼には解決の目途がついていましたが……晴也、続いて一樹を男の付き合いとして式神確保に連れ出して、かなりの大物引き当ててるの、凄いツキですよね。失敗も相応にしてますけど、なんだかんだ死んでないので差し引きはプラスなのでは? 

実際高ランクの妖怪が傍に侍るようになって、ランクが上がっていく道筋も出来たわけですしね。……一樹が、今後式神探しに二度と協力しないと誓うのも分かる展開ではありましたけど。

 

そして一樹自身は紗羅の伝手でA級相当ながら、比較的安全な幽霊船の除霊手伝いをすることになり……巡視船の霊体を式神として使役できるようになり、A級への昇格を果たしたわけです。

事務所開設したばっかだったはずなのに、驚きのステップアップ。

幽霊船を使役するのを認めてもらうために、瀬戸内海に巣食っていた海賊幽霊を蹴散らす依頼を成し遂げたり、やってることの規模がデカい。

将来性も加味してA級六位で、まだまだ上がいるのが陰陽師世界の恐ろしさですねぇ。七位になった花咲とも陸で戦えば一樹はまだ負けると分析されてましたし。まぁ一樹高校進学したばかりの若造ですからね。

 

そして高校では陰陽師同好会を作って、呪力持ちの生徒に声をかけて参加してもらう代わりに悩み相談とか武力行使とかしてましたが……やることが派手だわ。

書き下ろし番外編で「不良のお兄ちゃん」として一樹の妹、綾華のエピソードがあって。訳ありの親友・楓(陽鞠)が、綾華の兄にたぶらかされているかもと他の友人たちに心配されていたのは、ちょっと笑った。

転生陰陽師・賀茂一樹~二度と地獄はご免なので、閻魔大王の神気で無双します~3

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「お人好しだと損をしますよ」

一樹は善狐に向かって内心で、「お人好しは貴女です」とツッコミを返した。

 

共存できる妖怪もいるけれど、妖怪によって支配された領域もある。

そんな世界なのもあって、日本では陰陽師と言ったような対抗する術者の存在は結構知られているんですよね。なんなら陰陽師の試験配信とかされてますしね……。

 

しかし、陰陽師協会はあくまで民間の組織という変わった立ち位置でもあって。

明治期に近代兵器が発達してきたころ、『妖怪退治は兵器で事足りる』と陰陽寮を廃止したことで、首輪の外れた陰陽師たちを纏める形で組織されたとか。

A級陰陽師の認定にも来ていた神格……『御方』様を祭っていたり、A級の上位3名は人に協力してくれる善性の人外であり、長くを生きているそうです。

 

A2位の宇賀さんとか、協会の発足メンバーでもあるそうですし。3位の豊川は500年以上生きた妖狐だといいますし。

今回は一樹がA級になったこともあってその位に見合った仕事を、他のA級陰陽師と協力して片付けることになって。

放っておくと疫病が跋扈して多くの民が死ぬという予言を、回避してみせたのはお見事でした。

 

同好会のメンバーを鍛えて、陰陽師国家試験を受けさせて。

そこで一樹自身のときほどではないにせよ、周囲を驚かせる結果を出していたのはすごいですねぇ。作中の掲示板回でも話題に出てましたが、花咲高校の来年の倍率やばそー。

……と、笑っていられれば良かったんですが。

 

かなり強大な妖怪が復活し、大暴れする事件が発生。

『依頼を受けるなら撃破ではなく、敵の勢いを弱める事を契約内容にして、逃げる算段を付けておくように』なんて宇賀が忠告する位にはヤバい敵で……。

A級も可能な範囲で参戦したものの、損失を出しながら撤退する羽目になってしまって。

疫病問題を解決したことで予知も覆せるという意識が少しあったのか、完全決着の前に「勝ったな」とか一樹が言ってたのは……若さかなぁ。

最初の脅威はあのままなら蹴散らせたかもしれないから、判断が間違っていたわけでもないけど、より強大な増援が来てしまっただけで……。

今回はサブタイトルにあるような無双はあまり出来てなかったなー感。まぁ序盤はちゃんと功績あげてたんですが、そこからの落差がかなりのモノだったので、イメージが上書きされてしまった……。

転生陰陽師・賀茂一樹~二度と地獄はご免なので、閻魔大王の神気で無双します~

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「蒼依のことは、一生手放さないから安心しろ。俺のことは、家族と思えと言ったはずだ」

 

人違いで死後、地獄の刑罰に晒されることになった主人公。

ある程度責められた後に間違いが発覚したものの、地獄の穢れを浴び過ぎた主人公をそのまま極楽浄土へ送ることはできなかった。

それ故、妖怪変化が跋扈する世界に転生させるので、しみついた穢れに寄ってくる邪を祓っていくことで、魂を浄化するようにと申し渡されることに。

あまりにも勝手で一方的な話でしたが、せめて転生時に与えらえる力を増やすように要望し、叶えられることとなったわけですが。

 

主人公も指摘してる通り、この裁定者本当に勝手なんですよねぇ……視点が違うし。異種交流の難しさよ。裁定者叩いてもなにも発展しないから、ここはボロボロの状態で能力増やせと言えた主人公を褒めるべきか。

そして主人公は陰陽師の家系に生まれ、加茂一樹となったわけですが……。

 

転生先は、妖怪やそれに対処する陰陽師が公に認められた現代風の世界。

日本の国土のうち三分の二が妖怪の領域となっているあたり、わりと危うい状況のように見えますね。最初の依頼とか、山姥が人間社会に溶けこんで戸籍を得たりして、疑われないような状況を作ってるし。

後半のエピソードでも人間社会に潜り込んでいる妖怪いましたし。公称よりも人間の領域狭そうな気配がある。

 

そんな世界なら、基礎スペックが底上げされた一樹も問題なく目的達成できるか、と言えばそうでもなく。そもそも資格がなくて、まだ父の手伝いしかできてないスタートですからね……。

それでも高位の式神を従えることに成功していたり、その才能の片りんは見えてましたが。

 

実の父は陰陽師ではあったが、自分の腕より上の仕事にこだわり出費を増やして赤字になるなんてざらの自転車操業をしていて、しまいには離婚に至る始末。

一樹は邪を祓う目的のために陰陽師の父の下にのこったそうですが、そうでなければ母についていった方が良い案件だろうなぁ、感がある。

実際、息子が式符を書くための紙にすら困り、学校で生徒が使えるコピー用紙5枚を使ってるとか、色々と駄目。

 

一樹は試験を受けられるようになったら、当然のように1位を取っていましたし。

活動開始してからもなかなかの成果を上げているし……試験の際に縁が出来た名家の少女を助けるなんて功績もあげている。

始まりが始まりなので冤罪を嫌い、身内を大事にして、出来る範囲での善行を為そうとする一樹は結構いい主人公だと思いましたね。

イラストも可愛かったです。特に猫又を蒼依が愛でてる奴は好き。

 

書き下ろし短編で『借屍還魂』と『相川家の食材調達』の2編が収録。

両親が離婚して妹は母に引き取られたそうですが……その時に、一樹が父についたことで母はあらぬ疑いをかけられたりもしたそうで。

そのために母子関係は悪いとか。一方で、一樹と妹の兄妹関係は良好で、母にバレないように密かに交流が続いていたようです。

そんな妹から、陰陽師向けのトラブルについて相談を受ける話が『借屍還魂』。

『相川家の食材調達』はある程度放任している式神の八咫烏が一羽、戻ってこない。それを心配した蒼依に促されて、探しに行く話。能力は高くともまだ幼いんだなぁという感じでしたね。

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