気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

赤髪の白雪姫

赤髪の白雪姫26

ico_grade6_3

「必ず味方になりに行くよ クラリネス王国で初めて出会った友人のもとに」

 

エイセツからフォスティリアスの植栽許可を得られた白雪達。

薬室長からの指示はリリアス勤務継続の指示が出ており、白雪も普及に向けて動いていくわけですが。

書き文字で、後の時代に灯火の花としてしっかり伝えられていくことになったと明示されたの、これまでの開発と交渉がしっかり身を結んだのが分かって良いですね。

 

そんな中でリュウは、リリアスでの継続勤務の希望を出したとかで。少しずつ変わっていくんですねぇ……。

それで言ったら、今回の巻末の特別編が木々とヒサメの交流の話で、未だに予想外のカップリングになったなーって感じで、不思議な味わいがある。

 

フォスティリアス関連が一つの区切りを迎えた、ということで。

新しいエピソードへ入っていくことになると思いますが……。所属も目標も浮いた白雪が目にした、明らかに彼女を狙い撃ちにした求人。

「隣国王家からの称号を持つ者」っていうのが、白雪くらいしかいないでしょ……みたいな条件ですが。

ゼンの叔父にあたる人物が出したものらしくて、果たしてそこで何が待っているのか気になりますねー。最近不定期連載になっているので、続きいつ読めるのかもわかりませんが。



赤髪の白雪姫25

ico_grade6_3

「誰かが持っているものを全部 自分が持っていたら 何にも…負けないけれど

 私はひとりもそんな人は知らないわ」

「自分が出来る事をして それが誰かの助けになればすごいことなのよ」

 

北の地で起きた騒動に決着がつくことになる巻。

怪しい香水に関与していたカゲヤという女性はエイセツのかつての知人だったそうで……彼女が絡むと、エイセツが暴走しそうになりますが。

オビがしっかり止めてくれて良かったですねぇ。冷静になれば後から来た賊を罠に嵌められるくらいの腹芸は出来るので、それだけ大事な思い出だったんでしょうが。

 

一方、カゲヤと一緒に不審な連中に捕えられてしまったリュウでしたが。

彼は出来る範囲でヒントを残したし、カゲヤもカゲヤで自分にできる後始末を付けようとしたのが、最後の良心と言うか誇りを感じて良かった。

リュウは自分が剣なり馬を使えれば、と窮地で嘆いてましたが。それを諭したカゲヤの言葉が好きです。そうやって、わずかでも会話で稼いだ時間があってこそオビ達が間に合ったのだと思いますし。

 

最後にはゼン達も駆けつけてくれたし、その道筋を作ったベルガットの双子ツルバとタリガも彼らなりに決着を付けていたので、とても良かった。

ルギリア編が終わって、この後はどんなエピソードが待ち構えてるんですかねぇ。楽しみ。


赤髪の白雪姫24

ico_grade6_3

「エイセツ様の本心は エイセツ様のために必要です」

 

外で待っていた白雪たちは、オビの連絡手法が打ち合わせと異なることに違和感を覚えていましたが。

実際に中では何か薬がまかれたのか、誰もがぼーっとした状態になっていたようで。事前に渡されていた丸薬を含んだことによって覚醒してましたが、相当な劇物だったらくして悶えてましたね……。り、良薬は口に苦し……?

 

倒れ伏している女性を発見したり、一人だけその場から離れていく女性が居たりと怪しさしかないな……。エイセツが離れていく女性に心当たりがあったせいで、単独で追いかけたりと、中々チャレンジャー。

 

ユズリが怪しい香水の情報を的確に探り当てて、回答をもたらしてくれたのはお見事。頼りになる存在ですね、本当。リュウたち側でも状況が動きだしていますが……。

どうしたってアウェーなので後手に回ってしまいますねぇ。かなり大がかりな動きがありそうですし、芋づる式に根っこから対峙してほしいものですが、まだ黒幕までの道が通そう。

 

赤髪の白雪姫23

 ico_grade6_3

「…そういう訳なら私も同行したい」

 

扉絵が「たとえば」シリーズじゃなくて、困惑するエイセツなのちょっと笑ってしまった。「何 何したらいいの?」じゃないんだよな……。

トウカ・ベルガットの手の者が領内に残っているのでは、という情報がツルバから齎されて。

 

けれどツルバ達が忠誠を誓ったとは言え、長らく北の癌であったベルガットからの情報で身内を疑うのは問題があって。

そこで、夜会に現れたゼンの臣下であるオビと白雪に、ツルバとの仲介を頼みたいとのことでしたが。

二人を利用しようとしたのは間違いが無く。白雪たちの態度が固くなったりもしてました。交渉としてわざと強く見せた感じはしますけどね。

 

エイセツの方も、自分が好まない手段を取っておいて好まれようってのは虫が良すぎる、みたいに悪ぶってますけど。

その後、情報収集してきたオビから「リエラ夫人って知ってます?」と聞かれて「いや知らないな ごめん」ってやりとりしてる場面とかは笑えますし、なんだかんだユニークな人だと思います。そこまで嫌いじゃない。

 

一方で、白雪たちにも別口で相談が持ち掛けられて。

どうにも心を惑わすような香水があるとかで。二つの問題がつながっているかもしれないし、調査する事に。

リリアスの鈴やユズリにも手紙を送って協力要請してますが……ユズリの様子がおかしいんですよね。ショックを受けたのか、何かに気が付いたのか。続きが気になる。
白雪とオビが信頼しあって調査してるの、いいですよねー。

赤髪の白雪姫22

ico_grade6_3

「黙っては帰れません」

 

扉絵の1コマ童話、ついに、と言うべきか「例えば白雪姫」。

鏡に王国で最も美しいのは誰かと聞く陛下の図が面白すぎて卑怯。

迷わず白雪と鏡が応えてからの返答も完璧で、ツボった。

 

今回から新章スタート。オビと白雪、リュウは灯りの植物フォスティリアスを普及するための旅を開始。

ただまぁ、新しいことを始める以上根回しをしなくてはならなくて。

植物を植える許可を得る為に、いろんな人へ面通し。

 

ベルガット家の騒動もあり北はまだ定まっていない、という事もありますが。そんな中で有力な家の当主に会いに行く方法を模索する辺りが白雪だよなぁ。

この程度は障害じゃなく、乗り越える方法を考える場面なのだ。

しかし「赤髪の少女」も中々有名になったと言いますか。それだけの事を積み重ねてきたんだよなぁと感慨深い。

 

あれよあれよと夜会に参加する羽目になって、ヒサメと木々に遭遇していたのにはちょっと笑った。着飾ってる木々綺麗ですよねー。

そして仕事に誇りを持っている白雪が格好いい。

北の貴族にもなにやら悩みがあるようですが、さてどんな話が飛び出してくるのやら。

 

赤髪の白雪姫 22 (花とゆめCOMICS)
あきづき 空太
白泉社
2020-03-05

赤髪の白雪姫21

ico_grade6_3h

「ああ 望むなら果たせ ゼン」

「はい」

 

あぁ、本当に木々とヒサメが結婚するんだなぁ。

初登場時は予想しなかった方向。トントン拍子に話が進んでいってます。

この二人はこの二人でいいコンビだから見ていて楽しいですけどね。

 

ゼンはウィラントに行く決意を固めて。

白雪たちは、オリンマリス……新名フォスティリアスを広める為に行動を始める事に。

居場所は異なってもそれぞれが前を見て、進んでいく様子は心地よいですねぇ。

信頼があるというか。お互いの道に真摯であり続ける姿が、素晴らしい。

 

リュウも一人前になろうとして、自分の世界を広めようとしていますしね。

薬剤師として働いてきて、患者と接する仕事もして。

出来る事と出来ない事が、今まで以上に見えて来た感じかな。

まだまだ大変そうですがこの調子で進んでほしいですねー。


赤髪の白雪姫20

ico_grade6_3

「気遣いを頂いてしまったね」

「ここは素直に導かれておこう」

 

巻頭の口絵が相変わらず秀逸。

今回は「たとえば わらしべ長者」。1コマで笑わせてくるのは流石。

 

相変わらずリリアスで過ごしている白雪たちの日常です。

いやぁ、穏やかでいいですねぇ。

断ってましたが、オビに見合いが持ち込まれてたのは少しびっくり。いや、確かにゼン王子付きで優良物件ではありますけど。

 

ミツヒデと木々の関係については……相棒としての立場が確立されている。され過ぎていた、ということで。

恋人しての関係が始まるものかと当初は思っていたものですが。意外なルートに入ったなぁ、という感じもする。

なんだかんだ好きなコンビなので、これらもゼンの側で良いチームワークを披露してほしいものです。

それはそれとしてミツヒデ変人呼ばわりが、ほぼゼン公認なのは笑った。主にまで言われてるぞ騎士様……

 

リュウと木々と昼食を共にして、「両手に花だった」と白雪がこぼしてるのには笑った。

いやわかるけど。



赤髪の白雪姫19

ico_grade6_3h

「君は 最も大切な思いが自身の全てである事と 芯であること」

「どちらが強いと思う?」

 

扉絵の「たとえば」シリーズ。

今回は「たとえば北風と太陽」。迫力がある太陽(ゼン)と、静かに負けを受け入れる北風(オビ)の温度差が笑えた。楽しそうで何よりです。

 

リリアスに向かうゼン、白雪、オビの三人。

こちらは白雪と一緒に馬に乗れるかと思っていたゼンがショックを受ける一幕があったりしましたが、おおむね平穏。

ちょっと前の騒動が無事に落ち着いて、取り戻した光景で。やっぱりこのメンバーがそろっているとほっとしますね。

 

一方緊迫感があるのは木々とミツヒデの方で。

命の危機というわけではないけれど、木々の婚約者騒動に関して。

木々の故郷で行われる祭りの場には、暫定婚約者のヒサメが居たりして。

告白と返事。それによって若干いつもとは違う雰囲気になっていましたが……

 

ミツヒデが断るととは思わなかった。そしてそれを受けれ入れる木々の度量の広さよ……いやいや、本当木々の方が男らしいと言いますか。

大切なのは間違いないのに、振るんだもんなぁ。ここで木々捕まえないと、ゼン大事すぎるミツヒデの隣に居てくれる相手なんてそう見つからないと思うけどなぁ。



赤髪の白雪姫 18 特装版

ico_grade6_3h

「…噛み合わんはずだ トウカどの」

「それはお前のものではなく」

「お前が守っていくものだったんだろうが!」

 

初となるミニ画集付きの特装版を購入。

アニメのCDジャケットとか追い切れてなかった部分の絵もあって、大満足です。

どの絵もそれぞれ素敵ですが、特に好みなのは2013LaLa12月号の巻頭イラスト、確か白雪、木々、オビ、ゼン、リュウの五人が描かれている物。

たしか人気投票の結果発表の絵ではなかったかなぁ。雰囲気が和やかで好き。

 

本編の方は、トウカの謀略が佳境。

砦が襲撃を受け、ゼンたちも篝火に仕掛けられた薬を吸い込んでしまい、万全とはいえない状態。

いつもの側近が居ない状況下で、ゼンも奮闘していました。剣を向けられてなお「トウカどの」と呼ぶ辺り、ゼンの器はデカいなぁ……

 

辛くも撃退した後、イザナに当主が罪を犯したが、その下の世代――双子には見どころがある、と。

「新たな支えとなるのを待つべき」と王子として王に進言していました。

その甲斐あって彼らの道が完全に閉ざされることもなくなったようで、ここからが大変そうではありますが、王家に光を見た彼らなら何とかしてくれることでしょう。

 

状況が落ち着いたのち、久しぶりに5人が無事揃ったのにはほっとしました。

木々は旧家の前半を実家方面で過ごすという事で別行動。ミツヒデもそちらの方向に向かうとか。

白雪とオビにゼンを加えた三人での行動になってます。

皆がみんな楽しそうで、こういう平和な時間を守れたのが本当に良かったなぁ、と。




赤髪の白雪姫17

ico_grade6_3h

「だったらそれは枷ではない 進むためのものだ」

「前を見ろタリガどの 二人何かを変えたいのなら」

「望みは守り抜け 何がなんでもな」

 

木々の縁談相手候補が次々と襲われて、ベルガットからの話まであって。

ヒサメが、木々に求婚するというのが、その状況を変える札になっているのがいいですねぇ。

「足を掛けたくない踏み台というのもあるんですよ」というヒサメが結構好きです。

まぁ、そのあと「婿になるのもいい とは まぁ 本気で思っていますけどね」という辺り食えませんが。

 

木々に縁談という形で手を出して来たと思ったら……

それを画策したのがミツヒデだ、という情報を流れるようにしてる辺り周到ですね。

身内に手を出されたゼンが久しぶりに本気で怒ってました。

「よくもそこに手を出したものだ」というゼンの顔が怖い。

 

ミツヒデが疑いを晴らすという名目で、剣を取り上げられて軟禁状態になったところで、双子が動き。

ゼンと木々が探っているところにオビが合流するんだからもう……やっぱりゼンたち好きだなぁ。こういう阿吽の呼吸というか、フォローが行き届く、解りあってる辺りとか。

 

そしてベルガット家の事情が描かれたり、当主のトウカが現れたりしましたが……

結構珍しいほどの悪役というか、行き着くところまで行ってる感じはありますね。

かつての権威を取り戻すために、という妄執だろうか。それでここまで動けるって言うのは凄いと思いますが。

双子がウィラント城であった式典でイザナ達王家に光を見たように、別の方向に進めなかったものなのだろうか。

 

 

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
 新刊・既刊を問わず読んだタイミングで記事を作成しております。
 コメント歓迎。ただし悪質と判断したものは削除する場合があります。

メールアドレス
kimama.tyaka@ジーメール なにかご依頼等、特別連絡したい事柄はこちらにお願いします。
メッセージ
アーカイブ
カテゴリー
記事検索
最新コメント
  • ライブドアブログ