気ままに読書漬け

とりあえず気が向いた時に読んだ本の感想などを上げてます。ラノベメインに、コミック、TRPGなど各種。推しを推すのは趣味です。 新刊・既刊問わず記事を書いてるので、結構混沌しているような。積読に埋もれている間に新刊じゃなくなっているんですよね。不思議。ま、そんなノリでやっているブログですが、よろしく。 BOOK☆WALKERコインアフィリエイトプログラムに参加しております。

転生したら剣でした

転生したら剣でした14

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「でも、誰だって初めは弱い。キャローナたちはこれから強くなればいい」

(略)

「……私たちでも。強くなれますか?」

「当然。鍛えれば強くなる。それは誰でもおんなじ」

 

神級鍛冶師アリステラから依頼を受けて、隣国の魔術学院へ向かうことを決めた師匠とフラン。

道中でチーズを堪能したり、屋台の魚料理を楽しんだりと相変わらず食事に感じての嗅覚は凄いというか、こだわりますねぇ……。一気にチーズ食べ過ぎて飽きてたりするのも、気ままなフランっぽくてかわいい。

 

穏やかに何事もなく進めばよかったんですが……向かう道中でゼロスリードらしき存在の情報を得たり、国境の手前で魔物に襲われていた3人組を助けたら、冒険者に悪感情を持った人物が紛れ込んでいて絡まれたり。

3人組の主である少女カーナはフランに対してしっかり向き合ってくれる良心的な一面と、その上で彼女を利用する強かさを持っていて。

利用されていることには気付きつつも、黒猫族を侮らない態度もあって。フランはカーナのこと気に入ってたみたいですねぇ。

 

巨大な湖があり、そこを周遊している船団があるという面白い環境がある国みたいでしたけど。

そこまで強力な魔物もおらず、船団という閉ざされた環境で動いているせいか、ギルドマスターとか上位の人は油断している人が増えている現状を憂いてましたね……。

実際、まーた絡まれていましたからね、フラン。

依頼を受けて若手に実力を示したりして、黙らせることには成功してましたが。

 

無事に学院に到着できたのは良かったですけど……そこでゼロスリードと鉢合わせてしまったのは運が悪かった。

何事にも鷹揚なフランですが、さすがにゼロスリード相手に冷静ではいられず。それにしたっていきなり切りかかるのは、思い切りが良すぎるとも思いますが。

場所が学院の敷地内だったことや、そのタイミングでのゼロスリードの立ち位置なども影響して、学院長と戦う羽目になったり、学院に通うことになったりしていました。

 

不運な始まりではありましたけど、学校に通って同年代の人と同じ時間を共有しているのは微笑ましくて良かったですね。

調理実習で本気出して、先生唸らせるほどの一品作ってたのは笑った。

それとは別件でまたフランの赴いた先で起きた騒動に巻き込まれていくんだから、引きが強いんだよなぁ……。プロローグからして裏にゼライセいるの確定だから、まぁなるべくしてなった感はあります。



転生したら剣でした13

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「遊びって大事よ? 確かに使命は大事。でも、貴方が異世界を楽しむことも大事。いい? せいぜい遊びなさい?」

 

度々師匠に話しかけてきた謎の人物から、出発点である台座に戻って来いと言われた師匠とフラン。

懐かしのアレッサへと帰還して。知人には温かく出迎えてもらってましたが、時間の経過でフランを知らない新人なんかもチラホラ。

ギルドマスターのクリムトと言った知人も多いので、話が早いのはありがたかったですけどね。

 

ランクもBに上がったことで、魔狼の平原に入る資格を得たわけですが。

馬鹿な貴族に絡まれたり、侵略行為をしてきた敵国の関係者を発見して、その調査をフランたちが依頼される一幕もありました。

師匠の抱えている問題解決のためにフランは急ぎたがっていましたが、師匠に説得されて調査することになって。

本命は既に去っており仕込みだけが残っている状態だったのは、時間的な意味では助かったか。

 

そして魔狼の平原に踏み込んでいったわけですが……師匠がいた時よりも、魔物たちのランクが上がっていて進むのにも苦労することに。

それでもなんとか台座までたどり着いて、師匠がどういう来歴の剣なのかというのがついに明かされることに。いろいろと複合しすぎてて、いっそ笑えた。

多様な能力がある分、どうしても負荷がかかるものもあって……。今回帰還するように言われたのも、そこの修復をするためでしたしね。

思った以上に時間がかかっていましたが修復が完了し、その間にフランとウルシが修行をして能力アップを測れたのは良かったです。

転生したら剣でした12

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『確かに、俺は普通の剣よりは強いかもしれん。だが、フランがいればもっと強くなれるんだ。俺を一番分かってくれていて、俺の力を一番に引き出してくれるのはフランだからな』

これは慰めでも何でもない。本当に何度も思ったことだ。

『俺は、お前に相応しい剣になるため、もっともっと強くなるぞ』

 

厄介な侯爵をAランク冒険者のサポートを受けた上で倒したフラン。

その後は無理がたたって休息を取っていたわけですが……戦場はあそこだけじゃなかったんですよね。

 

ベルメリアを救うためにウルシとフレデリックが動いていましたが、肝心の救出対象が疑似狂信剣に突き動かされて、王城襲撃なんて事件を起こすことになってしまって。

神剣持ちのアースラースが近くに来てくれていたのはありがたかったですね。……能力的な影響もあって、建造物等の被害はありましたが。

彼がいなかったらもっと被害大きかったのは間違いないので……。

 

フランは目覚めたあと、情報と戦力を引き出すために動いていましたが。

幼い外見故に侮られる場面も挟みつつ、有力な手掛かりも得られたので差し引きはギリプラスか……?

エイワース、戦力的には頼れるけれどマッドすぎるからなんとも。

鍛冶師ガルドの救出には成功したものの、狂信剣を刺された連中みたいに薬漬けにされていて、影響が残ってる状態だったのは腹立たしい。

 

別の戦力が冒険者ギルド前の大通りで暴れて、フランはそこでも奮闘することになって。

強力なアンデッドまで備えていて、敵の仕込みの規模が恐ろしい。

それも乗り切ったもののフランの疲労が激しく、眠りにつくことになって。帰還したウルシを護衛につけて、師匠は単身行動を開始。

暴走しているベルメリアとアースラースの戦場を発見したけれど、単独では介入が難しい激しさで……近く似たフォールンドに自身の存在を明かし、協力することでなんとか鎮静化することに成功して。

 

操られていたとはいえ被害甚大なため、ベルメリアの扱いは難しく……そういう意味ではアースラースがいてくれて助かりましたね……。

そういう意味では渦中にいた鍛冶師ガルスも危ういところはありましたけど。彼は神級鍛冶師に近いという評判と廃棄されたものとは言え神剣に触れたことや、それまでの実績で彼に恩のある人間が多いといった面が加味されて、罪を不問されることになったのはせめてもの救いですかねぇ。

今回の戦闘も激しいもので、フランが落ち込んだりもしてましたが。師匠と励まし合って奮起したのも良かったですね

事後の治療に奔走したことで、黒猫聖女って呼び名がついて黒雷姫の方が強そうで好きと言ってるのがフランらしくて微笑ましかったです。

転生したら剣でした11

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「ありがとうございました」

「ふふ……こちら、こそ……。最後に、いい仕事ができました」

 

クローム大陸を離れ、ジルバート大陸へと帰還したフランたち。

船に乗る度に騒動に遭遇していたけれど、流石に今回は何事もなく戻ってこれたとか。……まぁその分、帰還後のイベントが盛りだくさんだったんですけどね……。

バルボラの知人に挨拶しつつ、美味しいご飯を食べて、自炊用の調味料を買って。良いことももちろん色々とあったんですが……。

鍛冶師ガルスの行方は杳として知れず。ゼロスリードが、とある少年を孤児院に預けようとしたものの妙に懐かれていたため叶わず連れ帰ったという話を聞いたりもして。

 

キアラの最期について、ディアスたちに伝えられたのも良い事ではありますよね。……飲み込みがたい思いもまた生まれてたわけですけど。

フランが黒雷姫として名前が知れたことで、馬鹿に絡まれにくくなったかと思いきや、それでも絡んでくる大馬鹿がいるんだから面倒です。大馬鹿、弱いから片付けるのは楽でしたが。

 

懸念事項があるなかで、オークションに参加することになったフランたち。

ガルス作成と思われる剣の鞘をゲットして、そこに込められたヒントを発見し、本格的に彼を探そうとするわけですが。

王都ともなれば貴族の影響も色濃くて……踏み込んで解決というわけにもいかず。

情報屋やギルドを頼りつつ動いていく中で、以前縁のあったコルベルトの縁で別の貴族と繋がれたのはありがたかったですが。

 

各勢力から注視されていたアシュトナー侯爵がついに動いて。

敵が秘めていた切り札、疑似狂信剣。薬と併用して、意思を奪った強力な兵隊を作り出してるとか、厄介にもほどがありますね……。

実際多大な被害が出てますし、40年も時間をかけたというだけのことはある。それでもフランと師匠が奮闘したのと、高位ランクの冒険者も意地を見せてくれたのは良かったですね。……犠牲になった人が多くて素直には喜べませんが。

勝利を掴んだとはいえ、一歩間違えば死んでいた薄氷の上のものなのでハラハラしましたね……。

転生したら剣でした10

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「さっきも言った。特別なことはしてない」

「ふははは。あなたが特別ではないとなれば、我が配下に褒美もくれてやることができませぬ。よいですか。あなたは凄い事をした。増長しろと言っているのではありませんぞ? ですが、手柄は手柄として、きっちり自覚なさいませ。そうでなくてはむしろ余計な敵を作る事にもなりかねませぬ」

 

厳しい戦いをなんとか乗り越えたフラン達。

しかしその戦いで師匠の身体というか、剣そのものにも大分ガタが来てることが判明。

ミューレリアを追って入った先のダンジョンで、フラン達は神剣使いアースラースに遭遇してましたが、その神剣の気配を察知してやってきた神級鍛冶師アリステラと出会って。

メア達の勧めや師匠の状態もあって、フラン達は彼女の世話になることになります。

 

神級鍛冶師としてのスキルなどで解析して、来歴のヒントは出てきましたが……逆に言うと、神級鍛冶師でも全容解明できない謎な存在であることもまた明らかになって。

いやまぁ、中に異世界人の魂封じ込めてる剣が普通かと言われたら、そりゃ普通じゃないに決まってるんですけどね。

 

師匠が戦いの途中に感じるようになった「痛み」についての事情を察して、しっかりと対処してくれたのは流石の腕前でした。

まぁそれによってスキルの統廃合が行われて、これまでと使用感覚が変わってしまって習熟は大変そうでしたけど。

 

アリステラとの交流を終え、黒猫族の人々と再会して。

領主の人がフランの事を思って忠告してくれたり、キアラやメアとの出会いがあったり、総合的に見ると獣人国に来て良かったんじゃないでしょうか。

戦争に巻き込まれて大変でしたが、フランが居なかったら黒猫族の同胞は蹂躙されてたでしょうしね……。

転生したら剣でした9

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『……恰好、よかったぞ……』

(くはは……最高の、褒め言葉……)

 

避難した黒猫族の人々でしたが、今までは弱いから守ってもらう、というのは当たり前だった。

でも、黒猫族から進化したフランのような存在を目の当たりにして、強くなるための背を押してもらった。そんな思いから、サリューシャが奮起してくれたのは嬉しかったですねぇ。

まぁ弱めの邪人であるゴブリンは気合でなんとかなっても、高位の存在が出てきてしまうとまだまだ厳しいですけど。今後に期待。

 

一方のフランは、メア達が応援に駆けつけてくれたおかげで、多少は楽になりましたが。

敵が多く手強いのは変わりないわけで。それでも協力して少しずつ削っていったのは讃えたいところ。

メアと一緒に侍女のクイナも来てくれて、彼女が色々準備していてくれたおかげで急速採れたのも有り難いですねぇ。

 

そんな3人の活躍に水を差すように、黒幕側の実力者が現れるわけですが。

それが、かつての黒猫族が神による天罰を受けたきっかけを作った人物ミューレリアであったんだから、なんともややこしいというか。

獣人国に伝わっている伝承と、パシャール王国側の思惑と、ミューレリアが隠し通した秘密とが開示されるので、情報が情報が多い……! って気分にはなりましたね。

 

あと敵側の事情含め読者目線で分かったのはありがたいと思う反面、黒幕の魅力が薄く感じてしまって微妙に乗り切れなかった感はある。

とりあえず敵が利用したダンジョンのコアも破壊できましたし、戦争に向けた大きな流れは阻止できたということで、そこは安心しましたが。

転生したら剣でした8

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「無理。私は同胞を絶対に見捨てない」

 

獣王の印が押された許可証を貰っていた事もありますが、進化を果たした黒猫族と言う事でフランは獣王国を問題なく旅する事が出来てましたが。

王が不在であるタイミングを狙って隣国が不穏な動きを見せていたり、予断を許さない状況ではあるようです。

 

道中でメイドを連れ、魔剣を所持したメアという少女と出会い、彼女が狙っていた獲物のとどめを奪った形になってしまったので、代わりに模擬戦をすることになったりしていましたが。

同年代でまともに戦える相手だったこともあって、フランにはとても良い刺激になったようです。

 

王都に無事到着し、念願のキアラの対面も叶いました。

歳もあってか近頃寝込んでいたそうで、フランの噂も聞いていなかった状態だそうですが。

進化を果たした黒猫族との対面を喜び、進化の条件に付いての情報を聞いた後は、そのまま飛び出して進化を果たそうとする意思の強さはすさまじい。流石に病み上がりなので侍女に阻止されてましたが。

 

現在の縦横は黒猫族を保護する立場で、黒猫族を集めた村なんかも作ってくれていたようで。

折角だからとフランはそこに足を運んで……とても尊敬されることになります。進化した実例が目の前に来るとやっぱり衝撃的何でしょう。

既に獣王から進化の条件が伝えられていたようですが、半信半疑の部分があったようですし。年老いたものはもう進化は難しいけれど、若い世代には奮起する子も居て未来に期待したいものです。

 

久しぶりの同胞たちということもあって、フランは近くに来たゴブリンを相手どって実力を示したり、戦った経験のない黒猫族に邪人を倒す経験を積ませたり、魔術の特訓方法を教えたりしていました。

そこで終わってくれていれば、心温まるエピソードだったなぁで終わりなんですが。フランがいくら強くなったとはいえ、発展途上の個の力であり……北方から襲来した魔物の軍勢を一蹴するのは難しかった。

 

隣国の不穏さ故に軍もすぐに動ける状態ではなく、このままでは同胞たちが危ない。だから、戦うと決めたフランは格好良かった。無茶無謀の類ですけどね。それでも、彼女の奮戦があったからこそ、可能性が残ったのは確かでしょう。お見事。戦闘の途中で引きなので、早めに9巻読みたいところ。


転生したら剣でした7

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「今日は有意義だった。ちょいと時間が長くなっちまったのはすまねえ」

「ううん。いい。私も勉強になった」

 

バルボラによってガルスの行方を探そうと、そう言った情報に詳しい冒険者に聞いてみたり、各種ギルドに聞き込みをしてみましたが。

結局分かったのは、高位貴族の依頼を受けたらしく既にバルボラにも居ない、と言うことで。オークションの時期に王都に来てほしいという手紙が残されていた為、それだけを手掛かりに、一先ず獣王国へ迎える船を探すことに。

 

黒雷姫の異名も広まっていたこともあって、無事に船は見つかったんですが。

優雅な船旅とはいかない辺り、フランと師匠の悪運も尽きないというか。トラブルを呼び寄せますねぇ。

書籍で加筆されたシードラン海国の関連エピソードが膨らまされた、というか。WEBだと確かに獣王国に向かう、このタイミングで水竜艦に遭遇するんですよねぇ。

女王を認められない勢力などが、元王となったスアレスに協力し彼を脱獄させ、その上で水竜艦まで奪取して海賊家業に勤しんでるとか、なにしてるんですか。

フランが遭遇した悪党、脱獄しがち。ソラスとか。

 

まぁ逃げられてしまったけれど、フランが出会ったセリメアの妹であるマールが別の水竜艦で犯罪者を捕えに来てるので、国としての対応はしっかり取ろうとしていた模様。

ただフラン達の助力が得られるならその方が楽なので、こちら側の船長との交渉も挟みつつ、海賊退治をすることに。

戦力的には賊は対処可能な範囲でしたが……途中から怪獣大決戦になっていたのは、笑うしかなかったですね……。無事に獣王国に辿り着けて何よりでした。

 

転生したら剣でした6

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「ん! 師匠、ここからは本気の本気」

(略)

「絶対に勝つ!」

 

ついに武闘大会が開始。

予選から順当に勝ち進んでいったフランでしたが……。悪意はないが侮られたり、青猫族に侮蔑されたりと、面倒な滑り出しではありました。

前者はともかく後者がなぁ……根が深い。その青猫族が所属していた傭兵団の団長は、差別を問題視していて、フランに謝罪も出来る好青年ではあったんですが。

彼は彼で理想的に過ぎたというか視野が狭かったというか。身内に爆弾抱えていたのが明らかになったので、うーん。

 

面倒なキャラで言うと、来賓として来ていた獣王もですよね。

青猫族が黒猫族を奴隷とした時、当時の獣王が手を貸したって噂があって。さらに現在の獣王は親を殺して地位を簒奪したために、かなり評判が悪い。

5巻最後にあった視点や、今回フランと武器を持って対峙した場面でもそうですが、かなり荒っぽい言動が多い実力者ですわ敵かと思いきや、実は……って展開。

まだまだ格上なので敵対せずに済んだのはありがたいですけど、あの言動で誤解するなって方が無理でしょ……。

 

まぁ王として発した命令を無視している輩が居たりするようですし、舐められない態度は必要なんでしょうけども、黒猫族への差別に否定的なのにそれが伝わってないのは問題でしょう。

彼は彼で情報を集めていたようですが、黒猫族にかけられた呪いについては失伝してしまっていて。それを知っている相手に、ちょうどいいタイミングで出会えたのは運が良かった。

 

特訓の過程で得た切り札を使って、格上相手に勝利をおさめられたのは良かった。

でも、それだけで優勝できるほど先達も甘くはないって言うのも示してくれて、今後の成長がますます楽しくなる感じではありますが……フランのバトルジャンキー度も上昇してきそうなのがアレ。まぁ、本人の性分的に合っててそれで成長も出来てるなら問題はないんですが。

 

 

転生したら剣でした5

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『来るぞ!』

(略)

「ん。平気、私は、勝つ」

 

ダンジョンがある街ウルムットへとたどり着いたフラン達。

武闘大会目当ての来訪者が多く、門の審査に辿り着くまでにも行列が出来ているほどでしたが。

幼い黒猫族の少女が一人で、立派な剣を持っているとなれば絡まれない筈もなく。まぁ並大抵の相手に負けるフランでもありませんが。

 

バルボラの騒動に応援の兵を出していた関係もあって、門番担当してたのが普段は荒事を担当している連中で、むしろ彼らの方が揉め事起こす事例もあるのではって言うのは不安になった。

ダンジョン担当してる兵士は真面目寄りの方々で、不愉快な思いをしたなら謝ると言ってくれたのは良かったですけど。

 

ダンジョンマスターとの交渉を成功させ、フランに不足しているものを教えてくれた点ではギルドマスターに感謝ですねー。

……まぁ先に切り札を開示してきたとは言え、師匠の秘密教えてよってずかずか踏み込んで来たりしてきたのは、なんかなーと思いましたが。フラン達の脇が甘いのは確かなので、指摘してくれる人材貴重ですよ。どっちも色々と知識不足してるからなぁ。

 

王族の護衛をこなしたことなどが功績としてカウントされており、あとは依頼の達成数さえ増えればCランクに上がれるということで。

ダンジョンに潜って特訓しつつ、ランク上げのために戦い続けた2人は、最終的にダンジョンマスターと対面できるまでに至ったわけですが。

そこで、断片的ながらフランの念願の情報なども得られて。ウルムットに来てよかったなぁと思った次第。

 

……トラブルを呼び寄せるところは変わらずでしたが。

最初の方でも触れましたが「少女が魔剣を持ってる」って言う状況が、美味しい獲物に見えるみたいだから、フラン達が悪いわけでもないんですけど。

バルボラの時みたいにフラン達は意図してないけど、暗躍してる人々の駒を潰して回ってる結果になったのには笑いました。

プロフィール

ちゃか

 ライトノベルやコミックを中心に、読んだ作品の感想を気儘に書き綴るブログです。
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