そんだけ頑張ったんだからさ、ハッピーエンドを迎えたっていいじゃん。
誰が文句を言おうとも、私は魔王が最後に笑うエンディング以外は認めない。
神様として覚醒した白。
とはいえ若輩者な上、Dの管理してるシステム内から発生したイレギュラーみたいな存在なわけで。やろうと思えば星からの脱出も出来るだろうけど、神の常識も知らぬまま外の世界に出るのは恐ろしい。
なので、とりあえずはこの星で出来る事をすると決めて。……そもそもギュリエやポティマスみたいに、この星の中ですら厄介な存在と言うのはいるわけですしね。
白が出来る事を増やそうと、色々試行錯誤してますが……蜘蛛型の分体を駆使した情報収集は正直反則と言っていいくらいでしょう。
魔王すら「どこからこんな情報を探ってきたのか、割と意味不明」とか思ってましたしね。
領内で反乱が起きそうな気配がある、という報告が魔王にあがって。
反乱軍を潰すために速攻で行動を開始してるバルトは有能……だけどその内倒れそうで心配にはなりますね。魔王と白の無茶ぶりはまだまだこれからだぞバルト、頑張れ!
しかし、鬼君の魔剣駆使した戦闘とか、マジにチートだなぁと反乱軍の鎮圧作業を見ていて思いました。
魔王陣営に属する白、ソフィア、ラース。三人の転生者は、それぞれに地獄を見てきて。その分だけ「覚悟」が決まってるんですよね。
教師であることだけをアイデンティティに行動している「先生」が、鬼君からの問いかけに即答できなかったのもむべなるかな。
というか、ポティマスの下にいるのも相まって、先生の視野と世界が狭いのがいけない……。大体ポティマスと、エルフに転生させたDのせい。
ポティマスは、今回白ちゃんが「先手必勝パーンチ」ぶち込んだのと、憂いを取り除けたと誤解してる結末が愉快なのでちょっとだけ溜飲下がったけど。
心境の変化もあって、魔王に肩入れすると決めた白ちゃんの行動力が凄い。
魔王すら振り回してるぜ、この人。転移駆使してどこにでも行けるし、蜘蛛の監視網で弱みも握れるし、便利すぎるんだよな……。マジックバックまで開発してたもんな……。
そしてその力を持って、蹂躙をしようっていうんだから、事情を知らぬ人類にとっての邪神になれるのは間違いない。こわい。